ノートパソコンに液体保護フィルムを貼る理由
ノートパソコンに液晶保護フィルムを貼ると、いろいろなメリットがあります。破損やひび割れ防止はもちろん、商品によっては反射を防いでくれたりブルーライトカットだったり、目にやさしいタイプも出ています。
スマートフォンなどは液晶保護フィルムを貼るイメージが定着しつつありますが、ノートパソコンもストレスなく長く使っていきたいなら、ぜひ試してくださいね。現在はたくさんの商品が発売されていますので、自分の欲しい機能付きの液体保護フィルムを探してみましょう。
パソコン液晶保護フィルムの選び方
家電ライターの秋葉けんたさんへの取材をもとに、パソコン液晶保護フィルムを選ぶときのポイントをご紹介します。
【1】パソコン画面のサイズに合わせるのが原則
IT&家電ライター
パソコンのディスプレイには、意外と手指の脂(あぶら)やホコリが付き気になります。また、ノートパソコンでは閉じたときにキーボードが当たって、跡が残ったりする場合も……。液晶保護フィルム(スクリーン保護フィルム)は、そんな液晶画面の表面を守る透明フィルム。汚れた表面を布で拭いても液晶に影響を与えず、交換も簡単です。
パソコンの画面サイズは製品によってさまざま。自分でカットできるものもありますが、フィルムの端がズレると見た目が悪く、はがれやすくなります。ピッタリなサイズを選びましょう。
【2】画質重視のグレアか、反射を抑えたノングレアか
選別したいのは、液体保護フィルムがグレアタイプなのかノングレアタイプなのか。どちらのタイプが、自分のノートパソコンの使い方にあっているのかを確認してください。
写真や動画などをメインに作業するならグレアタイプ
IT&家電ライター
パソコンの悩みの1つが画面の反射。液晶ディスプレイはガラス基板ではさまれているので、どうしても外部の光を反射してしまい、後ろの光景や照明の光などが映り込んでしまいます。
色彩や画質にこだわる動画編集や画像レタッチでは、静止画や映像がキレイに見えるグレア(光沢)タイプがおすすめです。
また透明感のあるグレアタイプの液晶保護フィルムは、ナチュラルに画面になじみます。フィルム貼ってる感が好みじゃない方にも、うれしいポイントですね。
しかし、光沢のあるグレアタイプの液晶保護フィルムは、光による反射が多くなっています。陽の光はもちろん室内でもライトの近くだと反射してしまい、画面が見えにくい状態に……。グレアタイプのものを購入するときは、ノートパソコンをやる場所を考慮したほうがよいでしょう。
反射を弱め、長時間作業に向いているノングレアタイプ
IT&家電ライター
長時間パソコンを使う方なら、表面の光沢をなくしたノングレアタイプがおすすめ。目の疲れの原因となる映り込みをなくしてくれます。ただし、ノングレアは画面が白っぽくなり、コントラストも弱まるという特徴があります。
また、グレアタイプと比較すると写真・動画などの美しさが物足りないと感じてしまうこともあるでしょう。ノートパソコンの使用用途を考えながら、グレアかノングレアどちらかを選んでくださいね。
【3】ブルーライトカットで目のストレス軽減を
IT&家電ライター
保護フィルムは表面の保護に加え、さらに便利な付加機能を備えた製品が増えています。
液晶が発する光のなかにはブルーライトがあり、目に大きな負担を与えます。そのブルーライトをカットできるタイプは、ディスプレイを長時間見続けるデスクワークの方におすすめ。紫外線(UV)をカットできる製品もあります。
ただブルーライトカットの液晶保護フィルムを貼ると、黄色みがかって画面の色が気になるケースがあります。普通に作業をする限り問題ありませんが、画像や映像をメインに見る場合は、それも考慮してフィルムを選んだほうがいいでしょう。
【4】プライバシー保護タイプで覗き防止を
IT&家電ライター
飛行機の中やカフェなど人の多いところで使うことが多い方は、視野角度を制限して、横からのぞき見ができないようにしたプライバシータイプがいいでしょう。そのほか抗菌機能、帯電防止など、保護フィルムはどんどん進化しています。
またプライバシータイプの液晶保護フィルムは、少し態勢を変えるだけでも、画面が暗くなり見づらくなります。のぞき見ができないことの証明ではあるものの、ストレスに感じてしまう方もいるでしょう。
とくにノートパソコンの画面を誰かに見せる機会が多いと、プライバシータイプのフィルムは逆効果になることも。用途にあったタイプのものを選んでください。
パソコン液晶保護フィルムおすすめ9選
先ほど紹介したパソコン液晶保護フィルムの選び方のポイントをふまえて、家電ライターの秋葉けんたさんと編集部が選んだおすすめの9商品を紹介します。

ブルーライトカットと反射防止ができる保護フィルム
エレコムのEF-FLBLシリーズは、液晶ディスプレイが発する光のなかのブルーライトを大幅にカットし、目を保護する液晶保護フィルム。紫外線も99.6%カットしながら、低反射率(0.9%)、高透過率(92%)を実現。やわらかな接着シリコン層によって、簡単にきれいに貼り付けることができます。
ラインアップには10.1Wインチ(16:9) から24Wインチ(16:9)までそろっており、こちらの『EF-FL156WBL』のサイズは344mm×194mmと、15.6インチワイド(16:9)のディスプレイにピッタリ。タッチパネルの操作もOKです。


のぞき見防止機能でプライバシーも守る保護フィルム
約30%のブルーライトカットにのぞき見防止機能も備えたプライバシー液晶保護フィルター。ブラインドルーバー構造によって視野角度が約60度(左右各30度)に制限されるため、左右からのぞき込んでも画面は暗くなって見えません。外出先や人の多いところでの使用におすすめです。
画面に直接貼り付けるのではなく、付属のアタッチメントか両面テープを使ってディスプレイ枠に固定する方式なので、液晶表面に影響を与えません。
サイズは約294×165.5mmで、13.3インチワイド対応(16:9)。このほか15.6インチワイド、17インチスクエア、21.5インチワイドのサイズも用意されています。

おすすめ商品の比較一覧表
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ノートパソコン用スクリーン保護フィルムに関連する記事のご紹介
ディスプレイ画面への取り付け方法も確認して!
保護フィルムの取り付け方もいろいろ工夫されています。ディスプレイ画面に直接貼るタイプには、粘着シールで貼るもの、やわらかいシリコン素材の吸着力を利用して固定するものがあります。すき間に空気の泡が入るとタッチパネルの操作に影響するので、シリコン素材のほうが安心して貼りつけられるでしょう。吸着力自体を調整して貼り直しやすくした製品も増えています。
一方、吸着が気になる方には、ディスプレイのフレームなどに両面テープやシールで固定させるタイプがあります。とくにのぞき見防止機能を持つ製品は厚みがあって曲げることができないので、この方式が多いです。フィルムの取り外しや交換が簡単にできるのもメリットです。
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編集プロダクション「マイカ」所属のIT&家電専門ライター。 スマホやパソコン、ストレージ、ネットワークなどIT全般のみならず、家電についての執筆実績が多い。書籍、雑誌、新聞、業界誌やWebコンテンツなど、様々な媒体に記事を提供している。 また、広告やカタログ、導入事例といったB2Bの営業支援ツール制作にも携わる。IT系、家電を中心にコンセントにささるいいモノをおすすめしていきます。 略歴 1973年生まれ。 高等学校の教職員勤務経験を経て、マイカに勤務。雑誌や専門誌のライターとして活躍する。 その後、IT流通の専門誌の記事制作を担当し、B2BからB2Cまで幅広い専門知識を獲得。 最近では、Webメディアやオウンドメディアの編集企画制作も担当。 著書歴 ・iCloud&iTunes超使いこなしガイド 2019最新版 (三才ムック) ・今すぐ使えるかんたん はじめる&使える MacBook入門(技術評論社) ・スマホの困ったを解決する本 (三才ムック) ・iPhone超活用ガイド (三才ムックvol.988) ・今すぐ使えるかんたんEx iPhone プロ技BESTセレクション(技術評論社)