カメラ用外部マイクとは? マイクが必要なメリットも解説
そもそも外部マイクとは、一眼レフカメラや動画用カメラなどで動画撮影を行う際、対象者の声や音を録音するための外付けマイクです。
動画撮影時には、風や鳥の声、電車の音といった環境音が溢れており、対象者の声や音がどうしても潰れてしまいがちです。その状況下でも、対象の声や音をうまく拾って録音してくれるため、再生時、綺麗に聞き取れる音声に仕上がるのです。
基本的に、360度マイクの場合は周囲の音を全て取り入れようとする設計になっており、前方マイクの場合は、カメラの照準内にいる対象の声や音を拾ってくれる、といった棲み分けになっています。
一眼レフ用外部マイクの選び方 フォトグラファーに聞きました
フォトグラファーの瀬川陣市さんのアドバイスをもとに、一眼レフ用外部マイクの選び方を紹介します。ポイントは下記の3つ。
【1】マイクの指向性
【2】バッテリー方式
【3】マイクのサイズ
【4】稼働時間・電源供給方法
【5】ノイズ軽減機能
上記のポイントをおさえると、より具体的に自分に合う一眼レフ用外部マイクを選ぶことができます。一つひとつ解説していきます。
【1】マイクの指向性をチェック
マイクにはどの方向から音を収音するかという特性があり、これを指向性と呼びます。この指向性の違いが、マイクを選ぶときには選択肢のひとつとして挙げられます。
指向性は全指向性・単一指向性・双指向性などに大きくわけられますが、単一指向性と双指向性を切り替えられるマイクもあります。録音する状況や音の性質にあわせ、適した指向性のマイクを選んでみましょう。
【2】バッテリー方式をチェック
一眼カメラで使う外付けマイクを選ぶとき、バッテリーのタイプは大きく2種類にわけられます。マイク本体にバッテリーをセットし、カメラからは独立して駆動させるタイプと、カメラの電源からつないだプラグで電源供給するプラグインパワータイプです。
プラグインパワー対応のカメラであれば、バッテリーがなくともプラグからマイクをつなげば使用は可能ですが、マイクを使うとその分カメラ本体のバッテリーを消費します。このようなバッテリー方式の違いにも注目しましょう。
【3】マイクのサイズをチェック
外付けマイクは、形が細長く、カメラの前方に向けて取りつけるものが多いです。マイクによっては、この形の長さが極端に長いタイプもあり、カメラのレンズより長いマイクになると、フレーム内に影が映りこむこともあります。
レンズ本体の長さが短い場合や、広角レンズと長いマイクという組み合わせだと、マイクの影が映りこむ可能性があることも考慮したほうがよいでしょう。
【4】稼働時間・電源供給方法で選ぶ
動画撮影をする際は、長時間カメラを稼働することになります。そのため、動画で使うことが多い場合は、外部マイクの稼働時間がどれくらいなのかを確認するようにしましょう。
また、外部マイクの充電方法もチェックが必要です。乾電池もしくはプラグインパワー方式が主流なので、使いやすい法を選びましょう。プラグインパワー方式の場合は別にバッテリーが必要になるため、なるべく荷物を減らしたい場合は乾電池タイプがおすすめです。
【5】ノイズ軽減機能があるタイプがおすすめ!
動画撮影をする際、ちょっとした振動で発生する雑音も外部マイクが拾ってしまうことがあります。そのため、きれいな音声を撮りたいのであれば、ノイズ軽減機能があるものがおすすめです。
一眼レフ用外部マイクおすすめ12選
上記でご紹介した一眼レフ用外部マイクの選び方のポイントをふまえて、フォトグラファーの瀬川陣市さんと編集部が選んだおすすめ商品をご紹介。各商品の性能や特徴を比較して、使い勝手のいい商品を見つけてみましょう。
音質を追求するメーカーの逸品
ドイツで誕生し、75年以上の歴史を持つゼンハイザー。オーディオ機器で有名なメーカーですが、こちらは、その音響技術を活かしてクオリティの高い集音が可能なマイクです。
独自のショックマウントカプセルという構造により、風切り音やハンドリングノイズの低減を実現。3段階の感度スイッチを備えているので、あらゆるシーンに対応できるのも魅力ですね。
軽量コンパクトで屋外撮影に請け合い!
屋外でVlog用に撮影する際、風切り音などのノイズが入ってしまわないように、14.6mmの大口径マイクを搭載。ファータイプのウィンドスクリーンも付属しているので、質の高い集音が可能になっています。
また、手のひらサイズのコンパクトさで、約34gという軽量さなのも嬉しいポイント。気軽に持ち運べますよ。

周囲のノイズを最小限に抑え、クリアな録音が可能
モノラルで録音される単一指向性タイプのマイクです。このマイクは前方にある被写体から発生する音を中心に、ある程度定まった音を録音したい場合に有効なマイクといえます。
たとえば画面内に映っている鳥のさえずり音など、定まったところから発せられる音を録音しながら動画を撮影したい、という方におすすめできるマイクです。

はじめて外付けマイクを使う方におすすめ
プラグインパワー方式の電源を採用しているこのマイクには、3方向のマイクがあります。前方に向いているものは超指向性とよばれるピンポイントで収音が可能なマイクで、左右のマイクは単一指向性マイクとなっており、こちらからステレオ音声を録音できます。
カメラの本体マイクよりひとつ上の録音レベルで録りたい、はじめて使う外付けマイクを選ぶ方にも使いやすいマイクといえるでしょう。

小型の外付けマイクを探している方におすすめ
パナソニック製の一眼カメラ用、ステレオ録音できる指向性を持つ外付けマイクです。パナソニック製のカメラでなくても、プラグインパワーのマイクジャックがあるカメラであればこのマイクを使用できます。
長さが約9センチほどで小さく、あまりかさばらない小型の外付けマイクを使用したいという方に向いているでしょう。

一眼レフカメラからスマホまで使える外付けマイク
奥行きの長さは8センチほど。モノラル録音できる小型のコンデンサーマイクです。小ぶりなサイズなので一眼レフカメラだけでなく、スマホカメラでの動画録音用など小型の録画デバイスとの相性もよいマイクです。
エントリー用の小さい外付けマイクとして、一眼レフカメラからスマホまで、幅広く使えるマイクを求めている方におすすめできます。ガンマイクのスタイルをしており、単一指向性のマイクです。

臨場感のある音を録音したい方におすすめ
一眼レフカメラ用のX-Y方式のステレオマイクです。X-Y方式とは、2本のマイクを交差するようにセッティングして、音の位置が正確に収音されやすくなる録音方式になります。
臨場感のある音を録音しやすいマイクなので、音の奥行き感などにこだわって録音したいという方におすすめできるマイク機能です。
一眼レフカメラにセッティングできる専用のX-Yマイクは少ないので、この機能を求めている方は選択肢に入れていいでしょう。
様々な用途で使用できる外付けカメラマイク
丈夫な金属素材と衝撃に強いマウントを採用したことにより、不要な振動、ケーブル接触時のノイズ、動かす際に出るハンドリングノイズを効果的に抑えた商品です。また、マイク自体のノイズを軽減し、録音される音質がより綺麗になる優れものです。
一眼レフカメラやGoproなどのアクションカメラ、スマートフォンまでデバイス対応が充実しています。使用用途は様々で、YouTube撮影やVlog撮影、インタビューや映画撮影にも使うことができます。
重さはわずか86gと軽量なので、簡単に持ち運べるのも特徴です。
コンパクトでバランスの良い、SONY専用マイク
3つの指向性を持つコンパクトなSONY専用のショットガンマイクロホン。カメラの正面の音を強調して収録できる「鋭指向性」、前方の音を広範囲に収録できる「単一指向性」、そして全方向に等しく感度を保つ「全指向性」を1台で実現します。スイッチ一つで指向性を簡単に切り替えられます。
さらに、ビームフォーミング技術を使用したデジタルシグナルプロセッサーの信号処理システムにより、非常にコンパクトなサイズながら鋭指向性を実現しています。また、バッテリーレス、ケーブルレスで自由な撮影が可能で、さまざまなオーディオ設定も可能です。
風防と衝撃吸収の機能が光る指向性オンカメラマイク
指向性マイクカプセルを搭載しており、不要な背景ノイズを除去しながら、細部にまでこだわった音質を実現するオンカメラマイク。ウインドスクリーンと内部のショックマウントの組み合わせにより、操作時のノイズを極限にまで削減します。
さらに、3.5 mm TRSケーブルとTRRSケーブルを付け替えることで、デジタル一眼レフカメラ、ミラーレスカメラ、モバイル機器に対応します。バッテリーを使用しない設計なので、長時間の使用も可能です。
マルチアクセサリーシュー専用でノイズを抑制
マルチアクセサリーシュー専用の外部マイクで、データの高速通信とカメラからの給電が可能。デジタル信号出力により、外部電磁波によるノイズを抑制し、クリアな音声を提供します。
また、3つの指向性を搭載しており、撮影シーンに合わせて最適な録音方法に切り替えることが可能。さらに、カメラからの電源供給により、電池が不要で、長時間の動画撮影やライブ配信も安心して行えます。カメラのメニュー画面でマイクの機能設定が可能で、設定変更や確認がスピーディーに行えます。
一眼レフカメラでの動画撮影を快適に!
振動を抑える作りによって、カメラのオートフォーカス作動時に発生する振動ノイズの録音を減らしてくれます。また、ローカットフィルター機能で、風や空調によるノイズも低減してくれます。
デジタルカメラのφ3.5mmステレオミニジャック外部マイク入力端子に接続することで、ステレオ録音も可能です。
「一眼レフ用外部マイク」のおすすめ商品の比較一覧表
【ランキング】通販サイトの最新人気! 外部マイクの売れ筋をチェック
Amazonでの外部マイクの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【関連記事】ほかのカメラグッズの記事はこちら
【まとめ】内蔵マイクよりもいい音質で録音! エキスパートからのアドバイス
外付けマイクは、一眼レフカメラ内蔵マイクよりもいい音質で録音したいときに使います。
マイクの世界は奥が深いですが、まずは「どのような撮影での音を録りたいのか」を明確にしましょう。そこからマイクの機能を少しずつでも知っていくことが適切なマイク選びにつながります。
より高音質で録音するためにまずは外付けマイクを使ってみて、内蔵マイクの音との差を体感することからスタートしてみましょう。
◆Amazonや楽天を始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しており、当記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されます。◆記事公開後も情報の更新に努めていますが、最新の情報とは異なる場合があります。(更新日は記事上部に表示しています)◆記事中のコンテンツは、エキスパートの選定した商品やコメントを除き、すべて編集部の責任において制作されており、広告出稿の有無に影響を受けることはありません。◆アンケートや外部サイトから提供を受けるコメントは、一部内容を編集して掲載しています。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。