猫用ケージの必要性 お留守番のときや猫の寝床として
「家の中で自由に過ごしてほしいからケージは必要ない」「狭いケージに閉じ込めるのはかわいそう!」という人もいるかもしれませんが、猫にとってケージは必要なもの。猫にとってむしろ、狭い空間は落ち着く場所なのです。
安全を確保できる場所になる
運動能力にすぐれた猫は、家のなかのさまざまな場所に行くことができます。なかには、食べてはいけないものがある場所や、危険な場所もあるでしょう。このような危険なものから猫を遠ざけるために、ケージが役立ちます。
とくに目が行き届かない留守番中は、ケージのなかなどの「危険が少ない限られたスペース」で過ごす習慣をつけておくと安心です。
自分の居場所にも
猫は、縄張り意識が高い動物です。ケージを自分の縄張りとして認識した猫は、つねに扉を開けっぱなしにしておくと、勝手にケージのなかに入ってくつろぐことがあります。
ケージのなかのハンモックや足場を楽しいところとして認識すれば、ケージは猫のお気に入りのベッド兼隠れ家兼遊び場になることができるでしょう。
いざというときの訓練として
将来、愛猫が病気や怪我をして入院をしなければならなくなったり、飼い主が家を空ける際にペットホテルなどに預けたりすることもあるでしょう。
ケージのなかで過ごす習慣がついていない猫は、このようなときに大きなストレスを感じるおそれがあります。日頃からケージに慣らしておくことで、猫が感じるストレスを軽減させることができます。
猫用ケージの選び方 二段、三段タイプや持ち運びできるものも!
ここからは、猫用ケージの選び方についてご紹介していきます。ポイントは下記6点。
【1】置き場所や使い方にあわせてサイズを選ぶ
【2】安全面が考慮されているかチェック
【3】ドアの位置や大きさも大切なポイント
【4】棚板の広さや素材もチェック
【5】キャスター付きなら移動や掃除がしやすい
【6】持ち運びのしやすい折りたたみタイプも
それぞれ解説していくのでチェックしてみましょう。
【1】置き場所や使い方にあわせてサイズを選ぶ
猫用ケージ選びにおいて、サイズは重要なポイントです。
どこに置くかを考える
まず、猫用ケージを部屋のなかのどこに置くかを考えてサイズをチェックしましょう。猫用ケージは、場所をとる大きさの商品が多いため、実際に置ける幅や奥行、高さをしっかりと測っておくことが大切です。部屋が狭い方は、コンパクトサイズの商品もあるのでチェックしてみてください。
段数と高さをチェック
猫用ケージには、1段タイプ以外にも、2段や3段になっているものもあります。子猫なら、はじめは転落事故防止のため段差が少なく危なくない1段タイプに、成猫になったら、自由に動けてストレスを感じさせない、2段以上で高さもある大きいケージに変えましょう。
老猫になると子猫と同じ危険がありますので、段差のないタイプに戻してあげる必要があります。子猫か成猫か、それとも老猫か、猫の成長過程や大きさを考えて選びましょう。
トイレを置くことも考えて広さをチェック
猫用ケージには、1階部分にトイレを設置することが多いです。使っているトイレを置いたら、ケージがいっぱいになってしまった! なんてことにならないように、トイレを置いても猫が歩けるくらいの広さがあるケージを選ぶようにしましょう。
【2】安全面が考慮されているかチェック
猫の転倒防止や災害対策としても、安全面をチェックすることが大事です。猫はケージのなかを気ままに飛んだり跳ねたりします。大きい成猫や複数の猫を飼うときは、棚板が壊れてケガをすることもあります。
飛びまわっても壊れないか、耐荷重も確認して頑丈なケージを選びましょう。また、猫の噛み癖にも注意が必要です。異物を噛んで飲み込まないように、網の材質や塗料は、何回噛んでもはがれにくいものを選びましょう。
【3】ドアの位置や大きさも大切なポイント
トイレの出し入れや掃除のしやすさにも関わる
ドアのサイズは2階建てや3階建てケージの場合、ドアがついている位置によってサイズが異なります。なかに猫のトイレを入れる場合、1階部分のドアが小さいと猫のトイレの出し入れがたいへんになります。
中を掃除するときにもドアのサイズが小さいと非常にやりにくく苦労します。ドアがついている位置やサイズを確認して購入することをおすすめします。
【4】棚板の広さや素材もチェック
大きさも重要!猫の体格に合った棚板かどうか
ケージには棚板がついていますが、サイズをしっかり確認しましょう。とくにスリムタイプは棚板の幅が狭く、体格の大きな猫の場合ははみ出てしまうことがあります。
また、棚板に布が張ってあるものやプラスチックのものなどがあります。布製のものは汚れがつきやすく爪とぎにしてしまう場合があり、傷みやすいのが欠点です。棚板にもこだわりましょう。
【5】キャスター付きなら移動や掃除がしやすい
猫用ケージのなかには、キャスター付きのものもあります。キャスター付きであれば、ケージを動かして、ケージの下までしっかりと掃除できるので便利です。また、移動も簡単で、模様替えや引っ越しなどでの持ち運びもしやすいですよ。
【6】持ち運びのしやすい折りたたみタイプも
持ち運びのしやすさを重視して猫用ケージを探している方は、折りたたみできるタイプがおすすめです。使わないときには折りたたんで収納することができますし、動物病院などに連れて行くときにも便利です。
組み立て簡単で、すぐに使えるものが多いのも特徴。ただし、折りたたみできるタイプはケージとしては小さいことも多いので、猫用キャリーケースとしての使い方をおすすめします。
紹介した選び方のポイントをふまえて、ここからは猫用ケージおすすめ14選をご紹介します。過ごしやすい広さのあるケージや、比較的安価で災害時にも役立つケージも紹介しています。
猫用ケージおすすめ8選|コンパクト
紹介した選び方のポイントをふまえて、ここからは猫用ケージおすすめをご紹介します。過ごしやすい広さのあるケージや、比較的安価で災害時にも役立つケージも紹介しています。
まずはコンパクトなケージを紹介します。
うちの子はもともと保護猫で、尚且つ1歳半の男の子だったので、お迎えしたときは割と体が大きめでした。だから大きめのケージを探してたのですが、安いものだと「高さ×幅×奥行」が小さめのものが多く、探すのがなかなか難しいんですよね。
その中でも安くて丈夫そうだったのがこの商品でした。
組み立てにくかったのは覚えてるので、一人で組み立てるのは骨が折れるかも…? ただ、その分、頑丈な作りで安定感もあり、猫ちゃんが二段目に飛び乗ってもびくともしないので、安心はすごくあります。
値段も、大きめサイズの中では手頃な方なので、それも助かりましたね。
自由に連結して広々使える!
大きい猫もゆったり使える広々サイズの2段ケージ。左右連結のパーツを取り付ければ、横に長いタイプのケージに組みかえることができます。上段パーツを取り付ければ、ジャンプして遊べる縦に長いケージに生まれ変わり! 組み立て次第で楽しみ方が広がります。
はじめての猫の飼育に適したコンパクトサイズ
ハンガーベッドとハンモックがついたケージです。はじめて猫を飼育するさいにぴったりの、コンパクトなミニサイズ。扉は取り外しができ、外してプレイスペースとしても!コンパクトなサイズなのでお手入れもらくにできますよ。
猫の出入りが自由になるドア付ケージの猫用サークル
猫用ドアがついていて出入り自由なケージです。猫用ドアには鍵がついていますので、なかに入っていてほしい場合は外からロックができます。
また、トレーがふたつついていますが、組み合わせると隠れ家になり、バラバラに使うとトイレやベッドにもなります。子猫がはじめて使用するケージとしておすすめですし、そのまま成猫になっても使用できます。
値段が安い!緊急用にあると便利な簡易的ケージ
この商品はつねに設置しておくものではなく簡易的なケージで猫のトイレつきです。緊急避難時や、慣れない場所に短期間行くときなどに便利。使用しないときにはコンパクトにたたむことができて収納場所もいりません。
キャリーでは狭いけど、逃走防止やトラブルを未然に防ぐために一時的に入っていてほしいときにおすすめです。
ワイヤーの力で組み立てがかんたん
ゴムをはずしてくるっと回すと、すぐにケージが立ち上がります。組み立て方法が簡単なので初心者さんもらくらく。3方向で窓を開けられるので、好きな場所から入ることができ、ペットのストレスを軽減させることが可能。
また、ケージの内側は防水加工されているため、なかで粗相をしてしまってもすぐに汚れを拭き取れます。
トイレの出し入れがらくな幅広扉
配置場所に困らないコンパクトタイプですが、運動スペースはタップリあります。好きな位置に移せるハンモックつきで、猫ものんびりとくつろげます。下段の扉は45cmと幅広でトイレの出し入れもらく、天井もフルオープン。柵間は2cmと狭いので子猫も抜け出す心配はありません。
お昼寝にも遊びにも使えるハンモックつき
幅広で高さがあるハイタイプ。棚板でゆっくりくつろぐことも、上下に思いっきり動くこともできます。お昼寝にも遊びにも使えるハンモックつきで、猫も快適に過ごせます。各段にスライド式の開閉がスムーズなドアがついていますので、お掃除もらくです。
用途に合わせて使い分けできるケージ
掃除中の事故防止やしつけのためのケージ飼など、用途に合わせて使い分けできるケージです。ベッドにもトイレにもなる多機能ステップ、高さのある飛び散り防止トレー、爪とぎなどの便利な機能がついています。
猫用ケージおすすめ3選|大型
続いて、大型のケージをご紹介します。
お留守番の猫も快適に過ごせる大型ケージ
ベビーサークルの日本育児が販売する、安全面に配慮した高さ2m×奥行き1.1mの大型ケージ。
柵の間隔は猫が挟まりにくい約3.5cm。ケージの上下フックと中央フックのWロック機能で扉をしっかり固定できます。人も入れる広い空間で、キャットタワーも猫トイレもすっぽり入ります。お留守番の猫も快適に過ごせる安心安全な環境です。
安定感もあり、扉も大きい!キャスターつきで移動も
キャスターつきで移動もらくなペットケージです。1番下の扉が大きく、通常サイズの猫のトイレならば余裕で出し入れできます。トレーがプラスチックでお手入れもらくですし、柵とトレーはプラスチックの留め金でかんたんに外せるのでトレーが汚れたときに水洗いも可能です。
収納タイプのトイレで掃除が簡単!
トイレが引き出しタイプになっているので見た目もスッキリ、そして砂の飛び散りも防げてゲージを開けずに掃除ができるキャットケージです。トイレの横にはもう一つ引き出しがあるのでおもちゃや掃除グッズを収納できます。
また、部屋に馴染みやすいカラーなのも嬉しいポイント。安心して使える仕様になっているので、ぜひ、チェックしてみてください。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 猫用ケージの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での猫用ケージの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
猫用ケージを使うときの注意点 安全に使いましょう!
猫用ケージを使うときの注意点についても知っておきましょう。
ケージを長時間使用しない
ケージに長時間猫を入れっぱなしにしてしまうと、狭い空間で猫が運動不足になってしまうことも。また、ケージのなか以外に猫が「自分の縄張りだ」と認識している場所がある場合、長時間縄張りをパトロールすることができずに不安になってしまう可能性もあります。
それに加えて、ケージを長時間使用することは、そのぶん餌や水、トイレの交換がされないということです。キレイ好きな猫は、新鮮ではない餌や水を口にしなくなってしまうこともあるので、定期的な交換が必要になります。衛生面の観点からも、ケージの長時間使用は避けたほうがよいでしょう。
ストレスを感じさせないように気をつける
ケージに入ることに慣れていない猫は、急にケージに入れられてしまうとストレスを感じてしまいます。少しずつ慣れさせていきましょう。
また、猫が悪いことをして叱った後にケージに閉じ込めてしまうと、猫は「罰を与えられている」と思い込んでしまい、この場合もケージ内にいることに対してストレスを感じてしまいます。
まずはケージに慣れさせることが必要です。そして、ケージを使うタイミングを考え、ケージを使っている間は猫の様子を観察してあげるといいですね。
猫用ケージに関する疑問点 よくある質問
続いては、猫用ゲージに関するよくある疑問点について解説していきます。
1.猫用ケージはいつまで必要?
子猫を迎えるにあたってゲージはいつまで必要なの?と思う方もいるはずです。
通常は、最低でも生後約3ヵ月頃まで必要とされています。思わぬ事故を防いだり、しっかり休息できるスペースを作ってあげることは子猫の成長にとっても大切です。また、先住猫がいる場合には先住猫と慣れるまでゲージは必要です。
ゲージ外に慣れてきたらゲージの撤去を考える飼い主さんも多いと思いますが猫にとってゲージは成長過程で過ごしてきた安心できる場所となっています。ゲージに全く入らない猫であれば撤去を考えても問題ないですが、できるだけ処分せず、設置したままにしておくことがおすすめです。
2.猫用ケージはどこに置いたらいいの?
猫用のケージはかなりスペースをとるものですから、家のどこに設置するのか、本当にそこに置けるのか、動線の邪魔にならないかといったことを確認しながら決める必要があります。猫用ケージをどこに設置したらいいのか、ポイントをご紹介します。
壁際や角の落ち着ける場所
ケージは、猫の住まいになるものですから、落ち着いてくつろげる場所に設置する必要があります。人の出入りが多い玄関のそばは、猫が落ち着けない可能性が高いため避けたほうがいいでしょう。
猫用ケージは、部屋の奥の角や壁際などに設置するのが適しています。とくに、角に設置した場合はケージの2面が壁に接する形になります。適度な閉鎖した空間を作ることができるので、人目を好まない猫の特性に合わせた置き方です。
温度調整ができる場所
夏場は、クーラーをかけないと猫も熱中症になってしまいます。また、冬は暖房がなければ寒さに震えることになってしまうでしょう。
ケージに入っている猫の快適な暮らしを守るためにも、ケージは温度調節ができる部屋に設置してあげましょう。風通しがよく、湿気の少ない場所が好ましいです。また、クーラーの風が直接当たらないようにするなど、ケージのなかの快適性を意識してあげてください。
適度に人目がある場所
ケージのなかに入っている猫の様子が見えないと、思わぬ事故やトラブルが起こっても気づけない可能性があります。ケージのなかで猫が危険なものを誤飲してしまったり、体調を崩してしまったりすることもあるかもしれません。
このような不意のトラブルは、気づかないまま放置していると命にかかわる問題につながる可能性もゼロではありません。定期的に様子をチェックできる場所を選ぶようにしましょう。
動物病院の院長からのアドバイス
キャスターつきや折りたたみ式などシーンに合わせて
つねに設置しておくタイプ、子猫のはじめてのケージとして向いているもの、一時的に使用したい場合におすすめなものを紹介しました。
猫は柵をよじ登ったり高い棚板から飛び降りたりしますので、倒れない安定感は必要です。また、ケージの周辺に猫砂などを飛ばすこともありますので、ケージを移動するためにキャスターがついたものをおすすめします。
一時的に利用したり緊急避難時用に折りたたみ式のケージも準備しておくと、いざというときに慌てなくてすみます。使用目的に合わせて選んであげましょう。
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