おすすめ商品の比較一覧表
キッチンラップの素材ごとの特徴
ラップの原材料にはいくつかの種類があります。大きく分けると「ポリ塩化ビニリデン製」「塩化ビニル樹脂製」「ポリエチレン製」の3つが主要な原材料です。
その違いで食材の鮮度を左右する密着度、粘着力、強度、耐熱性が変わってきます。一つひとつ解説いたしますので、確認してみてください。
ポリ塩化ビニリデン|生鮮食品の保存に
ポリ塩化ビニリデンは合成樹脂のひとつで、酸素と水蒸気などの気体をとおさないバリア性にすぐれているのが特徴です。
乾燥を防いでみずみずしい状態をたもつだけではなく、酸化による食品の変質を防げます。そのため、鮮肉や鮮魚などの生鮮食品の保存にぴったりです。
ほかにもニオイ移りが気になるキムチやニンニク、カレーなどを冷蔵庫で保存する際も、ポリ塩化ビニリデン製のキッチンラップが役立ちます。『サランラップ』や『クレラップ』などが、その代表的な商品です。
塩化ビニル樹脂製|熱に強い
塩化ビニル樹脂製のものは、よく伸びて容器にくっつきやすい特徴にくわえ、熱にも強く、スーパーや飲食店などでも多く使われています。熱い汁をこぼさず包めることから、ラーメンの出前などにも使われているようです。
その一方で、塩化ビニル樹脂は酸素や水分を透過しやすい特徴もあり、保存にはあまり向いていません。
食材を包んで冷蔵庫や冷凍庫に保存しても、鮮度の保持の面で不安があり、ポリ塩化ビニリデン製のほうが万能だといえます。
ポリエチレン製|環境に優しい
ポリエチレン製のキッチンラップは酸素をとおしやすいため、食品が酸化しやすいのが特徴です。ニオイが強い食品の保存には向いていませんが、呼吸が必要な野菜や果物などの保存には適しています。
密着性も低いため「ふんわり」かぶせることが可能です。ただし、耐熱性は低いため、電子レンジで使用すると食品によっては破けてしまうこともあります。
キッチンラップの選び方
それでは、キッチンラップの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の5つ。
・耐熱性
・刃の向きや材質
・衛生面
・機能性
・エコ重視のシリコンラップ
上記の5つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】耐熱性をチェック
冷凍ご飯の解凍や、じゃがいもを直接包んで電子レンジで下ごしらえするときに気になるのがラップの安全性です。有害物質が溶け出るのでは? と心配する方も多いようです。
一般には、電子レンジ程度の高熱で有害物質が溶け出ることはないとされています。
万が一食べてしまっても消化できず排泄されるため、日常的な食品の加熱には問題ないでしょう。
ただし、油分(脂分)を多く含んでいると高温になる可能性があるため、ラップと油分が直接触れないように容器に入れて加熱しましょう。
油分(脂分)を含む食品の加熱には、耐熱温度が140℃のポリ塩化ビニリデン製を使うとさらに安心です。
また最近では、ポリエチレンとナイロンやEVOH樹脂など、その他の素材と三層や五層構造になっている商品もあります。耐熱温度が170〜180℃と、さらに高くなっています。
【2】刃の向きや材質をチェック
キッチンラップには業務用と家庭用で刃の向きが異なります。家庭用は箱の内側に刃がついている「内刃」、業務用は箱の外側についている「外刃」が主流です。
刃は紙製・プラスチック製・金属製があり、100m巻きなど長尺の多い商品は、耐久性にすぐれた金属製の刃がついています。
使用後は、紙箱は紙ごみまたは資源ごみへ、刃は材質別に分別が必要です。
商品によって刃が取り外しやすいように工夫されていますが、金属製の刃は箱から外しにくいため、ケガをしないよう注意してください。
【3】衛生面をチェック
キッチンラップには黄色ブドウ球菌や大腸菌などの繁殖を抑えられる抗菌剤が配合された商品があります。ただし、抗菌タイプのラップを使ったからといって、菌がいなくなるわけではありません。
おにぎりは手で握らずラップを使って握ることで、手の常在菌の黄色ブドウ球菌による食中毒リスクを抑えられます。
また、調理後のあたたかい食品にラップをかけると、ラップに水滴がついて食中毒のリスクが高まります。そのため、調理後の料理はしっかり冷ましてからラップをかけるなどふだんから注意しましょう。
【4】機能性をチェック
キッチンラップを選ぶときは、使いやすい工夫がされているものを選びましょう。箱の口部分にフラップがついている商品は使用後、フラップにラップが貼りつくため、なかに巻き戻りません。
つぎに使うときはフラップに貼りついているラップをつまめば、すぐに使えるので便利です。
また、ラップ本体が滑らないようにニスを塗布したものや、強く引き出しても飛び出さないストッパーつきなど商品によって使いやすさは異なります。
キッチン作業をスムーズにおこなうためにも、機能面もチェックして選んでみてください。
【5】エコ重視のシリコンラップもチェック
焼却されるプラスチックごみを減らせるエコグッズとして、洗ってくり返し使用できるシリコンラップが注目されています。
サイズや形などバリエーションも豊富です。伸縮性の高いシートタイプは、左右に引っ張って器にかぶせるとしっかりと吸着。密着性はもちろん、電子レンジでも使えるなど実用性にもすぐれています。
「すべてシリコンラップに変えるのはむずかしい……」という方は、キッチンラップと併用してみましょう。商品によってかぶせ方が異なるため、購入する際は仕様を確認してください。
エキスパートのアドバイス
フランス在住 レシピブロガー
揚げ物を直接ラップで包んで加熱するのはNG
食品の保存、調理補助、持ち運びにと使い勝手のいいキッチンラップ。アイデア次第でその使い方は無限大に広がります。
電子レンジ加熱時に心配な有害物質発生の問題も、昨今では規制も進み、問題とならない素材が原材料に使用されています。とはいえ、揚げ物をラップで直接包んでレンジで加熱するなど、高温になる可能性がある使い方は避けましょう。
どうしても加熱したい方は、耐熱温度が200度以上と圧倒的に高いシリコンラップや、レンジカバーの使用を検討してもいいでしょう。
食品保存をするだけなら、ポリエチレン製のラップが環境にも優しく、値段も安くおすすめです。
キッチンラップおすすめ13選
上記で紹介したキッチンラップの選び方のポイントをふまえて、おすすめ商品を紹介します。
旭化成ホームプロダクツ『サランラップ』










出典:Amazon
クレハ『NEWクレラップ』












出典:Amazon
宇部フィルム『NEWポリラップ』

出典:Amazon
日立化成『カラーラップ with バーバパパ』








出典:Amazon
OKAMOTO 『ピチットレギュラー』














出典:Amazon
ダイアラップ『キッチンラップ』

出典:楽天市場
e-style 『プレミアムフードラップ』

出典:楽天市場

ヒタチラップ『キッチンラップ』




出典:楽天市場
大和物産 『食品業務用ラップ』

出典:楽天市場
日立化成『抗菌日立ラップ』

出典:楽天市場
ホワイトマックス『エンバランス新鮮ラップ』








出典:Amazon
日立化成『ビューラップ5』

出典:Amazon
旭化成ホームプロダクツ『サランラップ BOXタイプ 15cm×50m』










出典:Amazon
番外編|ラップに書けるペン
旭化成ホームプロダクツ『サランラップに書けるペン』














出典:Amazon
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする キッチンラップの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのキッチンラップの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
「ラップ」の収納におすすめのアイテム
キッチンで使うラップは、長くて見た目も目立つので出しっぱなしにしておくと、邪魔になったり生活感が出てしまいますよね。
そこで、見た目をおしゃれにしてくれるアイテムが「ラップケース」です。おしゃれなだけでなく、中にはラップを切りやすい切れ味のいいものや、マグネットがついていて冷蔵庫などに張り付けられるものがあり、大変便利です。人気の、山崎実業のtowerシリーズも紹介しています。
また、収納には「ラップホルダー」がおすすめです。「キッチンツールフック」や「キッチンペーパーホルダー」もラップの収納に応用できるアイテムが多数揃っています。
ぜひ、キッチンのスペースやご自身のお悩みに合わせて、便利なアイテムをみつけてみてくださいね!
ラップの素材や刃の向きにこだわって選ぼう
本記事では、キッチンラップの素材ごとの特徴や選び方、そしておすすめ商品をご紹介しましたが、いかがでしたか?
商品を選ぶ際は、素材ごとの特徴を抑えた上で、下記の5つのポイントを抑えておきましょう。
・耐熱性
・刃の向きや材質
・衛生面
・機能性
・エコ重視のシリコンラップ
上記のポイントを抑えることで、より使いやすいキッチンラップを選べるはずです。
キッチンラップは各メーカーから様々な商品が販売され、それぞれに特徴があります。しかし、素材ごとの特徴は共通なので、しっかり選べば、使いやすくてお得に商品を選べるはずです。ぜひ本記事を参考に、自分にピッタリの商品を見つけてくださいね。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
日本ではアパレル業を経て、雑貨のバイイング、雑貨と食品の商品企画に従事。現在はフランス在住。 和食レシピをフランス語で、フランスで学んだレシピを日本語で紹介したレシピブログ "La bonne poire -ラフランスの台所-"のブロガー。 その他、不定期料理アトリエの主催、パリを中心とした情報サイト パリエトワのライター。