HDD・SSDケースとは?
HDD・SSDケースとは、PC本体に内蔵されているHDDやSSDを外付けドライブのように使えるようにするケースです。
もし、手元に使わなくなったデスクトップパソコンやノートパソコンがあるなら、それらに内蔵されているHDDやSSDを取り外し、ハードディスクケースに入れることで外付けドライブとして機能させることができます。
ハードディスクケースの選び方 サイズ・接続規格・転送速度・給電方法・搭載台数・放熱性
ここからは、サイズ・接続規格・転送速度・給電方法・搭載台数・放熱性などハードディスクケースを選ぶ際のポイントについてご紹介していきます。ハードディスクケースは収納するHDDの容量や冷却性、耐震性などを考慮する必要があるので、購入するときには選び方のアドバイスをぜひ参考にしてください。ポイントは下記。
【1】ドライブの規格(サイズ)
【2】接続コネクタ
【3】用途に合わせて選ぶ
【4】データ転送速度
【5】外出先で便利な「バスパワー」タイプ
【6】HDD・SSDの搭載台数・最大容量
【7】放熱性
これらのポイントを押さえて、用途に合う製品を見つけましょう。一つずつ解説していきます。
【1】ドライブの規格(サイズ)で選ぶ 3.5インチ・2.5インチ・M.2
デスクトップに使用している大容量HDDには3.5インチ対応のケースを、ノートパソコンやゲーム機用のHDDには2.5インチ対応のケースを選びましょう。また、3.5、2.5インチ両方に対応しているケースもあります。
3.5インチ/HDD用
10TB以上の大容量タイプもある3つのタイプのなかで最も大きいサイズが3.5インチです。デスクトップに使用している大容量HDDは3.5インチを選びましょう。
2.5インチ/SSD・HDD用
2.5インチのケースにはHDD用とSSD用があり、最大容量は2.5インチHDDで5TB、2.5インチSSDで4TB程度になります。ノートパソコンやゲーム機用のHDDには2.5インチ対応のケースを選びましょう。
M.2/SSD用
M.2はSSD用ケースになります。M.2の端子にはPCI-ExpressとSATA3.0、USB3.0などの端子が含まれているため、規格が異なると端子が刺さらなかったり、動作しなかったりします。M.の規格は次の3種類です。
SATAタイプ……SATA3.0接続のSSD。転送速度の理論値はSATA6Gbpsで約600MB/s。
NVMeタイプ……PCI-Express接続を用いており、SSD側に搭載されているNVMeコントローラによって高速なデータ転送が可能なSSD。
AHCIタイプ……PCI-Express接続で、PC側のAHCIホストコントローラを介して動作するSSD。
【2】接続するコネクタは「SATA」を選ぶ 2006年を境に「IDE」が減少
2006年を境にそれまで主流だった「IDE」コネクタが「SATA」に移行していきます。それぞれ接続の形状が異なりますので、2006年以降に販売されたHDDが搭載されたパソコンにはSATAを選びましょう。
【3】用途に合わせて選ぶ 「ケースタイプ」か「取り付けタイプ」か
おもに外部ストレージとして使用するのであれば、「ケースタイプ」を、HDD間でのデータ転送を考えているのであれば、「取り付けタイプ」を選ぶようにしましょう。
【4】データ転送速度を上げるならUSB3.0を選ぶ 「USB2.0」の10倍速い
テレビ録画などの保存先として使用する分には速度を気にする必要はありませんが、データの読み書きを頻繁におこなう人は、転送速度が速いにこしたことはありません。USB3.0は、理論値では5.0Gbps で、USB2.0 の480Mbps に比べて約10倍速くなります。
【5】外出先で便利な「バスパワー」タイプ USB給電が可能
外出先でもHDDを使用するのであれば、USB給電対応の「バスパワータイプ」が便利です。大容量で大型の3.5インチは、ACアダプターで直接コンセントから給電するタイプ「セルフパワー」がほとんどですが、ノートパソコンなどの2.5インチ対応であれば、USBから給電するタイプが一般的です。ACアダプターを持ち歩くことなく、手軽さを優先したい人におすすめです。
【6】HDD・SSDの搭載台数・最大容量を確認 「RAID」対応かもチェック!
HDDケースにはHDDの搭載台数や最大容量に制限があります。なかには、最大10TBのHDDまで対応した製品もあります。HDDケースを選ぶときは、HDDの容量に対応したものを選びましょう。
また、複数台のHDDを搭載できるケースなら、ぜひ「RAID」機能に対応しているかもチェックしましょう。RAIDとは、データを別々のHDDにバックアップとして保存しておける機能です。
「RAIDモード」と「ミラーリングモード」に対応している製品であれば1つのデータを複数台のHDDに分けて保存することができ、万一、データが破損しても別のHDDで復元することができます。
【7】放熱性も考慮 金属・冷却ファン採用ケースを
高速転送など性能が高い高負荷タイプのSSDやHDDは、発熱も大きく高温になるため、ケース内での温度管理には注意が必要です。高負荷タイプのSSDやHDDを使用する場合は、放熱に有利なフルアルミケースや冷却ファン内蔵ケースなどを選ぶとよいでしょう。
ハードディスクケース2.5インチ用おすすめ5選
ハードディスクケースの選び方のポイントをふまえて、古賀竜一さんと編集部が厳選したおすすめ商品をご紹介します。3.5インチ専用、2.5インチ専用、両方使えるものなどすぐれた商品ばかりです。よく比較して自分のハードディスクに合った使い方ができるものを選んでください。
工具不要でHDD/SSDのインストールが可能
長辺でも13cm足らず、厚さわずか1.5cm、ABS樹脂を筐体に採用して54gと軽量コンパクトで、持ち歩きに苦を感じさせません。HDDやSSDとの接続は最新のSATAⅢを採用、外部インターフェースもUSB3.0となっている上、USAPに対応していますので、データのやり取りはスムーズです。
バス電源で動作し、アダプターも不要です。樹脂製のケースはスライドするだけで簡単に開閉でき、SATAの端子にHDDなどをはめ込むだけですぐ使えます。
コスパ抜群で携帯性に優れたディスクケース
ノートPCから外した余分なHDDやSDDを外付けストレージとして使いたいがあまり費用はかけたくない、という方にベストチョイスです。圧倒的なコストパフォーマンスで、厚さ1.25cm、重さ47gと軽量コンパクトな筐体です。もちろんバスパワーで動作するので、アダプターも必要ありません。
ディスクのインターフェースがSATA、外部インターフェースはUSB3.0となっていますので、ストレスなくデータ通信できます。ディスクの装着にねじ止めが不要なので、ディスクの入れ替えも容易です。
透明なので中身が確認しやすいディスクケース
ディスクケースの中身を入れ替えて使うときに、いちいちカバーを外さなくても装着しているディスクが確認できます。工具不要でディスクが装着できるので、複数のディスクで共用するのに重宝します。ディスクのインターフェースは最新規格のSATAⅢを採用、USB3.0接続でUSAP対応なのでデータのやり取りはスムーズです。
4TBまでの大容量のディスクに対応し、容量不足に悩むことはありません。PC難燃剤を使用した筐体は頑丈で、万一の落下にも破損しません。
着脱簡単! 高速・コンパクトHDD/SSDケース
USB3.0に加え、SATAⅢ、「UASP」高速転送モードに対応し、5Gbpsの高速データ転送が可能。また、WindowsとMac両方のOSに対応したバスパワー充電タイプの2.5インチHDD/SSDケースです。
また、着脱に工具は必要なく、簡単。移動時などの飛び出しを防ぐロックもついています。搭載できるHDDの最大容量が2TBまでと少なめですが、ここまで高速かつコンパクトでこの低価格であれば相当な高コスパといえるでしょう。
かんたん装着と高速データ転送
こちらはネジや工具が不要で、かんたんに装着することができます。カバーをあけ、HDDなどをなかに入れ、最後にカバーを閉じたら完了です。
あとはパソコンなどの機器に取り付ければ、高速データ転送が可能。SDDの場合は340MB/s、HDDならば124MB/sという速度でデータが転送できます。また購入後は、バックアップやデータ消去に関する便利なロジテックツールを無償ダウンロードできる特典がついてきます。
ハードディスクケース3.5インチ用おすすめ6選

12TB、USB3.1、テレビ対応の全方位ケース
SATA3対応、USB3.1対応、テレビ対応、12TB対応など最新のHDD事情にフル対応できるHDDケース。本体は外周が総アルミ製で放熱性も高く、大容量、高速転送が必要な用途におすすめです。
HDDの老舗サードパーティメーカーであるロジテックの製品という点でも信頼性は高く、高機能、高性能にしては非常にリーズナブルな点もおすすめのポイントです。
ユーティリティーソフトも充実していて、はじめてケースを購入する方から、こだわりのあるヘビーユーザーまで幅広くおすすめできます。

情報が豊富なHDDケース
テレビ対応やUSB3.1の高速転送対応など、最新の仕様がひととおりそろっているHDDケース。
Web上の情報が豊富で、メーカーの製品ページにテレビ対応などの情報も積極的に上げられるなど、玄人志向にしては珍しいユーザーフレンドリーな製品です。
テレビ録画だけでなく動画やそのほかの大容量データの保存、データのバックアップ用HDDとしてもおすすめ。利用が想定されるHDDとしては、低発熱で安定志向のものがマッチするでしょう。

手軽だけど本格的に使えるメッシュHDDケース
高速大容量HDD、USB3.0対応でそれにじゅうぶん対応できるACアダプタを付属したHDDケース。
本体はメタル製のメッシュ構造となっていて、放熱性も抜群。高速大容量を活かした本格使用でもメッシュの放熱効果と通気性による冷却効果で安心できます。
騒音の問題でファンを内蔵したケースにしたくない方などにもおすすめしたいHDDケースです。着脱もワンタッチ式で使い勝手もよく、ケース選びで迷ったりした場合にこのHDDケースは、おすすめできる最善の選択といえるでしょう。
大容量対応のケースを探している方はこれ!
10TBの大容量も対応可能なHDDケースとなっておりますがサイズがとてもコンパクト。スタイリッシュなアルミボディですが放熱性にすぐれており、温度の上昇を防ぐ効果もあります。USB3.0が対応しているので重たいデータもストレスなく転送できるのも嬉しいポイント。ドライバーなどのインストールも不要なのでとても使いやすいですね。
高速インターフェースを備えた最大48TBの大容量
シングルモードで機能する3.5インチHDDのベイを4つ備え、最大で48TBの大容量ストレージを構築できます。ディスクインターフェースはSATAⅢを採用し、外部インターフェースにはUSB3.1Gen1(USB3.0)のほか、eSATAも搭載。高速なデータ通信を実現しています。
ディスクの飛び出しを防止するハンドルを備えたフロントパネルを採用し、ディスクにアクセスしやすくなっています。消費電力を削減するAUTOPC連動機能や、過熱からくるトラブルを防ぐ自動冷却ファン制御機能を搭載しています。
RAID機能も搭載しテレビでも使えるマルチな一台
3.5インチHDDを2台内蔵できるケースで、1台8TB、合計16TBまでの大容量に対応します。もしもの時に安心なRAID機能を搭載、安心できるストレージ環境を構築できます。ディスク接続はSATAⅢを採用、USB3.0の外部インターフェースとあわせてノンストレスなデータ通信が行えます。
フロントパネルにはハードディスクの状態を示すLEDを搭載し、万一のときにも的確に状態を把握できます。USB-HDD録画も可能で、対応するテレビを使えば長時間録画にも余裕で対応できます。
ハードディスクケース2.5/3.5インチ両用タイプおすすめ5選

ワンタッチ着脱でかんたん入替可能なHDDケース
HDDのワンタッチ着脱が可能で、HDDをたくさん所持していて入れ替えながら使用したい方におすすめのケース。着脱に工具が不要なので、交換時のわずらわしさがありません。機械に弱い方でも、これなら安心して使用できます。
細部にもこだわりをもったケースで、製品の底に静電気防止用膜、振動などから保護する5mm厚のスポンジマット、放熱性のあるメタルパネルなどを装備。安全性、安定性にも配慮されています。本体もコンパクトで、非常に扱いやすいケースです。
HDDをデータ保存用として使用している方にも適しています。
取り付けタイプの2.5・3.5インチ対応ケース
本製品の最大の特徴は、パソコンと接続していない状態でも、HDDないしはSSDをベイに接続すれば、データの複製が可能なこと。進捗はLEDランプで把握することができます。
USB3.0(UASOモード対応)で高速データ転送が可能なほか、搭載できる最大HDD容量が12TBと大容量です。取り付けタイプをお探しの方におすすめです。また、パソコンと接続することで、連動して電源のON/OFFをおこないます。
コスパに優れたHDD/SDDを2台収納するタイプ
HDDやSSDを整理するのに、2台接続してデータ交換がしやすく、かつコスパに優れたものをお探しの方にこの製品はうってつけです。基本性能は充実しており、SATA接続の2.5インチと3.5インチのHDDやSSDに対応しており、外部インターフェースもUSB3.0を備えています。
2台同時接続で最大16TBのストレージとなるばかりでなく、PCを接続せずにワンボタンでHDDとSSDのフルコピーが可能です。18か月の長期保証が付いているので、万一の不具合の際も安心です。
HDDのコピーのほか2台同時の完全消去にも対応
2.5インチと3.5インチのHDDやSSDを2台同時に使えて、あわせて6TBの大容量ストレージとして使用できます。レグザやアクオスなどのテレビにも対応しており、活用範囲が広がります。
2台のディスク間ではPCを介さずにボタン一つでクローニングが可能で、256GBのSSDの場合、約20分間で作業が完了します。さらに2台同時の高速消去にも対応。0書き込みによる完全消去が、3TBのHDD2台の場合、約10時間で終了できます。
机上でディスクを抜き差しできるクレードルタイプ
複数のデータディスクを使いこなすヘビーユーザーには便利な製品です。SATAⅠ、Ⅱに対応した2.5インチと3.5インチのHDDやSSDに対応し、多くの種類のディスクを使用できます。Windowsだけでなく、MacOS 10.5.8以降のUSB3.0,2.0ポート搭載のMacでも使用できますので、複数PCでの共有にもおすすめです。
本体にはディスク取り出し用の補助ボタンが付いており、ウェイトも入っていてがたつきにくく、ディスクの抜き差しはスムーズです。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ハードディスクケースの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのハードディスクケースの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
そのほかのハードディスクケースに関する記事はこちら 【関連記事】
HDDの性質や使用目的に合ったケースを エキスパートからのアドバイス
手持ちのHDD、購入したHDDなど、HDDケースで使用するものはどのような仕様のものなのか、事前によく調べてHDDケースを選択する必要があります。
高回転、高発熱のHDDなのに、放熱効果の足りないものを選択してしまうと、温度上昇に悩まされることになるので気をつけましょう。
また、あまり負荷がかからない用途で標準的な低発熱のHDDを使用するのに、ファンがブンブンまわるケースでは、無用な騒音を発生させるばかりでうるさくてたまりません。
使用するHDDの性質や使用目的に合ったケースを選びましょう。
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