感動する絵本のおすすめ10選
それでは、感動する絵本のおすすめ作品を紹介します。物語の内容や特徴を比較しながら、読み聞かせたい、自分の気持ちを伝えたい1冊を選んでみてくださいね。

いま、生きていることをやさしく感じられる絵本
ある町にある「Life」というお店のお話です。このお店には、誰がかなにかを持ってきて、なにかを持って帰ります。おじいさんが亡くなってからこのお店を訪れたおばあさん、絵本を持ってきた子ども、結婚することになった男女。それぞれが会って話をしているわけではないのに、つながっていく「もの」と「心」。
しずかなお話ですが、この絵本の読み聞かせをすると、参加した大人の何人かはしずかに涙を流し「この絵本を買います」と伝えてくれます。いま、ここで生きているということをやさしく感じられ、感動する絵本のひとつです。

絵本から感じるピアノのやさしさ
「思い」がつながっていくことを感じる絵本です。
小さいころ、ピアノが大好きだった女の子。買ってもらったピアノに「メロディ」と名前をつけて、レッスンに通っていました。でも、大きくなると、だんだんピアノを弾くことがなくなっていきます。女の子が大きくなって、何年も過ぎたある日、ピアノが家から運び出されることになると、ピアノは自分から眠りについてしまいます。
弾かれなくなってしまったピアノ、自分から眠りについたピアノ。それからのピアノの物語に、かつて小さい女の子だった大人は涙します。わたし自身が、読み聞かせで何度読んでもいつも感動して涙を流してしまう絵本です。

赤ちゃんがおかあさんのおへそのあなから見てるよ
これも、涙が出てしまって読み聞かせしにくい絵本のひとつです。
赤ちゃんが生まれてくる前におかあさんのおなかのなかでなにを見ているのか、なにを聞いて、なにを感じているのかを、作者の長谷川義史さんならではのユーモアを交えて描いている絵本です。もうすぐ赤ちゃんが生まれる妊婦さんも、幼稚園や小学校の保護者の方でも、おじいちゃん、おばあちゃんも、最後のページのなにげない赤ちゃんの言葉に涙してしまいます。
そして、もうすぐお兄ちゃんお姉ちゃんになる子どもにもおすすめ。「生」のはじまりを描く感動絵本です。

かあちゃんがおこるのは僕のこときらいなんかな
かあちゃんがおこりんぼマシーンなのは、ぼくのこときらいだからなのかなと、おとうさんに相談する男の子。おかあさんにも理由がある。子どもにも理由がある。きらいでおこるわけじゃないけれど、そういえば、いつも子どもにガミガミ言ってしまう、と心当たりがあるおかあさんたちは、この絵本に出会うと、子どもを抱きしめたくなるといいます。
ガミガミはやめられないけれど、子どもを愛おしいと思う気持ちを実感して、少しやさしくしたいと思えるみたいです。最後のおかあさんのやる気のある格好に、ちょっとクスッと笑いながらも、じわっと涙がにじみます。物語を通して「思い」が伝わる絵本です。

ろうそくのあかりがひとりの女性とともに生きるお話
ろうそくの一生と、ひとりの女性の一生の物語です。
女性の誕生のときから、節目ごとにあかりをてらしてきたろうそく。いつもずーっと一緒だったわけではないけれど、いつも必要だったわけではないけれど、お祝いのとき、非常時、悲しいとき、そのときどきでろうそくをともして、ろうそくのあかりとともにすごした女性。
ただ、いつしか時代も変わり、ろうそくの木箱をあけることがなくなっていきます。長い時間のあと、また木箱をあけ、ろうそくをともす女性の思い、節目を見守るろうそくの思い。ろうそくのあかりから、生きること、生きる喜びを感じられる絵本です。
お姉ちゃんになろうと、頑張る姿に思わずうるっ……
なっちゃんのおうちに、赤ちゃんが生まれました。そうすると、お母さんは大忙し。今までのように、なっちゃんだけにかまってられません。でも、なっちゃんも「ちょっとだけ」お姉ちゃんになろうとします。
いろんなことを「ちょっとだけ」できるようになろうと頑張る姿に、わが子の成長が嬉しいママはうるっとくるはず。親目線でも、子ども目線でも、温かい気持ちになれるお話です。
日々、気持ちを「伝える」大切さがわかる
男の子と愛犬のエルフィーは、幼い頃から大の仲良しですが、エルフィーに死が訪れます。家族は悲しみにくれますが、一番の仲良しだった男の子は、家族よりも悲しい気持ちではありませんでした。
なぜなら、その男の子は今までずっと「だいすき」を伝えていたから。気持ちを伝えることの大切さや、愛情を言葉や行動で伝えると、どんな気持ちになるのか。お子さんと一緒に考えることができる1冊です。
おばけになったおじいちゃんの「わすれもの」って?
エリックの大好きなおじいちゃんが死んでしまいました。ある夜、死んだはずおじいちゃんがエリックのお部屋へ現れます。お化けの本には「『わすれもの』があるとおばけになる」とのこと。エリックとおばけになったおじいちゃんは、その「わすれもの」を探しますが……。
ユニークな展開と、ちょっと意外なラストから、大切なことを学べます。「おばけ」がテーマでも、優しいタッチで描かれていて、気持ちが温かくなるお話です。
優しいおじちゃんの言葉に、ママも子どもの温かく
「ぼく」とおじいちゃんは、とっても仲良し。「ぼく」が大きくなって、いろんな怖いことや不安なことが増えてくると、おじいちゃんは「だいじょうぶ だいじょうぶ」と、おまじないのように言ってくれるのです。
子どもながらに、怖いことや不安なことはありますが、大人がそれをすべてわかってあげられるとは限りませんよね。この絵本を一緒に読めば、子どもが普段感じていることや、子どもに勇気をあげる方法がわかるかもしれません。
「死」をテーマに、友人や思い出の大切さを学べる
森で暮らすアナグマは長い間みんなに愛され、かなりのご高齢。やがて、長いトンネルを若い頃のように走る夢を見ながら、眠るように亡くなります。森の動物たちは悲しみに暮れますが、春になると、アナグマから素敵なものをたくさんもらっていることに気付くのです。
子どもに伝えにくい「死」というテーマですが、優しいタッチで描かれていて、心が温かくなります。友人や思い出を大切にすることを考える、きっかけの1冊となるでしょう。
「感動する絵本」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 絵本の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での絵本の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
感動する絵本の選び方 絵本セラピストが教える
絵本セラピストの福井一恵さんに、感動する絵本を選ぶときのポイントを3つ教えてもらいました。どんな物語が自分の好みや目的に合うのか考えながら、選び方のポイントをチェックしてくださいね。
【1】生きていることを実感できる物語を選ぶ
【2】人の思いや気持ちを感じられる物語を選ぶ
【3】生死を描いた人生を考える物語を選ぶ
上記のポイントを押えることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】生きていることを実感できる物語を選ぶ
子どもも大人も命の話は心に残る
人が感動するのは「生きている」ということを、なにかのきっかけで実感したときではないでしょうか。絵本は短い物語と絵であらわされているからこそ、それぞれの人の心のなかにやさしくすっと「いま、生きている」という実感をもたらしてくれます。
さりげなく、やさしく人生に寄り添ってくれる絵本は、子ども向けに書かれている絵本であっても、子どもだけでなく大人の心も大きく動かすのです。
【2】人の思いや気持ちを感じられる物語を選ぶ
相手の気持ちを考えるきっかけにも
人の思いは形に見えませんが「物語」のなかに見えることがあります。思いそのものを言葉にしても、なかなか伝わりにくいこともありますが、「物語」になるとすっと心のなかに染み込んでいくことがあります。短いお話と絵が補い合っている絵本だからこそ、絵本の物語は心に届きやすいのだと思います。
おすすめの絵本としては、そんな思いがつながっていく物語を選んでみました。
【3】生死を描いた人生を考える物語を選ぶ
「必ず泣く」という名作も豊富
生まれてくるということ、生まれたものは必ず死ぬということ。わかっていることでありながら、子どもも大人も実感することが難しい生と死。絵本で描く生と死は、人間の物語でなくとも、深く人生を考えるきっかけになることがあります。たとえば「動物」だったり、「もの」だったり……。
心を動かす、感動する絵本として紹介するのは、生と死を描いたものが外せないと思います。
もっとの多くの絵本と触れ合いたい方はこちら
最後に|エキスパートのアドバイス
子どもも大人も絵本で感動をシェアしよう!
人が感動するのは、誰かの思い、なにかの思いに触れたときなのかもしれないと思っています。そう考えると、絵本はそのなかの「誰か」だったり「なにか」だったりの思いをごく近くに感じやすく、読んでいるたった数分間で大きな感動をもたらすこともうなずけます。
なにが琴線に触れるかは人それぞれですが、絵本は数分で読めるものがほとんどです。いいな、と思う絵本に出会ったら、自分で読むだけでなく、読み聞かせしたり、プレゼントしたりして、感想をシェアしてみてください。また違う感動がえられるかもしれません。
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