「大人の絵本」のおすすめ商品の比較一覧表
大人の絵本おすすめ17選
それでは、おすすめの大人向け絵本をご紹介します。感動ストーリーの泣ける絵本から、元気が出る絵本、ちょっとゾッとするけど何度も読みたくなる絵本まで、幅広くピックアップしています。ぜひお気に入りの1冊を探してみてください。
大人の絵本おすすめ10選|絵本専門士が厳選!
ここからは、絵本専門士・高橋真生さんに厳選していただいたおすすめの絵本をご紹介します。


疲れたときのエネルギーチャージにぴったり!
頭ばかりを使ってぼーっとしてきたら、「ぼく」と散歩に出かけましょう。
凛々しい眉に強い目ぢから、パンと張った頬のぼく。歩いていたら、動物たちが水たまりで遊んでいたから、ぼくも一緒にバチャバチャバチャン。
おまんじゅうを作ったり穴の中でまあるくなったり、イノシシもミミズも一緒です。突然くまに「きみはおいしそうだねえ」となめられたりもするんです。
ぼくのお散歩は、風と水と泥にまみれて伸びて縮んで転がって、五感をフル活用します。どこか危なげで、甘美なにおい。だんだん動物めいてくるけれど、おなかが空いたら「おうちへ かーえろ」とスッと立ち上がるのです。お見事!
あっぱれな生命力を分けてもらえます。

今すぐ野生を取り戻す旅に出る
町の中でふと感じた「おまえ」の存在――「おれ」が電車に揺られているとき、同じ空の下でぐいぐいと草をかき分けて歩いているかもしれない……。「おまえ」とはクマのことです。
「気がついたんだ おれたちに 同じ時間が 流れていることに」。堂々たるクマと広大な自然。クマのそばで過ごす作者の感覚は、どんどん自然に近くなっていきます。
たとえ実際にクマのいる場所に行かなくても、私たちには「思う」力があります。疲れたとき、息苦しさを感じたとき、同じ空の下にいるクマを思うことで得られるのは、私たちもまた生きものであるという実感なのかもしれません。
1996年に亡くなった星野道夫さん最後の写真絵本です。

日本を知って、日本を伝える
日本のことを聞かれて、きちんと答えられずに恥ずかしい思いをしたこと経験はありませんか? この絵本は、直感こども美術館シリーズの1冊で、海外でも人気の日本美術を取り上げています。
「縄文のビーナス」から若冲・北斎・速水御舟といった美しく面白く繊細な作品に、「大きなおしり!」なんて思わず笑ってしまうような解説が付けられています。
肩の力を抜いてアートを楽しんでいるうちに、有名な国宝の新たな表情が見えてきます。きっとそのとき、日本人の心と文化も発見できるでしょう。
さらには、絵本というメディアの幅広さや持ち味も感じていただけるはず。絵本は物語絵本だけではないのです!

私が今ここに来るまでの旅のお話
私たちの体の中にある骨の歴史―地球の誕生からヒトの一部になるまで―をたどる旅をしましょう。骨ができるまでの過程、進化の歴史がよく分かりますが、この旅はもっと深い感動を呼び起こしてくれます。
海からやってきた私たちが、体の中に、骨やその中で作られる血という形の"海"を持っていること。そして、赤ちゃんの頃は、母親のおなかの中の成分が原始の海ととても似ている水に浮かんでいたこと。その水の中で、生物がたどってきたのと同じ旅をして、この世界に出てきたこと。
親やきょうだいというよりも、もっと大きな単位でのつながりと不思議を思わずにはいられません。すべての"子"であるみなさんに、おすすめの1冊です。


仕事にまっすぐ、向き合う心
100年以上前のアメリカで、かごを作っては町に売りに行っていた山の職人たち。父親に憧れかご職人を目指していた「ぼく」は、町を初めて訪れたときに、自分たちがばかにされていることを知ります。
誰かに否定されたり、何もかもうまくいかなくなったり、仕事をしていると迷うこと悩むことが多くあるもの。そんなとき、あなたはどうしますか?
かご職人は語ります。「風からまなんだことばを、音にしてうたいあげる人がいる」「風は、おれたちには、かごをつくることをおしえてくれたんだ」――自分の仕事を真摯に続けることの大切さに気づき、「ぼく」はかご作りに励みます。
謙虚な気持ちを思い出させてくれる1冊です。

何かにモヤモヤしたときに
ある日、ひろくんは考えました。目の見えないまりちゃんのことを。「目が見えないって、どんな感じかなあ…」。そうして知ったのです。見えないって、たくさん聞こえるんだってことを。
きっとどんな人だって、大なり小なりそれぞれ事情を抱えているでしょう。関わり合いの多い大人になればなおのこと。
ひろくんは、そんな一人ひとりが背負っているものに目を向けながら、人を思いやることを教えてくれます。そしてラスト、ひろくんの「事情」にきっと誰もがハッとするはず。
誰かに、何かに、モヤモヤしていませんか? 余裕のないときほど、想像力を働かせてみることで、新しい何かが見えるかもしれません。

サイレント映画に魅せられるように
不穏な影の落ちる町に家族を残し、主人公は新たな土地に渡ります。そこは、一見、私たちの知る国に近いようで、謎に満ちた異世界。
『アライバル』は、文章の書かれていない文字なし絵本です。けれど、ことばも暮らしもまるで違う国で感じる、不安と孤独、新しい出会いの喜びといった感情がひしひしと伝わってきます。懸命に生きようとする人々の姿に、引き込まれずにはいられません。
そして、表紙を開くとずらりと並んでいる様々な人種・階層・年齢の顔は、この物語がファンタジーでありながら、今この現実とつながる移民の物語だと訴えかけてくるようです。大人が没頭する深くて大きな絵本の世界があります。

心のざわつきが穏やかになる
静かな、静かな、静かな場所。絵本の中は、自分の息遣いが邪魔になるくらい静かで、でも不思議とあたたかく感じます。そこでくり返される、小さな質問「きこえる?」「はっぱの ゆれる おと」「はなの ひらく おと」。
やわらかい色と簡潔な様々なシルエットと、ふんわりとした厚手の紙。余計なものは何ひとつなく、耳をすますたびに生きとし生けるもの、すべての音が響いてきます。星の光る音も、波の寄せる音も――。
こんなひと時をじっくりと味わえるのは大人だからこそです。
ゆっくりゆっくり目を閉じて、耳をすませてください。聞こえたときには、きっと心も静かにないでいると思います。 とても美しい絵本なので、プレゼントにもおすすめです。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 大人の絵本の売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでの大人の絵本の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
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大人の絵本の選び方 ジャンル、ストーリーとイラストがポイント
ここでは、大人向けの絵本を選ぶときのポイントについてご紹介していきます。
ストーリーで選ぶ
絵本の要のひとつは、なんといってもストーリーではないでしょうか。まずは、ストーリーで選ぶ方法についてご紹介していきます。
心あたたまる感動ストーリー
絵本には、大人向けの本にはあまりないような、あたたかなストーリーのものがあります。ストレスを抱えているときや、心が沈んでいるときに読むと、またがんばろうと思えたり、元気がでたりします。
「心の栄養」になるような感動ストーリーの絵本が1冊あると、へこんだ時に読み返して心を穏やかにすることができます。
クスっと笑えて元気になれるストーリー
絵本には、子どもも大人も笑顔にしてくれるようなユーモアのある楽しい作品があります。嫌味な笑いではなく、シンプルで身近な笑いが多いでしょう。絵本ならではのユーモアに触れてみてはいかがでしょうか。声を出して、心から笑うことができると思います。
ユーモア満載の絵本のは、きっと大人にもたくさんの元気をくれます。
怖さがクセになるブラックユーモア
絵本は楽しかったり、明るい話だけではありません。ホラーやサスペンス系のストーリーが好きという人には、ダークな絵本がおすすめです。ダークな大人が読む絵本の中には、スリルや独特の恐ろしさを持った作品も多くあります。
考えさせられる奥深いストーリー
絵本には、子どもはもちろん大人も考えさせられたり、学ぶことができるものもあります。道徳的なストーリーのものなどもありますし、子ども目線、動物目線など自分とは違う目線から世の中や世界、自然などを見た時にふっと気づかせられることもあるでしょう。
奥深いストーリーの絵本は、大人にこそ刺さるものがあります。
子供と読むなら読み聞かせできるものを
子どもと一緒に絵本を楽しみたい方には、読み聞かせをしやすいものがよいでしょう。個性的なキャラクターが出てくる本は、子供も夢中になってストーリーに引き込まれるはず。それぞれの登場人物になりきれば、子どもも楽しんでくれますよ。
また、絵本の中に仕掛けがあるものだと、字が読めない幼児でも楽しむことができます。
海外の絵本は異文化を学べる
海外の文化に手軽に触れたい大人や、子どもに異文化を学ばせる際には、海外の絵本を読んでみてはいかがでしょうか。海外の人の生活や考え方を学ぶことができるのではなく、イラストも日本のものとは違った色彩などがあります。
自分が住んでいる世界や生活圏とはかけ離れた疑似体験をしたり、新しい考え方にも触れられますので、刺激になります。
大切な方へのプレゼントにもおすすめ
絵本は、おしゃれなものも多く、大人へのプレゼントとしてもピッタリです。内容も送る相手に合ったものを選ぶとよいですし、見た目の美しさで眺めるために送ってみるのもよいでしょう。
送るタイミングとしては、クリスマスや誕生日、父の日や母の日のプレゼントなどさまざまなシーンで使用可能です。イベントに合った本を選んでもよいですね。
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絵本専門士からアドバイス 大人だからこそ絵本を読む時間を大切に
絵本専門士
大人が絵本を読んでみると、子どものときとはまた違った感想を持つことがあります。それは大人が子どもと大人、両方の心と経験を持っているからです。
今の自分にピッタリの絵本に出会ったとき、その絵本からは、きっと大きなメッセージを受け取ることができるはずです。それは、困ったことをすぐに解決してくれるものではないかもしれません。
けれど、時間をかけてゆっくりと、こちこちになっていた私たちの心や体をほぐしてくれます。また、じっくり絵本を読むことで、ハッと気づかされることもあります。
大人こそ絵本を―― 自由にのびやかに楽しみましょう。
まとめ
今回は、大人向け絵本のおすすめをご紹介しました。心が癒されるようなお話や、クスッと笑えるストーリー、ちょっと怖いブラックユーモアもあれば、思わず涙する感動的なストーリーまで、ジャンルはさまざま。
ぜひ今の自分の心と向き合える1冊を選んでみてくださいね。
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高校の国語科教員、公共図書館や学校図書館等の司書を経て、現在フリーランス。 絵本専門士・ライターとして、執筆を中心に、絵本や図鑑・日本の伝統行事の紹介、絵本講座、作文・自由研究・季節の手紙のワークショップなどを行う。 メインテーマは、「ことば」「学び」「暮らし」。食欲・物欲系の記事の執筆も多数。