高い人気を誇る推理小説の魅力
さまざまなジャンルのある小説のなかでも古くから高い人気を誇るのが推理小説です。ミステリー小説と呼ばれることもあり、物語のなかに張り巡らされた伏線と結末のすっきり感が多くの読者を虜にしています。
また、推理小説は殺人事件を取り上げたものが多いですが、犯人の見せ方や追いつめ方は作品によって変わり、たくさんの作品を読むほど推理小説のおもしろさを体感できます。
推理小説・ミステリー小説のおすすめ33選 シリーズ化・メディア化の有無もチェック!
ここでは、マルチライターの板垣政行さんと編集部が選んだおすすめの推理小説を33作品紹介します。物語の特徴などをチェックしながら、あなたの好みに合う作品を見つけてみましょう。

まず日本推理界に多大なる影響を与えたアガサクリスティの作品から、早川書房『そして誰もいなくなった』を。一度は読んでおくべき名作中の名作です。
時代を問わず人気を集める世界的推理小説
時代を問わず世界中の人々から高い人気を誇る作家・アガサ・クリスティーの名作小説。孤島に招かれた10人の男女が、童謡の歌詞どおりにひとりずつ殺されていくという、連続を殺人事件を描いています。
日本語訳版ではありますが、アガサ・クリスティーが書く文章や表現の魅力は損なわれておらず、何度読んでも楽しめる作品です。

集英社『白夜行』の東野圭吾は映像化作品の多い作家として知られ、ドラマや映画にはまって原作にたどり着く人多数。
豊富な伏線で読者を惑わせる
ドラマや映画、舞台など小説からさまざまな表現で描かれている本作。ある殺人事件の被害者の息子と容疑者の娘、本来一緒にいることのないふたりの姿を描いた物語です。
緻密な伏線が随所に張り巡らされ、ときにはミスリードを誘うような構成で読者の心をを引きつけます。二重三重の伏線が、あなたを物語の奥深くへと引き込みます。

ラノベ枠で語られることも多い小学館『謎解きはディナーのあとで』は、初版7,000部の大ベストセラーになった伝説の本。櫻井翔さん主演でドラマにもなりました。
毒舌執事とお嬢さまの名コンビ!
「お嬢さまの目は節穴でございますか?」辛辣な言葉を投げかける毒舌執事と、推理力のない社長令嬢の新米刑事。アンバランスなふたりがさまざまな事件を解決していく物語。
推理小説でありながらコメディのようなおもしろさが人気の本作。小学生向けの文庫版が発売されるほど幅広い年代から人気を集め、ふだん小説を読まない方でも読みやすい作品です。
白骨死体を取り巻く回想ミステリー
ある屋敷から発見された白骨死体。この屋敷に住んでいたのは父と三姉妹のみですが、彼らは空襲の際に亡くなったといわれており、死体が出てくるはずがありません。
当時の使用人などへ話を聞きながら、空白の時間や出来事が埋められていく描写に読む手が止まらない作品。白骨死体は誰なのか、数々の証言をもとにたどり着く真実は必見です。
犯罪者の視点から描かれた異彩の作品
推理小説の魅力である探偵が犯人を追い詰める展開とは反対に、警察に捕まらずに犯人が犯罪を犯していくさまを描いた異色の作品。もちろん犯罪の内容はフィクションですが、どこかリアルで自分も犯人になりきっていると思わせるほど物語に入り込んでしまうクオリティ。
どうして騙されたのかではなく、どのように騙すのか。視点が変わるだけでここまで内容が変わるのかと驚きの連続を味わえます。
「推理小説」のおすすめ商品の比較一覧表
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推理小説・ミステリー小説の選び方
推理小説の選び方をチェックしていきましょう。 マルチライターの板垣政行さんのアドバイスも紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
作者から選ぶ
物語の展開やトリックの内容など、推理小説の要となる部分は作者の考え方や感性、文脈です。そのため、作者の文体や表現などから選ぶのがポイントです。
そして、自分の好みに合う文章や表現か知るために、気になった作品をまず一度読んでみましょう。表現などが気に入ったら、その作者の作品を読み続けていくようにすると、推理小説のおもしろさをより感じられます。
海外の作品も魅力がたくさん!
推理小説は日本だけでなく海外でも人気のジャンルです。そこで、海外作家の推理小説にも目を向けてみましょう。日本の推理小説とはまた違った魅力があり、より推理小説というジャンルの奥深さに触れられます。
また、翻訳されるのは海外で人気を集めた作品であることが多いのも魅力。名作や話題作から海外作品に触れていくことで、初心者でもおもしろさを知ることができます。
ドラマ化・映画化された作品を選ぶ
殺人事件や探偵の物語は、小説だけでなくドラマや映画でも人気のジャンル。ベストセラーになった推理小説を原作にした映像作品も多く作られているので、映像化されているというのも選び方のポイントです。
映像作品を見ることで、文字だけではイメージしにくいトリックがわかりやすくなるなどのメリットも。小説と映像作品の両方を楽しむことで、よりその作品へ入り込めるようになります。
シリーズ作品だと長く楽しめる
小説は1冊で完結する作品が多いのですが、なかには同じ主人公が活躍するシリーズ作品もあります。シリーズを読み進めることで主人公やテーマを深く知れるので、物語への没入感が大きくなり、よりその作品を好きになるでしょう。
また、作品のなかには全巻を通して解決する伏線があるものもあり、すべてを読むことではじめてわかることも。長く物語の世界を楽しみたいなら、シリーズ作品を選びましょう。
ネタバレに気をつけて口コミを参考にする
推理小説の大きな魅力となるのは、結末の衝撃度です。結末を予想しながら読む読者の想像を覆す作品ほど、爽快感がありおもしろさを感じます。
ただ、推理小説の結末は物語の根幹であり、読む前に知ってしまうとつまらなくなってしまうことも。そのため、ネタバレに気をつけながら口コミなどから素晴らしい内容の作品を選んでみましょう。
幅広いジャンルのなかからお気入りの1冊を見つけよう マルチライターからのアドバイス
私はトラベル推理や山岳推理、警察小説などの分野で文庫本の解説ページを担当させていただくことが多いですが、和洋さまざまなジャンルがある推理小説のなかでひとくくりに「おすすめ」を選ぶのは少々難しいところ。
でも、はじめて手に取った作家で「これは当たり!」と感じるのは楽しいものです。今回は古典からライトノベルまで幅広く集めてみたので、ぜひ新たなお気に入りを探してみてください。
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推理小説の読者を裏切る結末を楽しもう!
推理小説の魅力は文章のなかに散りばめられた伏線が一気に回収され、予想外の結末を迎えること。「だまされた」と感じたときの悔しいけれど清々しい気持ちは、推理小説だけの楽しみです。
また、推理小説というジャンルのなかでもモチーフはさまざまで、解決までの過程も異なります。そのため、1冊読み終わったらまた次の小説が読みたくなるおもしろさがあり、何度もだまされたいと思うことも。さまざまな作品を読んで、推理小説の奥深い世界を楽しみましょう。
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二輪メーカー脱サラ後、スキーや登山・アウトドア専門誌での企画・取材・執筆に加え、文芸出版社での文庫本解説・漫画評論などを手掛けてきたマルチライター。 同時に空気環境及び防災セキュリティ関連など硬めな領域でのコンサルタントでもあり、特に受動喫煙防止対策の測定コンサルとしては日本で唯一無二。 阪神淡路大震災ののち防災士・メンタルケアカウンセラー等の資格を取得、趣味は剣道・空手といった武道系と鉄道旅行。