「ハンマードリル」のおすすめ商品の比較一覧表
ハンマードリルとは
まずは、ハンマードリルの基本情報をご紹介します。
ハンマードリルのメリット
ハンマードリルは、ドリル部分を回転させるだけでなく、打撃させてさらに強力なパワーが出せるのが大きな特徴です。そのため、コンクリートや石材といった、かたい素材にも穴を開けられるのがメリット。
また、ハツリ作業を効率的におこなうためのモードが搭載されている商品など、建設現場のニーズにあわせた機能が用意されており、使い勝手がいいのが魅力です。
ハンマードリルと振動ドリルの違い
ハンマードリルは、振動ドリルよりもパワフルで、大きく深い穴を開けられるのが特徴です。とくにコンクリートの穴あけ能力にすぐれており、25mmを超える穴を開けたい場合は、振動ドリルではなくハンマードリルが適しています。
また振動ドリルよりも、スピーディに穴あけができる点もメリットです。連続してたくさんの穴を開けるときに便利でしょう。
ハンマードリルの選び方
ハンマードリルを上手に選ぶための方法を紹介します。一級建築士の神村さゆりさんにも、選ぶときのポイントを教えてもらいました。どんなポイントに注目して商品を選んだらいいのか悩んでいる方は、エキスパートの視点を商品選びに活かしてみてください。
給電方式で選ぶ 充電式とコード式
ハンマードリルの給電方法は2種類です。充電式とコード式があり、それぞれに特徴があります。
「充電式」なら取り回しやすくどこでも使える
充電式はハンマードリル本体にコードがついていないコードレスなので、自由に取り回しができるのがポイントです。移動しながらハンマードリルを使うシーンや、屋外でコンセントから電源が自由に取れないという場合でも使うことが可能。
バッテリーが切れてしまったとしても、予備のバッテリーを準備しておけば、交換するだけですぐに使えます。
「コード式」はパワー切れの心配なく安定して使える
コード式のハンマードリルは、電源に常にコードでつながっている状態ですから、いつでもハイパワーの作業が可能です。コードレスタイプなら省電力のためにパワーがあまり出せないところでも、バッテリーを気にすることなく使えます。
大きな穴を開けられるタイプのハンマードリルは、コード式になっている場合が多いです。
集じん機能があるかで選ぶ 粉じんを取り除き、掃除もしやすくなる
コンクリートを割ってに穴を開ける場合、どうしても粉塵(ふんじん)が出ます。
集じん機能があれば、作業する際に粉塵を吸い込む危険性が少なく済みます。また、粉塵が舞うと視界をさえぎられてしまいますが、こうした問題も解消することができます。
そして、周辺を汚すことが少なくなるので掃除もしやすくなり、近隣へ迷惑をかけることも防げます。
穴あけ寸法で選ぶ アタッチメント交換で対応できるタイプも
ハンマードリルは、それぞれの機械によって、開けられる穴の寸法が異なります。アイテムの概要に、「最大穴径」などの表記で、穴あけの最大サイズがミリメートル単位で記されています。どんな作業をするかをよく考えてから、適した穿孔ができるアイテムを選びましょう。
アタッチメントを交換することで、より大きなサイズの穿孔が可能になるタイプもあります。
ドリルのモード切り替えで選ぶ 回転のみモード、ハツリモードなど
ハンマードリルには、通常のドリルができるだけでなく、さまざまなドリルのモードに切り替えられるものがあります。
「回転のみモード」でネジ締めや木材の穴あけ
ハンマードリルを使って、ネジを締めたり、木材などの強い打撃の必要がない素材に対して穴あけ作業をする場合に、打撃動作をせずに回転だけの動きをしてくれるモードが搭載されているととても便利に使えます。
専用の工具をすべて持っていなくても必要な作業ができますし、工具を持ち替えずに幅広い作業ができるので、作業効率が上がります。
「はつりモード」「打撃のみモード」で作業を効率的に
ハンマードリルは、穿孔の作業だけでなく、コンクリートなどのかたい建材を削ったり砕いたりする「はつり作業」にも使います。ハツリ作業の際には、回転動作が加わるより、打撃動作だけの動きの方が、より効率的に作業ができる場合も多くあります。
はつり作業は穴を開けたいわけではなく、ねらったポイントではがしたり割ったりしたいですから、打撃動作がぴったりです。
重量やサイズで選ぶ コンパクトで軽量なものがおすすめ
ハンマードリルは、大きかったり重かったりすると、その分使いやすさが失われてしまいます。使いにくいハンマードリルを持ち上げて作業を続けるなら、疲労度も高くなってしまって、作業への集中力が低下してしまうでしょう。
大きくて重量がある方がパワーがあることも多いですが、できるだけコンパクトで軽量なアイテムを探しましょう。
シャンクの形状で選ぶ ドリルの先の刃「ビット」も確認
ハンマードリルを使うには、シャンクという軸の部分と、ビットというドリルの先の刃の部分のタイプが一致している必要があります。ハンマードリルのシャンクと互換性がないビットは使うことができません。ストレートシャンクやテーパシャンクなどのタイプが存在します。
ビットは、ハンマードリルとは別に入手する必要があります。ハンマードリルのシャンクのタイプをよくチェックして、ビットを選びましょう。
バッテリーを共有できるとコストダウン メンテナンスや予備バッテリーなども考慮
バッテリー式のハンマードリルを使うなら、バッテリーをほかの工具と共有して使えるようにするなら、メンテナンスコストも、必要な予備バッテリーの数も削減できて、全体的なコストダウンが可能になります。
工具のメーカーをそろえるなら、同じバッテリーを複数の工具でも使えるようになる可能性があります。充電も兼用でおこなえるので、必要な工具の数も削減できます。
ハンマードリルのおすすめメーカー
次に、ハンマードリルを選ぶときのおすすめメーカーをご紹介します。
マキタ(MAKITA)
1915年にモーターの修理販売業者としてスタートしたマキタは、1958年に、電動工具メーカーへと転身。工事現場の職人が使用するための電動工具メーカーとなり、現在では国内シェアの約60%を占めるまでになりました。
商品のバリエーションが豊富なうえ、アフターサービスも充実していて利用しやすいのが魅力です。
ボッシュ(BOSCH)
自動車の整備機器や電動工具を取り扱っている、歴史あるメーカーです。ハンマードリルやジグソーなどを世界でも先駆けて開発してきた実績があり、電動工具のイノベーター的存在。
ハンマードリルは、工事現場で活躍する本格的なモデルはもちろん、作業時の事故を防げるよう装備された、家庭向けのDIYモデルもラインナップしています。
ハイコーキ(HiKOKI)
ハイコーキは、DIY向けから産業・工業向けまで、幅広い種類の電動工具を取り扱っているメーカー特徴です。なかでも、コードレスの工具が主力となっており、ハンマードリルでもコードレスタイプがラインナップしています。
ハイコーキは、大手の工具メーカー「日立工機」が前身となっており、高い技術力を持っているのが特徴。国内シェアは第2位で、電動工具といえば外せないメーカーです。
ヒルティ(HILTI)
ヒルティは1941年に創業し、ヨーロッパのリヒテンシュタインに本社があります。世界各地で販売されている大手メーカーで、すぐれた性能の職人向けアイテムを取りそろえているのが特徴です。
品質が高いぶん、製品価格がやや高めの傾向がありますが、満足度が高いため、現場以外の一般ユーザーからも人気を集めています。
パナソニック(Panasonic)
大手家電メーカーとして知られるパナソニックは、生活家電のイメージが強いものの、ハンマードリルをはじめとする電動工具も多数取り扱っています。
工事現場での使用にじゅうぶん耐えられる、パワフルさと丈夫さを兼ね備えたハンマードリルが人気。また、ネジ締めと穴あけが両方できるマルチタイプの軽量ハンマードリルなど、使い勝手に配慮したモデルもそろっています。
ハンマードリルのおすすめ15選
うえでご紹介したハンマードリルの選び方のポイントをふまえて、一級建築士の神村さゆりさんに選んでもらったおすすめ商品、編集部で選んだ商品を紹介します。
Makita(マキタ)『17mm充電式ハンマドリル(HR171DRGX)』
















出典:Amazon
Makita(マキタ)『24mm充電式ハンマドリル(HR244DRGXV)』










出典:Amazon
KIMO『ハンマドリル(QM-8601)』
















出典:Amazon
HiKOKI(ハイコーキ)『ロータリーハンマードリル(DH18MB)』












出典:Amazon
HILTI(ヒルティ)『ロータリーハンマー(TE7-C)』

出典:楽天市場

Makita(マキタ)『14mm充電式ハンマドリル(HR140DSHX)』








出典:Amazon
メーカー最軽量で使いやすい
力の弱い女性でもらくらく扱えるマキタの軽量モデルです。充電式ですので取り回しもよく、どんなところでも使用できます。
DIYでは連続作業は少ないのですが、それでも振動は身体に負担をかけてしまいますよね。しかし、この商品はもともとが軽量であるうえに疲れにくい工夫もされています。
たとえば防振ハウジングが手元に伝わる振動を少なくしています。また、小型のD型ハンドルで重心が手元に近くなることにより腕の負担を軽減。
また、付属品の集じんカップを取りつけることにより、集じん機能も追加できます。使用後の片付けがラクに済むのはうれしいですね。

HiKOKI(ハイコーキ)『40mmハンマドリル(DH40SC)』

出典:Amazon

Panasonic(パナソニック)『充電マルチハンマードリル(EZ78A1LS2F)』










出典:Amazon

BOSCH(ボッシュ)『コードレスハンマードリル (GBH18V-20)』












出典:Amazon
安全クラッチ機構が事故や破損を防止
埋設された鉄筋による事故の心配をしたくない方は、この商品がいいでしょう。かたいコンクリートにも18Vのパワーで快速穿孔(せんこう)します。
また、安全クラッチ機構がついており、鉄筋などに当たりビットがロックした場合は、瞬時に安全クラッチが作動することで、反動による事故や先端工具の破損を防ぎます。
回転モード/「回転」+「打撃」モード/打撃(軽破つり)モードの3つのポジションにいつでも切り替えが可能です。
バリオロック機構も内蔵していて、装着したままフラットチゼルなどの角度調整ができます。またECP機能でバッテリーを守ってくれるので、オーバーヒートなどを気にすることなく安心して作業を進めることができます。

MAX(マックス)『充電式ハンマドリル(PJ-R266-B2C/40A)』

出典:Amazon
25.2Vながらスピーディーな穴あけを実現
とにかく早く穴あけをしたい方にはこちらがおすすめ。
低振動構造の方法がユニークで、振動吸収スプリングが2本あるのですが、それを回転ヒンジから離しています。またグリップをバランスのよい位置に配置することによって、振動吸収効率を上げました。回転のバラツキを抑えつつ、36Vより早い穴あけスピードを実現するなど、腕の負担を減らすやさしい設計になっています。
マックスの商品は、商品の使用状況や修理情報を調査し、現場での過酷な状況を考慮した独自の試験を行なったうえで製造されています。そのため、安心して使えるでしょう。
BOSCH(ボッシュ)『SDSプラスハンマードリル(GBH 2-23 RE)』










出典:Amazon
HiKOKI(ハイコーキ)『ロータリハンマドリル(DH28PC)』








出典:Amazon
HiKOKI(ハイコーキ)『コードレスロータリハンマドリル(DH18DSL)』








出典:Amazon
BOSCH(ボッシュ)『振動ドリル(PSB 600RE/S)』

出典:楽天市場
Makita(マキタ)『28mm 充電式ハンマドリル(HR001GRDXV)』












出典:Amazon
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ハンマードリルの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのハンマードリルの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ハンマードリルを知るうえで確認しておきたい用語 【解説】
ビット:ハンマードリルの先端に取りつける部品のこと。目的や大きさ、かたさによって取り換えて使います。
ダンパ:振動を減少させるための装置です。
ピストン反力:ピストンはシリンダーのなかで空気を圧縮し続け、圧が満たされると一気にストライカーを押します。その反力が振動となります。
安全クラッチ:回転中のビットがかたいものに当たりロックしてしまった場合に、即座に回転を止めるための装置です。
フラットチゼル:はがしなどの、はつり作業に使用される平たいビットのことです。
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最後に|エキスパートのアドバイス
住まいづくりナビゲーター/一級建築士・インテリアコーディネーター
六角軸・SDSプラス・SDS-MAXで互換性なし
ハンマードリルのビットには、六角軸・SDSプラス・SDS-MAXがあり、互換性はありません。
一方、ハンマードリルは相当な打撃の衝撃があります。ほかの電動工具であればアダプタを使うこともありますが、衝撃に耐えられるほどのアダプタを商品化するのはハードルが高く、今のところ実現していません。
そのため、ビットの購入はあらかじめタイプを確認しておき、間違えないように注意が必要です。
※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
住宅メーカー、ゼネコン設計部、設計事務所等で約300棟の新築設計実績と現場代理人女性としては希少な現場監督経験を生かしリフォーム物件も約70棟手がける。 住宅や暮らし方、環境整備をテーマに、これまで一般企業研修・公的機関・学校等にて講師としてこれまで述べ5000人以上を指導。 整理収納アドバイザー、ルームスタイリスト資格認定講師として800名余の資格者を認定。また資格試験対策として二級建築士やインテリアコーディネーターの受験指導も行っている。手描き図面やイラストでのプレゼンにも定評があり、多くの文具を試してきた。 多趣味が高じて醗酵教室や手抜き家事教室を開催し好評を得ている。 子ども3人。A型・獅子座