へら竿の選び方
それでは、へら竿の基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の3つ。
【1】へら竿は複数必要になることも
【2】へら竿の調子で選ぶ
【3】素材による違い
上記の3つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】へら竿は複数必要になることも
へらぶなは回遊魚なので季節や天候ごとに好む水深やポイントが変わります。そのため、ひとつの釣り場でも一本の竿ですべてをカバーすることが難しい面があります。
あらゆる状況に合わせていくには、8~10尺の短尺、11~14尺の中尺、15~18尺の長尺、19尺以上の超長尺と、大きく分けても4本以上は必要になります。
キャンプ/釣りライター
9尺からはじめて徐々に揃えていくのもひとつ
私の経験では9尺、13尺、16尺があれば、大抵の釣り場はカバーできるので、例えば最初に9尺を用意して、よく釣れる管理釣場で釣り方を学んでからほかの竿を揃えていくのもひとつの方法です。
おすすめ商品では中尺の12尺を中心に紹介しておくので、必要に応じて最初に買う竿の長さを決めてください。
【2】へら竿の調子で選ぶ
へら竿には竿の曲がり方の支点が穂先よりにある「先調子」と、竿の真ん中に支点がある「本調子(胴調子)」があります。
▼先調子:管理釣り場におすすめ
先調子は仕掛けが振り込みやすく元竿のほうにパワーがあるので魚を浮かせやすい特長があります。管理釣り場などで魚をたくさん掛けたいなら先調子がよいでしょう。
▼本調子(胴調子):野釣りなどにおすすめ
本調子は振り込みにやや慣れが必要ですが、魚を掛けたときにじんわりと無理なく竿が勝手に寄せてくれるため、魚が暴れずにゆっくり引きを楽しめます。野釣りなどで一匹一匹を大切に釣りたいときは本調子という感じで選ぶとよいです。
【3】素材による違い
へら竿の素材は大きく分けて「カーボン」か「竹」の2種類です。
▼カーボン竿:初心者におすすめ
へら竿の素材で多いのがカーボンを素材に使った「カーボン竿」です。素材自体が軽量で初心者向けと言えます。
▼竹竿:上級者におすすめ
一方、古くからへら竿として使われてきたのが竹製の「竹竿」です。重量があり、扱いやメンテナンスが難しいですが、しなりや使い心地は自然素材ならでは。ある程度、経験を積んだ方向けです。
エキスパートのアドバイス
キャンプ/釣りライター
へら竿の取り扱いにも注意
へら竿は軽量化を目指すためにブランクを薄く作っているものがあります。これは中尺以上になるとより顕著になるため、取り扱いには気をつけなければいけません。
極端に強い合わせをしない。魚を取り込むときには玉網を必ず使ってなるべく沖目で掬う。竿を準備するときや仕舞うときは不用意に捻じったりしないなど、なるべくていねいに扱いましょう。また、ロッドケースに仕舞う際にも、パラソルの留め具などの金属類と触れ合わないようにすることも大切です。へら竿を長く使うためにも注意しながら扱いましょう。
へら竿おすすめ6選
上記で紹介したへら竿の選び方のポイントをふまえて、おすすめ商品と編集部が厳選したへら竿を紹介します。



「へら竿」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする へら竿の売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでのへら竿の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
へら竿の中古や買取について
製品にもよりますがへら竿は決して安くない買い物です。上級者ともなればより高価なものがほしくなってくるでしょう。そこで検討したいのが、今もっている竿を買い取ってくれたり、中古で購入できる通販やショップなどです。
最近ではフリマアプリやオークションでも質の高いものが安価に手に入る時代です。しかし、中古ならではのリスクやデメリットもしっかり考慮し、場合によっては店舗で話を聞いたうえで、査定や購入を検討した方がよいでしょう。
へら竿に並継(なみつぎ)が多い理由は?
これからへら釣りをはじめようとしている方が、へら竿を調べているとあることに気が付くと思います。
そうなんです、へら竿は圧倒的に「並継(なみつぎ)」竿が多いのです。振出竿はしまうのも用意するのもかんたんでよいのですが、一本仕舞にするために、竿がどうしても太くなります。並継はそういった制約がないですから、全体の太さをバランスよく設計できるので、狙った調子を作りやすいのです。ですから、細身なのに強い竿や超軽量の超長尺竿などが作れるのです。
竿の準備や後片付けは大変ですが、その分自分がほしい調子が出せているということだと思ってください。どうしても振出がいいという人にはへら専用の振出竿もありますので、必要に応じて選びましょう。
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青年期に始めた釣り新聞への寄稿を始めとして、サイトAllAboutでのフィッシングガイドを務める。 ほかにも雑誌『Salty!(ソルティ)』やアウトドア系の雑誌やWeb媒体などでの執筆多数。 今も休日には必ず海山湖を駆けまわっている自然派で、あらゆるジャンルの釣りを体験し、季節に合わせて日本中の旬な魚を追っている。 キャンプ用品は、あえて払い下げのミリタリー系ギアで揃えるマニアな一面も。