スケッパーの選び方 お菓子研究家に聞いた
お菓子・パン・ジャム研究家の飯田順子さんに、スケッパーを選ぶときのポイントを3つ教えてもらいました。
素材で選ぶ ポイント1
ポリエチレン素材のスケッパー。生地をカットするときの目安に使える目盛りつき。
お菓子・パン・ジャム研究家
ステンレス製のスケッパーは切れ味がよく、やわらかいパン生地をきれいに切り分けるのが得意です。生地がスケッパーにつきにくい特徴があり、金属なので洗いやすく丈夫で長持ちします。
パン生地やスコーン、タルト生地を多く作る方にはおすすめですが、かたい素材でしなりがなく角度がつかないので、クリームをボウルからすくう作業には向いていません。
シリコン製は柔軟性と弾力性にすぐれ、ボウルのふちや底についたものまできれいに取り出すことができます。プラスチック製はほどよいかたさがあり、軽くて使いやすい点がポイント。
ステンレスより弾力性にすぐれているので、クリームなどをすくいとる作業にも向いています。耐熱性のあるスケッパーを選ぶと長持ちするので、おすすめです。
サイズで選ぶ ポイント2
お菓子・パン・ジャム研究家
家庭用のスケッパーは底辺が12~15cmくらいのものが多く、手にもなじみやすいです。より小さいサイズのものは、小まわりがきくのでこまかい作業に向いており、ひとつ持っているとゴムベラの代わりに使えて便利。
大きいサイズは、業務用の商品や外国製の輸入品などに多く見られ、大量生産される方やプロの方におすすめです。
作業効率を高めるために、持ちやすい大きさを選ぶというのは重要なポイント。用途に適した大きさのスケッパーを使い分けることでスムーズに調理が進みますので、複数持っていると便利です。
持ちやすさで選ぶ ポイント3
しなやかなステンレスに、プラスチックの持ち手が握りやすいスケッパー。
お菓子・パン・ジャム研究家
スケッパーは同じような形と用途に見えても、持ちやすさとフィット感が違います。
持ち手がついているものは握りやすく滑りにくいので、パン生地などをたくさんカットするときには便利です。力も入れやすく、クッキー生地などかためのものを切ることにも向いています。
また、持ち手がついていなくても、軽くて薄いタイプのプラスチックやシリコン製のものは柔軟性があり、手にフィットしやすいのがポイント。
そのため裏ごしやお菓子作りのさいに生地をきれいにかきとるなどの作業がしやすくなります。用途に合わせて選んだり、より多くの作業をするほうに合わせて購入したりすることをおすすめします。
ひとつは持っておきたいスケッパー。 料理研究家からのアドバイス
お菓子・パン・ジャム研究家
食材を集めたり、切り分けたりするときに便利なキッチン道具、スケッパー。とくにすくいとる作業が得意で、面積が広く薄いため扱いやすいのもポイント。
生地を切る、クリームやペーストを取り出す、混ぜるなど、さまざまな作業をこれひとつでこなせるうえに、場所も取りません。
シリコン、ステンレス、プラスチックなど、素材ごとの得意な作業とどんな用途で使いたいかを考えて選ぶといいでしょう。
スケッパーのおすすめ6選 お菓子研究家が選んだのは?
ここまで紹介した、スケッパーの選び方のポイントをふまえて、お菓子・パン・ジャム研究家の飯田順子さんに選んでもらったおすすめ商品をご紹介します。

貝印『生地がくっつきにくい表面エンボス加工のスクレッパー』






出典:楽天市場
材質 | ポリエチレン |
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サイズ | 幅120×奥行95×厚さ3mm |
重量 | 25g |
耐熱温度 | 80℃ |
エンボス加工で生地がつきにくい
軽くて使いやすいポリエチレン素材のスケッパー。表面にエンボス加工が施されているため、生地などの材料がくっつきにくく、洗いやすいのが特徴です。これを使えば、デコレーションケーキの生クリームの表面を平らにならすことも可能。ほどよいかたさがあるので、パン生地やクッキー生地を切り分けたり、茹でた野菜の裏ごしをしたりするときにも使えます。
やわらかいものならナイフ代わりに切ることもOK。日常でマルチに活用でき、ひとつ持っているとどんなことにも使えるすぐれものです。ひとつで多くの用途をカバーしたいという方におすすめ。
注意点は、耐熱温度が80度と熱に弱く、変形しやすいことです。火のそばには近づけないよう気をつけてください。

霜鳥製作所『スケッパー(13.5cm)』

出典:Amazon
材質 | ステンレス |
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サイズ | 幅135×奥行109×厚さ1mm |
重量 | - |
耐熱温度 | - |

MATFER(マトファー)『耐熱スケッパー』

出典:Amazon
材質 | ナイロン |
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サイズ | 幅120×奥行95mm |
重量 | 16g |
耐熱温度 | 120℃ |
食洗機にも使えるフランス老舗のブランド
MATFER(マトファー)はフランスの洋菓子道具の老舗メーカーで、使いやすさ、商品のクオリティの高さには定評があります。
こちらの商品はパティスリーのプロも愛用しているスケッパーで、強度ややわらかさが使いやすく、手にもなじみやすいサイズなのがポイント。切ったり混ぜたりの作業がスムーズにできます。
とくに、本格的にお菓子作りをされる方におすすめで、ボウルのなかのクリームや生地を、ストレスなくきれいに取り出すことが可能。
また、120度までの耐熱性があり、食洗機も対応可能。プラスチック製ながら、丈夫でしっかり長持ちするプロ仕様のスケッパーは、一度使ったら手放せなくなる逸品です。

Thermo hauser(テルモハウザー)『スケッパー 12cm』

出典:Amazon
材質 | ステンレス |
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サイズ | 幅120×奥行120mm |
重量 | - |
耐熱温度 | - |

タイガークラウン『目盛付ドレッジ』










出典:Amazon
材質 | ポリエチレン |
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サイズ | 幅145×奥行97×厚さ3mm |
重量 | 28g |
耐熱温度 | 90℃ |

カンダ『Kan シリコンドレッジ 小』

出典:Amazon
材質 | シリコンゴム |
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サイズ | 幅125×奥行90mm |
重量 | - |
耐熱温度 | -30~200℃ |
「スケッパー」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする スケッパーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのスケッパーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
スケッパーを使いこなして作業効率アップ!
お菓子・パン・ジャム研究家
スケッパーは、キッチンでさまざまな用途に使える調理道具です。
私は、用途に合わせて金属製とプラスチック製を使い分けていますが、どちらかひとつを購入するなら、まずは多用途に使えるプラスチック製をおすすめします。リーズナブルなものもありますので、最初はそちらで試してみるとよいでしょう。
100円ショップで購入できるものもありますが、この記事では、より高機能なスケッパーをご紹介しました。ぜひ、好みにぴったり合うスケッパーを見つけて、調理の幅を広げてみてくださいね!
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
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※2021/1/20 一部コンテンツと価格の修正のため、記事を更新しました(マイナビおすすめナビ編集部 松林麻衣)
結婚後かねてから大好きだったお菓子・パンの研究をスタート。 専門書を片手にお菓子を作り続け、パティシエの講習会にも参加し、独自のレシピを開発。1998年よりお菓子・パン・料理教室を主宰。 スィーツファンを集めて都内の有名パティスリー巡りやフランスへのスィーツツアーを定期的に開催する一方で、毎年フランスで研修を重ね、リッツエスコフィエやベルエコンセイユで本格的に学ぶ。 現地のパティシエやマダムからの取材をもとにプロのテクニックと家庭菓子への造詣を深める。著書多数。