テープのりを使うメリット
テープ部分を下にしてスッと引くとのりづけができるテープのりは、でんぷんのりやスティックのりと比べて手が汚れにくいのが魅力。ほかにも、のりが均一に出てくるのではみ出さない、ムラなくきれいにのりが塗れるといったメリットがあります。
貼るときに手を汚さない・乾燥時間ゼロ・粘着力が強い、とメリットが多いことから人気の高いテープのり。
2000年代に普及しはじめた新しい文房具ジャンルということで、テープのりは進化も急速です。ロングテープ以外に、筆箱にすんなり入る超コンパクトサイズや、ノック式のペン型、ハンコのようにポンとワンポイントでおせるものなど、使うシーンの広がりにあわせてさまざまな製品が登場しています。
テープのりの選び方
手や周囲が汚れにくく、見た目もきれいに貼れる「テープのり」ですが、選ぶときのポイントはご存じですか?一見、内容はみな同じに見えますが、テープの幅や貼り方も商品によってさまざまです。ここからは、文房具ライターのきだて たくさんとともに、テープのりの選び方をご紹介します。ポイントは次の通り!
【1】用途にあった粘着性能を選ぶ
【2】本体サイズとテープの長さで選ぶ
【3】操作しやすい形状を選ぶ
【4】詰め替え式ならコスパも高い
それぞれ解説していくのでチェックしてみましょう。
【1】用途にあった粘着性能を選ぶ
まずは、テープの粘着性能に着目しましょう。粘着力の強い「超強力タイプ」、貼ってはがせる「再剥離タイプ」などがあります。
強粘着タイプは剥がれないのが嬉しい一方で、一度貼るとはがせないというデメリットも。再剥離タイプは粘着力が低めですが、剥がせるという特性を生かしてオリジナル付箋を作るなど活用の幅が広いです。使用する用途に合わせて選ぶことが大切です。
おもしろいのは、テープを貼って1分ほどなら貼りなおしができるけど、時間が経つとしっかり強粘着に変わる、「リトライタイプ」などと呼ばれるもの。
厳密に正しい位置に貼らなければいけない、という緊張感を強いられるような作業も、これなら安心して使えるでしょう。
【2】本体サイズとテープの長さで選ぶ
テープのりは、本体のサイズもテープの長さも商品によって異なります。用途やシーンに合わせたものを選びましょう。
一度に貼り付けたい範囲が広い場合には、テープの長さが長い「ロングタイプ」が向いています。一方で、本体サイズがコンパクトなものなら、持ち運びにも便利です。
発売されてしばらくはコストが高く敬遠される傾向もありましたが、20mを超えるロングテープなどコスパの高い製品も登場するにしたがって、会社での事務作業などで使われる機会も増えてきたようです。
封かん作業の場合、22mテープを一般的な長封筒に使うと180通以上は貼れる計算になります。もちろんスティックのりや液体のり(1ボトルで800通以上貼れる)と比べるとまだまだですが、作業効率を含めて考えると充分あり、と考える人もいるでしょう。
【3】テープの幅をチェック
スティックのりのように広範囲にぐりぐりと塗ることができないテープのりは、テープの幅選びも重要。テープ幅は約4mmと細いものから20mm程度の太めタイプまでさまざまです。
大きめの書類をくっつけたり、封をしたりするときは、剥がれないように幅が太めのものを選びましょう。逆に細かい作業をするときは、はみ出しにくい細めタイプが便利です。ちなみに、8.4mmのものが一般的なので、困ったときはこれくらいのサイズを選ぶのもアリです。
【4】使いやすい形状を選ぶ
意外と多いのが、テープのりを貼るのが苦手……という人。狙ったところから貼れなかったり、テープがかたよったり蛇行したり、と失敗するケースはありますが、そのほとんどはテープヘッドがうまく紙にあたっていないことが原因です。
基本的にはテープのりの正しい持ち方を練習すれば上手に貼れるようになりますが、それよりもかんたんなのがフレキシブルに動くヘッドを採用している製品を選ぶこと。テープのりのヘッドが車のサスペンションのように持ち手のブレを吸収して、つねに紙に正しくあたるので、うまく貼れない人でもまっすぐきれいに貼ることができます。
【5】のり部分をしっかり保護できるかチェック
テープのりは、のり部分が露出しないようにカバーが付いています。カチッとはめるカバー式のほかに、ノック式やスライド式もあります。
ペン感覚で使えるノック式は、片手で使えるのが魅力。スリムでペンポーチに入れやすいのもメリットです。スライド式は、本体にのり部分を収納できるタイプ。消しカスなどが付く心配がなく、コンパクトな形状で持ち運びしやすいものも多く販売されています。
【6】ガイド付きや静音など使いやすい機能で選ぶ
ガイド付きでまっすぐテープが貼れるもの、のり切れがよくベタベタしないものなど、使いやすさへのこだわりにも注目して選んでみましょう。
中には、テープを貼るときの音を抑えた静音タイプもあります。図書館など静かな空間で使う時には助かる機能ですね!
封筒のフラップを本体で挟みこんで、シャッと引っ張るだけできれいにのりつけできる封かん専用テープのりは作業効率も高く「もはやこれでないと仕事ができない!」という愛用者もいるほど。自分がよく使うシチュエーションを考えながら選べば、必ず満足できるはずです。
【7】詰め替え式ならコスパも高い
テープのりをよく使うという方は、テープを詰め替えできるかも事前に確認しておきましょう。一度本体さえ用意しておけば、使い切ったあとにテープを買い足して詰め替えるだけなので、コスパが高いです。詰め替え方も、分解とはいかないので、手間がかからずかんたんですよ。
文具ライターからのアドバイス
特化型と汎用型の使い分けがおすすめ
テープのりは、仕事机で使う場合と、持ち運んで使う場合とで製品のサイズ感が変わってきます。ふだん使う頻度が高い人は、兼用ではなく「置きテープのり」と「持ち運びテープのり」を使い分けた方が便利です。
とくに「置きテープのり」サイズの製品は、封かんなど特定の作業に抜群の威力を発揮するものが多いです。置き=機能特化、持ち運び=汎用型、という選び方をすると効率的ではないでしょうか。
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強力に貼れてきれいにはがせる
厚手の封筒も安心の超強力に貼るタイプと、ポスターの掲示やメモ用紙の仮どめなどに活躍するはがせるタイプの2種類があります。中芯が入った3層構造でそれぞれ特性の違うテープのりを実現しています。
テープ全長が12mと長いのも魅力のひとつ。長形3号封筒を約100通接着することができます。

封筒の封かん作業に特化したテープのり
使い方は、本体を手に持ったままで封筒のフラップを軽くはさんで、横にスライドさせるだけ。あっという間に端から端まで全面のりつけができる作業効率の高さは、さすが専用ツールといえるもの。
紙をはさんだまま引かずにガチャンと軽く押せばピンポイントでのりつけが可能。はさみこむアームを後ろに回転させて持てば、一般的なテープのりと同様ののりつけが可能です。とくに事務作業の多いオフィスでは便利な製品でしょう。
ポンッと押してペタッと貼れるはんこ式テープのり
ハンコのように、ポンッと押してのりつけできるお手軽商品です。切手やレシート貼りなど、こまかい作業工程を格段にらくにしてくれます。スタンプの大きさは約7×10mm。スタンプ回数は約600回です。
封筒ののりつけにも対応。ガイドを押し込めば、普通のテープのりと同じように使えます。一台二役の便利なテープのりです。

手ブレを吸収しテープがきれいに貼れる
小型で凹凸の少ないたまご型のボディは、持ち方を選ばずしっかり持ててテープが引きやすくなっています。また、ヘッドを完全に覆うフルカウルのカバーは携帯時にテープにゴミが付着しないので、筆箱に入れて持ち運ぶのにも最適です。
なにより最大の特徴は、グラグラと自由に動くフィットヘッド。このヘッドがしなり不要な手ブレを吸収して紙に正しく密着するので、テープのりを使うのが苦手な人でもきれいにまっすぐのりつけが可能になります。
テープは「強力接着」「あとから接着」「しっかり貼ってはがせる」の3種類から選べ、テープのり初心者におすすめです。

パワーギア付き|プロ仕様の逸品
ヘッドに付着して紙を汚すのりカスを取り除くクリーンローラーや、テープの絡まり・たるみを検知した瞬間に自動で巻き上げを行うパワーギアなど、テープのりを使ううえでのわずらわしさを徹底的に排除する機構が詰め込まれています。
とくにパワーギア機能は、一般的なテープのりにありがちな「テープまわりのトラブル」による故障を未然に防いでくれます。テープのりとしてはやや高価ですが、22mのロングテープを失敗なく最後までしっかり使い切れるようになっているため、実はコスパがかなり高い製品といえるでしょう。
仕事でテープのりを多用する人でも間違いなく満足できる、プロ仕様の逸品です。

テープの絡まりクレームゼロの安心パワーギア
小型でも詰め替え式でコスパのいいテープのりです。収納時は側面のスライダーを操作するとヘッドが本体内に収納され、連動してシャッター式キャップが閉まって密閉し、ヘッドをほこりやゴミからガードします。
また、上位機種である『ノリノプロ』で使われているパワーギア機能も、最初に搭載したのはこの『ノリノポッド』。メーカーによれば「テープが絡んで故障した……といった苦情は発売以降まだゼロです」とのことで、とにかくトラブルが少なく、最後までしっかりテープを使い切って交換できる安心感の高さは特筆ものです。粘着特性の違う3種類があります。

携帯性抜群ながらもテープも長持ち
粘着面がドットになっていて、のり切れがよいドットライナーシリーズの、超コンパクトモデルです。指先でつまんで持つのがちょうどいいぐらいのサイズ感は、現状では最小のテープのりといえます。
ドットタイプの使いやすいのり性能に加えて、とにかく携帯性が抜群。プリント貼りなど学校や塾でもテープのりをよく使う中高生なら、筆箱に常時入れておいて間違いない製品でしょう。
また、これだけ小さなボディなのに、テープは10mとたっぷり入っているのもポイントです。

隙間なくピタッと使える精密さ
1.5倍ののり厚を持つパワーテープは、接着力が従来比20%アップ。厚手の紙もしっかり接着できる強粘着がポイントです。
さらに、紙からヘッドを離すたびに少しだけ自動でテープ送りされ、次に使うときにヘッドの先端で狙った場所からピタッと貼れる、新開発のピタシステムも搭載。
これなら紙の端ギリギリからのりつけできるので、隙間なくぴったり封をしたい封かん作業や、紙工作のように場所をあわせて精密に貼りたい作業にも威力を発揮します。
プチサイズで持ち運びにも便利
『ノリノビーンズ』は、豆の形をしたかわいいテープのり。手にフィットする形状なので、長時間作業を続けても疲れにくくなっています。
のりの強さは3種類。はがれないよう確実に貼りあわせる「強力に貼れる」タイプ、手紙やレシートのような薄い紙を貼るのに最適な「しっかり貼れる」タイプ、付箋のように何度も貼りなおしができる「キレイにはがせる」タイプがあり、用途によって使い分けることができます。
スライドカバーが便利! 持ちやすいテープのり
『ピットスライド』は、2012年度世界的に権威のあるレッドドット賞を受賞した商品です。最大の特徴は、商品の下部にある大きなスライドカバー。収納時はスライドカバーを閉めてテープ面を保護し、使用時には後方にスライドさせることで、使いやすい形状に変化します。
本体カラーは全部で5種類。クランベリーやピーチクーラーなど、かわいい色もそろっています。
全長36mの超ロングテープのり
テープ全長36m、幅10mmとロングテープが特徴の商品です。強粘着仕様なので、長形3号封筒はもちろん、A4封筒などしっかり接着したいときにぴったりです。
のり面はドット形状で、長いラインを引きたいときや曲線を引きたいときでも、のりが糸引きしないキレのよさが魅力。大量の事務作業でもきれいに仕上げることができます。
ボールペンのように使えるスリムタイプなノック式
カチッとノックをすることで、カバーの開閉ができるテープのりです。スリムな形状なので、ボールペンのように握り、文字を書くように使うことができます。収納時はフルカバーでテープ面をしっかりと保護し、ほこりやゴミからテープのりを守ってくれます。
ミニドット形状ののり面は、糸引きがなく塗りやすいです。
コンパクトボディに10mのたっぷり容量
小さいテープのりは、長さも短いものが一般的ですが、『ノリピア 』はテープ全長10mと大容量タイプです。それにもかかわらず、コンパクトなボディは、筆箱にも入れやすく携帯性も抜群です。
スティックのりや液体のりでは難しいのりしろの狭い場所でも、テープ幅6mmの寸法でストレスなく使えるのが特徴。アシッドフリー(酸を使っていない)なので、写真に使用しても劣化せずきれいな状態を保ち続けてくれます。
小さなボディが魅力! スタンプ回数は約500回
はんこのようにポンッとおせるテープのりです。のり面の大きさは約6×6mm。小さくても狙ったところに押しやすいガイド付きなので、貼り間違いが不安な人にも安心です。スタンプ回数は約500回。
コンパクトサイズなので、必要なときに使えるよう、筆箱や引き出しに忍ばせておきたい商品です。カラーは全6種類(限定色除く)。
金属同士もくっつける強粘着テープのり
テープのりは基本的に紙同士を貼りあわせるものですが、その常識を打ち破る強粘着を実現したのが『ドットライナー パワー』です。紙と金属、紙と布の貼りあわせはもちろん、金属同士や発泡スチロール同士まで、しっかりと貼りあわせることができます。
のり面がスリット形状になっているのも大きな特徴のひとつ。ドット形状と同じく塗りやすく、曲線でも使えます。粘着面積が大きいので、しっかりと貼りついてくれるのもうれしいポイントです。
強力接着ながらのりキレも抜群!
従来品の120%の接着力に進化した『ピットパワーC』は、テープのりの引き終わりのキレのよさが特徴です。特殊微粒子を含ませたのりは、力を加えるとかんたんに切れるので、きれいな貼りつけラインを引くことができます。
ヘッド部はフレキシブルに動く手ブレ補正機能を採用。わずらわしい封かん作業もスムーズにおこなうことができます。
たっぷり使えて便利な詰め替え式
全長が22mと、テープのりのなかでは比較的持ちがよいのが魅力。
詰め替えには「スピンヘッド交換機構」を採用。ヘッドが回転することにより、スムーズに詰め替えすることができます。引き心地もとても軽いと評判なので、ぜひチェックしてみてください。
自動的にフタが閉まるので、ゴミが付きにくい
二通りの持ち方で使うことができ、握りやすい構造が人気のテープのり。テープも環境にやさしい交換式でコスパも高いです。
さらに、収納する時に、自動的にフタも閉まる構造となっているのも特徴。テープにゴミが付着しにくいのも魅力です。
「テープのり」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする テープのりの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのテープのりの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
テープのりをきれいに貼るポイント
テープのりをきれいに貼り付けるために、次のポイントを意識してみましょう!
・本体は45°の角度、押し付けるようにしてまっすぐに引く
・引き終わった地点で一旦止めて、真上に引き上げる
この2点を気を付けることで、ムラなくテープが貼れて、引き終わりにのりが伸びることも避けられます!
【関連記事】おすすめの文房具はこちら
あなたの手にフィットするお気に入りの一品を
文房具ライターのきだて たくさんへの取材をもとに、テープのりの選び方とおすすめ商品をご紹介しました。
ひと昔前まで、テープのりはスタンダードな形状のみでした。しかし最近では、携帯しやすいコンパクトサイズ、ノック式のペン型、ハンコ方式など、さまざまな形状の商品が開発され、格段に使いやすくなっています。
テープのりは小さな文房具ですが、のりつけ作業を格段にらくにし、ストレスを軽減してくれる便利なアイテムです。あなたの手にぴったりのテープのりを見つけて、快適な時間を手に入れてください。
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