テープ部分を下にしてスッと引くとのりづけができるテープのりは、でんぷんのりやスティックのりと比べて手が汚れにくいのが魅力。ほかにも、のりが均一に出てくるのではみ出さない、ムラなくきれいにのりが塗れるといったメリットがあります。
手や周囲が汚れにくく、見た目もきれいに貼れる「テープのり」ですが、選ぶときのポイントはご存じですか?一見、内容はみな同じに見えますが、テープの幅や貼り方も商品によってさまざまです。ここからは、文房具ライターのきだて たくさんとともに、テープのりの選び方をご紹介します。ポイントは次の通り!
【1】用途にあった粘着性能を選ぶ
【2】本体サイズとテープの長さで選ぶ
【3】操作しやすい形状を選ぶ
【4】詰め替え式ならコスパも高い
【5】のり部分をしっかり保護できるかチェック
【6】ガイド付きや静音など使いやすい機能で選ぶ
【7】詰め替え式ならコスパも高い
それぞれ解説していくのでチェックしてみましょう。
まずは、テープの粘着性能に着目しましょう。粘着力の強い「超強力タイプ」、貼ってはがせる「再剥離タイプ」などがあります。
強粘着タイプは剥がれないのが嬉しい一方で、一度貼るとはがせないというデメリットも。再剥離タイプは粘着力が低めですが、剥がせるという特性を生かしてオリジナル付箋を作るなど活用の幅が広いです。使用する用途に合わせて選ぶことが大切です。
テープのりは、本体のサイズもテープの長さも商品によって異なります。用途やシーンに合わせたものを選びましょう。
一度に貼り付けたい範囲が広い場合には、テープの長さが長い「ロングタイプ」が向いています。一方で、本体サイズがコンパクトなものなら、持ち運びにも便利です。
スティックのりのように広範囲にぐりぐりと塗ることができないテープのりは、テープの幅選びも重要。テープ幅は約4mmと細いものから20mm程度の太めタイプまでさまざまです。
大きめの書類をくっつけたり、封をしたりするときは、剥がれないように幅が太めのものを選びましょう。逆に細かい作業をするときは、はみ出しにくい細めタイプが便利です。ちなみに、8.4mmのものが一般的なので、困ったときはこれくらいのサイズを選ぶのもアリです。
テープのりは、のり部分が露出しないようにカバーが付いています。カチッとはめるカバー式のほかに、ノック式やスライド式もあります。
ペン感覚で使えるノック式は、片手で使えるのが魅力。スリムでペンポーチに入れやすいのもメリットです。スライド式は、本体にのり部分を収納できるタイプ。消しカスなどが付く心配がなく、コンパクトな形状で持ち運びしやすいものも多く販売されています。
ガイド付きでまっすぐテープが貼れるもの、のり切れがよくベタベタしないものなど、使いやすさへのこだわりにも注目して選んでみましょう。
中には、テープを貼るときの音を抑えた静音タイプもあります。図書館など静かな空間で使う時には助かる機能ですね!
テープのりをよく使うという方は、テープを詰め替えできるかも事前に確認しておきましょう。一度本体さえ用意しておけば、使い切ったあとにテープを買い足して詰め替えるだけなので、コスパが高いです。詰め替え方も、分解とはいかないので、手間がかからずかんたんですよ。
文房具ライターのきだて たくさんと編集部が選ぶおすすめ商品を紹介します!
強力に貼れてきれいにはがせる
厚手の封筒も安心の超強力に貼るタイプと、ポスターの掲示やメモ用紙の仮どめなどに活躍するはがせるタイプの2種類があります。中芯が入った3層構造でそれぞれ特性の違うテープのりを実現しています。
テープ全長が12mと長いのも魅力のひとつ。長形3号封筒を約100通接着することができます。
テープ幅 |
15mm |
テープ全長 |
12m |
サイズ |
W100×D28×H60mm |
タイプ |
詰め替え |
テープ幅 |
15mm |
テープ全長 |
12m |
サイズ |
W100×D28×H60mm |
タイプ |
詰め替え |
貼るも剥がすもラクラク
このテープのりは、しっかりと貼り付けられ、簡単に剥がせる特徴を持つ、ふせん作りに便利なアイテムです。好きなメモ用紙の裏にテープのりを引くことで、手軽にオリジナルのふせんを作成できます。
さらに、壁に貼ることができるため、賃貸マンションなどでピンを使うことが許可されていない場所でも、メモを簡単に貼り付けることができます。
テープ幅 |
8.4mm |
テープ全長 |
7m |
サイズ |
幅28×厚さ20×全長75mm |
タイプ |
タックテープ |
テープ幅 |
8.4mm |
テープ全長 |
7m |
サイズ |
幅28×厚さ20×全長75mm |
タイプ |
タックテープ |
使用後もベタつかずスムーズに切れる
ドットタイプのりで、切れ味にこだわり、フィルムの厚さはたったの12ミクロンで、小さいのに8メートルと充分な長さがあります。透明なヘッドは、引き始めが分かりやすく、小さなものや狭い場所での使用時に便利。どこからのりを引くかが明確になり、ズレを防ぎます。
ケースの片面が透明なため、のりの残量が一目瞭然だから、使用中にのりが切れてしまう心配がありません。
テープ幅 |
5mm |
テープ全長 |
8m |
サイズ |
H25×W55.5×D13.5mm |
タイプ |
詰め替え |
テープ幅 |
5mm |
テープ全長 |
8m |
サイズ |
H25×W55.5×D13.5mm |
タイプ |
詰め替え |
ポンッと押してペタッと貼れるはんこ式テープのり
ハンコのように、ポンッと押してのりつけできるお手軽商品です。切手やレシート貼りなど、こまかい作業工程を格段にらくにしてくれます。スタンプの大きさは約7×10mm。スタンプ回数は約600回です。
封筒ののりつけにも対応。ガイドを押し込めば、普通のテープのりと同じように使えます。一台二役の便利なテープのりです。
テープ幅 |
7mm |
テープ全長 |
6.5m |
サイズ |
W52×D28×H157mm |
タイプ |
詰め替え |
テープ幅 |
7mm |
テープ全長 |
6.5m |
サイズ |
W52×D28×H157mm |
タイプ |
詰め替え |
プチサイズで持ち運びにも便利
『ノリノビーンズ』は、豆の形をしたかわいいテープのり。手にフィットする形状なので、長時間作業を続けても疲れにくくなっています。
のりの強さは3種類。はがれないよう確実に貼りあわせる「強力に貼れる」タイプ、手紙やレシートのような薄い紙を貼るのに最適な「しっかり貼れる」タイプ、付箋のように何度も貼りなおしができる「キレイにはがせる」タイプがあり、用途によって使い分けることができます。
テープ幅 |
6mm |
テープ全長 |
8m |
サイズ |
W58×D17×H30mm |
タイプ |
使いきり |
テープ幅 |
6mm |
テープ全長 |
8m |
サイズ |
W58×D17×H30mm |
タイプ |
使いきり |
スライドカバーが便利! 持ちやすいテープのり
『ピットスライド』は、2012年度世界的に権威のあるレッドドット賞を受賞した商品です。最大の特徴は、商品の下部にある大きなスライドカバー。収納時はスライドカバーを閉めてテープ面を保護し、使用時には後方にスライドさせることで、使いやすい形状に変化します。
本体カラーは全部で5種類。クランベリーやピーチクーラーなど、かわいい色もそろっています。
テープ幅 |
8.4mm |
テープ全長 |
8m |
サイズ |
W29×D63×H21mm |
タイプ |
使いきり |
テープ幅 |
8.4mm |
テープ全長 |
8m |
サイズ |
W29×D63×H21mm |
タイプ |
使いきり |
全長36mの超ロングテープのり
テープ全長36m、幅10mmとロングテープが特徴の商品です。強粘着仕様なので、長形3号封筒はもちろん、A4封筒などしっかり接着したいときにぴったりです。
のり面はドット形状で、長いラインを引きたいときや曲線を引きたいときでも、のりが糸引きしないキレのよさが魅力。大量の事務作業でもきれいに仕上げることができます。
テープ幅 |
10mm |
テープ全長 |
36m |
サイズ |
W67×D25×H124mm |
タイプ |
詰め替え |
テープ幅 |
10mm |
テープ全長 |
36m |
サイズ |
W67×D25×H124mm |
タイプ |
詰め替え |
ボールペンのように使えるスリムタイプなノック式
カチッとノックをすることで、カバーの開閉ができるテープのりです。スリムな形状なので、ボールペンのように握り、文字を書くように使うことができます。収納時はフルカバーでテープ面をしっかりと保護し、ほこりやゴミからテープのりを守ってくれます。
ミニドット形状ののり面は、糸引きがなく塗りやすいです。
テープ幅 |
7mm |
テープ全長 |
8m |
サイズ |
W20×D22×H26mm |
タイプ |
詰め替え |
テープ幅 |
7mm |
テープ全長 |
8m |
サイズ |
W20×D22×H26mm |
タイプ |
詰め替え |
コンパクトボディに10mのたっぷり容量
小さいテープのりは、長さも短いものが一般的ですが、『ノリピア 』はテープ全長10mと大容量タイプです。それにもかかわらず、コンパクトなボディは、筆箱にも入れやすく携帯性も抜群です。
スティックのりや液体のりでは難しいのりしろの狭い場所でも、テープ幅6mmの寸法でストレスなく使えるのが特徴。アシッドフリー(酸を使っていない)なので、写真に使用しても劣化せずきれいな状態を保ち続けてくれます。
テープ幅 |
6mm |
テープ全長 |
10m |
サイズ |
W74×D15.8×H35mm |
タイプ |
使いきり |
テープ幅 |
6mm |
テープ全長 |
10m |
サイズ |
W74×D15.8×H35mm |
タイプ |
使いきり |
小さなボディが魅力! スタンプ回数は約500回
はんこのようにポンッとおせるテープのりです。のり面の大きさは約6×6mm。小さくても狙ったところに押しやすいガイド付きなので、貼り間違いが不安な人にも安心です。スタンプ回数は約500回。
コンパクトサイズなので、必要なときに使えるよう、筆箱や引き出しに忍ばせておきたい商品です。カラーは全6種類(限定色除く)。
テープ幅 |
6mm |
テープ全長 |
3.5m |
サイズ |
- |
タイプ |
使いきり |
テープ幅 |
6mm |
テープ全長 |
3.5m |
サイズ |
- |
タイプ |
使いきり |
金属同士もくっつける強粘着テープのり
テープのりは基本的に紙同士を貼りあわせるものですが、その常識を打ち破る強粘着を実現したのが『ドットライナー パワー』です。紙と金属、紙と布の貼りあわせはもちろん、金属同士や発泡スチロール同士まで、しっかりと貼りあわせることができます。
のり面がスリット形状になっているのも大きな特徴のひとつ。ドット形状と同じく塗りやすく、曲線でも使えます。粘着面積が大きいので、しっかりと貼りついてくれるのもうれしいポイントです。
テープ幅 |
10mm |
テープ全長 |
10m |
サイズ |
W67×D25×H124mm |
タイプ |
詰め替え |
テープ幅 |
10mm |
テープ全長 |
10m |
サイズ |
W67×D25×H124mm |
タイプ |
詰め替え |
強力接着ながらのりキレも抜群!
従来品の120%の接着力に進化した『ピットパワーC』は、テープのりの引き終わりのキレのよさが特徴です。特殊微粒子を含ませたのりは、力を加えるとかんたんに切れるので、きれいな貼りつけラインを引くことができます。
ヘッド部はフレキシブルに動く手ブレ補正機能を採用。わずらわしい封かん作業もスムーズにおこなうことができます。
テープ幅 |
8.4mm |
テープ全長 |
7m |
サイズ |
W28×D21×H75mm |
タイプ |
詰め替え |
テープ幅 |
8.4mm |
テープ全長 |
7m |
サイズ |
W28×D21×H75mm |
タイプ |
詰め替え |
たっぷり使えて便利な詰め替え式
全長が22mと、テープのりのなかでは比較的持ちがよいのが魅力。
詰め替えには「スピンヘッド交換機構」を採用。ヘッドが回転することにより、スムーズに詰め替えすることができます。引き心地もとても軽いと評判なので、ぜひチェックしてみてください。
テープ幅 |
8.4mm |
テープ全長 |
22m |
サイズ |
W85×D22×H49mm |
タイプ |
詰め替え |
テープ幅 |
8.4mm |
テープ全長 |
22m |
サイズ |
W85×D22×H49mm |
タイプ |
詰め替え |
コクヨ 『gloo(グルー)Mサイズ タ-GM400-08』
自動的にフタが閉まるので、ゴミが付きにくい
二通りの持ち方で使うことができ、握りやすい構造が人気のテープのり。テープも環境にやさしい交換式でコスパも高いです。
さらに、収納する時に、自動的にフタも閉まる構造となっているのも特徴。テープにゴミが付着しにくいのも魅力です。
テープ幅 |
幅8.4mm |
テープ全長 |
長さ14m |
サイズ |
Mサイズ(幅79×奥行24×高さ49mm) |
タイプ |
詰め替え |
テープ幅 |
幅8.4mm |
テープ全長 |
長さ14m |
サイズ |
Mサイズ(幅79×奥行24×高さ49mm) |
タイプ |
詰め替え |
ニチバン『tenori(てのり) 強粘着TN-TE8』
強い粘着力が魅力の製品
強い粘着力が魅力のテープのりです。非常に粘着力が強いため、一度貼ったらまず剥がれることはありません。ムービングぴったりヘッドで狙ったところに貼りやすく、コスパの高い詰め替え式なのも魅力的なポイントです。
テープ幅 |
8.4mm |
テープ全長 |
16m |
サイズ |
幅:42mm/長:82mm/厚:19mm |
タイプ |
詰め替え |
テープ幅 |
8.4mm |
テープ全長 |
16m |
サイズ |
幅:42mm/長:82mm/厚:19mm |
タイプ |
詰め替え |
Amazon、楽天市場でのテープのりの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
テープのりをきれいに貼り付けるために、次のポイントを意識してみましょう!
・本体は45°の角度、押し付けるようにしてまっすぐに引く
・引き終わった地点で一旦止めて、真上に引き上げる
この2点を気を付けることで、ムラなくテープが貼れて、引き終わりにのりが伸びることも避けられます!
文房具ライターのきだて たくさんへの取材をもとに、テープのりの選び方とおすすめ商品をご紹介しました。
ひと昔前まで、テープのりはスタンダードな形状のみでした。しかし最近では、携帯しやすいコンパクトサイズ、ノック式のペン型、ハンコ方式など、さまざまな形状の商品が開発され、格段に使いやすくなっています。
テープのりは小さな文房具ですが、のりつけ作業を格段にらくにし、ストレスを軽減してくれる便利なアイテムです。あなたの手にぴったりのテープのりを見つけて、快適な時間を手に入れてください。
◆Amazonや楽天を始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しており、当記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されます。◆記事公開後も情報の更新に努めていますが、最新の情報とは異なる場合があります。(更新日は記事上部に表示しています)◆記事中のコンテンツは、エキスパートの選定した商品やコメントを除き、すべて編集部の責任において制作されており、広告出稿の有無に影響を受けることはありません。◆アンケートや外部サイトから提供を受けるコメントは、一部内容を編集して掲載しています。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。