メダルジグとは?
メタルジグとは、鉛、タングステンなどの金属でできたルアーのことです。メタルジグはどれも同じ用に見えますが、細かな違いがあります。通称【ジグ】です。
形状やカラー、重さなどで釣りたい対象の魚も変わってきます。大物を釣りたいから重いものを使用したらいいというような単純なものでもありません。あなたの釣りのスタイルにあったもので釣りを楽しみましょう。
メタルジグの選び方
フィッシングライターのお魚店長さんにお話をうかがい、メタルジグの選び方のポイントを5つご紹介します。
【1】釣り方や釣り場に適したもの
【2】メタルジグの種類
【3】素材
【4】天候・時間帯・潮の状態
【5】形状
それぞれについてご紹介しますので、購入するときの参考にしてみてください。
釣り方や釣り場に適したものを選ぶ
メタルジグを使ったジギングは、大きくわけて岸から狙う「ショアジギング」と、船に乗って沖合から大物を狙う「オフショアジギング」の2つの釣り方にわけられます。
海水以外の淡水域のトラウトゲームやバスフィッシングで使うものなどは、川の流れや地形の変化に対応する特殊なフォルムのものも販売されています。ルアー本体の形や大きさ、それぞれの特徴を考えながら、ご自身のフィッシングスタイルや釣り場にマッチしたものを選ぶようにしましょう。
ショアジギング
春の産卵期に接岸してきた青物などを岸から狙うショアジギングの場合は、一般的に20~80グラム程度のミノーや大型のメタルジグを使います。
オフショアスタイル
沖に出るオフショアスタイルでは、水深を考慮して100グラム前後の重めのジグを使うようにします。
メタルジグの種類
メタルジグには、フロントバランスやセンターバランス、リアバランスといった重心タイプが設定されており、たとえばフロントバランスタイプでは、ショアからのジギングで水平アクションが得意であるなど、タイプ別に違った特徴があります。
フロントバランス
メタルジグの頭の方向の前方に重心が位置するものが【フロントバランス】タイプです。使用頻度としてはあまり多くありませんが、使いたい時に使えるように抑えておきましょう。
飛距離はあまり安定しにくいですが、前方に重心がかかっていることもあって少しのアクションでジグの向きが変わったり、魚に対しても積極的にアプローチすることができます。
センターバランス
メタルジグの腹の部分にあたる中心に重心が位置するものが【センターバランス】タイプです。多彩な使い方ができる万能型です。
センターバランスタイプの一番の強みは、オールマイティーさです。バランスがとれるので計算がしやすいです。青物やヒラメなどの底物とも相性が良いのも魅力です。
リアバランス
メタルジグの尾の部分にあたる後方に重心が位置するものが【リアバランス】タイプです。使用頻度としては高めになります。
とりあえず、飛距離がほしい時にはリアバランスを使うことをおすすめします。悪天候の中でもある程度は飛行してくれます。一方で、アクション力は落ちますが下に重心がかかっている関係で他のジグがではたどり着けないポイントでも活躍してくれます。
素材で選ぶ
昨今では、おもに鉛・鉄・タングステン・アルミなどさまざまな素材のものが販売されています。
とくにタングステン素材のものは、小さいフォルムで自重を重くすることができることから、ほかのルアーやシンカーなどにも広く使われる材質素材として注目を集めています。
素材の特徴や重心タイプを把握し、複数のルアーをストックして使えるバリエーションを増やしていきましょう。
ジグの定番は【鉛】
メタルジグの定番といえば、【鉛】の素材のものが多い傾向があります。鉛は低コストで作られるだけでなく、加工もしやすいのでバリエーションが豊富です。
鉛は初心者の方でも手が出しやすいものになるので、いくつかのパターンを購入しておくと良いでしょう。一方で鉛は衝撃に強くないので堤防などにぶつけてしまうと傷つきやすいことにも注意しましょう。
オフショアジギングには【鉄】
【鉄】は、鉛と比べてやや軽いものになるので沈むまでに時間がかかります。対象魚に対して、ゆっくりアプローチすることが可能です。
デメリットとしては、飛距離が期待できないことです。釣りのスタイルから、使用するものを考えてくださいね。
特殊な獲物に【タングステン】
メタルジグの中でも、一番重量感のあるものが【タングステン】タイプのものになります。鉛に比べて重量があるのでより飛距離が出ます。
また、重さで沈むまでのスピード感もあるので底取りが判断できない時に向いています。鉛よりは高価なものになるので、一つでも持っておきたいアイテムですね。
天候・時間帯・潮の状態からカラーを見つける
とくにソルトゲームにおいては、潮の満ち引きや天候、時間帯により、釣果が大きく左右されると言われています。
一般に、フィッシュイーターが果敢にベイト(エサ)を追う朝マヅメや夕マヅメ時は薄暗いため、できるだけ目立つピンクや混合色の派手目のカラーを選択します。
反対に明るい昼間の時間帯や、ベタ凪で潮が澄んでいる場合などは、魚にルアーを見切られることが多いので、自然の色に近いブルーなどのナチュラルカラーを選ぶとよいでしょう。
季節や天候、時間帯などのフィールドコンディションにより、ジグに対する魚の反応は大きく変わってきます。ルアーのカラーを変えた途端に爆釣するシーンもよくあることですので、実際に釣行する場面を想像し、釣れた実績の多い色を選ぶようにしてください。
形状で選ぶ
メタルジグの形状で、ジグの自体の動きが変わります。形状によって、水流の受け方にも違いがあるので自分の釣りスタイルと形状も考えて選んでくださいね。
ストレートタイプ
真っすぐで細長い形状をしたメタルジグ。空気抵抗が少ないため、潮の流れが速くて疲れやすい場所などに適しています。
左右非対称タイプ
左右非対称タイプは、裏と表で形状が異なることから、アグレッシブな動きをするので対象魚に対して、こちらから積極的にアプローチできます。
ロングタイプ
大物狙いならシルエットを大きく見せることができるロングタイプがおすすめ。ブリやカンパチなどの大物を狙う時に能力を発揮してくれます。
ショートタイプ
サイズ感の小さいショートタイプは、小型対象魚を釣りたい時だけでなく大物の対象魚に対しても、細かな動きでアプローチできます。お子さんでも投げやすいですが、その反面に素材や・重量もチェックして選ぶことをおすすめします。
スロータイプ
スロータイプは、平らなボディが特徴的なメタルジグです。青魚から真鯛やヒラメなど改定にいる大物まで体力や腕力に自信がない人でも幅広く狙うことができます。
メタルジグおすすめ10選 参考対象魚もチェック
メタルジグの選び方のポイントをふまえて、フィッシングライターのお魚店長さんと編集部が厳選したおすすめ商品をご紹介します。さまざまなタイプのメタルジグがありますので、気になる商品にきっと出会えるはずですよ!

飛距離とフック性能の高さが魅力のド定番ジグ
ジギングの定番である20グラムから60グラムまでの各自重サイズを取りそろえ、あらゆるソルトゲームに対応するルアーです。
キャスト後の着水時、水平姿勢を保ちながらゆっくりとひらひら舞い落ちていくセンターバランス設計なので、フォール中の魚のアタリを誘うのに効果的。また、空気抵抗の小さいコンパクトシルエットゆえに遠投が可能です。
タチウオ狙いに効く限定カラーもリリースされているなど、波止場や岸壁からのショアジギング、沖でのオフショアジギングとマルチに活躍する1本です。
※リンク先は20gのものになります。
タングステンを採用し圧倒的な飛距離を実現
サイズは小さくても重量のあるタングステンを採用することによって圧倒的なロングキャストを実現しました。シェイプはとてもリアルですが、左右非対称デザインが採用されていますので、さまざまなアクションにも対応可能です。特に水平に近いスライドによる弱ったベイトの演出はとてもリアルでしっかりとターゲットにアピールできます。

サーフで大遠投! 対フラットフィッシュ用秘密兵器
サーフや港湾部からヒラメやマゴチを狙うことに特化したメタルジグで、多面高フラッシング構造により、濁りのきいた潮でも水中で猛烈アピール。広範囲に魚を誘えるのが特徴です。
トレブルフック× 2仕様でフッキング性能も高いため、活性の低い根魚のショートバイトも難なく食い込ませることが可能となります。さらに自重32グラムのほか、40グラムもあり、サーフからの大遠投にもじゅうぶん対応可能。リフト&フォールやリトリーブ時に、不規則なウォブンロールアクションを発生させるのは、注目すべき点。
ヒラメ狂いのアングラーには、ぜひひとつはタックルボックスに忍ばせておいていただきたいひと品です。
※リンク先は 32gのものになります。

信頼と高い実績を併せ持つダイワ屈指のロングセラー
大手釣り具メーカー「ダイワ」製の言わずと知れたロングセラーメタルジグ。
ボディー本体に内蔵された特殊ホロが、水中でキラキラと輝き、あらゆるフィッシュイーターに強烈アピールします。高い耐衝撃性能を備え、消波ブロックや岸壁などのストラクチャーにぶつけても、もろともせずに初期性能をキープできるのはオカッパリアングラーにとって最大のメリット。
タチウオやヒラメ狙いといったライトなショアジギングから、ブリやカンパチなどの青物ジギングまで、魚種を問わず幅広く活躍するマルチなメタルジグ。自重28グラムのライトジグから40グラムのラインナップで、ライトタックルにも合わせやすくおすすめです。
※リンク先は「40g」のものになります。

小粒なのに侮れない! 驚異の鯛ジギング専用ジグ
鯛ラバに代わる「鯛ジギング」では、極小のメタルジグを使って魚を誘います。「ビンビンメタルTG」は、タングステン素材でシルエットも小粒。ふだん、青物のように大きなベイトを捕食しない鯛にとっては、とても効果的なジグといえるでしょう。
通常は、リフト&フォールやトゥイッチといったアクションで誘いますが、魚がイワシなどのベイトを意識して活性が高いときは、タダ巻きでもじゅうぶん釣れます。タングステン素材のジグは、アクションしづらいという声も多く聞かれますが、このメタルジグに限っては、ひらひらとまるで木の葉が水中で舞っているかのような動きを演出します。
潮の流れが効いている場合は、100グラム前後の重めのジグを選び、フォール中のバイトなどで誘いたい場合は、40~80グラム前後の軽めのものがおすすめです。
※リンク先は40gのものになります。

縦波動とイレギュラーダートがスレバスを誘う!
バスフィッシングギアブランドで人気のジャッカル社からリリースされている注目のメタルジグ。
きびきびとしたキレのあるアクションとヒラヒラフォールの融合を促すため、低比重の亜鉛素材を採用。結果、遠投性能が向上することにより、厳寒期にありがちな減水状態のフィールドでも、バスがいるポイントまで余裕のロングキャストができるのは大きな強みです。
ボディー本体のシルエットは、コンパクトに仕上がっており、タフコンディション下での口を使いづらいバスも小刻みに動く微波動で誘惑。リアフックは、シングルフックの抱き合わせセッティングなので、根掛かり回避性能も大幅にアップしており、限りなくストレスフリーの状態で使用できるでしょう。コンパクトなシルエットとスピーディーな動きでリアクションバイトを誘発できるバス専用メタルジグです。
※リンク先は3/16ozのものになります。
重心を後方化して飛ばすことができる
強度の高いステンレスプレートをベースとして、後方に鉛素材を採用することによって、重心を極端に後方化することによって圧倒的な飛距離を実現しています。また、さまざまなアクションにも対応していますので、さまざまなフィールドに対応可能です。腹部にもフックを取り付けることによってフッキング率も高められています。

北の大地で定評のある対サクラマスおすすめモデル
海アメマスやサクラマス狙いに定評のあるジグで、とにかくよく釣れると評判です。「P-Boy」シリーズには、「バーチカルジギング用」、「スタンダードタイプ」、「キャスティング専用」と3タイプのシリーズがあり、使うシチュエーションやフィールドにより、バリエーションが豊富なのも魅力。
「キャスティング専用」タイプは、細身のシルエットで空気抵抗を受けにくく、安定した飛行性能を保つので、狙ったポイントをピンポイントに撃ち抜きたいときなどにおすすめです。定番ジグとしてのウエイトラインナップはもちろんのこと、カラーバリエーションが多彩なので、さまざまなジギングスタイルに対応できるすぐれものです。
※リンク先は35gのものになります。

近沿海のスロージギングに特化した「伝家の宝刀」
ブリ・カンパチ・ヒラマサ・シーラなど、近沿海でのスロージギングを想定して作られたセンターバランスジグ。
細身のロングボディーは、大型魚が捕食するベイトのシルエットを醸し出し、薄くエッジの効いたマテリアルが水中での機敏な動作を実現します。高アピール性を重視した結果、全長は全てのラインナップで185ミリに統一。肉厚自体は、それぞれに異なるので、食い渋るときなどに同一のシルエットで沈下速度に変化を出したいときなどは、ウエイトの違うものを選ぶといいでしょう。
自重のラインナップが、100グラムを超えてくるジグなので、ある程度のヘビータックルでの使用をおすすめします。
※リンク先は135gのものになります。

OceanRuler(オーシャンルーラー)『ガンガンジグⅡ』
センター重心タイプでフォール中のバイトを誘発!
小型の青物からロックフィッシュ、シーバスまで魚種を選ばずオールマイティーに使えるセンターバランスジグ。
なかでも特筆すべき点は、フロントアイにアピール力の高いアシストフェザーフックを標準装備しており、フラッシング効果とフッキング性能、生命感のコラボが実現されているところ。ウエイトサイズが、20・30・40・60グラムと軽めのラインナップなので、オカッパリアングラーにとっても、このうえなく重宝することでしょう。
水面を意識していたり、活発にベイトを追っている活性の高いシーバスを、表層バジングで誘ってみるのもおもしろいかもしれません。さまざまな使い方ができるのもこのジグの魅力です。
※リンク先は20gのものになります。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする メタルジグの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのメタルジグの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
その他の関連アイテムをチェック
自分のスタイルに合わせたジグ選びを フィッシングライターからのアドバイス
ひとくくりにジギングと言っても、大きくわけると2種類の釣り方があります。
ひとつは、バーチカルジギングといって、船などで沖合に出て釣りをするさいに、船下の水面直下にジグを落とし込んで縦に探っていく釣り方。もう一方は、より遠くへジグをキャストし、横に広範囲に探っていくジギングです。
どちらの方法が魚を釣りやすいかというのは、一概に言えませんが、バーチカルジギングは縦の釣りなので、リフト&フォールなど、ルアーアクションそのものに重きを置く選び方が主流となってくると思います。対するキャスト重視のジギングでは、いかに遠くへ飛ばせるかという遠投性能を考えた選び方がキモになります。
ご自身がターゲットとする魚を思い浮かべ、アプローチの仕方を考えながら、ジグの重さやシルエットなど釣れる要素を絞っていくようにしましょう!
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
海釣りから川釣りまで魚種を問わず、関東地方のフィールドを釣り歩くフィッシングライター。 バスフィッシングのローカル大会に出場する現役トーナメンターである傍ら、様々な釣りメディアでの掲載記事多数。 本業の食品小売店副店長職を兼任しながら、取材を通した多ジャンルの体験記事・アイテム紹介など1次情報を発信中。