ピンマイクの選び方
まずは、ピンマイクの基本的な選び方をご紹介します。ポイントは下記の4つ。
【1】指向性
【2】デバイスとの接続
【3】周波数帯域・周波数特性
【4】有線タイプか無線タイプか
上記の4つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】指向性で選ぶ
「指向性」とは「マイクがどの方向からの音を拾いやすいか」を意味します。ピンマイクには、おもに2種類の指向性が採用されており、それぞれメリット・デメリットも違います。ご自身の使用目的に合った指向性はどちらなのか、よく検討したうえで選びましょう。
▼全指向性(無指向性)
マイクの向きや角度に関わらず、全方向からの音を拾います。動画撮影が目的なら全指向性のワイヤレスタイプが適しています。
【 メリット 】
・空間全体の音を収音できる
・マイクに向かってしゃべる必要がない
・1台で複数人の会話も収録可能
【 デメリット 】
・服のこすれる音や電子機器の起動音など、雑音も拾ってしまう
▼単一指向性(カーディオイド)
マイクの正面からの音を拾います。プレゼンや講演会など拡声目的に適しています。
【 メリット 】
・特定の音をねらって収音できるため、雑音を拾いにくい
【 デメリット 】
・複数人の会話など、たくさんの音を拾いにくい
【2】デバイスとの接続で選ぶ
ピンマイクにもさまざまなコネクターがあります。ステレオミニプラグは、PCやスマホ、レコーダーなど、対応機種が多くあります。XLR型は、ミキサーをはじめとした音響機器に多く見られます。
ノイズ除去でクリアな音質を求めるなら、USB端子のピンマイクがおすすめ。ただし、PCやゲーム機器にしか接続できないので、レコーダーなどと接続する場合は、端子がミニジャック、スマホならUSB Type-Cの変換コネクターが必要です。
また、ワイヤレスタイプであれば、コードが邪魔になることもありません。ただし、バッテリー残量に気を配る必要があるのと、有線に比べて音が途切れてしまう可能性もあり、やや不安定になります。
使用シーンに合わせて選ぶとよいでしょう。
【3】周波数帯域・周波数特性で選ぶ
「周波数帯域」とは「マイクが拾える音の高さの範囲」を意味します。人の話し声の周波数帯域はおおむね100Hz~1,000Hz、歌声では2,000Hzほどまで広がり、楽器になるとさらに範囲が広がります。
となると、「周波数帯域の広いマイクがいい」とお考えになる方もいらっしゃるかと思いますが、そうとは限りません。マイクには「周波数特性」と呼ばれるものがあります。これは「拾った音をどのように出力するのか」を意味します。
周波数特性には視覚的に表現した曲線のグラフがあり、どの周波数で盛り上がっているのかによって、そのマイクがどの音域の出力に強いのかが一目でわかります。おもにインタビュー収録や音声通話などで使われる方は、中音域の出力が安定しているマイクを、歌や楽器などの収音に使われる方は、高音域やその楽器の周波数帯の出力に適したマイクを選ぶとよいでしょう。
音響メーカー以外ではあまり見かけませんが、周波数特性をメーカーのホームページにスペックとして記載している製品もありますので、気になるモデルはメーカーのホームページでチェックしてみましょう。
【4】有線タイプか無線タイプかを選ぶ
ピンマイクには有線モデルと無線モデルがあります。コードの長さを気にしなくていい、省スペース化を図れる、といった点において無線モデルは非常に頼りになりますが、弱点もあります。無線通信の飛び交った空間では、似たような周波数帯の電波により通信が阻害されて音声が途切れてしまうことも少なくありません。
有線モデルはPCなどのデバイスに直接接続して音声通話などに使える、マイク本体だけの非常にシンプルなものから、レコーダーがついているものまでさまざまです。コードの関係で行動が制限されたり、煩わしいと感じる方もいらっしゃると思いますが、コードが断線したり、プラグの接触が悪かったりしない限り、音声が途切れることは滅多に起こりません。
上記の有線・無線モデルのメリット・デメリットを把握したうえで、ご自身はどういった点を優先するのか、購入するマイクをどういったシーンで使われる予定なのかをよく吟味してから選びましょう。
ピンマイクのおすすめ12選
ここからは、ピンマイクのおすすめ商品をご紹介します。
▼おすすめ4選【プロが選んだ】
まずは、ナレーション・楽曲制作クリエイターのAdroaigさんがおすすめするピンマイクをご紹介します!

高品質なワイヤレスモデル
価格は高いですが、その分音質も高品質です。指向性は単一指向性で、周波数帯域は100Hz〜10kHzと、ほかのモデルに比べて狭くなっているため、楽器収音よりは講演会やプレゼンなどに向いています。手のひらサイズで重さ約120gの小型送信部から、800MHz帯に対応したスピーカーなどへ音声を送信することが可能です。
マイク部分は、クッション効果の高い抗菌剤入りエンジニアプラスチックを採用しており、カビや菌類を低減してくれます。

超小型にも関わらず安定した音質を実現
マイク本体はたったの22mmと、非常に小型なモデルです。指向性は全指向性で、周波数帯域は50Hz~18kHzと、音声通話や動画撮影時の音声収録などにおすすめです。音質も非常にクリアで、ホワイトノイズなどは入りにくくなっています。
また、プラグ部分はステレオミニプラグにネジがついたような「スクリューロック機構」というものを採用しており、同じくスクリュー機構をもつジャックに接続すれば、身につけた状態で動いても抜けにくい特徴があります。なお、こちらのマイクとレコーダーがセットになった「DR-10L」というモデルもあります。レコーダーは手のひらサイズで、電源は単4電池1本で約10時間の駆動が可能。
メモリはmicroSDですが、USBでレコーダー本体とPCを直接つないでも、録音内容が取り出し可能というすぐれものです。

お財布に優しいXLR型プラグモデル
XLR型では比較的お手頃価格なモデルです。周波数帯域は20Hz~20kHzと、楽器収音にもお使いいただけます。音抜けはよいのですが、その分「音がシャリシャリしている」と感じられる方も少なくないようです。
また、マイク部に触れるとノイズが発生するといった意見もありますが、動画配信などで映像と音声を別々で収録する場合には重宝されるでしょう。指向性は全指向性のため、胸元につけても、スタンドなどに固定してもお使いいただけます。

楽器収音にピッタリのワイヤレス専用モデル
こちらは管楽器や弦楽器の収音に適したワイヤレス専用モデルです。指向性は単一指向性で、周波数帯域は40Hz~20kHzとなっています。楽器の響きの減衰を最小限におさえることができる点接触クリップと締め付けネジを搭載し、強固な取りつけが可能です。
また、グースネックと呼ばれる可動式ネックが付属しており、サックスやトランペット、バイオリンなどにお使いいただけます。なお、別売りの交換ユニットに付け替えることにより、指向性をハイパーカーディオイド(単一指向性からさらに収音範囲が狭くなったもの)や全指向性へと変更することが可能です。収音時にコードを気にすることなくのびのびと演奏したいという方におすすめのモデルです。
なお、ご利用いただくには『2ピーストランスミッターワイヤレスシステム(ATW-3211HH1)』が別途必要となります。
▼おすすめ4選【ワイヤレスタイプ】
ここからは、通販サイトの人気売れ筋ランキングなどをもとに、ワイヤレスタイプのおすすめ商品をご紹介します。
イヤホンの音量はボタンで調整可能
クリップ、アームバンド、据え置きの3WAYで使える汎用性の高いワイヤレスタイプのピンマイク。マイク、レシーバーユニットがコンパクトになったことで、離れた被写体の声をかんたんに録音が可能。
ビデオカメラやICレコーダーなどのマイクイン端子機能のデバイスと接続ができます。イヤホンの音量を調整できるボリュームボタンがついているのも特徴です。
2つの音源を同時に録音できる!
デュアルチャンネル対応により、2つの音源を同時に録画が可能。オンボードレコーディング機能を搭載しているので、送信機に直接録音できる点もポイントです。
コンパクトサイズながら、7時間連続で使用ができるので充電切れの心配は不要。3.5mmTRSとUSB-Cの出力に対応により、さまざまなデバイスに接続できます。
オンライン講義や会議に!
最大30mまで離れた状態で動いている人の声も均一に録画ができるワイヤレスタイプのピンマイク。3極・4極 両ケーブル付きで、パソコンやスマホ、カメラなどさまざまなデバイスと互換性があります。
オンライン会議などに便利なミュート機能付きで、操作は電源ボタンを短押しするだけ。本体のディスプレイで電池残量が確認できるのも便利な機能。単四電池でも、microUSBケーブルを使用した給電にも対応しています。
すぐに使える一体型で収納にも便利
最大250m先からでも音声を録音できるパワフルな無線マイクシステムなのに、コンパクトで軽量な万能モデルです。トランスミッターとレシーバーが一体型になっているのですぐに使え、収納時も便利。
トランスミッターの背面にはクリップがついており、挟んで使うも良し、マグネットを使って着ている服に装着するも良しと使い勝手は抜群。充電ケースを使用すれば、最大で15時間まで使用できることも魅力ですよ!
▼おすすめ4選【有線タイプ】
ここからは、通販サイトの人気売れ筋ランキングなどをもとに、有線タイプのおすすめ商品をご紹介します。
ディスプレイに取付可能!スカイプやWeb会議に
Windowsパソコンに対応した小型のPC用マイクです。広範囲に集音する全指向性タイプで、繊細な音も録音できる感度の高いコンデンサー方式のマイク。アタッチメントがあるので机に置いたり、ディスプレイの脇に取り付けたり、邪魔にならずスムーズに設置可能。アタッチメントを外せばピンマイクとしても使えます。さまざまなビデオチャットソフトに対応しており、お手持ちのヘッドホンと合わせて会話を楽しめます。PC専用なのでスカイプやWeb会議、ゲーム実況におすすめです。
手元のスイッチで切り替えが簡単
手元でオンとオフが簡単に操作できる電池内蔵のマイクです。カメラ用とスマホ用のスイッチがあり、モードに合わせた切り替えでよりクリアな録音が可能。全方向から音を拾うので、向かい合って会話しているような鮮やかな音声が録音できます。接続デバイスはPCやスマホ、デジタルカメラ、オーディオレコーダーなどさまざまな機器に対応しています。6.3mm端子アダプターが付いているので、リミックスなどのメディアオーディオ機器にも接続可能です。
服に仕込んで使うのに最適なサイズ
全方位からの集音が可能なピンマイク。コンデンサーマイクなので、声をはっきりクリアにひろってくれるほか、小型なので服の中に隠して仕込めば、会議やイベントなどあらゆるシーンで使うことができます。
SYNCO『ピンマイク(SYNCO-S6M)』
さまざまなデバイスに対応でき、USBで充電可能
自然の音から楽器の音まで幅広い音声が拾える、感度の高いピンマイクです。マイクにCVCノイズ低減機能を採用し、よりクリアな音質で集音効果もアップ。2種類のアダプター付きで、ほぼすべての録音機器に対応可能です。USBで充電ができ、10時間~12時間使用できることが特徴。アウトドアや旅行で活躍するでしょう。6mのケーブルは高速で安定した信号伝送ができ、機器から離れた場所でも鮮明に録音できます。スマホ用とカメラ用の切り替えモードも付いています。
おすすめ商品の比較一覧表
各通販サイトの最新人気ランキングを見る ピンマイクの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのピンマイクの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
エキスパートのアドバイス
価格が高い=音質がいいとは限らない
ピンマイクに限らず言えることですが、マイクは価格が高ければ高いほど音質がいいとは限りません。とくに通信機とセットになった無線モデルは、マイク本体の性能よりも、通信機の性能によって価格が大きく左右される傾向にあります。
しかし、ピンマイクは家電量販店や楽器屋などで試させてもらおうとしても、モデルが少なかったり試させてもらえなかったりすることがほとんどかと思われます。
ご自身の耳で音質を確かめたい場合は、音質の比較や製品レビューなどの動画をご覧になるというのもひとつの手です。
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高価なピンマイクを通した音声が必ずしも高品質とは限らないため、この記事で紹介した選び方のポイントを参考にして、自分にあったものを選んでくださいね。
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代表・畑耕平(ナレーター)ナレーションや楽曲、イラストなど幅広いクリエイターを抱え、様々な作品を手掛けている。 テレビCM、ラジオ番組、カラオケ音源など実績は数千以上。声優を起用したボイスドラマ制作も多数実績あり。 ナレーターやギター、ボーカル講師も多数在籍。旅行会社HISのCMやBMWディーラーのCMなど、大手企業の案件も多数。