レモンティーに合う茶葉の選び方 Cha Tea 紅茶教室の代表に聞いた
Cha Tea 紅茶教室代表の立川 碧さんに、レモンティー茶葉を選ぶときのポイントを3つ教えてもらいました。
【1】身近なフレーバードティー「レモンティー」
【2】レモンと相性のよい茶葉
【3】ブランドにより異なるレモンティー
上記のポイントを押えることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】身近なフレーバードティー「レモンティー」
レモンティーは家庭でも気軽に楽しまれてきたアレンジティー。おいしい紅茶をいれて、カットしたレモンを1枚浮かべれば……いつもと少し異なるティータイムが楽しめます。
茶葉にレモンの香りが吸着されている商品も多いので、生のレモンで合わせるための茶葉が欲しいのか、商品としてレモンティーになっているものが欲しいのか、目的を決めて購入するようにしましょう。
【2】レモンと相性のよい茶葉
紅茶は産地により風味が異なる飲みものです。レモンは酸味が強いため、合わせる茶葉は渋みが控えめな茶葉が合わせやすいです。産地ですと、インド産の「ニルギリ」はクセがないのでレモンティーのベースにピッタリです。
スリランカ産の「キャンディ」「ヌワラエリヤ」、ケニア産の紅茶も渋みが強くないためレモンティー向き。
通向きですと、中国産の「キームン」もいいですね。蘭(らん)のお花のような甘さと、木を燻(いぶ)したようなスモーキーな香りが特徴的なキームン。レモンの爽やかさが加わると大人のレモンティーになりますよ。
【3】ブランドにより異なるレモンティー
レモンティーとして商品化されている紅茶もさまざまなブランドから販売されています。ベースの茶葉が異なると風味も変わってくるので、いろいろ試してみるとよいでしょう。
シンプルなリーフティータイプの商品や、ティーバッグタイプのほかに、粉末のインスタントタイプ、リキッドタイプの商品も人気となっています。
粉末のインスタントやリキッドタイプの商品は、最初から甘味がつけられているものもあるのでチェックしてから購入しましょう。
レモンティーの茶葉おすすめ12選 ティーバッグタイプも!
上で紹介したレモンティー茶葉の選び方のポイントをふまえて、Cha Tea 紅茶教室代表の立川 碧さんと編集部が厳選したおすすめ商品を紹介します。

生のレモンと組み合わせて
生のレモンと組み合わせて気軽にレモンティーを楽しむ際におすすめなのが、渋みがライトなインド産のニルギリ。
レモンは皮の白い部分に苦みと渋みが強くあります。そのためレモンティーにする場合は、ピールだけを使用する、またはカットした輪切りを紅茶に入れたら、10秒ほど風味を移して引き上げることが大切です。
少しお砂糖を入れてみると、香りと味がマッチしてよりおいしくなりますよ。

爽やかさを重視したレモンティーに
さっぱり系のレモンティーを楽しみたい方におすすめの、スリランカ産をベースとした「ヌワラエリヤ」。
やや緑茶に近い風味を持つヌワラエリヤは、香りが爽やかで渋みがほどよい紅茶です。柑橘(かんきつ)系の香りとの組み合わせがとても合います。シンプルにカットしたレモンの輪切りを添えて、ときにはそこにミントを添えてさらに清涼感を増してみるのもおすすめです。
ヌワラエリヤはもともと紅茶の色が淡い産地。レモンのクエン酸と合わさるとさらに色が淡くなります。紅色の紅茶を想像すると、その繊細な色にビックリされるかもしれませんが、心配せずにお楽しみください。

気軽に楽しむレモンティー
人気のケニア産のCTC製法(コロンと丸く製茶された茶葉)がベースになっているレモンティー。
オイルで香りを吸着しているので、途中でレモンを引き上げる手間がなくてとても便利です。
ケニア産の紅茶はアイスティーのベースにも向いているため、こちらの茶葉でレモン風味のアイスティーを楽しんでみるのもおすすめです。

ドライレモンを楽しもう
レモンを紅茶に浮かべたいけれど、生のレモンは取り扱いが……という方におすすめなのが、乾燥した輪切りのレモンと紅茶のセットです。
ドライにされたレモンは、生に比べると渋みが柔らかいので、レモンを紅茶から引き上げなくても大丈夫。レモン、茶葉、どちらもこだわりの商品で、国産品を使用しています。安心安全で楽しめるレモンティー、ご友人へのギフトにも喜ばれるのではないでしょうか。

とことん楽しむレモンティー
柑橘系の紅茶が好き! という方におすすめのアソート。
レモンティーのベースに合うニルギリに加えて、レモン、ライム、スイートオレンジの3種類の柑橘系フレーバード紅茶がセットになっています。
味が気に入ったら、生のライム、生のオレンジで楽しんでみるのもおすすめ。冬の時期でしたらゆずを浮かべてみるのもよいですね。
サンセットカラーが魅力的な茶葉
スリランカの5大茶葉の産地のひとつである、キャンディで作られた茶葉です。スリランカで最初に紅茶が作られた場所としても有名。渋みが少なくクセがないので、レモンと合わせるのにぴったりです。
夕焼けのようなサンセットカラーが美しく、ガラスのティーカップで色を楽しむのも良いですね。茶葉をこまかくカットしたBOP(ブロークン オレンジ ペコー)という処方なので、短い時間で抽出できるのも特徴です。
華やかさのあるスリランカの銘茶
スリランカの避暑地であるヌワラエリヤで収穫された高級茶葉。OP(オレンジペコ)とは、新芽のすぐ下の2番目の若い葉を摘んだお茶です。朝晩の温度差が生む深い味わい、若葉のフレッシュさ、ダージリンに似た香りもあります。
1月から2月のベストシーズンに摘み取られた葉は渋みが少なく、爽やかなレモンとの相性は抜群。薄切りにしたレモンを軽く浸して、風味と爽快感を楽しみましょう。
ヴィクトリア王朝で愛された中国紅茶
キームンは、ダージリン、ウバと並ぶ世界三大銘茶のひとつです。温暖で湿潤気候の中国の安徽省(あんきしょう)西南部で生産される紅茶葉。キームンは時間と手間を十分にかけて作られるため、工夫紅茶(コンフウコウチャ)とも呼ばれています。
英国王室や貴族たちを魅了した蘭のような香りと濃厚な色合い、渋みが少なくかすかにスモーキーな香りがあるのが特徴。レモンの芳香と、まろやかで甘みのあるキームンとのハーモニーを楽しめます。優雅なティータイムを過ごしたい人に向いています。
スリランカの魅力的な茶葉を凝縮
セイロンとは、スリランカの旧国名です。世界有数の紅茶メーカーであるアーマッドティーが、スリランカ高地で栽培された茶葉を複数ブレンドしました。スッと引き立つさわやかな香りが特徴です。
クセや苦みが少ないため、レモンを添えて気分転換をするのに適しています。ストレートやミルクティー、アイスティーにしてもおいしく飲めます。
※楽天は3個セットです
元気になりたいときに!
スリランカの高地で栽培された茶葉に、ベルガモットの豊潤な香りをつけたのがアールグレイです。こちらはさらにレモンの香りを加えたフレーバードティー。個別包装されたアルミ袋を開けた瞬間、ふたつの爽やかな柑橘系の香りに癒されるでしょう。
フレーバードティーは、レモンがなくても手軽にレモンティーを楽しめるのがポイント。価格もお手頃です。
※楽天・Yahooは12個セットです
時間を気にせず楽しめるデカフェティー
ロンネフェルトは、200年近い歴史のあるドイツの紅茶ブランドです。ドイツ国内の一流ホテルで90%以上のシェアを持つ信頼ある高級ラベル。こちらはセイロンティー本来の風味を残しながらも、独自製法でカフェインを除いています。
渋みが少なくスッキリとした風味でレモンとの相性もよし。カフェインが気になる人や、就寝前に気兼ねなく紅茶を飲みたい人はこちらをどうぞ!
手軽に飲めるのが嬉しいフレーバードティー
アーマッドティーフルーツセレクションシリーズの「レモン&ライム」です。爽やかなレモンピールとほろ苦いライムピールの、絶妙なハーモニーが楽しめます。ティーバッグなので、熱湯を注ぐだけで簡単に風味を味わえるのが魅力的。
氷をたっぷり入れれば、暑い夏にゴクゴク飲めるすっきりアイスティーのできあがり。お好きな飲み方を楽しんでください。
※Amazonは3個セットです
「レモンティー」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする レモンティーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのレモンティーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
Cha Tea 紅茶教室の代表がアドバイス
昔は高貴な飲みものだったレモンティーを日常に!
レモンティーはロシア生まれの飲みものと言われ、西洋ではレモン入りの紅茶のことを「ロシアンティー」なんて古典的に呼んだりもします。
レモンは19世紀まで西洋では高級食材であったため、レモン入りの紅茶は王侯貴族が楽しんでいるイメージが強く、とても高貴な印象があります。
今は家庭で簡単に楽しめるレモンティー。ビタミンCも豊富なため、風邪予防にもおすすめですので、ぜひ気軽にレモンティーを楽しんでください。
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レモンと一緒に紅茶の世界を楽しもう!
「Cha Tea 紅茶教室」代表の立川 碧さんへの取材をもとに、レモンティーと相性のよい茶葉の選び方や、おすすめの商品をご紹介しました。
自分好みの味を見つけるには、さまざまな紅茶を試すのが一番の近道です。数種類のものが楽しめるアソートタイプや少ない内容量の商品をいくつか購入したり、ティーサロンでいつもと違う紅茶をオーダーするのもひとつの方法ですね。
自分好みのマイブランドを見つけて、レモンとともに贅沢なティータイムを楽しみましょう!
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紅茶はワインと同じように産地により香りや味が異なり、楽しむ器の形状によって風味も変化しますが、まだまだ知識の普及が進んでおらず「紅茶」とひとくくりにされてしまうことが多い飲みものです。 飲む紅茶、文化としての紅茶、皆さまが自分好みの紅茶を探すお手伝いが出来れば嬉しいです。