防寒防水ウェアと通常のレインウェアの違い

Photo by Andreas Wagner on Unsplash

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レインウェアに求められる性能に、耐水性と透湿性があります。雨と蒸れを防ぐことができれば、一年を通じて快適に釣りが楽しめます。
防寒防水ウェアもレインウェアとして使えます。ただし、冬の釣りで、しかも最初から濡れることを前提として釣り場まで着ていくようなときには便利ですが、急な雨に備えるといった用途に使うには大きくてかさばります。
船釣りや磯釣りでは防寒防水ウェアを最初から着ていくことが多くなりますが、それ以外の釣りではアウターの上に着ることができる通常のレインウェアを選ぶ方が幅広く使えます。本記事ではレインウェアのみをご紹介します。
釣り用レインウェアの選び方
ここからは、レインウェアの選び方についてご紹介していきます。ポイントは下記の7つ。
【1】種類
【2】素材
【3】ファスナーカバー付きか
【4】首元が隠れるもの
【5】袖口は二重仕様で幅調整ができるもの
【6】軽量なもの
【7】コンパクトにたためるか
上記のポイントを押えることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】種類で選ぶ
ここでは、レインウェアの種類とそれぞれの特徴について見ていきます。
レインコート
丈が長い羽織るタイプのレインウェアです。手軽さがメリットですが、足元が露出するため、長靴を履くなどのケアが必要です。
レインスーツ
上下つなぎになっているタイプとジャケットとズボンで分かれたセパレートタイプがあります。全身がスーツで覆われているため、いつ雨が降っても濡れる心配がありません。
【2】素材で選ぶ 「透湿防水素材」「ナイロン」釣りの時間で決める
レインウェアの生地は大きく透湿防水素材かナイロンの2種類に分けられます。透湿防水素材は雨のはじきもよく、汗を外へ排出してくれるので快適さが長く続きますが高価です。ナイロンは防水機能はそこそこですが、汗による湿気がこもるので長時間着るのに向いていません。
雨の日でもいつもどおりに釣りがしたいなら透湿防水素材。急な雨をしのぐのに使ったり、短時間釣行の場合にはナイロン。といった具合に、お財布とも相談して購入する製品を選びましょう。
長時間の釣りなら「透湿防水素材」
透湿防水素材のなかでもとくにすぐれた素材として知られるのが「ゴアテックス」。そのゴアテックスでも最上位素材になると、耐水圧(防水性)が45000mm以上(1cm四方あたり45mの水圧まで耐える)・透湿性13500g/m2/24h(24時間に1平方mあたり13.5kgの水蒸気を排出)と、かなりの高性能です。
短時間の釣りなら「ナイロン」「EVA」
高性能のレインウェアは得てしてかさばるもの。そこで、ナイロンやEVE製の廉価なものであれば、薄くて軽量なうえ、価格もお安いです。透湿性こそありませんが、緊急用として携帯するにはもってこいといえます。
各メーカーのオリジナル素材を採用したモデル
ゴアテックスは高価な素材なので手が出ない、そんな方にはアウトドアメーカーや釣り具メーカーが独自に開発した素材を使ったミドルレンジモデルがおすすめです。ダイワ「レインマックス」、シマノ「ドライシールド」などが代表的なメーカーオリジナルの透湿防水素材になります。
【3】ファスナーカバー付きのものを選ぶ
ファスナーカバーがあれば、ファスナーから水が浸入したり、釣り糸がファスナーに引っかかったりするのを防ぐことができます。
【4】首元が隠れるものを選ぶ
防寒対策として、首元までしっかり隠れるものであれば、寒さを防ぐことはもちろん首元から濡れてしまうのを防ぐことができます。
【5】袖口は二重仕様で幅調整ができるものを選ぶ
釣り竿を振るときに袖口から水が浸入するのを防ぐため、袖口が二重仕様になったものを選びましょう。また、袖口がマジックテープでしぼれるタイプであればなおよしです。
【6】軽量なものを選ぶ
長時間の釣りであるほど、軽量のレインウェアであるにこしたことはありません。透湿防水性能にすぐれた素材だと、上下で1kgを超えるようなウェアもありますが、機能性は維持しつつもできるだけ軽いものを選ぶようにしましょう。
【7】コンパクトにたためるものを選ぶ
釣り用のレインウェアはいつも持っていく釣り道具の片隅に仕舞っておけるコンパクトに収納できるものがおすすめです。小さくたためないと釣り場に持っていかなくなるので、急な雨のときなどに着用が間に合わないケースも出てきてしまいます。
防水性能や透湿性能に優れた素材も重要ですが、なるべくなら収納時にかさばらずすぐ取り出せ、かつ軽量な小さく折りたためる設計のものがよいでしょう。
レインウェアおすすめ20選 がまかつ、ダイワ、シマノなど!
ここまでに紹介したレインウェアの選び方のポイントをふまえて、釣りライターの中山一弘さんと編集部が厳選したおすすめ商品をご紹介します。
ランガンスタイルにピッタリなタフ仕様
ミリタリー仕様をベースに、さらに改良を重ねたレインスーツです。素材は、DAIWAが独自に開発した三層素材「レインマックス」を採用。脇下やウエスト、背面部分にベンチレーション機能を搭載しているため内部の通気性が高く保たれ、長時間の釣行でも快適に過ごすことができます。腕部分やパンツは動きを阻害しない立体設計。フィールドでの動作をスムーズに行えるようデザインされています。
高性能素材・最強ゴアテックスを採用!
高い耐水性と通気性を併せ持つゴアテックスを採用しており、幅広い気象条件に対応可能です。レインスーツの中は蒸れにくく快適。袖口は2重になっており、袖口からの水の浸入を防いでくれます。そのほかにも、フロントや胸ポケットのファスナーが止水仕様になっているなど、あらゆる箇所からの水の侵入をしっかりブロックするつくりになっています。
シーンに合わせて袖長さを切り替えられる
デタッチャブル袖で半袖・長袖両方の使い方ができるため、幅広いシーンで活躍できる便利なアイテムです。フードは着脱式で工法のドローコードを引けば、余分なすき間もカットできます。また、スピンドル仕様なので腰回りをよりタイトにすることもでき、フロント部分からも水が入り込まないよう止水ファスナーを採用しています。防水機能に優れた一着をお求めなら最適です。
防水性・防寒性にすぐれた高機能ウェア
止水ファスナーや二重仕様の袖口、フード先からの浸水を軽減するフード前倒し機能など、雨風の侵入を防ぐための工夫が盛りだくさんのデザインです。取り外し可能な背あて付きなので、防水性に加え防寒性にもすぐれています。コンビアップシステム採用で、対応するベストと組み合わせて着ることも可能。雨の日はもちろん寒い冬の時期など、あらゆるシーンでマルチに使えるウェアです。
釣りだけでなくいろんなシーンで使える
メインの生地にはしなやかさと防水性能を兼ね備える素材を使い、フードのつばの先には硬質シートを採用したことで視界をしっかりと確保します。各ポケットにはファスナーがついているので、ポケットの中のものが濡れないように工夫されています。脱ぎ着もしやすいようにブーツカットファスナーが搭載されています。釣りだけでなくレインウェアとして普段から使いたくなるような便利さです。
高い透湿性で夏の釣行も快適に
SHIMANOが開発した独自の防水透湿素材「ドライシールド」を採用した上下のウェアセットです。ベーシックなモデルで、突然の雨や波打ち際の水しぶきなどに対応できます。価格はリーズナブルでありながら、しっかりとした防水性と通気性があり、非常にコストパフォーマンスが高くなっています。シンプルなデザインなので、雨天時の通勤など普段使いもしやすいのもポイント。軽くて着心地もよく、腕もスムーズに動かせます。
スタイリッシュな本格派ウェア
スタイリッシュなセパレートタイプのレインウェアです。小さなポケットが胸・腰回りに付いているため収納性は抜群。それにもかかわらず、色合い・全体のフォルムを崩すことが無い配置がデザイン性の高さを証明しています。フードや袖口はそれぞれ絞ることができ、水の侵入を防ぎながらも動作の邪魔になりません。ワンランク上のウェアをお持ちの方におすすめです。

レインウェアに動きやすさをプラス
立体裁断を採用し、釣りのアクションが取りやすくなったレインウェア。「UP SWING PATTERN」と命名された機構で、ロッドコントロールをする際の腕の動きを阻害しないように作られています。
様々なロッドアクションをするブラックバスフィッシングやトラウトフィッシングでとくに効果を発揮します。透湿防水素材なので、蒸れにくく快適度も高い製品です。
袖口の立体裁断で動かしやすさUP!
ナイロン素材を使用したセパレートタイプの一着。ポイントは袖に立体裁断を取り入ている点!突っ張りにくく、キャストやシャクリなどの動作を邪魔することはありません。フード部分はより頭にフィットするようにドローコートで絞ることができ、加えて先端部分には芯を入れているので、便利なヒサシになる優れもの!カラー展開も豊富なのでお気に入りの色を選べますよ。
ストレッチ性能に優れているので釣りがしやすい
スーパーストレッチ3レイヤーを採用しているので、防水や透湿に優れており、水辺で使うのにぴったりの素材です。ストレッチ性にも優れているので、釣りの動作の妨げにならずストレスのないフィッシングを楽しむことができます。デザインや機能は高いままですが、中国製の素材を使うことでコスパのいい商品になっています。低価格ながらレベルの高いレインウェアをお探しの方におすすめです。
漁師用のカッパをレインスーツに!
漁師さんや水産業にかかわる方が愛用しているレインウェアをモチーフに作られたアイテムで、さらに動きやすさを追求した釣り用のレインウェアです。しなやかな動きができるような素材と、軽さを追求しているので、快適な使い心地が体験できます。釣りが終わった後は、着たまま水をかけてもらえば簡単に汚れが落とせるのもポイントです。
大きいサイズまで選択可能
生地表面の対水圧は20000mm。これは傘の約40倍の防水性です。同時に透湿度、つまり衣服内の蒸気になった汗を生地が排出する度合いは10000g/m。これはランニングなど激しい運動でかく汗の約10倍を排出できる機能があるということを意味しています。これだけ高い機能性を有していながら、価格は比較的割安でとてもお買い得な商品といえるでしょう。サイズはMからXL以上の大きいサイズまで選択可能です。
暖かさを持続させ体温調整をサポート
人間は目に見える汗をかかなくても、水分を放出しています。水蒸気になっている汗を吸着して、温かさを持続させる素材を使っているので、雨風で体温が下がりがちな時でも体温調整をサポートしてくれます。レインウェアとしてだけでなく、寒さ対策としてもぴったりのアイテムで、冬の寒い時期の釣りにも重宝することでしょう。
小雨・日焼け対策に嬉しいジャケット
ちょっとした雨に1枚あると便利なジャケットタイプです。撥水コーティングが施されており、小雨程度であれば水がしみることはありません。ちなみにフードは収納できますよ!袖口は指先を出せるサムホール付きなので、日焼け対策にも便利です。釣り道具を入れられる大型ポケットや、ライトを反射してくれるリフレクタープリントなど、快適な釣り時間のお供にピッタリです。

ソフトな手触りでこすれにくい
レインウェアというと、どうしてもかさかさと生地がこすれる音がしますが、この製品はソフトで音が立ちづらいのが特徴です。夜釣りの際にキャストを繰り返していると音が気になってくることがありますが、このレインウェアならその心配はありません。
とても着心地が良いうえに撥水性も高く、実力も本格派。着心地を重視したい人におすすめです。
視認性の高いカラーとおしゃれなデザインが目を引く
ノルウェー発のアウトドアブランド「HELLY HANSEN」の防水ジャケット。同ブランドのレインウェアは、機能性のみならずデザイン性も優れているのが特徴です。表地には防水性・耐水性に優れた2層構造のリサイクルナイロン素材を採用。裏側はメッシュになっており、通気性もしっかりと確保されています。フードは首元に丸めて収納可能です。
おしゃれなレディース用ウェア
上下セットの女性用レインスーツです。肘やひざは立体裁断で動きやすく、釣り竿を振るときも邪魔になりません。パンツの裾部分には着脱しやすいように長めのアンクルジッパーを搭載。左右のポケットはベンチレーションも兼ねており、ウェア内を快適に保ってくれます。デザインもお洒落で、雨の中でも気分を上げてくれること間違いありません。
コスパに優れたスタンダードな良品
富士山・屋久島を歩く人に愛される「撥水」「防水」「透湿」どれも優れたセパレートタイプのレインウェアです。100回洗濯しても水をはじくことができ、メーカー独自の3層構造により、耐水圧は約30,000mm以上を持ちながらも、蒸れの原因となる湿気を外へ出してくれます。折りたためばフードに収まるほどコンパクトになるので、いざという時の雨具としても良いですね。

コストパフォーマンスが最高のレインウェア
廉価なのに釣りのことをよく考えたレインウェアです。とくにフード周りは立ち襟がうまく機能し、襟周りから水が入り込むことがないようにデザインされています。
また、ジャケット内側のメッシュ仕様や、コンパクトになる収納性など、ひとつもっておくと安心の製品です。ちょっとの間しかレインウェアを着ないという人やコスパ重視の人にぴったりのアイテムといえます。
豪雨でも耐えうる耐水性
縫い目からの水の侵入を防ぐための内側から特殊なテープを圧着するシーム加工を施した防水仕様が特徴のレインウェアの上下セットです。豪雨でも耐えうる耐水性のため、釣りなどのマリンスポーツでも活躍するでしょう。リーズナブルな価格帯も魅力です。
「釣り用レインウェア」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 釣り用レインウェアの売れ筋をチェック
Amazonでの釣り用レインウェアの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
釣り用レインウェアに関するQ&A よくある質問
レインウェアの洗い方を教えてください。

新品に近いレインウェアであれば、汚れた部分だけ部分新井氏、直射日光を避けて陰干ししましょう。ひどい汚れの場合は、ウェアの洗濯表示にしたがい、中性洗剤を使って洗ってみてください。
薄手のレインウェアでも暖かいのはなぜですか?

生地裏面にある防水透湿膜が防風の役割を果たしているためです。風速が1m/s増すごとに体感温度は約1度ずつ低くなるといわれています。このため、防風性があることで保温性が保てるのです。
釣り用レインウェアの関連商品 【関連記事】
フードと袖口は必ずチェック
雨の中での釣りで一番気になるのは頭と腕です。フードがずれて視線が遮られたり、不快感があると集中できません。
また、ロッドを操作するのに腕をよく使うので袖口の防水が甘いと水がどんどん侵入してきます。ほかのアウトドア用のものやスポーツ用のものも流用できますが、袖口はベルトなどで絞れるタイプのものを、フードは首が隠れるようにできるかなどをチェックしてみてください。
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