防寒防水ウェアと通常のレインウェアの違い

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レインウェアに求められる性能に、耐水性と透湿性があります。雨と蒸れを防ぐことができれば、一年を通じて快適に釣りが楽しめます。
防寒防水ウェアもレインウェアとして使えます。ただし、冬の釣りで、しかも最初から濡れることを前提として釣り場まで着ていくようなときには便利ですが、急な雨に備えるといった用途に使うには大きくてかさばります。
船釣りや磯釣りでは防寒防水ウェアを最初から着ていくことが多くなりますが、それ以外の釣りではアウターの上に着ることができる通常のレインウェアを選ぶ方が幅広く使えます。本記事ではレインウェアのみをご紹介します。
レインウェアの選び方
ここからは、レインウェアの選び方についてご紹介していきます。ポイントは下記の7つ。
【1】種類
【2】素材
【3】ファスナーカバー付きか
【4】首元が隠れるもの
【5】袖口は二重仕様で幅調整ができるもの
【6】軽量なもの
【7】コンパクトにたためるか
上記のポイントを押えることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】種類で選ぶ レインコート、レインスーツ、レインポンチョ
ここでは、レインコート、レインスーツ、レインポンチョなど種類とそれぞれの特徴について見ていきます。
レインコート
丈が長い羽織るタイプのレインウェアです。手軽さがメリットですが、足元が露出するため、長靴を履くなどのケアが必要です。
レインスーツ
上下つなぎになっているタイプとジャケットとズボンで分かれたセパレートタイプがあります。全身がスーツで覆われているため、いつ雨が降っても濡れる心配がありません。
レインポンチョ
レインコートよりも手軽で羽織るタイプのレインウェア。フェスなどでの突然の雨をしのぐのにちょうどよいタイプ。大雨には不向きです。
【2】素材で選ぶ 「透湿防水素材」「ナイロン」釣りの時間で決める
レインウェアの生地は大きく透湿防水素材かナイロンの2種類に分けられます。透湿防水素材は雨のはじきもよく、汗を外へ排出してくれるので快適さが長く続きますが高価です。ナイロンは防水機能はそこそこですが、汗による湿気がこもるので長時間着るのに向いていません。
雨の日でもいつもどおりに釣りがしたいなら透湿防水素材。急な雨をしのぐのに使ったり、短時間釣行の場合にはナイロン。といった具合に、お財布とも相談して購入する製品を選びましょう。
長時間の釣りなら「透湿防水素材」
透湿防水素材のなかでもとくにすぐれた素材として知られるのが「ゴアテックス」。そのゴアテックスでも最上位素材になると、耐水圧(防水性)が45000mm以上(1cm四方あたり45mの水圧まで耐える)・透湿性13500g/m2/24h(24時間に1平方mあたり13.5kgの水蒸気を排出)と、かなりの高性能です。
短時間の釣りなら「ナイロン」「EVA」
高性能のレインウェアは得てしてかさばるもの。そこで、ナイロンやEVE製の廉価なものであれば、薄くて軽量なうえ、価格もお安いです。透湿性こそありませんが、緊急用として携帯するにはもってこいといえます。
各メーカーのオリジナル素材を採用したモデル
ゴアテックスは高価な素材なので手が出ない、そんな方にはアウトドアメーカーや釣り具メーカーが独自に開発した素材を使ったミドルレンジモデルがおすすめです。ダイワ「レインマックス」、シマノ「ドライシールド」などが代表的なメーカーオリジナルの透湿防水素材になります。
【3】ファスナーカバー付きのものを選ぶ
ファスナーカバーがあれば、ファスナーから水が浸入したり、釣り糸がファスナーに引っかかったりするのを防ぐことができます。
【4】首元が隠れるものを選ぶ
防寒対策として、首元までしっかり隠れるものであれば、寒さを防ぐことはもちろん首元から濡れてしまうのを防ぐことができます。
【5】袖口は二重仕様で幅調整ができるものを選ぶ
釣り竿を振るときに袖口から水が浸入するのを防ぐため、袖口が二重仕様になったものを選びましょう。また、袖口がマジックテープでしぼれるタイプであればなおよしです。
【6】軽量なものを選ぶ
長時間の釣りであるほど、軽量のレインウェアであるにこしたことはありません。透湿防水性能にすぐれた素材だと、上下で1kgを超えるようなウェアもありますが、機能性は維持しつつもできるだけ軽いものを選ぶようにしましょう。
【7】コンパクトにたためるものを選ぶ
釣り用のレインウェアはいつも持っていく釣り道具の片隅に仕舞っておけるコンパクトに収納できるものがおすすめです。小さくたためないと釣り場に持っていかなくなるので、急な雨のときなどに着用が間に合わないケースも出てきてしまいます。
防水性能や透湿性能に優れた素材も重要ですが、なるべくなら収納時にかさばらずすぐ取り出せ、かつ軽量な小さく折りたためる設計のものがよいでしょう。
レインウェアおすすめ6選 素材もチェック!
ここまでに紹介したレインウェアの選び方のポイントをふまえて、釣りライターの中山一弘さんと編集部が厳選したおすすめ商品をご紹介します。
DAIWA(ダイワ)『防寒ウェア ゴアテックス プロダクト ウィンタースーツ DW-1920』




「釣り用レインウェア」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 釣り用レインウェアの売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでの釣り用レインウェアの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
釣り用レインウェアに関するQ&A よくある質問
レインウェアの洗い方を教えてください。

新品に近いレインウェアであれば、汚れた部分だけ部分新井氏、直射日光を避けて陰干ししましょう。ひどい汚れの場合は、ウェアの洗濯表示にしたがい、中性洗剤を使って洗ってみてください。
薄手のレインウェアでも暖かいのはなぜですか?

生地裏面にある防水透湿膜が防風の役割を果たしているためです。風速が1m/s増すごとに体感温度は約1度ずつ低くなるといわれています。このため、防風性があることで保温性が保てるのです。
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フードと袖口は必ずチェック
雨の中での釣りで一番気になるのは頭と腕です。フードがずれて視線が遮られたり、不快感があると集中できません。
また、ロッドを操作するのに腕をよく使うので袖口の防水が甘いと水がどんどん侵入してきます。ほかのアウトドア用のものやスポーツ用のものも流用できますが、袖口はベルトなどで絞れるタイプのものを、フードは首が隠れるようにできるかなどをチェックしてみてください。
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青年期に始めた釣り新聞への寄稿を始めとして、サイトAllAboutでのフィッシングガイドを務める。 ほかにも雑誌『Salty!(ソルティ)』やアウトドア系の雑誌やWeb媒体などでの執筆多数。 今も休日には必ず海山湖を駆けまわっている自然派で、あらゆるジャンルの釣りを体験し、季節に合わせて日本中の旬な魚を追っている。 キャンプ用品は、あえて払い下げのミリタリー系ギアで揃えるマニアな一面も。