アウトドア用高機能レインウェアの選び方
マルチクリエイター・夏野 栄さんに、アウトドア用高機能レインウェアを選ぶときのポイントを3つ教えてもらいました。
アウトドア用の高機能レインウェアは、軽量でしっかりと水をはじきつつも、通気性もよく動きやすいもの。変化しやすい山の天候に合わせて常備することを考えると、携帯性も重要です。自分の利用シーンに合わせて、どのレインウェアがよいのかをよく検討して購入しましょう。
【1】フィールドの状況
【2】行動やアクティビティ
【3】使用頻度
それぞれについてご紹介しますので、購入するときの参考にしてみてください。
【1】フィールドの状況から選ぶ
レインウェアと一言でいってもその種類は多岐にわたります。予備として携帯性に特化したウェアから、寒冷地下の暴風雨にも耐えうるタフな防水ウェアまで、それぞれのシーンに対応したキャラクターがあります。
アウトドアでフィットしたレインウェアを追及するなら、まずは気温や地形、川や海といった水に濡れる可能性の高い環境など、フィールドの状況を把握、予想することが重要です。まずは想定されるフィールドにマッチしたウェアを選びましょう。
【2】行動やアクティビティから選ぶ
次に重要なのが「アウトドアでなにをするのか」という点です。軽快に短時間、野山を散策するのか、キャンプで長時間野外ですごすのか、あるいは身体を激しく動かすアクティビティをするのか、そのシーンや用途によってふさわしいレインウェアは変わります。
幅広くオールラウンドに使いたいなら耐久性と防水性のバランスを考慮したウェアを選びましょう。水に濡れる可能性の高いフィールドでの行動用なら防水性の基本値が高いウェアにしてください。激しいアクションのあるアクティビティで常用するなら動きやすさと透湿性、耐久性と軽量性のバランスが重要です。
【3】使用頻度から選ぶ
本来、レインウェアは雨天時あるいは雨天が想定される際に着用するアイテム。そのための用途ならば、基本は常時パッキングしているはずですので、なるべく軽量でコンパクトに越したことはありません。
最近では、レインウェアとハードシェルを分けずにまとめて、防水シェルとする考え方が主流となりつつあります。もし、常用するシェルは別物でレインウェアは予備、という考えなら、軽さとコンパクトさを最優先で選ぶとよいでしょう。逆にキャンプでつねに着ているなど使用頻度が高いケースでは、耐久性や防水性の高さを考慮する必要があります。
アウトドア用高機能レインウェアのおすすめ9選 人気のゴアテックスも!
上で紹介したアウトドア用高機能レインウェアの選び方のポイントをふまえて、アウトドアライター・夏野 栄さんと編集部で選んだおすすめ商品をご紹介します。

パタゴニア独自防水透湿素材のシンプルジャケット
パタゴニア独自の防水透湿素材「H2Noパフォーマンス・スタンダード」のシェルジャケット。こちらは2.5層ながら内側に起伏したパターンを使用することで、レイヤリングでの摩耗を低くおさえ、吸湿発散性を向上させています。
また、軽量性や携帯性に優れているため、常時着ている防水ジャケットではなく「もしもの備え」としてのレインウェアとしてもハマります。クセのないデザインもコーデが楽でうれしいポイント。価格も比較的お手ごろで扱いやすい防水ジャケットです。
100回洗っても高い撥水性をキープ
3層構造のベルグテック素材を使ったレインスーツです。薄手の裏地を貼り合わせることによって、肌に触れる生地がサラサラにたもちやすいため、ムレによるべたつき感が抑えられて快適。
従来モデルより引き裂き強度も高くなり、耐久性にすぐれているのも魅力です。また、耐久撥水加工を施しており、100回洗濯してもしっかり水をはじいてくれます。
着心地のいいレインウェア
天候やアクティビティを問わず使える、高機能レインウェアです。独自に開発した、7ミクロンの薄型素材を採用しているのが大きな特徴。
登山でも使える高い耐水圧と透湿性を兼ね備えており、あらゆる天候に置いて、ウェア内をドライな状態にたもってくれます。裏地にはニット素材を使っているので、しなやかな肌触りで心地いいレインウェアです。
タウンユースからアウトドアまで幅広く活躍
ハイキングやキャンプ・野外フェスなど、さまざまなアウトドアシーンに対応できる防水・防風ジャケットです。2.5層構造の生地で、ファスナーには浸水を防ぐフロントフラップがついているほか、縫い目はすべて止水処理をおこなっています。
また、メッシュポケットを開くことで内にこもった熱も逃がせます。ベーシックなデザインで、タウンユースでも活躍するでしょう。

コスパのよいゴアテックスジャケット
コスパのよいレインウェアやハードシェルといえば頭ひとつ抜けているのがモンベルです。このレインダンサーもゴアテックス素材ながらロープライス。ベーシックなデザインと色使いでコーデ面でも着回しやすいジャケットです。
ややゆったりフィットで、オールラウンドなキャンプ&アウトドアに最適。耐水圧50,000mm以上、透湿性25,000~98,000g/m2/24hと充実のスペック。レイヤリングできるサイズを1着持っておけば通年活躍してくれること間違いなしですよ。
通気性を重視したレインスーツ
ジャケットとパンツがセットになった、高機能レインウェアです。独自の通気システムを採用しているのが特徴で、背中の2カ所に配置されたベンチレーションワッペンによって、つねに通気が確保されます。
雨でジメジメする日でも、ムレが抑えられて快適に過ごせます。また、フロントファスナーから雨の侵入を防ぐ止水構造など、強い雨風にも耐えられる仕様になっています。

コンパクト収納でバランスよい軽量レインジャケット
「ゴアテックスマイクログリッドバッカーテクノロジー」採用の軽量レインジャケットです。ゴアテックスならではの安心の防水透湿性能にくわえ、ほどよく軽量かつ耐久性も確保されました。
比較的スリムなシルエットで風の影響を受けづらく、動きやすく仕上げられています。雨天時の備えとしてのレインウェアに、滞在時間が長いキャンプでのアウターシェルにと、幅広いシーンでバランスよく使えるジャケットです。
「アウトドア用高機能レインウェア」のおすすめ商品の比較一覧表
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効果的なレインウェア選びもスキルのうち
レインウェアはアウトドアメーカーの技術が結集した花形アウトドアアイテムのひとつです。アウターやシェル感覚で着ることも多く、性能、デザイン、快適さなど高水準での条件が求められ、ニーズに応えるように多くのウェアがリリースされています。
野外で雨にあったとき、快適なレインウェアを着ていると、ある種の「無敵感」を得られるでしょう。それはアウトドアの醍醐味(だいごみ)でもある「自然を克服する」ことにも通じます。
正確で効果的なギア選びもアウトドアスキルのうち。上記を参考に、理想のレインウェアを追及してみてください。
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作家、マルチクリエイター、アウトドア・ファッションのライター・エディターとして活躍。 アウトドア誌やファッション誌でジャンルを超えて連載。ライトノベルやゲームシナリオを執筆。 アウトドアでは『キャンプチャリ』の制作やキャンプ場プロデュースを手掛ける。またファッションマーケットの企画運営からプロダクト開発まで幅広く活動。山岳部出身、海育ちのテンカラ師。 『BE-PAL』や『camp hack』、『OCEANS』や『MonoMax』『Fine』といったメンズ誌のほか、女性ファッション誌にも参加。