おすすめ商品の比較一覧表
ボルドー産の白ワインとは
ボルドーの白ワインのブドウ品種や作られる地域、フランスのAOCなどについて、まずはご紹介します。
ブドウの品種について
ボルドーの白ワインは、ソーヴィニョン・ブランとセミヨンが主流。この2つのブドウ品種で作られるものが、ボルドーの白ワインの9割をしめます。ブレンドされたものがメインですが、ソーヴィニョン・ブラン種は辛口、セミヨン種は甘口という特徴を持ちます。
▼辛口のソーヴィニヨン・ブラン
白ワイン用のブドウ品種であるソーヴィニヨン・ブランは、そのさわやかな香りが特徴。またしっかりめの酸味とフルーティななかにも苦味のある味わいで、口当たりのいいワインです。また辛口ワインの主体として用いられることが多い品種ですね。
栽培される地域においても違いの出るソーヴィニヨン・ブランは、北の方ではハーブなどの香りが、南の方では果実のような風味がより強くなります。
▼甘口のセミヨン
ボルドーのセミヨンは、ソーヴィニヨン・ブランとブレンドすることが多いブドウ品種です。落ち着いた果実味で上品な味わいを持つのが特徴。
とくに長く熟成させたセミヨンは、コクのある世界最高峰の甘口ワインとして知られています。
作られる地域について
ボルドー地区で作られる白ワインは、村や地区の名前がそのままラベルに載っています。有名なところでいうと、メドックやグラーブ、ソーテルヌなど。またボルドーとひとくくりに言っても、地域ごとに作られるワインの特徴が異なります。
▼メドック地区
メドックは、ボルドー地方の北部及びガロンヌ河の西側にある地区になります。赤ワインの生産地として有名ですが、そのかげで良質な白ワインも造られていますよ。
▼グラーヴ地区
グラーヴはガロンヌ河の西側にあり、メドック地区の南側にある地区。赤も白もどちらのワインも生産していますが、高品質な辛口の白ワインをつくることで有名です。
▼ソーテルヌ地区
ソーテルヌの貴腐ワインは高品質で、ときに数十万円という価値を生み出すこともあります。ソーテルヌの気候が生み出した貴腐ワインは、極上の甘口だと言われます。
▼アントル・ドゥ・メール地区
リーズナブルで良質な白ワインの扱いが多いのも特徴です。赤ワイン生産が多いボルドー地方のなかでも、ソーヴィニヨン・ブランとセミヨンが栽培されている白ワインの産地です。飲みやすい辛口を探しているなら、アントル・ドゥ・メール地区の白ワインはいかがでしょう。
フランスのAOCについて
ワインの本場・フランスでは、国内各地の伝統的なワインを守るためにAOC(原産地呼称統制法)という法的な規制がもうけられています。そのなかには品種や栽培方法、醸造方法、アルコール度数などの基準が設定され、その厳しい規定を満たしたワインだけが、原産地を名乗ることが許されています。
格付けについて
贈りもの用のボルドー地方の白ワインには格づけがあります。
「ソーテルヌ地区」では、とくにすぐれた貴腐ワインを生産するシャトーが上から順に「特別第1級」、「第1級」、「第2級」に格づけされています。また、「グラーヴ地区」でも、とくにすぐれた白ワインを生産する9つのシャトーが格づけされています。
ただし、格づけされているシャトーのワインだからといって、必ずしもすべての人の口に合うとは限りません。格づけされていないシャトーのワインでもおいしいものはたくさんあるので、格づけはあくまでもワイン選びのひとつの目安とするようにしましょう。
ボルドー産の白ワインの選び方
それでは、ボルドー産白ワインの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の3つ。
【1】辛口か甘口か
【2】合わせる料理
【3】ワインの生産者「シャトー」
上記の3つのポイントを抑えることで、より美味しい商品の選び方を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】辛口か甘口かを選ぶ
ボルドーの白ワインのなかにも、甘口・辛口があります。大きく特徴が異なりますので、好みの味わいを選んでみてください。
▼香り高い辛口ワイン
ボルドーの白ワインを選ぶときには、まず辛口か甘口かをチェックしましょう。また味わいは、それぞれの生産地域やブドウ品種などによっても異なってきます。
主にボルドーの辛口白ワインは、さわやかで香り高いものが多いです。
▼極甘口の貴腐ワインが有名
ボルドーの甘口ワインとして有名なのは貴腐ワインでしょう。貴腐菌がついたブドウから作り出される貴腐ワインは、濃厚な甘みと独特な香りを持つ極甘口のワインです。
【2】合わせる料理から選ぶ
ボルドー地方ではさまざまな味わいの白ワインが生産されているため、それぞれ相性のいい料理というのも変わってきます。
一般的に、すっきりとした辛口の白ワインには、あっさりとした味付けの料理や軽めの料理、まろやかで芳醇な白ワインには、クリームやバターなどを使った料理、甘口の貴腐ワインには甘いデザートやチーズなどがよく合います。
このように、ワインの味わいによって相性のいい料理が異なるため、合わせたい料理からワインを選ぶというのもおすすめです。
【3】ワインの生産者「シャトー」から選ぶ
フランスのボルドー地方でブドウ栽培やワイン醸造を手掛けるワイナリーは、伝統的に「シャトー」と呼ばれています。ボルドー地方の白ワインを選ぶときは、このシャトーで選ぶというのもおすすめです。
一般的にフランスのボルドー地方の白ワインは、複数のブドウ品種をブレンドしてつくられているのですが、ブレンドされるブドウ品種の比率(セパージュ)はシャトーごとに異なります。また、ブドウ畑の立地条件やブドウの栽培方法、醸造方法などもシャトーによってさまざまです。ですので、シャトーが変わればワインの味わいもまったく別のものになります。
好みの味わいを探すのはもちろんのこと、シャトーごとのワインづくりへの取り組み方や、歴史などからワインを選んでみてもいいでしょう。
エキスパートのアドバイス
日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート
あらゆるシーンでボルドーの白ワインを楽しんで
贈りものにしたり、特別な日の1本にしたり、ふだんの食事に合わせてカジュアルに飲んだりと、ボルドーの白ワインはあらゆるシーンで楽しむことができます。また、すっきりとした辛口の白ワインから甘口の貴腐ワインまで、幅広い味わいのものがあるのも、その魅力のひとつと言えるでしょう。
皆さんもこの機会を通して、日々のワインライフにボルドーの白ワインを取り入れてみてはいかがでしょうか。
ボルドー産の白ワインおすすめ11選
上記で紹介したボルドー産白ワインの選び方のポイントをふまえて、おすすめのワインを紹介します。
これから初めてボルドーの白ワインを購入してみたいという方も、ワイン好きでプロのおすすめを知りたいという方もぜひ参考にしてみてください。

特別な日に飲みたいグラーヴ地区格づけワイン
贈りものにしたり、特別な日に飲むのにおすすめの1本がこちら。グラーヴ地区の格づけシャトーのひとつ、シャトー・カルボニューが手がける白ワインです。
産地はグラーヴ地区のなかでもとくにすぐれた白ワインを生み出すペサック・レオニャン。ブドウ品種はソーヴィニヨン・ブランとセミヨン、ミュスカデルがブレンドされています。
華やかな香りに、力強い果実味と適度な酸味が見事に調和しているエレガントな味わいで、まさにぺサック・レオニャンの典型とも言うべき1本です。白身魚のグリルやソテーのほか、お寿司やふぐのお刺身などともマッチします。


手ごろな価格の親しみやすいボルドーの白
手頃な価格のボルドーの白ワインを楽しみたいという方におすすめするワインが、こちらの『シャトー・ボネ・ブラン』です。産地はボルドーのなかでも、親しみやすい白ワインを生み出すアントル・ドゥ・メール。ドルトーニュ川とガロンヌ川にはさまれた一帯にあります。
このシャトー・ボネのオーナー、アンドレ・リュルトン氏はとくにボルドーワイン全体の地位向上に貢献したことで知られる人物。ブドウ品種はソーヴィニヨン・ブランを主体とし、柑橘類やハーブを思わせる香りに、フレッシュな果実味とさわやかな酸味が特徴で、ワイン初心者の方でも比較的飲みやすい味わいです。魚もしくは鶏肉の香草焼きや天ぷらなどと合わせるといいでしょう。


ソーテルヌ格付け1級シャトーの貴腐ワイン
贈りものにしたり、特別な日のデザートタイムに飲みたいソーテルヌ地区の貴腐ワインがこちら。1855年に制定されたソーテルヌの格づけで、第1級に格づけされた11のシャトーのひとつ、シャトー・リューセックの貴腐ワインです。
長きにわたって安定して高い評価を受けているこの貴腐ワインは、トロピカルフルーツや甘いスパイスを想わせる香りと、エレガントな甘味が特徴的です。ドライフルーツやチョコレートのほか、フォアグラやブルーチーズなどとも抜群の相性です。長期熟成も可能なため、お子さんやお孫さんの生まれ年のものを探し、成人や結婚などのお祝いに贈るのもおすすめです。

ソーテルヌ1級シャトーのセカンドラベル
貴腐ワインを気軽に試してみたいという方におすすめの1本がこちら。ソーテルヌ格付け第1級のシャトー・ギローが手掛けるセカンドラベル、『プティ・ギロー』です。
セカンドラベルとはいっても、その製法や品質管理には一切の妥協はありません。貴腐ワインは希少価値が高いため高価なものが多いのですが、そのなかでは比較的手ごろな価格で、本格的な味わいを楽しむことができる1本です。
完熟したトロピカルフルーツやアカシアの花のような香りに、蜂蜜のような甘さとほのかな酸味が特徴で、フルーツやデザートのほか、ナッツやチーズなどのおつまみともよく合います。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ボルドー産白ワインの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのボルドー産白ワインの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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まとめ
本記事では、ボルドー産の白ワインの特徴や選び方、そしておすすめ商品をご紹介しましたが、いかがでしたか?
商品を選ぶ際はまず、ボルドー産の白ワインのぶどうの品種や産地ごとの特徴、格付けといった基礎知識を抑えて抑えておきましょう。その上で、下記の3つのポイントを抑えることでより美味しい商品を選べるはずです。
【1】辛口か甘口か
【2】合わせる料理
【3】ワインの生産者「シャトー」
料理と一緒に飲むだけでなく、記念日やプレゼントなど、様々な用途で飲まれるボルドー産の白ワイン。また、一つひとつの特徴をしっかり把握して選ぶことで、「ボルドー産の白ワイン」から「特別なワイン」になります。ぜひ本記事を参考に、自分にピッタリの商品を見つけてくださいね。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
埼玉県出身、高知県在住。一児の母。慶應義塾大学文学部仏文科卒。三越日本橋本店の洋酒担当を経てワインやビール、ウィスキーなどの洋酒全般の知識を培い、2016年、J.S.Aワインエキスパートの資格を取得。 現在はOffice Le Lionの代表として、高知県内のワイナリーのアドバイザーやワイン検定の講師を務める一方、ワインに関連する記事やコラム等の執筆も多数手がけています。2019年、日本ソムリエ協会高知支部副支部長に就任。