APS-Cミラーレスカメラとは?
APS-Cセンサーとは、一般的なカメラに搭載されているイメージセンサーのフルサイズセンサーよりも小さいセンサーです。APS-Cセンサーだからこその魅力やメリットも多くあります。
▼軽量コンパクトで画質もよい
APS-C判(約23.5×16mm)のイメージセンサーはフルサイズ判(約36×24mm)と比べると約1/2ぐらいのサイズ。画質はフルサイズ判が上まわるとはいえ、センサーサイズの違いほど「差」はありません。
APS-C判カメラはその小型センサーの利点を活かすことで、より小型で軽量なカメラボディ、交換レンズが作れます。
できるだけ小型軽量で価格も安く、コンパクトカメラより画質のよいカメラを望むなら、文句なしにAPS-C判ミラーレスカメラをおすすめします。
また、APS-Cはフルサイズよりもレンズの焦点距離が1.5倍長くなる特徴があります。重くなってしまうフルサイズの超望遠レンズを使わなくても、軽量のAPS-Cの望遠レンズを使用しての撮影が可能です。
屋外やスポーツ撮影など、シーンによってはAPS-Cの望遠レンズのほうが向いていることも多いです。
▼APS-Cはコスパのよいモデルも豊富
価格も安く抑えることが可能。
ソニーやライカのカメラはAPS-C判カメラもフルサイズ判もマウントは共通なので、フルサイズ判用の交換レンズをAPS-C判カメラで使用できます。キヤノンのAPS-C判カメラは、専用のマウントアダプターを利用することで、一眼レフ用の交換レンズを使うこともできます。
APS-Cミラーレスカメラの選び方
それでは、APS-Cミラーレスカメラの選び方をご紹介いたします。ぜひ、参考にしてみてくださいね。ポイントは下記。
【1】必要な機能
【2】本体のみかレンズキットモデルか
【3】機能性やサイズ感
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】必要な機能をチェック
必要な機能が備わっているかをチェックして、APS-C判ミラーレスカメラを選びましょう。
以前は、カメラ選びで重視されていたおもな性能としてセンサーの画素数や連写速度などでしたが、今はそれほど重要なスペックではなくなりました。今はほぼ十分な性能を備えている機種ばかりになっているからです。
▼幅広いシーンの撮影ができる防水防塵機能
主に屋外で撮影する機会が多い場合は、防水防塵機能が付いたAPS-C判ミラーレスカメラを選ぶとよいでしょう。
防水防塵機能があれば、急な雨のときや、砂埃の舞うスポーツや運動会などのシーンでも、精密機器であるカメラを水濡れや砂埃から守れます。いろいろな撮影シーンに対応できるAPS-C判ミラーレスカメラを探しているときにも、防水防塵機能の有無をチェックしておきましょう。
▼液晶モニター可変式なら自撮りもできる
APS-C判ミラーレスカメラには、モニター部分が可動式のものがあります。可動方式にはモニターが上下にスライドするチルト式や、左右いずれかに開いてモニターを回転させられるバリアングル式などがあります。
撮影シーンや自撮りしたいかなどで、モニター可動の有無や方式を選びましょう。
通信機能やEVF内蔵かなども確認
しっかりチェックしておくべき機能としては、たとえばWi-FiやBluetoothの機能を内蔵していてスマホなどと容易に連携できるか、明るい戸外でも構図が決めやすいEVF(電子ビューファインダー)を内蔵しているか、簡単に誰もが自由なアングルで撮影できるように液晶モニターが可変式になっているか、フル充電したバッテリーを使って何カットぐらい撮影ができるか、などがあります。
こうしたポイントをカタログやスペック表などで調べてからカメラ選びをすることが大切です。
【2】本体のみかレンズキットモデルかチェック
APS-C判ミラーレスカメラは、カメラ本体とレンズをバラバラに購入する方法と、あらかじめ本体とレンズがセットになったキットモデルを購入する方法があります。
APS-C判ミラーレスカメラは、しいて言えば初心者向けから中級者向けクラスの機種が多くありますが、撮影機能や画質などは上級機種と比べてもまったく遜色はありません。この点についてはそれほど心配する必要はありません。
新しくAPS-C判ミラーレスカメラの購入を予定されているなら、ボディ単体と交換レンズを別々に購入するのではなく、交換レンズ(おもに標準ズームレンズ)とセットになった「レンズキットモデル」がおすすめです。ボディとレンズを個別に購入するよりも、ずっと低価格で買うことができます。お買い得です。
もしキットモデルが用意されていなければ、交換レンズは、まず標準ズームレンズを選ぶといいでしょう。その後に、F値の明るい単焦点レンズを加えていく方法がおすすめです。
▼コストをおさえたいなら型落ち品も選択肢に
できるだけ価格をおさえてAPS-C判ミラーレスカメラを購入したい場合には、型落ち品を選ぶ方法もあります。前モデルでも、撮影に必要なスペックを満たしていれば、コストは押さえつつ納得のAPS-C判ミラーレスカメラが選べます。
まずは、型落ちモデルでも撮影するシーンや被写体に応じたスペックを満たしているかを確認してみましょう。
【3】機能性やサイズ感をチェック
APS-C判ミラーレスカメラはフルサイズや一眼レフよりも軽量コンパクトなのが魅力です。軽量性や持ち運びの利便性から、APS-C判ミラーレスカメラを選ぶ人も多いでしょう。実際に持ち運ぶ方法や撮影シーンで快適に使用できるように、本体サイズや重量を確認しておくのが重要です。
APS-C判ミラーレスカメラは、コンパクトデジカメやスマホよりは当然大きくて重いです。初めてAPS-C判ミラーレスカメラを購入する場合には、サイズや重量も確認しておきましょう。
APS-Cミラーレスカメラおすすめ15選
上記で紹介したAPS-C判カメラの選び方のポイントを踏まえて、おすすめ商品をご紹介します。自分に合った1台をぜひ見つけてみてくださいね。
こちらからすぐチェック!
▼おすすめ5選|人気
▼おすすめ5選|軽量・小さい
▼おすすめ5選|安い
▼おすすめ5選|人気
まずは人気の高い売れ筋上位のモデルをご紹介していきます。初心者にも上級者にも対応する製品もあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
機動性に優れた新世代センサーコンパクトミラーレス
コンパクトなボディに高性能な機能を詰め込んだミラーレス一眼カメラです。4020万画素のAPS-Cサイズセンサーを搭載し、高品質な写真や4K動画を撮影できます。
高速な自動フォーカスや、最大20コマ/秒の高速連写も可能で、スポーツや野生動物の撮影にも威力を発揮します。また、クラシカルなデザインに加え、直感的な操作性や優れた携帯性も魅力の一つです。ビギナーから上級者まで、幅広い層に愛されるカメラです。
EOS Rシリーズで初のAPS-Cモデル
初心者でも使いやすいミラーレス一眼カメラです。2420万画素のAPS-Cセンサーと、EOS R10に最適化したDIGIC Xを備え、高品質な写真や4K動画が撮影できます。また、RF-S18-150 IS STMレンズは、広角から望遠まで幅広い撮影が可能で、手ぶれ補正機能も搭載しています。
さらに、直感的な操作性やWi-Fi、Bluetooth機能も備え、スマホやタブレットとの連携も可能です。軽量コンパクトなボディに高性能な機能が凝縮された、初心者にもおすすめのキヤノンのミラーレス一眼カメラです。
空気感まで再現するフィルムの質感を再現
軽量コンパクトなボディに高性能な機能を搭載したミラーレス一眼カメラです。2610万画素のAPS-Cサイズセンサーを採用し、高画質な静止画や4K動画を撮影できます。また、高速かつ正確なフォーカスや、最大30コマ/秒の高速連写などの機能も備えています。
直感的な操作性も特徴の一つで、ボタンやダイヤルの配置が従来の富士フイルムカメラと同じで、操作に慣れたユーザーにも好評です。さらに、手ブレ補正機能や、Wi-Fi、Bluetooth機能も搭載しており、スマホとの連携も可能です。
コンパクトなボディに優れた性能と機能が詰まったX-S10は、幅広い層から支持されているミラーレス一眼カメラの一つです。
APS-C EOS史上最高解像性能
新開発の最大約3250万画素のASP-CサイズのCMOSセンサーとDIGIC Xを搭載した、ASP-C EOS史上最高の高解像度性能を誇る、ミラーレス一眼です。高感度性能や高速連続撮影性能をもち、7Kのオーバーサンプリングによる4K UHD Fine動画を実現するなどの高性能が魅力です。
EOS R3ゆずりの高精度な被写体認識能力も実現。また、約236万ドットのOLED電子ビューファインダーによって、画像の隅々までファインダーで確認する事も可能。アグレッシブな撮影体験を求める人に特におすすめのモデルです。
驚異的なシャッタースピードと高解像度
スピードと高解像度を追求して進化した、富士フイルムの第五世代ミラーレス一眼です。4020万画素の新開発のX-TRANS CMOS 5HRを搭載。XFレンズは40MPの解像度にも対応します。また、1/180,000秒という驚異的なシャッタースピードも特筆すべき点。
動画でも優れた性能を発揮し、8K30Pに対応、豊富な色情報を残したままで高精細な映像を記録可能です。
▼おすすめ5選|軽量・小さい
続いて、総重量が400g以下で軽量かつ、コンパクトなモデルをご紹介します。気軽に持ち運びやすいのが魅力です。
日常や旅先での思い出を簡単操作で撮影
VlogやYouTubeなどの動画制作に特化したミラーレス一眼カメラです。2420万画素のAPS-CサイズCMOSセンサーや、3.0型可変角度式タッチスクリーンなどを搭載し、高画質な映像と操作性を両立しています。
また、顔認識・瞳AFによる追従AFや、背景ぼかし効果を手軽に実現できるボケ味切り替え機能、高音質録音に対応する指向性3カプセルマイクやウインドスクリーンなども備えています。
自撮りに便利な動画専用の電子式手ブレ補正機能や、ライブ配信に必要なUSBライブストリーミング機能も搭載しており、動画制作に必要な機能を網羅しています。
小型・軽量な標準ズームとのセット
EOS Rシリーズのエントリーモデル『EOS R50』と29~72mm(35mm判換算)をカバーする標準ズームレンズのセットです。R50は軽量でありながら、高精度なAFや高速な連写性能を持つ、高い性能を備えたミラーレス一眼カメラ。4K動画にも対応しています。
セットの標準ズームレンズ『RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM』はEOS Rシステムのフルサイズ対応カメラにも装着可能。APS-C対応カメラとフルサイズが混在する現場で活躍するでしょう。
また、このレンズは操作性に配慮した小型・軽量設計なのも特徴の一つです。
気軽に楽しめるエントリーモデル
EOS Rシリーズの軽量モデルでありながら、高精度なAFや高速な連写性能、4K30pのハイクオリティ動画撮影に対応するなど、高い性能を備えたミラーレス一眼カメラです。2420万画素のAPS-CサイズCMOSセンサーや、手ブレ補正機能なども搭載しており、高画質な写真や映像を撮影できます。
さらに、直感的な操作性やWi-Fi、Bluetooth機能も備えており、スマホやタブレットとの連携も可能です。高性能と使いやすさが両立したEOS R50は、高性能なエントリーモデルとして幅広いユーザーにおすすめです。

Leica(ライカ) 『TL2 ボディ』
所有欲を満たすライカ
アルミ金属の削り出しボディで手触りがよく、高品質なカメラです。ライカファンでなくても、所有欲を満たしてくれるはずですよ。
ボディ背面にはほかのカメラのような操作ボタン類はなく、モニター画面に表示される機能アイコンをタッチして撮影モードや機能の設定を行います。最高20コマ/秒の高速連写や4K動画、120fpsのスローモーション撮影も可能。
EVF(電子ビューファインダー)は内蔵していませんが、別売オプションで外付けタイプのEVF・ビゾフレックス(角度調整可能)が使用できます。
交換レンズはライカLマウントであればフルサイズ判用レンズでも使用できますし、専用のマウントアダプターを利用すれば新旧のM型ライカ用レンズも使うことができます。
初心者向けながら、十分な性能!
EOS Mシリーズの初心者向けエントリーモデル。初心者向けとはいうものの、撮影モードは充実していてP/A/S/M(プロブラム/絞り優先/シャッター速度優先/マニュアル)はもちろん、便利なオート撮影モードも備えています。
AF性能(デュアルピクセル CMOS AF)も、連写性能(最高6.1コマ秒で最大89コマ)についても、まったく不満のない性能を備えたカメラです。
Wi-Fi、Bluetooth LEの機能も備わっているのでスマホと写真共有や遠隔撮影も可能。手頃な価格で購入できるのでおすすめですよ!
▼おすすめ5選|安い
最後に15万円未満で購入できるリーズナブルなモデルをラインナップ。初心者でも手に取りやすいのでチェックしてみてくださいね。
高い描写力と多彩な表現力を小型ボディに凝縮
2088万画素のAPS-Cサイズセンサーや、高速・高精度なAF、最大11コマ/秒の高速連写性能などを備えたミラーレス一眼カメラです。また、180度チルト式タッチスクリーンやBluetooth、Wi-Fi機能なども搭載し、操作性や共有性に優れています。
さらに、Nikon Zマウントに対応したレンズラインアップも充実しており、高画質かつコンパクトなレンズでの撮影が可能です。ダブルズームレンズキットなら、16-60mmの標準ズームレンズと50mm-250mmの望遠ズームレンズがセットですので、ほぼすべての撮影シーンを網羅することができるでしょう。
高速AFで、高精度に撮影!
0.02秒の高速AFを実現したカメラ。人間や動物などの瞳を追いかける「リアルタイム瞳AF」や、被写体をしっかりと追従する「リアルタイムトラッキング」などを搭載しています。
液晶モニターは、タッチ操作に対応し180度チルト可動式なので、VlogやYouTube用の撮影機材としてもぴったり! 4Kにも対応した決定的瞬間を捉えられるコスパに優れた製品ですよ。
0.02秒の高速AFを備えたコンパクトミラーレス
2420万画素のAPS-Cサイズセンサーや、0.02秒の高速AF、最大8コマ/秒のサイレント高速連写性能などを備えたミラーレス一眼カメラです。また、180度チルト式タッチスクリーンやWi-Fi機能なども搭載し、操作性や共有性に優れています。
さらに、高度な物体認識技術を用いて瞳を捉え続ける「リアルタイム瞳AF」や「Real-time Tracking」などの高度な撮影機能も搭載し、ポートレートや動物撮影、スポーツ撮影などにも適しています。コンパクトなボディに高性能を詰め込んだ「α6400」は、初心者から上級者までおすすめできます。
レトロな外観にZシリーズ初のバリアングルモニター
スタイリッシュなデザインと、最新のZマウントシステムを採用したミラーレス一眼カメラです。2088万画素のAPS-Cサイズセンサーを搭載し、高精度・高速AFや最大11コマ/秒の連写性能を持ちます。さらに、4K UHD動画撮影やタッチスクリーン操作、Wi-FiやBluetoothによるスマートフォンとの連携も可能で、使い勝手に優れています。
また、レトロなデザインに合わせて、Zシリーズで初となるバリアングルモニターを搭載し、自撮りやクリエイティブなアングルでの撮影も可能です。カジュアルから上級者まで幅広くおすすめできます。写真だけでなくファッションやアートといったエンターテインメント性にも優れた一台となっています。
リーズナブルなダブルズームキット!
高速かつ高精度のAFを備えたエントリークラスのミラーレスカメラです。有効画素数は約2410万画素で、DIGIC 8の映像エンジンを搭載しているので、クオリティの高い写真や動画を撮影することができますよ。
望遠ズームレンズ「EF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STM」と、標準ズームレンズ「EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM」が付属しているので、初心者でもすぐに利用できます。
【比較一覧表】料金などを比べる
【ランキング】通販サイトの最新人気! APS-C判ミラーレスカメラの売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでのAPS-C判ミラーレスカメラの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【関連記事】ほかのミラーレスカメラを確認
【まとめ】持ち運びやすく高性能なカメラを!
本記事は、APS‐Cミラーレス一眼の選び方とおすすめ商品をご紹介しました。いかがでしたか?
近年は旧型から新型にモデルチェンジされても、機能や画質が"格段に"よくなるということはなくなりました。だから、というわけでもないでしょうが、新型が出てもしばらくは旧型を売り続けているメーカーもあります。
機能と予算を考慮して、長く付き合えるカメラをぜひ見つけてみてくださいね。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
多摩美術大学付属多摩芸術学園・写真科卒業。撮影分野は、おもにクルマを中心に人、モノ、料理、風景、スナップ、ファッション、ドキュメントなど被写体を問わない。 ほかに、カメラ雑誌などに新型カメラやレンズのテストのレポート、撮影技法などの解説をする。