板チョコの選び方
チョコレートのおいしさを楽しめる「板チョコ」。手軽におやつとして食べたり、お菓子づくりに使われたりもしますよね。ひとくちにチョコレートといっても、甘味いっぱいのチョコレートや、大人がお酒のお供として食べるチョコレートなど、さまざまな種類があります。
この記事では、1級フードアナリスト・里井真由美さんへの取材をもとに、板チョコを選ぶときのポイントをご紹介します。どんな種類を選べばいいのかわからない人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ポイントは下記。
【1】好みの味から選ぶ
【2】カカオ含有量から選ぶ
【3】原材料をチェック
【4】ナッツやフルーツが入った板チョコも!
【5】チョコレート専門店、海外製、フェアトレード板チョコにも注目
【6】人気メーカーで選ぶ
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】好みの味から選ぶ
チョコレートは原材料やその配合、製法の違いでダーク・ミルク・ホワイトの3つにわけられます。まずは、この代表的な3つの味から選んでみましょう。
ミルクチョコレート|バランスの良い味
乳成分が入って食べやすくなったものが「ミルクチョコレート」です。全脂粉乳、脱脂粉乳、クリーム粉乳が入っています。
ダークチョコやビターチョコに比べて、苦みが少なく幅広い年代に人気ですね。いろんな種類の板チョコを食べてもやっぱりミルクを食べるとホッと落ち着くという人も多いのでは?
ダーク・ビター・ブラックチョコレート|大人の味が楽しめる
ビターチョコレートは、カカオマスが40~60%含まれていて、ミルク(乳製品)が入っていないチョコレートのことです。ブラックチョコレートやダークチョコレートとも呼ばれることもあります。
近年、商品の幅が広がりを見せる「ダーク」は、カカオ豆の味をしっかりと感じたい人におすすめです。カカオ含有量やカカオ豆の原産国で食べ比べてをしてみるのもいいですね。
ホワイトチョコレート|やさしい甘みがある
カカオ豆の主成分のココアバターにミルク、砂糖などを加えて作られるのがホワイトチョコレート。
ミルキーでどこかフルーティーな風味を感じられるホワイトチョコレートは、甘いもの好きにはたまらない種類です。カカオ豆の中でも苦みの少ないココアバターを使っており、ミルクや砂糖と混ぜ合わせて作られています。苦味のない甘いチョコレートが好きな人におすすめです。
【2】カカオ含有量から選ぶ
チョコレートの主成分はカカオですが、砂糖や油脂などもたっぷり含まれています。そのため、気の向くままに食べ過ぎてしまうと、太ってしまったり健康にもよくありません。健康的にチョコレートをおいしく食べたいという方は、カカオの含有量に着目してみてください。
カカオが多く含有されていれば、砂糖や油脂の割合は少なくなります。パッケージの裏面にかかれている表示を参考にして、美容や健康のサポートになるようなチョコレートを選びましょう。
また、オーガニックの原材料を使っている商品もなかにはあります。気になる方は、商品パッケージなどをチェックしてみてくださいね。
【3】原材料をチェック
板チョコを購入する時には、商品パッケージに書かれている原材料をチェックしておきましょう。この原材料は、使用量が多いものから順番に記載されていることが多いです。
たとえば、砂糖が1番最初に記載されていた場合、砂糖の使用量が最も多いチョコレートということになります。この表記を参考にし、健康や美容に良いタイプを選ぶようにしましょう。
【4】ナッツやフルーツが入った板チョコも!
板チョコに、アーモンドなどのナッツやピスタチオが入った商品、ラズベリーやオレンジなどドライフルーツが混ざった、ちょっとリッチなチョコレートも市販されています。
チョコレートの甘くとろける食感のなかに、ナッツやドライフルーツの食感や風味がアクセントになった、男女問わず人気のタイプです。満腹感もあります!
【5】チョコレート専門店、海外製、フェアトレード板チョコにも注目
たまには贅沢な気分を味わいたい人におすすめなのが、チョコレート専門店などの高級板チョコや海外チョコレートブランドの板チョコです。高級チョコレートの板チョコは、1枚1,000円以上するモノもあります。一般的なチョコレートに比べると高額ですが、自分へのご褒美として購入するのもいいでしょう。
また、高級チョコレートはパッケージもしっかりしているので、手土産としても重宝します。
チョコレートにはフェアトレードの商品もあります。フェアトレードの取り組みに関心がある方は、注目してみてください。
【6】人気メーカーで選ぶ
市販の板チョコレートは、さまざまなメーカーから販売されています。それぞれのメーカーの強みや特性があるので、自分の好みに合ったメーカーを見つけてみるのもいいでしょう。
明治
数多くのチョコレート菓子を販売しているお菓子メーカーである明治。
板チョコは、ビターからホワイトまで幅広く商品を展開しており、好みの味を見つけるのもかんたんです。カカオのバランスがちょうどよく、どんな人でもおいしく食べられる抜群の味です。さらにパッケージもおしゃれで、見た目も楽しめるのが特徴です。
ロッテ
「ガーナ」や「クランキー」などの商品を生み出したお菓子メーカー、ロッテ。
バレンタインの時期にはレシピ付きのチョコレートを販売したり、変わり種の板チョコを販売しています。また、最近では乳酸菌が入っていたり、カロリーを抑えたものなど健康的なチョコレートを販売しています。どれもチョコレートのおいしさは変わらないまま、チョコレートの気になる部分を改良した商品です。
リンツ
海外のチョコレートメーカーで、スイスの大手チョコレート会社・リンツ。
滑らかな口当たりと味の展開が豊富なのが特徴で、日本でも人気のチョコレートメーカーです。キャンディーのような見た目のチョコレートが有名で、好きな種類を詰め合わせてギフトにしても喜ばれるでしょう。
板チョコのおすすめ15選
これまでに紹介した板チョコの選び方のポイントをふまえて、ここからはおすすめ商品をご紹介します。自分好みの風味や食感の商品を選んでみてくださいね。

大粒レーズンで満足感のある大人のミルクチョコ
ミルクチョコのほどよい甘さと、サルタナレーズンの大粒の食感がいい板チョコです。
レーズンのバランスのよさも特徴的で、どこを割ってもレーズンがぎゅっと密集しています。ラム酒の効き具合もちょうどよく、ふだんからアイスやお菓子のラムレーズンが好きな方はもちろん、食べたことのない方でもおいしく召し上がれると思います。
全体量が125gと板チョコのサイズとしてはやや大きめですから、しっかり満足感のあるスイーツとして楽しめます。
高級チョコレートのくちどけをお得に楽しめる
東京の自由が丘で人気の「チュべ・ド・ショコラ」の割れチョコがビター系多めに12種類詰まったセットです。傷や小さいかけらなど訳あり商品ですが、味は本格的です。国際規格の条件をクリアした高級チョコレートと同じくちどけを味わえるので、お得に贅沢感を満喫することができます。
有名店の味を種類豊富に味わえるので、お試しとして購入するのもおすすめですよ。
お手頃価格ながらコクのあるホワイトチョコレート
大人気お菓子メーカー「明治」のホワイトチョコレートは、お手頃価格で購入できるにもかかわらず、高いクオリティが期待できます。
原材料は厳選されたものだけを使い、ミルクのコクを強く残しながらも、すっきりした味わいに仕上げています。1度は伝統的なホワイトチョコレートを食べてみてはいかがでしょうか。甘みを存分に味わえるのに、重たくない後味に何度でも食べたくなるはずです。
おしゃれなパッケージと贅沢な味わい
味だけでなく香りも楽しめる板チョコで、特徴的な香りを持つカカオをふんだんに利用している商品です。ベネズエラカカオは、ナッツのような香ばしい香りが特徴的で、程よく甘みを引き出してくれます。
ナッティーな香りと旨みを持った贅沢な板チョコです。パッケージも可愛らしく、ギフトとしてもおしゃれなチョコレートです。

昔から愛されている定番の味
板チョコと聞けば「チョコレートは、め・い・じ」のCMソングを思い出す人も多いと思いますが、「明治ミルクチョコレート」には、板チョコの普遍的なおいしさがつまっています。
薄すぎず厚すぎず、食べたら口のなかでとろんと溶ける食感は、懐かしさや、なじみ感を思い起こさせます。厳選材料を使ったチョコレートだけが名乗れる「ピュアチョコレート」の称号を持つ本格派なのに、お求めやすい価格もうれしいポイントです。

希少なチョコレートを気軽にお取り寄せ!
第4のチョコレートとして話題のルビーチョコレート。まだ販売されているお店も少なく、「食べてみたい」「どんな味?」と思っている人も多いかと思います。
ルビーチョコレートとは、ルビーカカオ豆から作られたチョコレートで、その特徴はなんといっても色。着色料をいっさい使用せず実現したきれいなピンク色は、見る人を楽しませてくれますね。
市場ではルビーチョコレートを活かしたチョコレート菓子も多数出ていますが、ストレートに味わってみたいときは、こちらの割れチョコがおすすめ。気兼ねないお友達とのホームパーティーに出してみても喜ばれそう。
ふわっとやわらかい甘さとほのかな酸味は、多くの方によろこばれる味です。パキパキ気軽に割って楽しんでくださいね。

5種類詰め合わせ! 濃厚なミルク感の板チョコ
人気ブランド「六花亭」のチョコレート5種の味わいがワンセットになっています。
ホワイト・モカホワイト・ミルク・抹茶ホワイト・ビタスィートと、濃さやフレーバーで食べ比べできるので楽しいです。どれもややミルク感の強い味わいが特徴です。とくにモカホワイトは、ほかのブランドにはない「ミルクとホワイトの間」のようなクリーミーな甘さ。
花をモチーフにしたパッケージはギフトにもふさわしく、お子さまからお年を召された方まで幅広い世代におすすめできます。
※Amazon・Yahoo!ショッピングは2個セット(8枚入×2箱)、楽天市場は1個セット(8枚入)の価格です。
黒糖を使用した飽きの来ないチョコレート
黒糖で甘み付けをしたフェアトレードチョコレートです。定番のミルクチョコで、まろやかな口当たりが楽しめます。
シンプルで食べやすく、飽きないおいしさで子供たちからも人気があります。お菓子作りやチョコレートフォンデュ、ホットココアに混ぜてホットチョコレートにするのもおすすめです。
独特のテイストを堪能できる一品
人気のチョコレートブランドのミルクチョコレートです。ほどよい酸味と独特の香りが、ファンにはたまらない一品です。
満足感のあるジャイアントサイズなので、お菓子作りにも使いやすくお得です。
※Amazon・Yahoo!ショッピングは6枚セット、楽天市場は1枚の価格です。

抹茶とほうじ茶の和フレーバーのひと口板チョコ
海外の方にも大人気の抹茶と、スイーツのフレーバーとして近年人気のほうじ茶を使ったチョコレートがセットになっています。
どちらも京都の茶鑑別技術士の方が厳選した素材で、香り高くおいしい板チョコです。
食べやすいひと口サイズで個包装になっています。人数が集まるホームパーティーの差し入れや小袋に詰めてプチギフトなど、さまざまなシーンで喜ばれるのでおすすめです。
甘さ控えめで大人の味
含有率90パーセントのカカオと、スモーキー感を味わえるチョコレートです。やわらかな酸味とキレのある味わいが特徴です。高級なカカオを使用し、特別な焙煎方法と細かいグラインド製法でとろける味わいを作り出しています。
なめらかでエレガントな口当たりを楽しめる一品です。
※Amazonは4枚セット、楽天市場・Yahoo!ショッピングは1枚の価格です。
やさしい焦がしミルクの風味
有名なお菓子メーカーの商品です。舌の上で溶かして食べると、ローストミルクの甘みと香ばしさが口の中に広がります。なめらかな焦がしミルクの濃厚な味わいを楽しめます。
手作りスイーツにも活躍する板チョコです。
有機栽培の原材料を使用したこだわりのダークチョコ
ドイツのチョコレートメーカーのダークチョコレートです。オーガニック栽培されたパナマ産カカオを使用しています。砂糖の代わりにココナッツシュガーを使用しており、すっきりとした味わいです。
カカオ含有率は75パーセントで、カカオ豆の風味とやさしい甘みがちょうどよく食べやすい一品です。
1枚に2300mgのポリフェノール含有!
乳化剤・植物油脂・香料等の添加物は不使用で、原材料はカカオとビート糖(甜菜糖)のみの板チョコです。なので、カカオ本来の風味を楽しめる、究極にシンプルな大人のチョコレートになっています。
健康を気づかう方へのおやつや、こだわりの製菓材料として、ぜひお試しください。体にやさしい無添加板チョコです。
※Amazon・Yahoo!ショッピングは2枚セット、楽天市場は1枚の価格です。
希少なクリオロ種のカカオを使用
材料はすべてオーガニックで乳製品不使用!甘味は低GIのココナッツシュガーとルクマを使用した板チョコです。世界総生産率3%の希少なカカオの品種、クリオロ種のカカオを使っています。
日干ししたカカオは、低温加工(48°以下)の熱処理加工「ロー製法」をおこない、香りや旨み・栄養や酵素を閉じ込めました。なめらかな口どけをからだにやさしいチョコで味わえます!
安全な材料で作ったチョコはどなたにでも贈れるので、プレゼントにもいい一品です。
※Amazonは3枚セット、Yahoo!ショッピングは1枚の価格です。
「板チョコ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 板チョコの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの板チョコの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
エキスパートに「板チョコの魅力」を聞いてみました
お取り寄せ商品はチョコレートの容量や味など、種類が豊富なところも魅力です。たとえば、スーパーや百貨店などで見かけるメーカーがオンラインショップ限定で少量多種のセット販売をしていたり、小さいサイズのまとめ買いで値段が安くなったりとお得に購入できます。
また、遠方にあるお店のチョコレートがオンラインショップなら、気軽に買えるのもうれしいところ。お取り寄せならではのメリットに注目して板チョコを選ぶのもポイントのひとつです。
板チョコやチョコレートのQ&A
板チョコの表面が白くなった! 品質に問題ない?

風味は失われますが、食べても健康には問題ありません。
高温(28℃以上)におかれるとチョコレート商品に含まれるココアバターが溶けて表面に浮き出すといわれています。溶けたあとに冷えて固まるときに表面が白く粉をふいたような状態になってしまいます。チョコレートの風味やおいしさは損なわれますが、カビなどではないので食べても健康に問題があるわけではありません。
板チョコは湯せんで溶かせる?

板チョコは湯せんで溶かせます。
板チョコを細かく刻んでボウルに入れ、50~55度のお湯をはった別のボウルに入れて溶かします。うまく溶かすコツもご紹介しましょう。
50〜55度のお湯をはったボウルに入れたらしばらくそのままおいて、まわりが溶けてきたらゴムベラでゆっくりとかき混ぜましょう。なめらかになるまでが目安です。
注意点は刻んだチョコを入れたボウルにお湯が入らないように気をつけること。湯せんのお湯が冷めないように時々温度を確認するとベターです!
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ご褒美に贅沢な板チョコはいかが?
本記事は、板チョコの選び方とおすすめ商品をご紹介しました。いかがでしたか?
手軽に買える板チョコから、ふだんは見たことのないような種類の板チョコまで、さまざまな種類があります。贅沢な気分を味わいたい時、息抜き程度につまみたい時など、シーンや気分に合わせて板チョコを選んでみてはいかがでしょうか。
健康にもいいと研究結果がでているので、美容や健康のために食べてみるのもいいでしょう。いろんな板チョコに挑戦しているうちに、新しい魅力に気づいたり、好みの板チョコが見つかるかもしれません。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
全国47都道府県はもちろん、世界20カ国以上のレストランに着物で行きグルメ誌に連載中。 食の専門家としてテレビ出演多数。年間700軒以上は食べ歩き、星付きレストランからコンビニ・デパ地下・ご当地グルメ・お取り寄せ品など、食に関して幅広い知識を持つ。