ライダースジャケットとは? 魅力を解説 バイク用から普段使いまで、男っぽいコーデに対応
メンズライダースジャケットは、バイクを乗りこなすライダーたちが着ていたことから生まれたファッションアイテムです。最近ではおしゃれなメンズファッションとして定着しています。
さまざまな素材のアイテムが人気を集めていますが、基本はレザー。レザージャケット(革ジャン)のなかでも重厚感があり、すっきりとしたフォルムが特徴です。
タフで防風性にすぐれており、高い機能性があります。春や秋の羽織りとしてだけでなく、冬は重ね着して防寒ができますよ。
ライダースジャケットおすすめブランドを紹介!
ここからは、ライダースジャケットのおすすめブランドをいくつかご紹介します。
Schott(ショット)
1913年に創業した、アメリカの名門ブランドです。世界ではじめてフロントジッパーを採用したライダースジャケットを販売したブランドでもあります。
ショットの名が広く知られるようになったのは、50年代に登場した、エポレットに星型のスタッズを配した「ワンスター」。多くのロックミュージシャンに支持され、時代をこえた定番として今も人々を魅了しています。
Lewis Leathers(ルイスレザーズ)
ライダースジャケットにおいて、戦前から長くトップブランドの地位を確立し続けてきた名門ブランドです。バイクファッションブランドとしてとくにレース業界で高い評価を受け、長い間ワールドチャンピオンたちに愛用されてきました。
その影響力は大きく、イギリスのレザー文化の発展を語るうえでかかせないブランドです。
Vanson(バンソン)
1974年にボストンで創業したバンソンは、アメリカ大手のモーターサイクルレザーのメーカーのひとつとして確立しています。
創業以来変わらないのが、自社工場でのハンドメイド生産です。熟練した職人たちの高い縫製技術によって、ひとつひとつていねいに作り出されています。その工程はシンプルなジャケットでも49段階。ハンドメイドへのこだわりが随所に光るブランドです。
メンズライダースジャケットおすすめ10選 ショット、ルイスレザーほか、一生ものからコスパのよいものまで
ここからは、メンズライダースジャケットのおすすめ商品をご紹介します。人気の海外ブランド品や評判の日本ブランドの商品も紹介していますよ。

長く着るほど味が出る、アメリカの定番モデル
モーターサイクルレザーを得意とするブランドのなかでも、アメリカで高いシェアを誇っているのがバンソンです。その定番モデルの代表格が「C2」。アメリカンなムード満点で、フロントのシガレットポケットが象徴的です。
メイド・イン・USAにこだわって細部まで品質を追求。レザーも上質で、着込むほどに味わいが深まっていきます。長く愛用できる、相棒のようなライダースジャケットを探している方におすすめです。
フード付きで防寒対策もバッチリ
珍しいフードつきのシングルライダースジャケット。首を包み込むようにジッパーがあり、ジッパーを開けるとフードで頭が覆われます。フロントのジッパーを上げると首までカバーでき、冷たい風をシャットアウトしてくれます。厳選された天然のラムレザーに、オイルをたっぷりと染み込ませて仕上げており、しっとりとしていて肌触りがよく、マットな光沢が特徴です。
タイトなシルエットでスタイリッシュに着こなせるため、タウンユースにもぴったりです。メーカーでメンテナンスも可能なので、お手入れする時間が取れない人でも購入しやすいです。
カラーバリエーション豊富でスタイリッシュ
キメがこまかく、やわらかくてなじみやすいのが特徴の「プレミアムカウレザー」を使用したダブルライダースジャケット。イギリスの伝統的な細身シルエットを踏襲しており、着用したときスタイリッシュに見せてくれます。
カラーバリエーションが豊富なのもリューグーレザーズの魅力です。人とはひと味違うスタイルを演出したい人におすすめです。
軽くて動きやすく着回し力の高いライダース
合成皮革らしい軽く動きやすい特徴を活かしたライダースジャケット。
マットな質感で、カジュアルにもきれいめにも使える着回し力の高いアウターです。カラー展開はベーシックなブラックと、ネイビー、ワインの三色でお手持ちのアイテムやイメージに合わせて選べます。
ほかのブランドよりも安価なので、お試しとして着てみるのもおすすめです。
お手入れかんたんでデイリーに着こなせるシンプルさ
春・秋はアウター、冬はインナーとしても活躍できます。着回しやすさを引き出すため、ごくシンプルなデザインになっており、デニムやスラックスなどどんなパンツでもタウンユースでの着こなしが完成するように作られています。
本革のようなPUレザーを使用していて、スムースレザーとフェイクスエードの2種類があります。本革と違い汚れや雨に強く手入れがかんたんなので、デイリーで着回すのにぴったりです。
タウンユースにばっちりなキレイめライダース
クリーンな雰囲気にこだわりミニマルに仕上げられています。また、ポケットはジップが見えにくいよう箱ポケットを採用。すっきりとした印象でタウンユースのきれいめコーデにもばっちりです。カラーバリエーションも豊富なのであなたのファッションスタイルをせばめません。
生地はやわらかくほどよい肉感のラムレザーです。着るほどに体になじみ、見た目も味わい深くなりますよ。
上品さとワイルドさを兼ね備えたレザージャケット
サンローランが得意とするクラシカルなレザーのモーターサイクルジャケットです。贅沢な素材セレクトやメタルパーツのサイズ感など細かい部分にまでこだわり、ツヤの上品なブラックレザーにシルバーのメタルジップが映えたデザインに仕上がっています。
洗練された大人っぽさとワイルドさを両立したい人におすすめの1着です。

ライダースジャケットの名作を現代風にアレンジ
ライダースジャケットの代名詞といえる、アメリカの名門ブランドのショット。ショットにおけるダブルライダースの名作が「ワンスター」で、肩のエポーレット(肩飾り)についた星型のスタッズ(飾りボタン)が象徴的です。
もともとの「ワンスター」は着丈がかなり短いのですが、この「ワンスター トール」は現代の着こなしに合わせて、少し長めにアレンジしたモデル。名作を長く着倒したい方は、最初に選ぶべきライダースジャケットです。
イギリス名門ブランドのタイトフィットモデル
イギリスの名門ブランドである「ルイスレザーズ」。
70年代初頭に発売された「CYCLONE」よりも着丈を長めに、アームホールを細めに改良したタイトフィットモデルのジャケットです。使いやすい角度に配置された3個のボールチェーンつきジップポケット、また背中のヨークやエポレットなどを排除したシンプルなスタイルのモデルです。
Filomo『ラムレザーライダースジャケットシングル』
幅広いシーンで活躍するベーシックデザイン
シンプルなシングルライダースは、幅広いコーディネートに合わせやすい王道デザインです。ラムレザーを使用しており、使い込むほどになじんでいきます。カーキやブルーなど、カラーバリエーションが豊富なのも魅力です。
「ライダースジャケット」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする メンズライダースジャケットの売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでのメンズライダースジャケットの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
メンズライダースジャケットの選び方 着こなしいろいろ! 人気ブランドも
ここからは、メンズライダースジャケットの選び方をご紹介します。
ライダースジャケットの種類で選ぶ
メンズライダースジャケットには「シングルライダース」と「ダブルブレスト」の2種類があります。それぞれの特徴と選ぶときのポイントを参考にしてください。
着回しするならシングルライダース
シングルライダースというのは、前立ての部分が一重になっているジャケットのことです。シンプルでスマートに着こなすことができます。一般的なライダースジャケットのような重厚感はありません。
さまざまなアイテムとマッチングしやすいのが特徴で、首元がすっきりとしたデザインが多いです。普段着として着回しがしやすく、愛用者もたくさんいます。
定番ならダブルライダース
メンズライダースジャケットの王道といえばダブルブレストです。前立て部分が重なるような作りで、襟のデザインが特徴的。重厚感があります。ライダースらしさを求める方向きです。
シャツやスラックスに合わせると、男らしさと同時に洗練されたイメージになります。カジュアルでありながらドレッシーな雰囲気を感じさせる着こなしが可能です。
革の種類と特徴をチェックして選ぶ
メンズライダースジャケットの基本素材は本革です。いろいろなレザーが使われているので、選ぶときにチェックしてみてください。
牛革は「カウハイド」と「カーフスキン」
レザーのなかで一般的に使用されているのが牛革です。「カウハイド」と「カーフスキン」があり、それぞれに特徴があります。
カウハイドは生後2年以上で出産経験のある雌牛の革です。厚みがあって丈夫なのが特徴。
カーフスキンは生後6カ月以内の仔牛の革で、特徴はきめこまやかな質感です。やわらかくてキズが少なく、高級な部類に入ります。
羊革は「シープスキン」と「ラムスキン」
羊の革はおもに2種類あります。「シープスキン」と「ラムスキン」で、年齢によって呼び方が異なるのは牛革と同じです。
シープスキンは生後1年以上の羊の革。生後1年以内の羊の革がラムスキンと呼ばれます。どちらも牛革よりやわらかく軽いのが特徴ですが、強度的には牛革におとります。
ラムスキンは肌ざわりがすばらしく、高級素材です。
山羊革は「ゴートスキン」と「キッドスキン」
山羊の革も年齢によって2種類に分けられます。「ゴートスキン」は生後6カ月以上の山羊で、「キッドスキン」は生後6カ月前後の山羊からとれる革です。
山羊革は独特のシボ感があるのが特徴。革に凹凸があり、質感が個性的なのでオリジナル性のあるライダースジャケットになります。
軽くてやわらかく、耐摩耗性にすぐれた素材です。
馬革は「ホースハイド」
馬革はホースハイドとも呼ばれ、成馬からとれる革のことです。特徴は柔軟性にすぐれていることで、しなやかさが魅力。希少性が高く、牛革よりも流通量が少なくなっています。
馬革はエイジング(経年劣化)を楽しめるので、長年使い込めば魅力が増します。メンズライダースジャケットのなかでも、マニア好みの素材といえるでしょう。
レザー以外の素材も
基本はレザーを使うライダースジャケットですが、最近ではデニムやスウェットといった素材でアレンジしたタイプも増えています。素材によって印象が大きく変わるので、ライダースジャケットを選ぶ上でも重要なポイント。
こなれたムードや温かみがほしい場合はスエード、カジュアルなイメージならスウェットやデニム素材を選ぶといいでしょう。
季節やスタイルに合うカラーをイメージする
ライダースジャケットを選ぶときの大事なポイントがカラーです。長く愛用するのなら、カラー選びは慎重に行ないましょう。
万能感のあるカラーは、着回し力バツグンのブラックです。春夏秋冬いろいろなシーンで着こなせますし、とくに初心者に向いています。日差しの多い夏には、バイクに乗る際の紫外線対策にもなりますよ。
ブラックはすでに持っているという方には、ブラウンやネイビーという選択もあります。カジュアルならブラウン、おしゃれな着こなしならネイビーでしょう。
ライダースジャケットをコーディネートのアクセントとして使いたいなら、ブルーやグリーン、イエローなどの色物を持ってくるものありです。
サイズ選びも重要! ジャストサイズを選んで
メンズライダースジャケットを選ぶうえで気をつけたいのは、野暮ったい印象にしないこと。大きめでダブつくサイズは避けてください。基本はジャストサイズを選ぶことです。
とくに肩幅のサイズは重要で、着心地やシルエットに影響します。着丈が短すぎるジャケットもありますが、バランスがとりにくいので要注意です。
ファッションのプロからのアドバイス
ライダースジャケットは、ブランドや素材によって価格が大きく異なるアイテムです。数千〜数十万円まで、製品によってさまざま。さらに「ルイスレザー」などのブランドはカスタムオーダーも受けつけていますので、価格はさらに変動します。
あらかじめ、どんなライダースジャケットがほしいのかを自分のなかではっきりさせることが重要です。長く使えるけど高価な正当派、気軽に使えてコスパにすぐれる個性派、どちらがほしいのか決めておきましょう。
スタンダードなデザインでコストパフォーマンスを追求したタイプを選ぶこともできます。どれがほしいのかを見きわめておけば、納得できる1着を見つけるのも難しくないはずです。
メンズライダースジャケットを使ったコーディネートのコツ
ワイルドで男らしい印象のライダースジャケットですが、着こなしによってさまざまな印象に変えられます。
たとえばキレイめスタイルなら、ライダースジャケットをテーラードジャケットのように使用したり、レザー以外の素材をチョイスしてみるのもいいです。また、かっこよく決めるなら、黒のダブルライダースがおすすめです。いかついブーツを合わせるときは、白の差し色でこなれ感を演出すると野暮ったくありません。
カジュアルに整えたいなら、色味は黒でなくベージュをチョイスしたり、パーカーやイージーパンツを合わせることでソフトな印象になります。
メンズライダースジャケットのお手入れ方法は?
まず、購入したばかりのジャケットは防水保護をしましょう。急な雨や食べこぼしなどの汚れを防げます。やわらかいブラシや布で軽く汚れを落としてから全体に防水スプレーを吹きかけ、乾いたら軽く乾拭きして完了です。
日常のお手入れでは、ブラシでホコリを払い、クリーナーで汚れを落とします。それから革にクリームを塗り、乾拭きして防水スプレーをかけます。シミになるおそれがあるので、クリーナーやクリームはジャケットの裏など目立たないカ所でテストしてから使用してください。
ちなみに、スエードのジャケットには専用の道具を使用します。とくにシミになりやすいので注意しておこなってくださいね。
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お気に入りのライダースジャケットでおしゃれを楽しもう!
ここまで、ライダースジャケットをご紹介してきました。素材や色味、着こなしによってかっこよく見せたりカジュアルでこなれた印象にしたりと、さまざまな着方で楽しめます。本革であれば、着こむごとに少しずつなじんで変化していく様子も楽しみのひとつです。お手入れはかかせませんが、PUレザーならあまり気にせずに革の感じを楽しむこともできます。
アイテムとして1枚持っておくとおしゃれの幅が広がりますので、この記事を参考にぜひお気に入りを見つけてくださいね。
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メンズファッションがメインのライター/編集者/コラムニスト。 AllAbout「メンズファッション」ガイド。[着こなし工学]提唱者。 また、メンサ (JAPAN MENSA) 会員。野菜ソムリエの資格も保有。 出版社から独立後、70ほどのメディアに関わり、客観的、横断的、俯瞰的なファッション分析を得意とする。そんな視点を活かした[着こなし工学]を構築中。 また、ライター向けのコミュニティを「DMMオンラインサロン」で運営中。 最近の「マイナビおすすめナビ」の記事においては、商品選びのアドバイスなど、監修者として携わる。