フライトジャケットの魅力 防寒性や機能性、デザイン性
もともとフライトジャケットは、米軍のパイロットや軍用機クルーが着用するためのものです。航空機用のジャケットとしてのすぐれた防寒性や機能性、デザイン性により、アウタージャケットとして日常のファッションにも溶け込んでいます。
MA-1、A-2、G-1などがよく知られているモデルです。カジュアルスタイルにリデザインされたものもたくさんあります。
フライトジャケットおすすめ11選
おすすめのフライトジャケットをご紹介します。
▼ MA-1 定番アイテムを紹介!
フライトジャケットのなかで、まずは定番的なアイテムであるMA-1のおすすめを厳選してご紹介いたします。それぞれアイテムの特徴を詳しくまとめましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
1950年代のデザインを現代版で楽しめる
断熱素材採用で寒い時期にぴったりなフライトジャケットです。昔からのデザインのため、マニアの方でもたのしめます。MA-1は1950年代から30年にわたって米軍で採用されており、多くの改良が繰り返されてきました。
このモデルは、60年代に採用されたオレンジ色のライニングとフラップ付きポケットを備えたコマーシャル向けのモデルとしてデザインされています。
着丈が長く、どんなスタイルにも似合う一着
アメリカの有名ミリタリーブランド「アルファ インダストリーズ」のフライトジャケットです。このMA-1は日本人の体型にフィットするようアレンジされており、着丈も長くなっているため、どんなスタイルにも合わせやすいのが特徴。
袖・襟・裾はリブ仕様になっているため、風が中に入り込むのを防ぎ、暖かさを維持してくれます。袖にシガレットポケットがついている、アルファならではのディティールも、ファンなら見逃せないポイントです!
▼ G-1 やわらかい着心地!
続いては、フライトジャケットG-1のおすすめのアイテムとその特徴について詳しくご紹介いたします。
トム・クルーズが映画で着用した味わいのあるモデル
映画「トップガン」の主人公の気分がたのしめるフライトジャケットです。映画好きや海外ものが好きな人にとっては、見逃せないアイテムですね。多くの人から愛されており、かつパイロットが使っていただけあって、高品質で使いやすいところが特徴的です。
かっこいい見た目だけではなく、防寒性などの機能面も充実しています。ノスタルジックな味わいが長らく愛用されている要因のひとつです。
ゴートレザーのやわらかい着心地を感じられる
タンニンなめしのゴートレザーを使っているので、やわらかく着心地がいいフライトジャケットです。シンプルなデザインで着回ししやすく、カジュアルなスタイルにきめることができます。
G-1特有のやわらかさと着やすさを考えて作られており、腕まわりの動きがとてもスムーズです。遠出するときやアウトドアのシーンでも活躍してくれますよ。
▼ B-15 高い機能性が特長
B-15のおすすめをふたつご紹介いたします。着心地やデザイン性のほか、機能性などおすすめしたいポイントをまとめました。
国産のジャケットで日本人が着やすいモデル
国産の日本人に合うモデルで着やすくつくられています。中綿が入っているため春、秋の肌寒い季節にぴったりなフライトジャケットです。日本で作っているフライトジャケットなので、日本人らしくコーディネートできてしまうのはうれしいですね。
機能面でもすぐれていて表面と裏側にポケットがふたつあります。遠出やアウトドアのシーンでも活躍してくれるでしょう。どこか都会的でアーバンミリタリーブランドです。
左胸のレザー製ネームタグがトレードマーク
ナイロンの質感にこだわって作られた、WAIPERならではのフライトジャケットです。しっとりした質感と重厚感のある生地を使い、高級感を演出。
左胸にはレザー製のネームタグが付いていて、一種のトレードマークになっています。縫い目部分には絶妙なパッカリングが入っており、立体感のある作りになっているのも特徴です。
▼ CWU-45/P 使いやすいものを紹介!
続いてはCWU-45/Pのおすすめをふたつ厳選いたしました。それぞれの特徴や使いやすいシーンをご紹介いたしますので、見逃さないでくださいね。
ALPHA INDUSTRIES INC(アルファ インダストリーズ)『CWU-45/P ナイロンジャケット』
細い体系の方におすすめで着こなしやすい
カジュアルに着やすいように、日本人の細い方の体形向けに作られたフライトジャケットです。シンプルなモデルでさまざまな服装に合わせやすいのが特徴ですよ。
これまでフライトジャケットに興味はあるけれど、なかなか購入できずにいた方は、これを機会にぜひ試してみてください。メイン素材はナイロンで、そのほか中綿にポリエステルが100%使われています。
現在も米国で使われているモデルを細部まで再現
アメリカ軍で使われた大きなポケットを採用しているのでデザイン性があり、多くのファンを獲得しています。生地がさらさらなので着心地がよく、ふだん使いとして活用したくなります。
左腕のシガレットポケットに加えてペンスロット、胸元のベルクロパッチなど利便性も考慮して作られました。5角形の大きなフラットポケットまでついているので、アウトドアのシーンでも使いやすいですよ。
▼ L-2 素材にも注目
L-2のなかでおすすめしたいアイテムをまとめました。素材や使い勝手のよさなどわかりやすく解説いたします。
軽い素材で持ち運びしやすい、オリジナルモデル
ライトゾーンで長期にわたって採用されたL2-Bをタウンユース用にアレンジした、AVIREXオリジナルのモデルです。裏地が薄く、かんたんに持ち運びが可能なので、外出時の気温差にも対応できますね。
デザイン的にはMA-1に近い見た目をしていますが、中綿がありません。軽い着心地が特徴的で着回しにも便利に活用できるでしょう。ふだん使いやプライベートでも着用できるようにアレンジされた商品です。
左腕のエアフォースマークが特別感を演出
ざっくり入ったウエストタブや肩のエポレットなどが特徴的な、ヒューストンのフライトジャケットです。ファスナーのジッパーにはレザーの引手が付いていて、重厚感があります。
左腕にはエアフォースのマークがプリントされており、その特別感はたまりません!マークの下には4本差しのペンポケット、フロントの両サイドにはスナップボタン式のポケットが付いており、小物の収納もしっかりできます。
▼ A-2 軽量で丈夫なもの
A-2のフライトジャケットについてもご紹介いたします。
カウレザー採用! 強度が高く長期間使用できる
カウレザーを使用しているので、強度が高く長期間使用できるのが特徴です。カジュアルなデザインなので、手軽に着られるというのが見逃せないポイントでしょう。機能性とタイムレスなデザイン性を目指して制作されています。
現代のファッションに合うようなカジュアルなジャケットらしさに加えて、大事な日のコーディネートにも合わせやすいですよ。
光沢のある馬革を贅沢に使ったフライトジャケット
馬革を使って作られた、ヒューストンのレザーフライトジャケットです。馬革特有の光沢感が魅力で、見るからに高級感があります。
袖や裾はリブ仕様になっていて、手首や腰にフィットするようになっています。さらに、袖の内部にはポリエステル生地を使うことで、着脱するさいの滑りが良くなる工夫も。
おすすめ商品の比較一覧表
各通販サイトの人気ランキング フライトジャケットの売れ筋をチェック
楽天市場、Yahoo!ショッピングでのフライトジャケットの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
フライトジャケットの選び方 種類・素材・カラー
フライトジャケットは、製作された時代や発注元の違いなどにより多くの種類があります。また、求められるその機能や性能を満たすための素材やデザインもさまざまです。ここでは、フライトジャケットを選ぶ際に注目すべきポイントをライフジャケットの特徴と合わせてくわしく解説します。
【1】種類で選ぶ
【2】素材で選ぶ
【3】刺繍やワッペンの有無で選ぶ
【4】カラーで選ぶ
【5】中綿の有無で選ぶ
上記のポイントをチェックして、お気に入りの1着をみつけましょう!
種類で選ぶ
まずチェックするのはフライトジャケットの種類です。どの時代に陸海空のいずれがなにを重視して採用したものかによって種類が異なります。
定番のMA-1をはじめ主要な種類のものをご紹介します。どのような種類があるのかを確認し、自分にぴったりなフライトジャケットを探しましょう。
シンプルデザインで着まわしやすい「MA-1」
もともと1950年代初頭にジェット戦闘機の乗務員用として、ナイロンを素材として開発されたモデルです。襟をリブにしたシンプルで機能的なデザインが特徴的。改良を重ねていますが、表地は目立たない緑、裏地はレスキューカラーのオレンジでリバーシブルのタイプが代表的なものです。
リプロダクト品では、女性向けのものもあり、素材やカラーもアレンジされています。
襟にボアがあるのが特徴の「G-1」
1940年代にアメリカの海軍が開発した、映画『トップ・ガン』でおなじみのモデル。襟を立てて使用することで風を防ぐため、襟にボア加工が施されています。
ショルダー部分には、アクションプリーツが付けられているのも特徴です。これによって腕が動かしやすいというメリットがあります。春先の肌寒い時期などにぴったりですね。
多くの変更が加えられた「B-15」
革素材だったフライトジャケットにはじめてコットン素材が採用されたB-10の後継のモデルで、多くの変更が加えられAからDに至るシリーズがあります。Bシリーズからはナイロン素材を使用。
フロントファスナーが少し真んなかよりもずれているのが特徴的で、MA-1と比べると少し厚みがあるように感じられます。左腕にはペンシルポケットやシガレットケースが付属しており、冬用の作業着に使われることも珍しくありません。
耐熱アラミド繊維を採用している「CWU-45/P」
耐火・耐熱性にすぐれているノーメックス(アラミド繊維)を使用しているのがCWU-45/Pです。米国の陸海空および海兵隊で正式に採用されているフライトジャケットで、安全性が高いという特徴を持っています。MA-1はナイロン素材を採用しているため、燃えやすいというデメリットがありますが、こちらは耐火・耐熱性を持っているのでカバーできます。
薄手の仕様が多い「L-2」
A-2の後継として1945年から採用された夏季用のナイロン製フライトジャケット。着丈は短く袖や襟がリブ編みでできています。この時期に空軍が創設されたことから、カラーはエアフォースブルーとなりましたが、目立ちすぎるためセージグリーンに変更されたという経緯があります。
肩の部分には、エポレットと呼ばれる装飾がなされています。裾にはボタンが付いた三角形のフラップもついている点からも違いが感じられるでしょう。
襟やポケットが大きめの「A-2」
1931年に、陸軍航空隊の夏用フライトジャケットとして採用されたのがA-2でした。ファスナー式をはじめて取り入れたことからも注目されました。
シールブラウンという素材が使われていて、茶色く染められたレザーを使っているのが一般的でしょう。襟やパッチポケットが、大きめに作られているのでアウトドアにも向いています。
素材で選ぶ
フライトジャケットは、高度や気温が大きく変化する軍用機での着用を考慮したスペックを満たす素材が、その当時の入手性などを考慮して使われています。当初は革製でしたが、コットンやナイロン、ノーメックスなどいろいろな素材のものがあります。自分が使用したい目的や季節などに合わせて、素材から選んでみてもいいでしょう。
耐久性にすぐれている「ポリエステル」
まず、多く使われているのがポリエステルです。ジャージやウィンドブレーカーなど、スポーツに使う衣服でもポリエステルはよく使われている素材ですよね。
ポリエステルは耐久性にすぐれているので、激しく動くシーンやアウトドアにもぴったりな素材です。
軽くて動きやすい「ナイロン」
高度を飛行するジェット機での水分の氷結に対応するため、革や布ではなく吸湿性の低いナイロンが採用されました。ナイロンは軽くて伸縮性に富むため、動きやすいのも特徴です。また、ナイロンは加工することでさまざまな機能の付加も容易です。
ナイロン製のフライトジャケットはデザイン性にすぐれていて、カジュアルな着こなしができるでしょう。
自分だけの一着を目指すなら「レザー」
レザーは革独自の重厚感が感じられ、高級感もあります。レザーはエイジングも楽しめますので、着る人ごとに味わいが異なり、こなれた味も出せるでしょう。
自分だけの一着として愛用できます。コーディネートでは、レザーのフライトジャケットひとつで、かなり印象が強くなるので、シンプルなイメージでそろえてあげるのがコツですよ。
刺繍やワッペンの有無で選ぶ
フライトジャケットには、所属する部隊や搭乗する機体などを示すワッペンなどが施されたものもあります。軍服なので、ワッペンの種類や取付位置にはルールが定められており、それを念頭に選べば、よりかっこよく見えたりしますよ。
ワッペンには、ネームタグ、所属の航空軍、航空団、航空隊などを示すものがありますので、気に入ったデザインから選びましょう。
カラーで選ぶ
フライトジャケットにもいろいろなカラーのものがあります。オリーブドラブ、セージグリーン、エアフォースブルー、ブラックなどが採用されています。また、革製のものは革独自の色をだしています。
自分のファッションに合わせて選びましょう。
中綿の有無で選ぶ
フライトジャケットの着心地もチェックポイントです。中綿が入っているかどうかで、着心地にも違いが生じます。
着回しや機能性の面から、中綿の有無も見逃さないでくださいね。
冬に重視して着たいなら中綿ありのもの
フライトジャケットの目的は防寒もあります。冬などの寒いシーズンにフライトジャケットを着用したいのであれば、中綿ありのものを選びましょう。
中綿があれば本格的に寒くなってきても、かなり暖かく着こなすことができます。冬場のファッションとして取り入れたいなら、中綿ありを選んでくださいね。
ロングシーズン着まわしたいなら中綿なしのもの
どんなシーズンでも着回ししたいと考えているのであれば、中綿がないもののほうがいいでしょう。中綿があると、暖かくなってきた時期には暑くて着ていられません。
中綿がないものを選べば着回しにぴったりですし、動きやすいでしょう。
▼ファッションライターからのアドバイス
ミリタリー感をおさえ、シンプルでモダンにまとめて
フライトジャケットはもともと、機能重視で開発された軍用品です。他のミリタリージャケットと同じく、男っぽくて武骨なムードを演出するのに適しています。
コーディネートする際は、シンプルでモダンなアイテムを合わせ、ミリタリー感を緩和するように意識するとおしゃれにまとまります。女性の場合はガーリーなアイテムを合わせ、甘辛コーデにまとめるのもおすすめです。
メンズにおすすめのジャケットをさらに紹介 【関連記事】
自分らしく着こなせるジャケットを選ぼう!
フライトジャケットは昔ながらの味わい深さに加えて、現代のファッション性をあわせ持った着やすさが見逃せないポイントでしょう。
それぞれの特徴やベストなシーズンなどをしっかりと確認して、自分らしく着こなせるフライトジャケットを選びましょう。
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メンズファッションがメインのライター/編集者/コラムニスト。 AllAbout「メンズファッション」ガイド。[着こなし工学]提唱者。 また、メンサ (JAPAN MENSA) 会員。野菜ソムリエの資格も保有。 出版社から独立後、70ほどのメディアに関わり、客観的、横断的、俯瞰的なファッション分析を得意とする。そんな視点を活かした[着こなし工学]を構築中。 また、ライター向けのコミュニティを「DMMオンラインサロン」で運営中。 最近の「マイナビおすすめナビ」の記事においては、商品選びのアドバイスなど、監修者として携わる。