インスタントカメラとは? レトロな写真が撮れる!
インスタントカメラとは、撮影直後に自動的に現像を行うことができるフィルム写真を使ったカメラになります。
ひとくちにインスタントカメラと言っても、SNSで大人気の「写ルンです」や「チェキ」「ポラロイド」などがあり、デジタルカメラとは違ったレトロ感やおしゃれな写真が撮れることが最大の特徴です。
よく、インスタントカメラとチェキを同じものだと認識してる人がいますが、チェキはインスタントカメラの一種であり、正確には異なります。
「チェキ」と「ポラロイド」の違いは?
チェキとポラロイドはどちらも撮ったその場で現像できますが、使用するフィルムとカメラに違いがあります。使用するフィルムが違うので、写真のサイズ、形、フィルムの特徴も異なります。
チェキは富士フイルムから定期的に新品の製品が販売されていますが、ポラロイドカメラは生産が終了しています。修理の取り扱い店舗が少ない現状ですが、ファインダーが搭載されているので、カメラファンから今でも愛されているカメラです。
インスタントカメラの選び方 フィルムサイズ、デジタル機能
それでは、インスタントカメラの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の4つ。
【1】フィルムの種類とサイズで選ぶ
【2】ピント合わせの方式で選ぶ
【3】スマホ転送できるものを選ぶ
【4】フィルム初心者は補助機能付きも
上記の4つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】フィルムの種類とサイズで選ぶ
インスタントカメラに使用するインスタントフィルムには、大別してふたつの種類があります。ひとつは「富士フイルム」が製造し販売している『instaxフィルム』、もうひとつは「ZINK Imaging」が販売する『ZINKペーパー』です。
それぞれのフィルムには互換性はありません。ZINKペーパーはサイズが50×76mmの1種類だけですが、instaxフィルムには3種類のフィルムサイズがあって実画面サイズも3種類あります。instaxフィルムのサイズによって、使用するカメラも異なります。一台のカメラで異なるサイズの写真を撮ることはできません。
インスタントカメラを選ぶときには、使用するインスタントフィルムの種類とサイズを事前にチェックしておくことが大切です。
【2】ピント合わせの方式で選ぶ
インスタントカメラは一般的なカメラ(デジタルカメラ、フィルムカメラを問わず)に比べると撮影機能や性能はシンプルなものが多いです。
ピント合わせはオートフォーカス(AF)の機能を備えたものは少なく、いわゆるゾーンフォーカス(至近距離、標準距離、遠距離などに切り替える)方式のものが一般的です。
AF方式のほうが正確にピントの合ったシャープな写真が撮れますが、仕上がりのプリントサイズがカードサイズぐらいですので、ゾーンフォーカス方式でもそこそこピントが合ったように見えます。シャープでバッチリとピントの合った写真にこだわるならAF方式がおすすめですが、数メートル離れた場所にいる人物を気軽に写して楽しむ程度であれば、ゾーンフォーカス方式でもあまり不満は感じないでしょう。
【3】スマホ転送できるものを選ぶ
インスタントカメラといえば、1回シャッターを切って撮影すれば、1枚の写真プリントしか得られません。もう1枚写真プリントがほしければ、同じシーンを撮り直す必要があり、少し前まではそれが当たり前でした。
ところが最近、デジタルカメラの機能を備えたインスタントカメラも出てきています。一般のデジタルカメラと同じように、イメージセンサーで画像を生成してからインスタントフィルムで写真プリントに仕上げます。撮影した画像はSDカードなどの記録メディアに保存できますし、同じ画像から何枚でも同じ写真プリントをつくることもできます。
また、記録メディアに保存したデータを元にスマホにデータを転送することもできます。Wi-Fi機能搭載の製品では、スマホとの連動がより簡単になります。このようなインスタントカメラもあることを知っておくと、カメラ選びのときに役立つかもしれません。
【4】フィルム初心者は補助機能付きも
インスタントカメラの撮影でもなるべく失敗したくはないですよね。手ブレをなるべくおさえるべく、シャッタースピードが調整できたり、写真の明るさを調整したりしてくれる補助機能がある機種だと安心です。
背景と人物をきれいに写す「パーティーモード」を備えたモデルや、アタッチメントレンズで撮影スタイルを変えられるものもあります。
インスタントカメラのおすすめ10選 人気の富士フイルムのチェキ、デジタル対応機種も
うえで紹介したインスタントカメラの選び方のポイントをふまえて、写真家・カメラ評論家の田中希美男さんと編集部で選んだおすすめ商品をご紹介します。
子供から大人まで大人気の使い捨てカメラ!
SNSで大人気の使い捨てカメラ「写ルンです」。フィルムを巻いてシャッターボタンを押すだけで、どこか懐かしいレトロな写真が撮れるとここ数年で、人気が再燃しています。
また、「写ルンです」は、現像するまでどんな写真を撮れているかわからないアナログなところもわくわくするポイント。撮影したデータはスマホに転送できます。
色々なニュアンスの写真を撮ってみたい方にオススメ
10種類のレンズと10種類のフィルムでノーマルからレトロな写真まで100通りの写真を表現できるインスタントカメラです。カメラやスマホで撮影した写真をアプリに転送することでチェキとしてプリントすることもできます。
モニターを見ながら撮影できる!
モニターが搭載されている小型で軽量のチェキ。モニターを見ながら何度でも撮影することが可能で、撮影した画像の中からお気に入りの写真だけを選んでプリントすることができます。
また、こちらのチェキは音まで撮れる優れもの。QRコードにスマホをかざすと写真とともに音も再生されます。さらに、画像データ送信から排出まで、待ち時間は約12秒。撮影したデータをすぐに楽しめるところもポイントです。
明るさオート機能も搭載!
チェキのシリーズでもスタンダードなモデルの「mini 11」。撮影環境の明るさに応じてシャッタースピードやフラッシュが自動に設定される自動露出調整機能搭載なので、かんたんにきれいな写真が失敗なく撮れるでしょう。
豊富な撮影機能を備えたクラシックデザイン
昔ながらのカメラのようなクラッシックなデザインが特徴のインスタントカメラ。ボディサイズは少し大きめです。「パーティーモード」や「キッズモード」など、撮りたいものにあわせてさまざまなモードが搭載されているのが魅力です。
デジタルカメラとしても使える!
デジタルカメラの機能を内蔵したインスタントカメラです。実画面サイズはタテ、ヨコの構図に悩まなくていい62×62mmのスクエア(真四角)。撮影したデジタル画像はカメラ内の記録メディア(マイクロSDカード)に保存されるので使い勝手がいいです。
大きな実画面サイズで撮影できる
通常のインスタントフィルムの約2倍の大きさ(99×62mm)の撮影画面で写せることが特長。画面サイズが大きいぶん、数人を一緒に撮影する場合などには全員の表情をしっかりと写せますよ。
デジタルカメラの機能を搭載した小型軽量モデル
約1,000万画素のデジタルカメラの機能を内蔵した、インスタント写真も撮れるカメラです。液晶モニターはありませんが、撮影した画像をMicroSDカードを経由してPCなどに保存することもできます。クエアや長方形のフチなしに仕上げる撮影モードも搭載。
3種類のアタッチメントレンズが付属
画角170度もの超ワイドな撮影ができるレンズ、近接撮影ができるレンズ、ポートレート撮影などに向いているレンズという3種類のアタッチメントレンズが付属した商品。アタッチメントを付け替えるだけで幅広い撮影が楽しめるのが魅力です。
LEICA(ライカ)『ライカ ゾフォート』
高級カメラメーカー「ライカ」のインスタントカメラ
高級カメラメーカーとして歴史とブランドを備えた「ライカ(LEICA)」のインスタントカメラ。ひと目でライカのカメラとわかる、おなじみの赤い「LEICA」ロゴマークがデザインのアクセントになっています。ゾーンフォーカス式でさまざまなシーンで活躍しますよ。
おすすめ商品の比較一覧表
【ランキング】通販サイトの最新人気! インスタントカメラの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのインスタントカメラの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【Q&A】よくある質問
スマホや携帯に送れる、おすすめのインスタントカメラは何?

インスタントカメラで撮影した写真データをそのままスマホなどに転送できる製品もあります。データでも残したいという人にぴったりですね。『instax mini Evo 』であれば、専用アプリを使うことで簡単にシェアすることができます。
使い捨てカメラの定番『写ルンです シンプルエース』でも、カメラ専門店に持ち込めば追加料金を支払うことでスマホにデータを転送可能。
安いインスタントカメラが欲しい。おすすめのアイテムは何ですか?

【インスタントカメラの比較一覧表】で、おすすめ商品の価格や性能などを見比べることができます。
自分が求める機能を搭載しているかどうかを価格に照らし合わせてチェックしてみてくださいね。
【関連記事】カメラまわり記事をチェック
【まとめ】instaxフィルムを使うカメラが主流 エキスパートからのアドバイス
カラー写真のほかにモノクロ(白黒やセピア)写真が容易に得られるのも、インスタントカメラの特長のひとつです。
ZINK Paperを使用する『Polaroid Snap デジタルインスタントカメラ』では、フィルムを交換しなくてもカメラの撮影モードを切り替えるだけでカラーから白黒やセピアの写真に仕上げることが可能。しかし、ZINK Paper使用のカメラは種類も少なく選択範囲が狭いのが難点です。
また、instaxフィルムはフィルムタイプそのものが異なるので、撮影途中でカラーからモノクロに切り替えることはできません。しかし、現在のところ、インスタントカメラはinstaxフィルムを使うカメラが主流ですので、種類も多く高機能なカメラもあります。
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多摩美術大学付属多摩芸術学園・写真科卒業。撮影分野は、おもにクルマを中心に人、モノ、料理、風景、スナップ、ファッション、ドキュメントなど被写体を問わない。 ほかに、カメラ雑誌などに新型カメラやレンズのテストのレポート、撮影技法などの解説をする。