レクタタープとは? 自由自在にアレンジ
レクタタープとは、長方形の形をした一枚の布です。別名でスクエアタープとも呼ばれますが、スクエアタープは正確には正方形の形をしたものを指すので若干異なります。
レクタタープは、アレンジが自在で合計6本のボールで設置しているので高さを調節することも可能です。キャンプ初心者におすすめのタイプとなります。
レクタタープの選び方 高さ、素材、キャンプスタイルで
レクタタープは商品の特徴が分かりにくいアイテムですが、重視するべきポイントはいくつかあります。ここからは、レクタタープを選ぶときのポイントをご紹介します。
遮光性の高さを確認する
タープは何もない野外に屋根を作るキャンプ用アイテムです。日差しの強いサイトでキャンプするときは、紫外線をカットしないタープを張ってもあまり意味がありません。タープの遮光性は生地の厚さやコーティング、UV加工など商品によってさまざまです。
また、基本的に遮光性の高いタープほど、強い日差しを遮る効果が期待できるので、タープ下の温度は低くなります。レクタタープを選ぶときは、まずしっかりとした遮光性があるかどうかを重視して選ぶことが大切です。
持ち運びやすいものを選ぼう
サイズが相対的にみても大きいものがおおく、付属品も多いので収納しても場所をとってしまうのがレクタタープ。外出時には、なるべく軽量のものを選んでしまいますが、飛ばされてしまうようなものは避けましょう。
それを踏まえて、一人から二人で持ち運べるサイズがおすすめです。通常は一人で組み立てることはないので、数人で運べる大きさでも良いかもしれません。
耐水圧をチェックする
レクタタープの生地が水圧にどれだけ耐えることができるかも大事な指標です。低いものでは1000mm、高いものでは3000mmまであります。
耐圧性が高すぎても、夏などは熱中症を引き起こすこともあります。選ぶ基準は季節を鑑みて適したものを選ぶと良いかもしれません。
タープ素材の特徴を確認する
タープに使われている素材は商品によってさまざまです。純粋なポリエステルやコットン素材、コットンと他の素材を混ぜやコットン混紡素材があり、それぞれの性質は異なります。
たとえば、ポリエステルは比較的軽い素材で水に強く、やわらかな風合いが魅力のコットンは耐久性も高いのが特徴です。一方、混紡素材は組み合わせる素材によってそれぞれのよさをもっているのがメリットだといえます。
ただし、素材によってはメリットもある反面、デメリットもあるので注意しなければいけません。素材の特徴を理解して、自分のキャンプスタイルにマッチしたレクタタープを選びましょう。
夏の使用には、UVカット機能が必要
夏に使用するレクタタープは、遮光性を考えて生地の厚いものを選ぶのはもちろん、紫外線や暑さ対策に役立つ機能が必要です。生地の素材はある程度の紫外線を吸収してくれるポリエステルがベスト。紫外線の侵入を防いでくれるUVカット加工が施されたものなら、より紫外線対策を強化できます。
暑さ対策には赤外線を遮ってくれる遮熱性を備えたものを選んでください。綿素材でもこうした加工が施されたものがありますが、洗濯など経年で加工がうすれていきます。
初心者はすぐに設営ができるセット商品を
レクタタープの設営は、バランスを見ながら張る必要があるため、むずかしい印象を持たれている方もいるでしょう。初心者はタープの機能をもつテントを選んでみるのも、ひとつの方法です。
テントを別で用意しなくてもタープとセットになっているため、導入しやすいメリットがあります。まっすぐのポールを設営するよりもかんたんに設置できるため、スマートなテント設営が可能です。
ポールやペグなどの付属品もチェックしておこう!
レクタタープは張る布地だけではなく、設営に必要なポールやペグなどが必要ですが、商品によってはついておらず別に用意する必要があります。すでにお持ちなら問題はありませんが、初心者はポールやペグなどがついているかチェックしましょう。
張り方をアレンジしたい方は、サブポールが伸縮可能かどうかもチェックしてください。また、ペグは設営する地面によっては付属のペグではむずかしいことも。素材や形状などさまざまな種類が展開しているため、付属のペグでうまく設営できない場合は、別途購入も検討してみてください。
キャンプスタイルに合わせて選ぶ
レクタタープは日差しをカットする以外にもさまざまな役割があり、シンプルで汎用性の高い道具です。例えば、キッチンスペースを確保したいときや、焚き火のシェルターに利用することができます。そのようなときは、耐火性に優れたタープを選びましょう。また、雨天時にオーバーフライとして使う場合は、耐水性を重視してタープを選ぶ必要があります。
レクタタープを選ぶときは、自分のキャンプスタイルを考慮したうえで、どのような使い方をするかを明確化することが大切です。用途にマッチしたタープを購入すれば、後悔することはないでしょう。
レクタタープおすすめ6選 求める機能性で
それでは、選び方のポイントをふまえたうえで、レクタープのおすすめ商品をご紹介します。ご自分に合った商品を見つけてみましょう。
高スペックでコスパ良し!
タトンカはドイツの有名なアウトドアブランドです。スペックが高いわりにリーズナブルなアイテムが多いのが特徴で、このタープもコスパに優れています。幕体に使用されているポリコットン生地は比較的軽量で防水性もあり、火の粉にも強いというポリエステルとコットンの良いところを合わせた混紡生地です。
デュオでもゆったり使えるサイズなうえ、アースカラーのシンプルデザインを採用しているので、幅広いキャンプスタイルで利用できます。
難燃加工が施されているので火の粉に強い
シンプルで使い勝手のいいスクエア型のタープ。難燃加工により、火の粉が飛んだ際に燃え広がることを防いでくれるので、安全に楽しいキャンプをすることができます。
PUコーティングによる撥水加工がされており、耐水圧1,500mmとなっているので、予期せぬ大雨でも安心。あなたの焚き火をしっかり守ってくれるでしょう。
遮光性の高さが魅力
国産テントブランドとして「小川張り」が有名なオガワが発売するタープです。210D素材を使った幕体はタープとしてはかなり厚手なうえ、遮光コーティングやUVカットが施されているので、遮光性は抜群です。
2019年モデルはカラーリングがベージュをメインとしたものに変更されていて、キャンプのトレンドをとらえている点もおすすめするポイントに挙げられます。オガワのテントをすでに使っているという人は、タープもオガワでそろえてみてはいかがでしょうか。
焚き火に特化したコットンタープ
テンマクデザインはキャンパーのニーズに応えるブランドとして有名です。このタープはそんなテンマクデザインらしい、焚き火に特化させたコットンタープとなっています。コットン生地ならではのやわらかな風合いは生かしながら、化繊のタープよりも火の粉への耐久性が高いのが特徴です。幅広いおしゃれキャンプサイトにマッチするデザインで、ブッシュクラフトやヴィンテージスタイルにも良く似合います。
ただし、コットン素材は幕体が重く、水がしみ込みやすいといったデメリットもあるので、購入にあたってはよく検討しましょう。
20,000mmの耐水圧で悪天候でも大活躍
100%防水のうえ、20,000mmの耐水圧で悪天候でも大活躍してくれます。キャンプと天候の関係は切っても切り離せないもの。でも、この商品なら、嵐が来てもタープのなかが濡れないので雨のキャンプで心強い味方になってくれることでしょう。
キャンプ用品は重くてかさばりがちなので、できるだけ軽量化したいもの。このタープは非常にコンパクトに折りたたむことができます。重さも軽く、持ち運びにも便利なのがうれしいですね。
雨が降っていてもテントの外に行ける大型タープ
「テントとリンクする」をテーマに設計されているレクタタープ。同じ系統のテントの屋根の部分とスムーズに連結できるようになっており、悪天候時でも濡れずにテントから出られるのが魅力です。もちろん、こちらのタープ単体でも使用できます。
サイズは500×360cmで広々としており、リビングスペースをしっかりと確保。変わりやすい山の天候にも左右されずに、お友達やご家族と一緒にゆったりと食事をとることができます。
「レクタタープ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする レクタタープの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのレクタタープの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
レクタタープに関するQ&A よくある質問
タープの素材で「~T」や「~D」とは何のことですか?

「T」(タフタ)は繊維の密度のことで、「D」(デニール)は1平方インチ内の縦横合わせた繊維の本数を意味しています。通常、ナイロンはタフタ、ポリエステルはデニールで表されます。
タープの撥水性能が落ちてきた場合どうすればよいですか?

表面の汚れをよく落としてから、市販の撥水スプレーを吹きかけてみてください。なお、撥水スプレーには引火性の成分が含まれますので、必ず屋外で作業するようにしましょう。
テントやキャンプに欠かせないアイテムもチェック! 【関連記事】
レクタープの張り方とアレンジ方法 人気の小川張りも!
レクタタープを張るときは、風向きと太陽の位置を確認しましょう。ペグダウン位置に張り綱をしてから、メインポールを立てます。そのあと4隅にサイドポールを立てて、たるまないようにピンと張れば基本の張り方の完成です。
基本の張り方を覚えたら、アレンジしてみましょう。メインポールが立つ場所にテントを張ると、人気の小川張りに。ひし形にポールを立てて、残りのグロメットは張り綱をすると見た目もおしゃれで雨天時に水もしっかり流れる実用性のある張り方が可能です。
レクタを使いこなして快適なキャンプをしよう アウトドアライターからのアドバイス
長方形のレクタタープはタープの基本ともいうべき存在です。ヘキサタープやウィングタープを使用するキャンパーも増えてきましたが、まだまだレクタタープの魅力も捨てたものではありません。グロメットの多いレクタタープであれば、シンプルで汎用性に富んでいるので、いろいろな使い方を楽しめます。
レクタタープを張るにはある程度の知識や経験が必要になりますが、上手に張れたら「他のタイプのタープはいらない」といえるぐらい便利なタープです。
キャンプ初心者のタープ入門用、ベテランのトレーニング用のどちらでも使える幅広い層におすすめのタープなので、ぜひ購入を検討してみてください。
機能性に注目して選ぼう レクタタープはアウトドアシーンで大活躍!
レクタタープはアウトドアシーンを満喫するためにも、遮光性、UVカット機能、遮熱性などの機能もしっかりとチェックして選ぶことが大切です。初心者で設営に自信がもてない人は、テントと一緒になっているセット商品を選びましょう。別売りのペグやポールなども活用すれば、幅広いアレンジも可能です。
レクタタープはキャンプやバーベキューなど屋外のイベントに大活躍するアイテム。本記事でご紹介したレクタタープの選び方をふまえて、快適な空間を作れる自分好みのレクタタープを選んでみてください。
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作家、マルチクリエイター、アウトドア・ファッションのライター・エディターとして活躍。 アウトドア誌やファッション誌でジャンルを超えて連載。ライトノベルやゲームシナリオを執筆。 アウトドアでは『キャンプチャリ』の制作やキャンプ場プロデュースを手掛ける。またファッションマーケットの企画運営からプロダクト開発まで幅広く活動。山岳部出身、海育ちのテンカラ師。 『BE-PAL』や『camp hack』、『OCEANS』や『MonoMax』『Fine』といったメンズ誌のほか、女性ファッション誌にも参加。