アーミーナイフとは? 別名「十徳ナイフ」「多機能ナイフ」「マルチツール」「サバイバルナイフ」
アーミーナイフは「十徳ナイフ」や「多機能ナイフ」「マルチツール」「サバイバルナイフ」とも呼ばれ、日常で役に立つツールが一つになった小型ナイフです。主に軍隊で使用されることから「アーミー」という名前がついていますが、戦闘用ではなく、あくまでも日常作業のためのツールを搭載した折りたたみナイフを指します。
アーミーナイフの選び方 アウトドアライターに聞く
商品によって特徴が異なるアーミーナイフ。選ぶときにはどのような点をチェックすればよいのでしょうか。ここからは、用途・搭載ツール・使用するツールの数など選び方のポイントについてご紹介していきます。
用途で選ぶ 「銃刀法」により所持するには使用目的が必要
まずは、どのような場所、用途で使用するかを考えてみましょう。それによって、求められる機能は違ってきます。キャンプなどのアウトドアで使用するなら、ブレードやノコギリを。DIYや自転車・バイクの修理や整備に使うのであれば、ドライバーのような工具が必要です。
また、ナイフは銃刀法や軽犯罪法により、具体的な使用目的がなければ携帯できません。登山用やキャンプ用として持ち歩く際は用途をはっきりさせましょう。
次の2つのチェックポイントをふまえて自分に合ったナイフを見つけてみてください。
搭載ツールを確認 チェックポイント(1)
用途が絞れてきたら、自ずと必要な機能も絞られてきます。そんなとき、つい機能をたくさん搭載したアーミーナイフがほしくなってしまうというのはよくある話です。ですが、実際にそれらすべての機能を使うということは稀です。まずは、必要最小限のツールが揃ったものを選ぶのがよいでしょう。
使用するツールの数を確認 チェックポイント(2)
ツールの数が多すぎるものだと、結局使わないなんてことがよくあります。初心者ほど、最初は必要最小限のツールにとどめておき、使ってみてから買いなおすのも手です。また、ナイフ(ブレード)にはロック機能が付いたものを選びましょう。力を入れて食材や木材を切ったりするときにナイフのブレードが戻ってしまい、ケガにつながります。
【動画】機能・切れ味は? チェックポイント(3)|『クライマー』を使ってみた
この動画では、Victrinox(ビクトリノックス)『クライマー』(旧名称:トラベラー)の一部ツール紹介と切れ味をご紹介します。アーミーナイフの代表的ナイフ「ビクトリノックス」の使いやすさを試してみました。ぜひ参考にしてみてください。
アーミーナイフおすすめ12選 必要なツールの数をチェック!
アーミーナイフを選ぶときには、用途・搭載ツールといったポイントを確認することが重要です。ここからは、上の選び方のポイントをふまえ、アウトドアライターの夏野 栄さんと編集部が厳選したおすすめ商品をご紹介していきます。

汎用性が高いお手軽モデル
8mmの薄手なアルミハンドルがとてもスマート。携帯性も高いミディアムサイズのツールです。シンプルでありながら9機能を備え、アウトドアはもちろん、さまざまなシーンで活躍してくれる汎用性の高い1本です。
また、高品質なビクトリノックスでありながら、比較的ロープライスでコスパが良いのが魅力。初めてアーミーナイフを購入する人やサブナイフとして利用したい人におすすめです。
日常使いでも重宝する軽さと小ささ
ブレード、はさみ、マイナスドライバーといった普段使う基本的な機能を装備した全7機能のアーミーナイフです。軽量コンパクトなのが最大の特長で、これによりキャンプや釣りはもちろん、日常使いでも重宝するでしょう。
軽量で小さいということは実はとても重要なことで、日常あまり使わない機能が付くほど大きく重くなり、携帯するのが面倒になるからです。何においても小さくてコンパクトであるからこそ携帯しようという気にさせます。必要な機能を確実に備えているということも大事なポイントのひとつです。
33機能を装備した究極のマルチツール
アウトドアで役立つ33機能のツールを装備しています。これ1つあれば、あらゆるキャンプシーンで安心して作業に取り組むことができるでしょう。ナイフは大小装備、のこぎりやルーペ、コルクのせん抜きまで、アウトドアのあらゆるシーンを想定した、まさに多目的ツールといえます。
ひとつ難点をいうと、これだけのツールを詰め込みすぎたせいか、ロック機能がないことです。のこぎりやラージナイフなど、力を入れての作業を想定したツールでロック機能がないのは、力を入れた作業の際かなり不安です。ただ、そうした状況を想定していないのであれば、充分に活躍してくれるでしょう。
想定外の状況に備えるハイスペックツール
アウトドアシーンでの使用はもちろん、過酷なサバイバル環境に耐え抜くことを想定して作られた『SIGNAL TOPO』。長年の歴史をもつ「LEATHERMAN」としての伝統を引き継ぎつつ、はじめてファイヤースターターやダイヤモンドシャープナー、救難ホイッスルを搭載しました。ほかにも全19種類のハイスペックツールが内蔵されているので、非常時の備えとして1本もっておくと安心でしょう。
ブレードには、地形図をモチーフにした刻印がはいっており、デザイン性でも満足度の高い一品。ボディは渋みのあるカーキで、おしゃれさにこだわりたい方にもおすすめです。
多機能であらゆるシーンで活躍するマルチプライヤー
メイン機能はナイフではなく、戻しバネ付きのプライヤーとなります。
高品質なプライヤーとしてもアウトドアやDIYなどで活躍してくれること間違いなしですが、ハンドルにはハサミや栓抜きなどがコンパクトに収納されていますのでマルチツールとしても使用できます。ナイフよりもプライヤーを使用する頻度が高いという方におすすめです。

頑丈なグリップ
グリップの長さ111mm、波刃のラージブレードを備えたラージマルチツール。力を加える作業もこなしやすいサイズで、滑りにくい頑丈なグリップに、のこぎりを含む12機能を搭載しています。キャンプ場で発生する作業の多くをカバーしてくれる頼れるナイフです。
また、キャンパーに人気のコヨーテ系のカラーがキャンプギアやキャンプサイトによく馴染みます。
幅広い用途で使用できるアーミーナイフ
大小のメインブレードを中心として定番の栓抜きやハサミといったさまざまな機能を搭載したアーミーナイフです。トラベルやアウトドアはもちろんのこと、書斎やオフィスなどにも1つあると便利なアイテムとなっています。
サイズもコンパクトで軽量なのでザックや釣り竿ケースなどのポケットなどに気軽に入れることができます。

木の風合いとライトカスタムも楽しめる
長さ85mmのミディアムサイズながらツールはたっぷり19機能を搭載。手に馴染む曲面がつけられたグリップはリアルウォールナット。木の温もりを便利なビクトリノックスのツールで楽しめます。
そしてリアルウッドということは、オイルステインやワックス、ニスなどのライトカスタムも手軽にできるということ。通常の樹脂やアルミグリップで塗装しようとなるとなかなかの覚悟とエネルギーが必要です。でも木なら「ながら」でゴシゴシ塗り込むだけ。カスタム仕上げで自分だけの色味や風合いにすることで一層愛着が湧くはずです。

輝くダークグレイパーツが個性的
ビクトリノックスのマルチツールを代表する「オフィサーナイフ」。その基本的なスタイルであるスパルタンシリーズのポリスペクトラルバージョンです。13機能に加えランヤード(手首やベルトを通して落下を防止するためのヒモ)を装備しています。ステンレスパーツ表面に、電気化学プロセスによってクローム・オキサイドを塗装するという特別なコーティング技術「ポリスペクトラル」を採用。
パーツを見る角度によりダークグレイの色味と輝きが変化します。高級感とフォーマルさを備えたアーミーナイフに仕上がっています。
丈夫で25年間保証の安心サポート付き
全長10cmなので決してコンパクトではありません。しかし、これだけタフでないとアウトドアでは使い物になりません。
また、長く使っていくと切れ味が悪くなったり、刃が欠けたり折れたりと、道具は劣化していくものです。レザーマンは長く愛用していただくために、25年間無償の修理対応にも応じてくれます。本格的な登山やキャンプ、ハードな使い方を想定しているなら、こうした丈夫で信頼できるモデルがおすすめです。
「アーミーナイフ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする アーミーナイフの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのアーミーナイフの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
アーミーナイフに関するQ&A よくある質問
アーミーナイフは刃渡り何センチまで所持が認められますか?

銃刀法では、刃渡り6センチまでの所持が認められています。つまり、刃渡り6センチを超えるアーミーナイフの所持は、キャンプ目的など正当な理由がなければ軽犯罪法に抵触する可能性がありますので、正当な理由なしでの持ち運びはしないようにしましょう。
アーミーナイフのお手入れ(研ぎ方)方法を教えてください。

アーミーナイフのブレードの研ぎ方は、砥石を使って15~20°の角度で両側から研いでください。すると、切れ込み角度が30~40°になります。
キャラを見極めてシーンにマッチしたナイフを選ぶ アウトドアライターからのアドバイス
求める用途、利用したいシーン、好きな世界観にマッチするアーミーナイフを見つけることができれば、きっと良き相棒になることでしょう。
アーミーナイフは特性上可動部が多く、快適に使い続けるにはメンテナンスが欠かせません。相棒を労わるように定期的に注油し、コンディションをキープするよう心がける必要があります。
また、ブレードの長さに関わらず、明確な使用目的がなくナイフを所持していた場合には、軽犯罪法に触れる可能性があるので、持ち歩くときには注意しましょう。ぜひ運命のベストパートナーと言えるようなアーミーナイフを見つけてみてください。
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作家、マルチクリエイター、アウトドア・ファッションのライター・エディターとして活躍。 アウトドア誌やファッション誌でジャンルを超えて連載。ライトノベルやゲームシナリオを執筆。 アウトドアでは『キャンプチャリ』の制作やキャンプ場プロデュースを手掛ける。またファッションマーケットの企画運営からプロダクト開発まで幅広く活動。山岳部出身、海育ちのテンカラ師。 『BE-PAL』や『camp hack』、『OCEANS』や『MonoMax』『Fine』といったメンズ誌のほか、女性ファッション誌にも参加。