トラベラーズノートの選び方 文具の専門家に聞く!
文房具ユーザーの他故壁氏さんに、トラベラーズノートを選ぶときのポイントを4つ教えてもらいました。
【1】カバーのサイズはレギュラーとパスポートの2種類
【2】好みのカラーを選ぶ
【3】リフィルは用途と気分に合わせてカスタマイズ
【4】アクセサリーであなた好みにカスタマイズ
上記のポイントを押えることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】カバーのサイズはレギュラーとパスポートの2種類
トラベラーズノートは、レギュラーとパスポートの2サイズがあるため、適したものを選びましょう。
レギュラーサイズは何でもたっぷり書き込める
レギュラーサイズのトラベラーズノートは、A5サイズの幅をややスリムにした大きさです。手に持ちやすいサイズ感で、たくさん書き込めるのが特徴。
大きい文字で書きたいときや、メモ・イラスト・日記など、いろんなことをひとつのノートに書き留めておきたい場合にぴったりでしょう。スタンダードサイズのため、リフィルのバリエーションが豊富でアレンジしやすいのも魅力です。
パスポートサイズはコンパクトで携帯しやすい
その名のとおり、パスポートと同じサイズのトラベラーズノートです。ジーンズのポケットにも収まるコンパクトサイズなので、持ち歩きやすいのがメリット。
常に持ち歩きながら、その時々に思いついたアイディアや、心に残ったことなどをサッと書き留められます。荷物を小さくまとめたい方や、文字が小さい方なら、パスポートサイズが便利でしょう。
トラベラーズノートには、レギュラーサイズとパスポートサイズがあります。カバンに入れて持ち歩き、たくさん書いたり貼り込んだりしたい方はレギュラーサイズがおすすめ。さっと取り出して見たり書いたり、つねにポケットに入れて持ち歩きたい方はパスポートサイズを選ぶといいでしょう。
書き込むことが楽しくなると、どちらのサイズでも厚く重くなります。お好みでお選びください。
【2】好みのカラーを選ぶ
トラベラーズノートには、シンプルな黒・茶をはじめ、キャメル、ブルー、グリーンなどさまざまなカラーバリエーションがあります。どの色を選ぶか迷ったときは、ベーシックカラーを選んでおけば、長い期間飽きずに愛用しやすいでしょう。
また、トラベラーズノートはレザーを使った商品も多いです。レザーならではのエイジングを楽しみたい場合は、キャメルなど明るい色を選ぶと風合いの変化がわかりやすいです。
できるだけきれいな状態で利用したい場合は、汚れが目立ちにくい、暗めのカラーを選びましょう。
【3】リフィルは用途と気分に合わせてカスタマイズ
トラベラーズノートは、別売りのリフィルを追加することで、オリジナリティを出せます。リフィルの種類をみていきましょう。
基本ノートには「罫線」「方眼」「無地」のリフィルを
トラベラーズノートの利点は、本体カバーとリフィルが容易に分離でき、取り替えたりストックしたりできることです。イラストなどを自由に書きたいなら、スターターキットに付属している無地のリフィルを使いましょう。
文字を中心に書く場合は、罫線の引かれたリフィルをおすすめします。「写真や切り抜き、切符などを曲がることなく貼り込みたい、でも罫線のノートは苦手だ」と言う方には、5ミリ方眼のリフィルもあります。気持ちよく書き込めることがいちばん大切。用途や気分によってリフィルを使い分けましょう。
「週間」「月間」ダイアリーはスケジュール管理に
トラベラーズノート用のダイアリーには、週間・月間のみのフリータイプと、日付と曜日も一緒に入ったタイプがあります。フリータイプは、好きなタイミングでいつでもはじめられるのがメリットです。
また、日付などを自分で書き込むため、よりオリジナリティが出せるでしょう。日付と曜日が印字されているタイプなら、自分で書き入れる必要がないため、手軽に利用したい方にぴったりです。
「特殊紙ノート」はスクラップやスケッチに
リフィルには、クラフト紙や画用紙などの特殊紙ノートもあります。ナチュラルなブラウンカラーのクラフト紙は、旅の思い出やお気に入りスポットをまとめたスクラップノートなどにすればおしゃれ。
また、絵を描く方は、水彩画も描ける画用紙ノートを活用しましょう。ほかにも、軽量紙を使った特殊紙リフィルは、持ち歩きながら使うパスポートサイズのノートで使うのに適しています。
「ジッパーケース」「ファイル」は旅の小物収納に
旅先では、チケットやショップカード・ポストカードなど、小物の整理に困ることもあります。そんなときは、ジッパーケースやファイルとして使えるリフィルを活用しましょう。
ジッパーケースは、シールや切手など、バラバラになってしまいやすい小さなものも収納しやすくて便利。また、ファイル類は、チケット・カード類をまとめておけます。
【4】アクセサリーであなた好みにカスタマイズを
トラベラーズノートのもうひとつの楽しみは、本体のカスタマイズとアクセサリーです。シンプルなデザインの革表紙ですが、個性が光るアクセサリーをつけることで、あなただけのトラベラーズノートが完成します。そのための公式のアクセサリーも充実。トラベラーズノートは使っているうちに持ち歩くノートを増やしたくなる製品ですが、そのための連結バンドが用意されています。
また、本体にペンをつける場所がありませんが、これもペンホルダーをつけることで解決します。世界にただひとつの、あなただけのトラベラーズノートを個性豊かに表現してみてください。
トラベラーズノートのおすすめ11選
うえで紹介したトラベラーズノートの選び方のポイントをふまえて、文房具ユーザーの他故壁氏さんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します。それぞれ使い方の詳しい解説つきですので、理想のトラベラーズノートを作るために、ぜひ参考にしてみてください。

トラベラーズノートビギナーに最適な一冊
レギュラーサイズのスターターキットです。レギュラーセットの革カバーは黒、茶、キャメル、ブルーの4色を展開。同梱されているノートリフィルは無地で、MDペーパーという、手帳のための薄くて丈夫な筆記用紙を採用しています。
レギュラーサイズのノートは、パスポートサイズに比べ多くの書き込みや貼り込みが可能。単体で使用しても便利なサイズで、ちょうど背広の胸ポケットに入りますし、A4用紙を三つ折りして挟み込むこともできます。地図などのプリントアウトを貼り込んで旅のお供にされる方におすすめします。

日々持ち歩いて書き留めたい人に
パスポートサイズのスターターキットです。レギュラーサイズ同様、黒、茶、キャメル、ブルーの4色展開。ノートリフィルは無地で、こちらもMDペーパーが使われています。パスポートとほぼ同じ大きさなので、肌身離さず持ち歩きたい、という方はパスポートサイズを選ぶといいでしょう。
リフィルノートなどのアクセサリはレギュラーサイズより少なくなりますが、ポケットに入る大きさは魅力的です。手で触る機会が増え、革表紙のエイジングもレギュラーサイズに比べより早く楽しめます。

罫線入りで文字がきれいに書ける
学生のころから罫線のあるノートで板書を取っていたため、罫線がないとうまく字が書けない、という方も多いと思います。そんな方にうれしい、罫線つきのノートリフィルです。
レギュラーサイズ、パスポートサイズともに展開されています。罫幅は6.5ミリ。一般的なノートのA罫(7ミリ)とB罫(6ミリ)の間で、どなたでも違和感なく文字が書ける幅です。MDペーパーが使われており、万年筆で書いても裏抜けしません。一冊目は自由に書き込みができる無地で、二冊目は文字をまっすぐ書ける罫線を、という方におすすめします。

自由度の高い罫線で図形も描きやすい
セクション罫(方眼)のノートリフィルで、こちらもレギュラーサイズ、パスポートサイズともに展開されています。まったくガイドのない白紙では文字が書けない、罫線だと自由度が低すぎて文字以外が書けないという方にはぴったりのデザインです。
セクションの幅は5ミリ。比較的薄いグレーの罫印刷で、筆記の邪魔になりません。紙片の貼り込みなどのガイドとしても適しています。こちらの紙も、MDペーパーを使用。絵を描く以外にも、図形や地図などをよく描くという方におすすめできるノートです。

ページ数は多くても、持ち運びは軽量
レギュラーサイズ、パスポートサイズともにある、軽量紙のノートリフィル。トラベラーズノートのノートリフィルは基本、64ページです。ただ、ここに毎日書いたり貼ったりしていくと、意外なほどに減りが早く感じるもの。とくにパスポートサイズは「軽いままで持ち運びたい」と思われる方もいらっしゃるでしょう。軽量紙ノートリフィルは、厚さは通常のノートリフィルと変わりませんが、ページ数は倍の128ページあります。
稀にインクによっては裏抜けすることもありますが、万年筆での書き込みも可能です。また、パスポートサイズはミシン目でページを切り取ることができますので、メモを渡す機会が多い方にもおすすめです。
クラフト紙製で書き心地がよい
クラフト紙を使用しているトラベラーズノートパスポートサイズ専用のリフィルです。無罫タイプ64ページ入りでステッチャー綴じになっています。クラフト紙独特なデザインで、旅先の思い出を記録として残したいときにもおすすめです。日記やメモなど普段使いにしてもよいでしょう。
ラフな書き心地が特徴で、特に鉛筆やボールペンを使用すると書きやすいです。比較的にじみにくい紙なので、万年筆や水性ペンなどにじみやすいペンでも書けます。
トラベラーズノートと一緒に使用できるファイル
パスポートサイズのトラベルノートに取り付け可能なクラフトファイル。丈夫な紙を使用しています。トラベラーズノートの外側に一緒に挟み込んで使ったり、結束バンドを用いてセットにしたりと自分の使いやすいように工夫しましょう。旅の途中で手に入れたカード類などを収納し、思い出として残してくださいね。
シンプルなデザインなのでそのまま使うのもよいですが、シールやステッカーを貼るなど自分なりのカスタマイズもおすすめです。
ノート本体に貼って使用できるポケット
トラベラーズノートの本体用のポケットです。名刺やショップカードなどのカード類を収納できるポケット1つ、A4サイズの紙を三つ折りにした状態で収納できるポケットが2つ付いています。ノート本体カバーの内側に貼って使用できますが、革、紙素材どちらにも対応しているので便利です。
旅先で立ち寄ったお店のショップカード一つでも、素敵な思い出になりますよね。旅の道中で手に入れた物をノートに挟み大事に保管し、思い出として残しましょう。

水彩やマーカーでスケッチが可能な厚手用紙
画用紙のノートリフィルです。旅先、また散歩の途中で、ちょっとしたスケッチをしたいと思う方もいらっしゃると思います。無地のリフィルノートでもスケッチは可能ですが、絵具やマーカーは裏抜けしてしまうおそれが。画用紙リフィルは、水彩も可能な厚手の用紙を採用し、無地のリフィルノートではできなかった彩色を可能にしています。
また、レギュラーサイズはミシン目でページを切り取り、絵はがきとしてそのまま使用することもできます。旅の思い出を絵で残したい方、街歩きで気軽にスケッチを楽しみたい方にぜひ使ってほしいノートリフィルです。レギュラーサイズ、パスポートサイズともにリリースされています。

スクラップブックの風合いと手書きの心地好さ
クラフト紙のノートリフィルです。切符や、現地でもらったパンフレットをスクラップブックなどに貼ることで旅の記録としている方には、トラベラーズノートのクラフト紙リフィルがおすすめ。レギュラーサイズ、パスポートサイズから選べます。
ざっくりとした茶色のクラフト紙は、スクラップブックの趣があり、貼ったものを際立たせます。また、そこに手書きで添えた文字が、旅の雰囲気をそのまま記録することに繋がるでしょう。トラベラーズノートの使い方として、これほど楽しい使い方はないといっても過言ではありません。まるまる太ったクラフト紙リフィルを見て、旅の思い出に浸るのもまた一興ではないでしょうか
トラベラーズノートのアクセサリー3選 文具の専門家が厳選!

増えたノートを連結して持ち歩ける
トラベラーズノートは、革カバー中央に縦に張られたゴムにノートリフィルを1冊はさんで使う製品です。ただ、使用しているうちに、種類の違うノートや予備のノートを増設したいという気持ちが湧いてきます。
そんなとき、2冊目のノートリフィルをカバーにつけるためのアクセサリーが、連結バンドです。このバンドを使うことで、3冊までノートリフィルを持ち歩くことができるようになります。ヘビーユーザーには必須のアクセサリーです。2冊目のノートリフィルを入れたいと思ったらぜひ入手してください。レギュラーサイズ、パスポートサイズともに展開しています。

手帳とセットで持ちたいペンに合わせて
革カバーの色に合わせ、黒・茶・キャメル・ブルーの4色が用意されたペンホルダー。サイズもレギュラーサイズ、パスポートサイズがあります。トラベラーズノートにはペンを保持する機能がありませんので、必須のアクセサリーと言えるでしょう。ペンホルダーはSサイズとMサイズがあり、Sサイズはペンのクリップを、Mサイズは直径12ミリまでのペン本体をさして使います。
お使いになるペンによって、入る・入らないがあるのですが、おすすめはMサイズです。ペン本体をしっかりと保持してくれます。ホルダーはカバーを金属クリップではさんでいるだけですので、ペンを取り外す際にはホルダーを押さえながらペンを外してください。

ノートに貼らない派の必需品
レギュラーサイズにだけ用意されているアクセサリーのひとつ、ポケットシール 〈L〉。革カバーに貼るシール型の増設ポケットは、チケットやハガキ、名刺などをはさんで持ち運ぶのに便利です。また、ノートリフィルを一冊、差し込んで持ち歩くこともできます。
トラベラーズノートの革カバーは硬さがあり、使い込んでなじむまでは机上に開いてもノート全体が平らになりません。ノートを書く際に平たく開かないと書きづらいという方は、ぜひこのポケットシール〈L〉を使い、差し込んだノートリフィルをカバーから外してご使用ください。連結バンドとは違う増設方法のひとつとして、ぜひおすすめしたいアクセサリーです。
「トラベラーズノート」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする トラベラーズノートの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのトラベラーズノートの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
そのほかのノートはこちら
文具の専門家からのメッセージ
たくさん使いたいものだから、手入れにも気を配って
トラベラーズノートは革製品ですので、同じカラーでも製品によって色味が異なる場合があります。また、エイジングによる色の変化や使用中につく表面のキズなどが、購入当初に予想していた範疇を超えることも。
気になる方は、革の手入れも必要かと思います。デザインフィルの公式ホームページに手入れのことが記載されていますので、参考になさってください。ただ、手荒に扱ってもかんたんに悪くならない丈夫さが、トラベラーズノートのよさです。こまかいキズは気にせず、旅に、外出に、どんどん連れ出してあげてください。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
文房具トークユニット「ブング・ジャム」のメンバー。 文房具ユーザーとして数多くの文房具に触れ、その便利さを世に伝えたいと切望する。 筆記具と紙、その周辺の文房具を中心としたパーソナル文具全般に興味がある。 コレクターではないので所有点数は多くないが、文房具は買ったら必ず試す。