0~1歳の時期に知育玩具を取り入れてみよう
「0~1歳の赤ちゃんに知育玩具は必要ないのでは?」と考える人も多いです。実は、子どもの年齢が小さければ小さいほど、多くのことを吸収します。
そのため、ただ寝ているだけに見える0~1歳くらいの赤ちゃんでも、まわりから刺激を受けていろいろなことを吸収し、発達につなげています。
知育玩具には、0~1歳の子どもの発達をうながす工夫がほどこされたものがたくさんあります。
0歳~1歳の知育玩具の選び方 色・形・安全性などをチェック!
おもちゃコンサルタントマスターの加藤理香さんに取材をして、0歳~1歳の知育玩具の選び方のポイントを教えていただきました。
男の子も女の子も長く遊べるような知育玩具の選び方を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
月齢や発達に合わせたものを選ぶ
0~1歳は赤ちゃん自身の発達もめざましい時期です。月齢や発達に合った知育玩具を選びましょう。
ねんね期|モビールやベビージム
新生児から3カ月ごろの首がすわるまでの時期は、赤ちゃん自身も自由に動き回れないねんね期です。ねんね期の赤ちゃんは、寝ながら興味のあるものをじっと見たり、動くものを追視したりするので、モビールやベビージムなど、吊り下げ式の知育玩具が向いています。
倒れにくいものや、落下しても大丈夫なものを選びましょう。
3カ月~|手指を使えるものを
首がすわる3カ月ごろからの赤ちゃんは、手指に感覚が備わってくるため手を伸ばしてものにふれる、つかむ、振るといったことができるようになります。このため、手指を使えるラトル(ガラガラ)などが向いています。
また、動くものに興味があるため転がるボールなども向いています。落とさずにしっかりと触れるものや、赤ちゃんが持ちやすい軽いものを選んであげましょう。
お座り期|積木や動き、音のあるおもちゃ
6カ月ごろからはお座りができ両手が使えるようになるので、積み木などじっくり座って遊べる知育玩具が向いています。また、聴覚が発達してくるので、音の鳴るおもちゃも選択肢に入ります。
ハイハイなどの動きも活発になってくるので、動く知育玩具を取り入れるとおもちゃに興味を持って追いかけるため、視界や行動範囲が広くなります。
1歳~|興味のあるじっくり遊べるもの
1歳ごろになると、立てる、歩けるようになる赤ちゃんも出てきます。同時に手や指先の感覚や味覚なども発達し、色や形、音に違いがあるのもわかるようになります。
色や形を識別するパズルや型はめ、仕掛けのあるおもちゃなどが向いています。集中力も出てくるのでじっくり向き合える知育玩具もよいでしょう。このころから子どもの個性が出てくるので、興味があるものを選ぶことが重要です。
はっきりした色、ゆっくりとした動きのおもちゃを選ぶ
0歳~1歳の赤ちゃんの視力は、まだまだ成長途中で、ぼんやりと見える世界のなかで暮らしています。やわらかい色味よりも、比較的はっきりとした色のおもちゃのほうが見つけやすいでしょう。
また、動きが早いと、なかなか対象物を追いかけることができません。この年齢の時期には、ゆっくりとした動きのおもちゃを選びましょう。
キャラクターものなら反応しやすい
赤ちゃんによっては、知育玩具をあたえても興味をしめさないことがあります。赤ちゃんの興味をひくために、キャラクターものを取り入れるのもよいでしょう。
アニメ作品などで人気のキャラクターなど、赤ちゃんが見たことのあるキャラクターの知育玩具なら、興味をひく可能性があります。動物などがかわいくデフォルメされたデザインの知育玩具もあります。
知育玩具のブランドや種類から選ぶ
どの知育玩具を選んでいいかわからないときには、知育玩具で著名なメーカーやブランドから選ぶのもよいでしょう。世界15カ国100社とパートナーシップ契約を結んで、幅広い知育玩具を展開しているボーネルンドや、自由な形を作ったり、年齢や発育に合わせたラインナップから選べるレゴブロックなどがあります。
また、知育玩具の種類もパズルやカードがあります。くもん式では、文字や数をまなべる知育玩具を展開しています。
口に運ぶことを想定し、安心できるものを選ぶ
赤ちゃんは、見る・触れるより先に、口に運んでなめてみることでものを感じます。おもちゃも当然、口へ持っていこうとするでしょう。そんな赤ちゃんのために、口に入れても安全なおもちゃを選びたいものです。おもちゃに適度な大きさがあること、なめても安全なことを確認しましょう。
具体的には、玩具安全基準(ST基準)適合検査に合格したおもちゃに付けられる「STマーク」などが付いている商品を選ぶようにするとよいでしょう。この検査では、赤ちゃんが誤っておもちゃを飲み込んでしまわないように大きさを検査したり、おもちゃの材料に有害な物質が使われていないかを調べたりしています。
赤ちゃんが口に入れてしまっても、丸洗いできるものなどを選ぶと衛生的に使えます。
赤ちゃんの耳にやさしい「やわらかな音」がでるものを選ぶ
「やわらかな音」といっても、楽器のように奏でるものだけではありません。おもちゃとおもちゃがぶつかったときにも音はでます。赤ちゃんの耳にやさしい、やわらかな音だとよいでしょう。音が大きすぎないことも大切です。
オルゴールのように音が出るおもちゃなら、やわらかな音、耳をすまして聞こえる音だと、こころが音にぐっと近づいていくでしょう。
0歳〜1歳の知育玩具13選
上で紹介した0歳〜1歳の知育玩具の選び方のポイントをふまえて、おもちゃコンサルタントマスターの加藤理香さんと編集部で選んだ、子どもが夢中で遊べる型はめパズルやラトルなどの商品をご紹介します。

好奇心がぐんぐん伸びる!
ねんねの赤ちゃんの「遊びたい! 」といいう気持ちを叶えるおもちゃ。ゆらゆらしているものに思わず手を伸ばす、手に触れたものをひっぱったときに感じる手ごたえなど、「やってみたい」が叶った「成功体験」は、赤ちゃんが成長していくうえで大切な自信や自己肯定感を育みます。ちいさな「できた! 」の積み重ねの機会を作ってあげられる、すぐれたおもちゃです。
力いっぱい引っ張っても丈夫な木製ベビージムなので、お座りができるころには座りながら、もう少し成長したらつかまり立ちをするときに……と、長く遊ぶことができます。ねんねからたっちまで、長く遊んでほしいと思われる方におすすめです。
定番の知育玩具
大きさの違うコップが10個あるだけの単純な知育玩具ですが、単純だからこそ奥深く、さまざまな遊びへと発展させられます。可愛らしいカラフルな色使いなので、色彩感覚を養うのにも有効です。
はじめはコップやくまの人形を握って遊ぶ程度なのが、だんだんと指先の巧緻性が高まり、転がしたり積み上げたりできるようになります。遊び方が固定されていないので、大きくなってからも自由な発想で遊びに利用でき、長く遊べるのもポイントです。
いろいろな遊びで発達を促す
7つの面に23種類のの遊びが収録されている多機能知育玩具です。指先を使う遊びがたくさんあるので、赤ちゃんの脳をしっかり刺激してくれます。8カ月から3歳頃まで長く遊べる工夫がされているので、同じおもちゃで遊んでいても遊び方やできることの違いで成長を感じられるでしょう。
日本語と英語の切り替えスイッチがあるので、遊びながら楽しく英語を学ぶこともできます。絵本のおもちゃがあるので、絵本の読み聞かせのきっかけにするなど、親子のコミュニケーションも膨らみます。

ねんねさんには転がるおもちゃ、お座りさんはパズル
2ウェイで遊べる型はめパズル。型を穴にはめてなかに入れる「型はめパズル」は、赤ちゃんが握りしめたものを手放す練習にぴったりです。「ぽとん」と手放したものが落ちる感覚が、脳を刺激し発育をうながします。
大人が転がしてみると、円柱のなかに入った積み木の「がらがら」という音に心を掴まれ、ハイハイでついつい追いかけたくなります。なかなかハイハイをしない時期でも、音と動きにつられていくでしょう。赤ちゃんの発育をうながしたいと思ってらっしゃる方におすすめです。
なかの積み木を取り出すためには、指を使って球のついたバーを動かさなくてはなりません。その仕組みに気づいた体験は、何度でも繰り返し遊ぶ集中力を育みます。耳も目も指先も全身までもたくさんの刺激を受けられる、楽しいおもちゃです。

不思議な動きにくぎづけになるベストセラープルトイ
本国ドイツはもちろん、日本でもロングセラーのカラフルな形が特徴のおもちゃです。思わず手にとって紐をひっぱると、くねくね動く姿がとてもユーモラス! ハイハイをはじめたころの赤ちゃんを導くように、目の前で動かしてみてください。くねくねにつられて、思わずからだが動き出すでしょう。好奇心を刺激することで、こころがおもちゃにひっぱられてからだは動きます。
ハイハイの動き、背中をくねらせる動きが促進され、バランス感覚が整います。もうすぐハイハイしそう、という赤ちゃんにぴったりなもちゃです。あんよができるようになったら、ひっぱりながら歩くのも楽しいですね。お友達ができたら、追いかけっこ遊びになるかもしれません。
ひっぱる紐は計算された長さですが、赤ちゃんのそばに置くときには、首や体に巻きつかないよう、短く結んでおくなどしておいてくださいね。

ちいさなアクションで大きな動き!
赤ちゃんでも遊べるコマです。ちょん、とふれただけでもくるりと回るので、何度でも回したくなります。小さなおててでも持てるサイズなので、おしゃぶりのように口に持っていきますが、丈夫なゴムでビーズを留めているので安心です。
発達が進むと、触れて回す遊び方から、端を持って動かすようになり、やがて、大人と同じように真ん中の球に三本の指を入れて手首を使って回すことができるようになっていきます。手首をひねる動作は、今の暮らしではなかなか機会がありませんが、大切な動きです。赤ちゃんのころからのお気に入りのおもちゃで、遊びながら大切なからだの動きを覚えましょう。
「赤ちゃんの成長過程を楽しんで見守りたい」と思う方にとくにおすすめするアイテムです。

両手でくるくる動かす! エンドレスのおもちゃ
黄色い形、おめめとお口で、赤ちゃんが好きそうなかわいらしいフォルムです。歯車になっているので、両手を使ってくるくると動かして遊べます。小さな赤ちゃんの手にぴったりのサイズは、回すだけではなく、歯固めとしても優秀なおもちゃです。
シンプルなのに飽きのこないおもちゃなので、お出かけの際のバックイントイとしても優秀です。プラスティック製なので、汚れてもかんたんに清潔にすることができます。
赤ちゃんと一緒にお出かけすることの多い方や、衛生面を気にされる方におすすめです。

ロングセラーでベストセラー
だれもが見たことのあるボールのおもちゃ。ネット状になっているので、小さな手でも持ちやすく、ねんねの赤ちゃんでも指を引っかけて遊べます。ポリウレタン製なのでお手入れもかんたんで、お部屋だけでなく、お風呂場、公園、雪の中など、どこでも遊べます。
シリーズがいろいろありますが、まずはシンプルなベーシックがおすすめ。ボール遊びはもちろん、いくつか用意して積み木のように積み重ねても遊べます。集中しないと重ならないので、お兄ちゃんやお姉ちゃんなどほかの家族も一緒に楽しんで遊べるかもしれないですね。
また、ボールのなかにやわらかな布をいくつか入れると、ティッシュを引っ張り出すように布を引き出して遊ぶこともできます。この遊び方は、ティッシュに興味を持ち始めた子にぴったりで、いたずらっ子にもおすすめです。そのほか、しゃぼん玉あそびやロープを通してロープーウェイごっこなど、工夫次第で大きくなってもさまざまな遊びができます。

澄んだ音は、いつまでも心に響き続けます
世界中の子どもたちのためにすぐれた楽器を作るスウェーデンのメーカー「アウリス」の、真鍮(しんちゅう)の鉄琴です。深く響く音は、耳に心地よく響きます。マレット(ばち)が2種類入っているので、素材による音の違いを聞き分け、「好きな音」を選ぶ耳も育つでしょう。
ペンタトニック(レミソラシ、の5音階)なので、2本のマレットをひとりずつ持ってこころのおもむくまま叩いても、ふたつの音が濁った音にはなりません。たのしく連弾遊びをすることができます。机に置いても楽しいですが、大人の方なら片手に持って叩けるサイズです。
真鍮を乗せている台は手に収まりやすく、美しいカーブを描いています。澄んだ美しい音は、弾く楽しみ、聴くよろこびを味わい、感性を健やかに育むでしょう。赤ちゃんの情緒をはぐくむことに関心をお持ちの方におすすめする、楽器のおもちゃです。

シンプルな遊び、エンドレス!
お座りができる月齢から、3~4歳くらいのお子さまを虜にするおもちゃです。手のひらにすっぽり収まる球を握り、チャイムの上の穴にはめて、手を離すという、シンプルな繰り返し遊びができます。赤ちゃんは、握るのが得意ですが、離すことは練習が必要。「手先を器用にするため、グー・パーの練習をさせたい」ときにぴったりのおもちゃです。
小さなお子さまでも、目で追える速度で落ちていく球。それを目で追いかけることは、集中力を養います。最後に、球が下から出て来るときに鳴る「チン! 」という音で、はじまりと終わりを感じ取ります。
球が5つあるので、赤ちゃんが成長すると、お友達と順番に交替することを覚えたり、好きな色を選んだりできます。いつのまにか遊びの輪ができるおもちゃです。
さまざまな感触を楽しめる
身の回りのものを口に入れて確かめようとする赤ちゃんにぴったりのラトルです。羽の部分が1つ1つ違うデザインになっているので、口に入れたときや触ったときの感触の違いを楽しめます。握ることに不慣れな赤ちゃんでも持ちやすい重さと形です。
カラフルな色使いで、ぼんやりとしか見えていない生まれたばかりの赤ちゃんも興味を持ちやすいです。中にビーズが入っているので、音でも赤ちゃんを楽しませます。クールティーザー付きで、暑い時期には冷やして使うこともできます。
いろいろな遊び方で好奇心を引き出す
おすわりができるようになった赤ちゃんが、座りながら楽しく遊べるボール型の知育玩具です。ボールの周りにはわっかがついていて掴みやすくなっています。手が小さくてボールを握れない赤ちゃんでも、振ったり転がしたりの動作が簡単にできる設計です。
表面はパリパリとした感触で、触り心地や音を楽しめます。ボールの中には鈴が入っていて、振ると音が出ます。赤ちゃんが好きなタグもたくさん付いていて、赤ちゃんの興味をひきます。ボールは丸洗いが可能です。

どこからみても、影を見てもゆらゆらかわいい!
ねんねのころには、ゆっくり動くものをじっと見ているのが好きな赤ちゃんが多いもの。ヘラー社のモビールはどれも色が鮮やかで、大人も気に入ってしまうようなすぐれたデザインです。なかでもこちらの「ことり」は立体的な造形なので、ねんねのまま見上げても、抱っこされて横から見ても形を目でとらえることができますし、角度によって見え方が変わるおもしろさがあります。
どこから光がさしても影ができますから、影を追いかけて遊べて、たっち・あんよのころまでおもちゃとして活躍してくれるでしょう。ねんねからあんよのときまで長く愛用したいと思う方にはもちろん、インテリアとしても美しいため「子ども部屋に限らず飾りたい」という方にもおすすめです。
「0歳・1歳向けの知育玩具」のおすすめ商品の比較一覧表
おすすめの「知育玩具」を紹介 【関連記事】
大人も一緒に遊んでみて! おもちゃコンサルタントマスターからアドバイス
「楽しい」体験が、発達を促し、好奇心を生む!
0歳~1歳向けのおもちゃはたくさんあります。そのなかでも、赤ちゃんが自ら働きかけ、遊びの終わりを決められるおもちゃが、知能の発達をうながすものと言えるでしょう。物事を考え、試行錯誤をしていくことで、好奇心から学びへと発展させる楽しさを覚えていきます。
乳幼児期は、お子さまひとりで遊びを工夫するより、大人の方のヘルプがあることや、成功を見守っていてくれていることが大切です。ご紹介したおもちゃたちで、ぜひ一緒に遊んでみてください。お子さまがどんどん自信をつかんでいくことを感じることができるでしょう。
ただしこの頃の月齢は、誤っておもちゃを飲み込んでしまうなどの事故にも気をつければいけない時期。購入の際には、商品の年齢の表示より月齢相応のものを選ぶといいでしょう。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。