物干しスタンドの種類
ひとくちに物干しスタンドといっても、その形状にはさまざまな種類があります。まずは自宅のスペースや設置場所に合うタイプはどれか、チェックしましょう。
パネル型|小物から布団まで干せる
「パネル型」は、パネルのように広げて使う物干しスタンドで、ある程度伸縮できるのが特徴。干したいものに合わせて調節することで、靴下や下着といった小物から、布団などの大きいものまで干せるのがメリットです。
また、使わないときには縮小させておくことで邪魔になりづらいのもポイント。使い方の幅が広く自由に使えるタイプです。
X型|収納しやすい折りたたみタイプ
「X型」は物干しスタンドの脚がクロスしており、折りたたみができるタイプ。
平坦になるまで折りたためるので、わずかな隙間などにも収納でき、室内やベランダが狭い自宅でも使いやすいのが特徴です。
横幅が調節できるタイプだと、さらにコンパクトに収納可能。シンプルで使いやすいタイプなので、はじめて物干しスタンドを買う人にもぴったりです。
パラソル型|タオルや靴下を干すのに便利
縦に物干しスペースが設けられているのが「パラソル型」。
フェイスタオルや靴下、下着といった小物を干すのに適しており、一定の幅ごとに物干しスペースが設けられているのでジャンル分けして干すこともできます。
ただ、高さがあるぶん風の影響を受けてしまい倒れやすいので、室外に設置するなら4本脚のような自立が安定するものを選びましょう。
突っ張りタイプ|しっかりと固定できる
天井と床を利用して、スタンド自体をしっかり固定して使うタイプが「突っ張りタイプ」。高さをきちんと調節すればぐらつきにくくなるため、重いものでも安定して干せます。
また、スタンド自体はスリムで、日当たりのいいベランダ窓のそばに取り付けることも可能。横幅などを自由に決められるので、室内干しをメインにする人ほど使いやすいでしょう。
物干しスタンドの選び方 ベランダやコンパクトな室内干し用など!
ここからは、物干しスタンドを選ぶときのポイントをご紹介します。ポイントは下記の8つ。
【1】設置する場所で選ぶ
【2】キャスター付きだと移動が便利
【3】家族構成や洗濯物の容量で選ぶ
【4】室内干しには、コンパクトな折りたたみタイプ
【5】高さや幅の調節ができると便利
【6】耐荷重もチェック
【7】組立式」か「固定式」で選ぶ
【8】デザインにこだわる
上記のポイントを押えることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】設置する場所で選ぶ
物干しスタンドはタイプや素材などによって、向いている置き場所が変わります。そのため、物干しスタンドを置きたい場所に合わせて選ぶことが大切です。
屋外用|サビにくいステンレスなどの素材を
ベランダなど、屋外で物干しスタンドを使うなら、ステンレスや防腐加工されたものなど、サビにくい素材のものを選びましょう。サビへの耐性が高いほど、屋外で保管していても長く使えます。
また、クリップが付いていたりハンガーラックがあったりすると、風で洗濯物が飛ばされにくくなります。天候によるデメリットをどうやって回避するかを考えて選びましょう。
屋内用|折りたたみタイプは収納に便利
ベランダが狭い家庭やひとり暮らしなどで洗濯物が少ない場合など、部屋干しをメインにする人は収納性の高さに注目。屋内用物干しスタンドはつねに部屋のなかに置いておくため、折りたためるタイプなど邪魔にならずに置けるものがぴったりです。
さらに、購入前にどこに収納するのか決めておくと、より便利に活用できるため、置き場所と一緒に考えておきましょう。
【2】キャスター付きだと移動が便利
天気によって室内干しも外干しもしたい人は、移動しやすいキャスター付きを選びましょう。キャスターがあることでスタンドごと持ち上げる必要がないので、手軽にどこへでも移動させられます。
さらに、室内干しだけで使う場合でも、掃除がしやすくなるなど便利に使えます。キャスターがあるだけで使い勝手が大きく変わるため、移動を考える場合にはきちんとチェックしておきましょう。
【3】家族構成や洗濯物の容量で選ぶ
物干しスタンドは、商品によって大きさは異なります。大きすぎたり小さすぎたりすると使いにくくなってしまうため、ふだんの洗濯物の量に合うサイズを選びましょう。
ファミリー|高さや幅が調整できるもの
3~4人家族の場合、日によって洗濯物の量が変わる場合があります。そこで、高さや横幅を変えられる物干しスタンドを選ぶと、急に子どもの洗濯物が増えた場合でもスペースが確保できるので困ることがなくなります。
また、物干しスタンドの耐荷重は、洗濯物が多い日に合わせて選ぶことが大切。日常的な量に合わせると、増えたときに壊れたり倒れたりする場合があるので気をつけましょう。
ひとり暮らし|サイズや使い勝手を重視して
ひとり暮らしの場合、ベランダや室内に余裕がない場合があります。そのため、設置するスペースに合わせて、余裕を持って置けるサイズを選びましょう。
とくに、余裕を持って干せるように大きめのサイズを選ぶと邪魔になってしまう場合も。ひとり暮らしの場合、サイズがそこまで大きくなくても足りることが多いため、洗濯の頻度などに合わせて選ぶのもおすすめです。
【4】室内干しには、コンパクトな折りたたみタイプ
ワンルームや狭いスペースでしか部屋干しできない場合は、コンパクトな物干しスタンドが便利です。大きいスタンドは場所をとるので日常生活に支障が出てしまいます。
部屋の隅に置けるコンパクトタイプなら狭いスペースでも有効活用できます。また収納するときも小さく折りたためるので、ベッドの下や家具のすき間などに置けるので便利。
物干しスタンドを選ぶときはサイズのチェックも必要です。
【5】高さや幅の調節ができると便利
タオルや下着だけ干す日もあれば、大きなシーツを干す日もあり、日によって洗濯物の内容は異なりますよね。そういった場合に便利なのは、高さや幅を調節できる物干しスタンドです。
パイプ製で伸び縮みするタイプのスタンドなら、洗濯物の大きさや量に合わせて調節できます。また広げて使ったほうが余裕をもって干せるので、風通しがよくなって乾きやすくなります。
【6】耐荷重もチェック
家族の人数が多いご家庭は洗濯物の量が多くなります。少人数でも晴れた日にはまとめて洗濯するので干す量が増えることもあるでしょう。
このような場合、物干しスタンドの耐荷重をチェックしてください。たくさんの洗濯物に耐えられる頑丈なスタンドを選べば、心おきなく干せます。
とくに梅雨時などはまとめて干すことが多いので、耐荷重のチェックは必要です。
【7】「組立式」か「固定式」で選ぶ
物干しスタンドには、自分で組み立てるものと固定式のものがあります。どちらにもメリットとデメリットがあるため、しっかりと特徴を把握して、使い方に合うタイプを手に入れましょう。
組立式|かんたんに組み立て可能
組立式パーツが多く難しく見えますが、手軽に組み立てられる構造になっており、見た目以上に手間に感じることがありません。引っ越すときにもバラバラにして持っていけるので、利便性が高いのがメリットです。
ただ、つなぎ目などに負荷がかかると壊れやすいなど、耐久性に不安な面もあります。そのため、洗濯物が少ない人ほど組立式のメリットが高くなります。
固定式|安定性にすぐれる
固定式の物干しスタンドは、サイズが大きいとそのままの状態で持って行くのは不便ですが、安定して設置できるのがメリット。室内に置いたときに体がぶつかっても倒れにくいので、小さい子どもがいる家庭でも危険が少ないです。
また、固定式は耐荷重が高い場合も多いので、一度に干す洗濯物が多い家庭ほど固定式が使いやすいでしょう。
【8】室内用ならおしゃれなデザインにこだわって
室内に物干しスタンドを設置する場合、どうしても生活感が出てしまうため、まわりのインテリアと雰囲気が合わないことも。そこで、スタンドのデザインに注目しておしゃれなものを選ぶと、室内に置いたときにも生活感が出にくくなります。
また、室内用の物干しスタンドにはハンガーラックとして使えるものもあるので、洗濯物を干さないときにも便利に使えます。
室内環境に応じて選択を! インテリアコーディネーターからのアドバイス
省スペースでたくさんの洗濯物を干すことができ、コンパクトに収納できる物干しスタンドが理想です。ただし、たくさん干せる大型のものは、折りたたんでもかなり場所をとってしまったり、重くて片づけづらくなる傾向にあります。
自立式ではなく、天井や壁に取りつけたり天井と床で突っ張って固定するタイプであれば、省スペースでの物干しが可能です。ただし、基本的には収納せず設置したままの状態になるので一長一短。洗濯乾燥機や浴室乾燥機の併用など、各家庭の環境に合った選択をしましょう。
物干しスタンドの人気メーカー
ここでは、物干しスタンドを販売しているメーカーのなかでも、とくに人気の高いメーカーを紹介するので、スタンド選びの参考にしてみてください。
アイリスオーヤマ
楽天やAmazonといった通販サイトで人気のメーカーである「アイリスオーヤマ」。日用品や生活家電など、幅広いアイテムを販売しており、部屋中のアイテムをアイリスオーヤマでそろえることも可能です。
アイリスオーヤマが人気を集める理由は、新商品が加わるタイミングが早いこと。ユーザーの不満点などを見なおしたアイテムが素早く販売されるので、どのタイミングで買ってもストレスなく使えます。
ニトリ
机やベッドなどの家具を扱う専門店としてオープンした「ニトリ」。企業の成長とともに、オリジナルの生活雑貨なども販売するようになり、家庭内で必要になるものならニトリだけでまかなえることも。
ニトリの商品の特徴として挙げられるのは、お値打ち感です。キャッチフレーズにもあるように、よい商品を手ごろな価格で購入できるため、より満足度の高い買い物ができます。
エカンズ(ekans)
「エカンズ」は、物干しスタンドやタオルハンガーなど、洗濯物関連のアイテムをメインに扱うメーカー。「ライフスタイルにフィットしたアイテム」をコンセプトに、自分の使い方にぴったり合うアイテムを見つけやすいのが魅力です。
空間を効率よく使える工夫や、一度にさまざまな洗濯物を干せる作りなど、毎日使ってもストレスを感じさせない商品がラインナップされています。
ディノス(dinos)
「ディノス」は、テレビショッピングやカタログ雑誌などをおこなっていた通信販売事業から生まれたメーカー。多くの商品を扱ってきたからわかる、ユーザーに喜ばれるポイントを押さえた商品を販売し人気を集めています。
また、ほかの企業とのコラボ商品も多く手掛けているのもポイント。意外な使い方やデザインに込められた使いやすさが、生活をより豊かにしてくれます。
物干しスタンドおすすめ9選 人気のアイリスオーヤマ、ニトリも!
ここからは物干しスタンドのおすすめ商品をご紹介します。

伸縮式で布団も干せる
洗濯物だけでなく布団も干せるタイプをお探しの方におすすめなのが、こちらの多機能タイプ。伸縮式で横幅を調整できるので、洗濯物の量に合わせてスタンドのサイズを変えられます。最大幅は2mなので、3~4人分の洗濯物を干すことが可能です。
ハンガーをかけたときにずれないような工夫もされているので、外干し用としても使えます。風で洗濯物が寄ってしまい、乾いていなかったという失敗がありません。
屋外・室内兼用で使いやすい
パラソルは3段あり約60点弱の洗濯物を干すことが可能、直径1mほどの省スペースでたくさん干せるのがメリットです。使わないときに収納でき、収納時も直径18cmほどの隙間があれば大丈夫なところもポイントといえます。一番上段は、ピンチハンガーとなっていて、取り外してそのまま使うこともできます。屋内や屋外など場所を問わず何かと使いやすいタイプです。
dinos(ディノス)×大木製作所『ワンピースも掛けられるステンレス室内物干し』
丈の長いワンピースもラクに干せる
ステンレス加工を得意とする大木製作所と通販大手ディノスとの企画商品。何よりも物干しのデザインとしておしゃれなのが印象的です。高さ約9cmに折りたたまれた本体のロックを外して軽く引き上げるだけで組み立てが完了する簡単さもうれしいポイント。キャスター付きでフローリングならお部屋の移動もスムーズです。
設置する場所に合わせて置き方をカスタマイズ
室内に設置する場所や干し方にあわせて、スタンドの形状をZ型、C型、三角型の3パターンにカスタマイズできるのがポイント。全体のサイズは大きめで重量も約3.4kgと重めの部類に入りますが、持ち運びは十分に可能なので、最適な場所で効率よく洗濯物を干すことができます。収納時サイズは、幅6cmまで狭まります。

dinos(ディノス)『2WAY物干しポールハンガー ダブル』
コートや帽子掛けとしても使えるおしゃれなスタンド
部屋のコーナーなどにL字型に広げて使うことができ、収納時にはコートや帽子掛けとしても使えるすぐれもの。物干しスタンドだと言われなければわからないほどシンプルなデザインなので、あまり生活感を出したくないという方におすすめです。
L字ではなく直線型に設置すれば、シーツなど幅の広い洗濯物も干すことができます。

きちんと固定する突っ張り式
床と天井で突っ張って固定するタイプの物干しスタンド。小さい子がいるので、たくさん洗濯物を干すけれど倒れてしまうのが心配……という方におすすめです。
洗濯物を干した状態で奥行き60cm程度に収まるので、省スペースで効率よくたくさんの洗濯物を干すことができます。竿(さお)は付属していませんが、普段使用している竿を使うこともできます。

ひとり暮らしや小さなお子さんの衣類におすすめ
折りたたみ式で、使用する際にも省スペースな物干しスタンド。靴下やハンカチなどを干せるクリップつきなので、比較的まめに洗濯するひとり暮らしの方におすすめの商品です。
また、乳幼児のお子さんがいらっしゃるご家庭では、お子さんの衣類だけ洗濯回数が増えるので、少量の洗濯物を干す場合に便利。バランスよく干すことで、安定して倒れにくくなります。
おしゃれでコンパクトに折りたためる
軽量アルミとラバー素材を組み合わせた斬新な発想で、アルミのシルバーとラバーのオレンジのコントラストが印象的な物干しスタンド。ワンアクションの開閉動作、ハンガーが落ちにくいラバー素材の採用、軽量と強度など、見た目のデザインだけでなく、機能性も兼ね備えています。
シンプルだけどおしゃれ! ハンガーラックにも
天然木のバーと白色のスチールフレームが印象的な物干しスタンド。シンプルなデザインでインテリアにもなじむので、日常からお部屋で使いたくなります。シャツ16枚程度がかけられるので、洗濯物干しだけでなく、洋服用のハンガーラックとしても利用が可能です。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの人気ランキング Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングをチェック!
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの物干しスタンドの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
物干しスタンドに関するQ&A
ここでは、物干しスタンドを使うときに感じる、さまざまな疑問に答えていきます。
マンションだと室内にしか干せない?

高層マンションだと外干しできないケースも
マンション毎の規定で異なりますが、タワーマンションなどでは危険性や外観保持のために外干しを禁止しているケースがあります。そのため、部屋干しがメインになる場合も。
ただ、マンションによっては乾燥機が備え付けられていたり、浴室乾燥ができたりする場合もあるので、外干しができなくても不満に感じることは少ないです。
屋外だと洗濯物が風に飛ばされないか心配……

ブロー台やハンガーラック、クリップが付いているものがおすすめ
屋外で物干しスタンドを使う場合、どうしても風によってスタンド自体が倒れてしまうことがあります。そのため、屋外で洗濯物を干す場合には、ブロー台という物干し用の土台があると安定して設置できます。
また、物干し竿にハンガーラックやクリップがあると、風で飛ばされる可能性が減るので、風が強い日でも外に干しやすくなります。
物干しのその他のおすすめはこちら 【関連記事】
物干しスタンドで効率よく洗濯物を干そう!
物干しスタンドは、限られたスペースで多くの洗濯物を干せる便利なアイテム。さらに、適度な高低差があることで、背の長い洋服と小物類などを一緒に干せるのも魅力です。ただ、使い方に合わない物干しスタンドを手に入れてしまうと、邪魔になったり一度に干せなかったりして使い勝手が悪くなることも。
そのため、本記事で紹介した選び方や商品を参考にして、自分の使い方に合う物干しスタンドを手に入れましょう。また、購入前に置く場所や収納スペースを考えておくと、より使いやすいものを手に入れやすくなります。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
設計事務所(株)木型屋のむすめの仕事部屋を経て、1998年に(有)エル・エル・プランニングを設立。 「ライフスタイルからインテリアをデザインする」という独自の発想と設計手法で、家具、カーテンなどのセ レクトから、造作家具やリフォームの設計まで、トータルなインテリア空間デザインを得意としている。インテリアコーディネーター、マンションリフォームマネジャーの資格を持つ。