布団干しを使えば梅雨時も便利 心地よく布団を使おう!
布団を干す目的は、夜寝ている間にかいた寝汗を吸った布団を乾燥させることです。布団を乾燥させないと、ダニやカビが繁殖する原因となります。
布団を乾燥させる方法は天日干しだけではありません。むしろベランダで天日干しをすると、日光があたらない部分は乾燥しません。布団干しを使うと室内でも布団を効率よく乾燥できます。雨天が多い梅雨時に布団を干したいときにも便利です。
布団干しの選び方 生活コラムニストが解説
生活コラムニストのももせいづみさんに取材をして、布団干しの選び方のポイントを教えていただきました。
【1】タイプ
【2】サイズ
【3】素材
【4】機能
タイプや材質をよくチェックすることが大切です。ぜひ布団干し選びの参考にしてください。
【1】置き場所に合わせたタイプを選ぶ
布団干しをどこに置いて使うか、収納をどうするかで選び方が変わります。置く場所は一戸建ての庭やテラスなのか、マンションのベランダなのか、もしくは室内なのか。
また、布団干しは出したままでいいのか、使わないときは畳んで収納しておきたいのかなども重要なポイントです。まずはどう使いたいかをはっきりさせましょう。
布団干しにはかんたんに折りたためるタイプと、一度設置したらそのまま使うタイプがあります。
干す枚数が少ないならスタンドタイプ
限られたスペースで使いたいときや、ひとり暮らしなど干す枚数が少ない場合には、折りたたみ式のスタンドタイプが向いています。
折りたたみ式の布団干しの種類も、開けばすぐに使えるものから組み立て式までさまざまです。
主に室内で使用し、使わないときはしまっておきたい人は、軽くてかんたんに折りたためる布団干しがおすすめです。
ただし、軽い布団干しは安定性に欠けがちなのが難点。敷布団など重い布団を干すときに、風で倒れてしまうようではちょっと不便です。
たくさん干したいなら屏風型・扇型タイプ
屏風型や扇型タイプは、横方向のスペースにゆとりがある場所にしか設置できませんが、干す場所や枚数によって角度を変えられるのがメリットです。どちらも折りたたんで収納できます。
屏風型は2~3枚、扇形タイプは5~6枚とある程度の枚数を干せるものがそろっています。家族分の布団をまとめて干したいときなどに向いています。
家族分の布団を一度にまとめて干したい人は、ある程度の重量感があって安定性のある布団干しを選びましょう。
設置したままなら洗濯物兼用タイプ
布団を干す機会が多い場合や、家族が多くて洗濯物や布団も多い場合は、一度設置したまま使える洗濯物兼用タイプが向いています。都度設置する手間もなく、布団を干さないときには洗濯物干しとして使用できます。
洗濯物兼用タイプは、室内の床や天井に固定するつっぱり棒タイプもあります。いずれも設置にはある程度のスペースが必須です。
布団干しは安定性が必須なため、スペースを取る大きなものが多いです。特に幅の狭いマンションのベランダに布団干しを設置すると、干す動作が取れなくなってしまうこともあります。
事前に設置場所の広さをよく確認しておきましょう。
【2】干したい布団の大きさに合ったものか
手持ちの布団が干せるか、布団干しでチェックすべきポイントを解説します。
布団の幅や枚数に合ったものを選ぶ
干したい布団の幅に合った長さの布団干しを選びましょう。シングル、セミダブルなど布団の種類によって幅は異なります。また、複数枚干す場合には布団干しに倍の長さが必要です。
一度に干せる布団の枚数もそれぞれの商品によって違いがあります。
「一度に4枚干せる」と商品説明にあっても、ダブルやセミダブルの掛け布団だと2枚しか干せないということもあります。布団干しのサイズをよく確認して選びましょう。
布団干しはシーツや布団カバーを干すのに使えるため、伸縮タイプを選ぶと何かと便利です。
耐荷重をチェック
干す布団の大きさだけでなく、重さも重要です。布団干しの耐荷重をチェックして、干す布団の重量に耐えられるものを選びましょう。
一般的な掛けふとんの重量は1枚あたりおよそ2~3kg前後、敷布団は4kg前後です。和布団の場合は掛けふとんでは3~4Kg前後、和敷布団では4~5kg前後になっています。
また、軽い羽根布団や毛布は問題ありませんが、敷布団を一度に複数干す場合、重量がかなりのものになります。耐荷量もきちんとチェックしておきましょう。
【3】さびにくい材質を選ぶ
なお、室内で使用する場合には耐久性を重視するならスチールやステンレス製、移動や持ち運びのしやすさを重視するならアルミ製が向いています。
布団干しの材質には、主にスチールやステンレス、アルミが使われています。外置きで使う場合、雨に強く、さびにくい素材を選ぶことがマストです。
アルミが1番さびにくいですが、軽いため安定性に欠けることがあり、外置きでしっかり安定させたいならステンレス製か、防さびコーティングが施されたスチール製を選ぶようにしましょう。
ジョイント部分からさびることも多いので、接続部がプラスチック等でカバーされているものを選ぶと安心です。
【4】使いやすい機能をチェック
ほかにも、ポールが2本あるダブルバータイプなら干した布団の間にすき間ができるので通気性が高くなります。バーの広さがある商品なら、布団だけでなく枕も干せて便利です。
伸縮しないタイプの布団干しは、伸縮部分のジョイント金具がないため、シンプルでお手入れがしやすいというメリットがあります。
しかし、伸縮するタイプなら、シーツや通常の洗濯物干しに併用でき、布団を干していなくてもスペースを有効利用できるので便利です。
伸縮タイプの布団干しの中には、横方向だけでなく、縦方向にも自由に高さを変えられるものもあります。
マンションのベランダ等で使用する際に、バルコニーのせいで日差しが確保しにくいときに便利です。
布団干しのおすすめ10選 室内用やコンパクトタイプなど!
上で紹介した布団干しの選び方のポイントをふまえて、生活コラムニストのももせいづみさんと編集部が選んだおすすめ商品を紹介します。
▼布団干しおすすめ5選【スタンドタイプ】
まずは、スタンドタイプのおすすめ布団干しからご紹介します。

ダブルバーで風通しがよく、洗濯物も干せる
いつもの洗濯物を干すのにも使いたいなら、この商品がおすすめです。
パイプの太さは2.9cmとしっかりしており、ふとんやシーツを干したときに風が通るダブルバーで、厚みや大判のものも乾燥させやすいのが特徴。
洗濯物が片寄らない波型ストッパーつきで、ハンガー干しにも便利です。縦横に伸縮するため、大判のシーツや毛布を干すときは高くすると、裾が汚れることもありません。
適度な重量で安定感がありますが、女性でも持ち運びしやすい重さで、ベランダでも室内でも、どこでも持ち運んで使えます。
風雨にさらし続けるとさびやすいので、外置きせず、その都度室内に収納するといいでしょう。
一人暮らしにおすすめのコンパクトタイプ
本体重量が約1.3kgの軽量タイプなので、女性や高齢の方にも使いやすい布団干しです。折りたたみできる形状で、使わないときには、ちょっとした隙間に収納できます。足を広げるだけで使用できるので、設置の手間がかからないのも嬉しいですね。
花粉の時期や梅雨時など、外に布団を干せなくて困っている方にぴったりの布団干しです。横幅を調節できる伸縮パイプは、スペースに合わせてサイズを調整できる優れものですよ。一人暮らしにおすすめのサイズです。

一人暮らしやカップルにぴったりのサイズ
大半の布団干しのバーの数は2~3本ですが、こちらはバーが1本だけのコンパクトなアルミ製の折りたたみ式の布団干しです。
バーは1本だけですが、支柱がA型に広がっているので、布団が適度に広がり中まで乾燥しやすくなっています。
ハンガーパーツもあり、普通の洗濯物も干せる室内物干しとしては一人暮らしやカップルには十分でしょう。
折りたたむと幅が7cmとコンパクトになるので、すき間収納にも適しており、そのまま衣類用ハンガーとして使うこともできます。
布団が4枚干せる大容量タイプ
屋外での使用も可能な、さびにくくて丈夫なステンレス製の布団干しです。伸縮タイプで、伸ばした状態だと布団を4枚干せるので、家族みんなの布団を干したい方におすすめです。
大容量タイプで、布団と洗濯物を干すことも可能。ハンガーかけがついているので、風でハンガーが動くことなく、しっかりと乾きます。ハンガーかけは取り外しできますよ。角が丸くなったフレームなので、布団を干すときに引っかかりにくいのがポイントです。

軽くてシンプルなアルミ製
パタンと広げればすぐ使えるシンプルなアルミ製の軽量布団干しです。畳むと8cmと薄く、収納の場所も取りません。
幅も高さも伸縮でき、最大でシングルの敷布団が4枚干せます。重量は3.1kgでとても軽いわりに、耐荷重が20kgあって布団干しとしては十分優秀です。
手前のバーにはハンガー干し用の波型パーツもついています。アルミ製でさびに強く、屋外での使用も安心。
持ち運びや伸縮もとても楽で、ベランダや物干しでの布団干しが辛い方におすすめです。
▼布団干しおすすめ3選【屏風型・扇型タイプ】
続いて、屏風型・扇型タイプのおすすめ商品をご紹介します。

大型バスタオルを干すのにも便利
扇型に開いて使う4枚干しの布団干しです。6枚干しタイプのように円形に広げるのではなく、180度以内で自由に角度をつけられます。
多少安定性に欠けますが、さっと取り出して使えて便利です。
バーの幅が116cmなので、シングルの掛け布団だと先端が少し垂れてきます。普段は室内干しやバスタオルの乾燥に使い、必要に応じてふとんを干す使い方が合うでしょう。
折りたたむと10cmほどになり、すき間収納も可能です。
5枚一気に干せて倒れにくい!
一度にふとんを5枚干せる、扇形の布団干し。家族が多い方や一気に布団を干したい方におすすめです。
ステンレス巻きパイプなので、錆びにくく丈夫。太めのパイプを使用しているので、安定感があります。さらに、角度を固定することで、外で干しても倒れにくいところもポイント。
コンパクトに折りたたみができるので、使わないの収納にも困りません。室内でも室外でも使いやすい布団干しです。

モリ工業 『コンパクト扇型ふとんほし FC-16』
大量に干せる6枚タイプ
「家族が多くて、ベランダやバルコニーでは干すスペースが足りない! 」という人におすすめなのが、一度に6枚の布団が干せるこの布団干しです。
扇型に開いて設置し、使わないときはたたんでコンパクトに収納できます。大判のバスタオルやシーツなどを干すのに便利で、安定性もあります。
ただし、バーの長さが110cmしかないので、1本のバーにセミダブルやダブルサイズの大きい敷布団を干すことはできません。
また、シングルサイズの掛け布団でも端が少し垂れ下がる状態になるので、とにかくシングルサイズの敷布団やベッドパッドを一度にたくさん干したいと考えている大家族向けです。
▼布団干しおすすめ2選【洗濯物兼用タイプ】
最後は、洗濯物兼用タイプのおすすめ布団干しをご紹介します。

横からふとんを干せるから力いらず
V字型構造で、横からふとんをスライドさせるように干せる布団干しです。
持ち上げる力がいらないので、女性やお年寄りにはうれしいデザイン。2本のバーはダブルで風も通りやすく、洗濯物を干すスペースが2倍になるのもポイント。
縦方向の伸縮性はありませんが、横方向はかんたんに伸縮でき、最大4枚の布団が干せます。
折りたたむことはできないので、設置後は置いたままで使用します。マンションのベランダや戸建てのテラスなど、スペースがきちんと確保できる場所なら安心して使える多機能型のふとん干しです。
突っ張りタイプの丈夫な洗濯物干し
ステンレスパイプを固定して使う突っ張り棒タイプの洗濯物干し。バネの力で固定するので、ねじや工具を使わずに簡単に組み立てができます。
衣類やバスタオルなど洗濯物をたっぷり干せる、2段式。耐荷重は約30kgです。固定したままなので、布団を干さない時も毎日活用できます。
ベランダのスペースを有効活用したい方におすすめです。
「布団干し」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 布団干しの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの布団干しの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ベランダ干しのアイデア! 布団干しシート・カバーを活用しよう
外干しをするとき、ベランダについた汚れや花粉が付いたりするのが気になるもの。そこでおすすめなのが、布団を汚れから守るシートやカバー。
布団干し用汚れ防止シートは、布団の下に敷いてベランダに直接触れないようにするものです。また、布団を入れて乾かせる布団干しカバーは、花粉や鳥の糞などから布団を守ることができます。
なかなか干せない時は「除湿シート」を活用しよう! ジメジメを解消
一人暮らしや忙しい方、天気の悪い時期などはなかなか外干しが出来ないですよね。そんな方は、除湿シートを取り入れるのがおすすめです。
除湿シートをシーツの下に敷いて使うことで、寝汗や湿気でジメジメとしてしまう布団も快適に使えます。
「室内物干し」や「物干しスタンド」もチェック 【関連記事】
布団干しを日常に! 生活コラムニストからアドバイス
上手な布団干し選びで布団を清潔に
洗濯物の室内干しが増えているのと同様に、花粉や大気汚染を理由に布団の外干しを控える人も増えてきています。
しかし、布団にたまった湿気を乾燥させないと、ダニやカビの原因になってしまいます。
家に布団干しがひとつあるだけで、布団干しが楽になり、寝具をさわやかに保ち快適に使うことができます。
置く場所や設置スペース、機能性から、自分に合った布団干しを選んで毎日を健やかに過ごしましょう。
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暮らし、ライフスタイルを主なテーマとするコラムニスト。 日々の暮らしから生まれるコラム、忙しくてもゆるりと楽しく暮らすためのアイデア、時短レシピ、生き方のアドバイスは男女問わず幅広い世代から支持を集めている。 新商品や話題の家電、生活用品などのヒット予測、使用分析にも強い。「願い事手帖の作り方」「スープジャーレシピ」など著書多数。