エアーベッドとは
エアーベッドとは、空気を入れることで使用できるベッドのこと。空気の増減で寝心地や柔らかさを変えることができ、また、全て空気を抜けばコンパクトに持ち運びが可能。自宅で使用するだけでなく、キャンプなどのアウトドアでも活躍します。
空気を入れることが必須になり、浮き輪と違って専用の空気入れが必要になりますが、寝心地・持ち運びの良さから、幅広く人気のある商品です。
キャンプ用エアーベッドの選び方
それでは、エアーベッドの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の5つ。
【1】空気の入れ方
【2】設置場所や歩くスペースに合うサイズ
【3】収納性や重量
【4】エアーベッドの素材
【5】空気の注入・排出方法
上記の5つのポイントを押さえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】手動か電動か空気の入れ方をチェック
キャンプ用エアーベッドは空気を入れて使用します。空気の入れ方は商品によって異なるので、シーンや使いやすさに合ったものを選びましょう。
▼手軽に使える「手動タイプ」
手動で空気を入れるタイプのキャンプ用エアーベッドには、手押しポンプタイプやフットポンプタイプがあります。電動よりもふくらませるのに時間がかかりますが、電源を確保しなくてもどこでもふくらませられるのが魅力です。
▼手早く入れられる「電動タイプ」
電動タイプのキャンプ用でエアーベッドは、力を入れなくても短時間で空気を入れられるのがメリットです。
コンセントタイプのものは電源を確保しなければいけないので、車のシガーソケットから給電できるアダプターを用意しておきましょう。電源不要で動く、乾電池タイプもあります。
▼風船のようにふくらませるエアソファも!
キャンプ用エアーベッドよりもサイズが小さめの、エアソファもあります。エアソファは空気の取り込み口を大きく広げると風船のようにふくらむので、かんたんに空気を入れられるのがメリットです。
エアーベッドよりもかんたんに空気が入れられるのに加えて、電源を確保しなくても使えます。一方でなかの空気が抜けにくいので、何人かで同時に乗ると空気が抜けてしまう可能性があります。
【2】設置場所や歩くスペースに合うサイズをチェック
キャンプ用エアーベッドは、使用するテントや車におさまるサイズを選びましょう。車種によってスペースが異なるので、自家用車のサイズに合っているかを確認するのが重要です。
ほかにも、身長の高い人なら大きめのもの、寝返りを多くうちたい人は幅があるものなど、使う人に合ったサイズを選びましょう。
▼設置場所はギリギリにならないようにしよう
一般的なエアーベッドの幅は、シングルサイズが90〜100cm、ダブルサイズは150cm前後。車中泊向きに幅130cm程度のものもあります。エアーベッドは寝返りをうつとほかの人にも振動が伝わるので、シングルを人数分並べるのがベストですが、ファミリー用テントに人数分のエアーベッドを敷きつめるのはたいへんです。
また、エアーベッドは身体を支えるのに充分な強度を持っていますが、歩いたり飛び跳ねたりすると破損の危険が高まります。ギリギリのサイズでは準備もたいへんなので、シングル、ダブル、車中泊向きを組み合わせて端の方に歩くスペースを確保できるサイズを選びましょう。
【3】収納性や重量かチェック
キャンプ用エアーベッドは、キャンプや車中泊など荷物が多くなるシーンで使います。荷物に積み込むときに、収納時のサイズを確認しておきましょう。ケースに収納したときのサイズがコンパクトなものなら、持ち運びに便利です。
また、キャンプ用エアーベッドによっては軽いものもあります。軽いものなら荷物としても最後に積み込むだけで済みます。
【4】エアーベッドの素材をチェック
キャンプ用エアーベッドの素材はいろいろなものがあり、特徴が異なります。素材選びのポイントは、肌触りと耐久性です。肌触りの面では、通気性、断熱性、やわらかさなど重視したいポイントで選びましょう。
耐久性は長期間使えるかに加えて、屋外環境で地面にそのまま敷いても使えるかなども選ぶポイントになります。使うシーンに合った素材のものを選びましょう。
(★)エアーのみとフォーム入りは寝心地が違う
エアーベッドには、大きく分けて、空気だけを入れるものと内側にフォームが入っているインフレータブルタイプのふたつがあります。通常のベッドでは、スプリングで身体を支えると同時に適度に体圧を分散しています。
エアーベッドにおいて、通常のベッドと同じような仕組みがとられているものがインフレータブルタイプです。インフレータブルタイプのエアーベッドは、内部に仕切り(=柱)があり、ここに空気が入ることでスプリングのような役割を果たしています。柱の数や空気の入れ方によって寝心地が異なりますが、どちらかといえばエアーのみのベッドは硬め、インフレータブルタイプはソフトな寝心地です。
【5】空気の注入・排出方法をチェック
エアーの注入時には、逆止弁などがあり空気入れを抜いたときに空気が抜けにくい構造になっていると安心です。インフレータブルタイプはバルブを開放すると自然に内部のフォームが復元しようとして空気が入るのが便利ですが、一方で空気の排出に時間がかかる場合もあります。大きめの排出バルブでスムーズに空気を押し出せるものを選びましょう。
キャンプ用エアーベッドおすすめ13選 人気のコールマン、ロゴスなど
キャンプ用エアーベッドの選び方のポイントをふまえて、おすすめ商品を紹介します。ぜひ参考にしてください。

機能と価格のバランスにすぐれたスタンダードモデル
柱の数が適切で、しっかり身体を支えてくれるスタンダードなエアーベッドです。ダブルロック構造により、空気の出し入れは簡単。PVC製なので肌触りはあまりよくありませんが、ブランケットなどを併用することでカバーできます。商品にはポンプは付属していないので、空気の注入・排出ができるポンプを用意しましょう。ダブルサイズもあります。

耐パンク性能が上がったタフさが自慢
コールマンのスタンダードなエアーベッドに比べて、軽くなったのに強度はアップ。なによりもダブルレイヤー構造でパンク性能が上がっているのが心強いです。
また、表面がポリエステル素材になり、肌触りも改良されています。幅300サイズのテントに2枚隣り合っても並べやすいサイズ感。ほかには車中泊向きの横幅135cmやシングルサイズもラインナップされています。残念ながら、ポンプは付属されていません。

フットと電動、ふたつのポンプを付属
フットポンプが付属するほか、ベッドには単一電池4本を使用する電動ポンプを内蔵しているので、クルマを横付けできないキャンプサイトでも安心して膨らませられます。
さらに、この内蔵モーターは空気の注入・排出ともに対応しているというのもうれしいポイント。強制的に排出できるので、きれいに空気が抜けます。ミニバンなどでの車中泊にもちょうどいいサイズで、ほかに幅100cm(シングル同等)やワイドな270cmのサイズ展開もあり、選択肢が豊富です。

空気入れ機能つきの収納袋で最後の一押しが簡単
空気注入用バルブと排出用バルブが表裏になっていて、目的に合わせて回転させて使うのがユニークです。インフレータブルなので、空気の注入はバルブを開いて放っておくだけ。
しなやかな寝心地と無音で準備できるのが最大のメリットです。ベッドの収納袋は空気入れ機能もあるので、膨らみが足りない場合は収納袋に詰めた空気を送り込むことで解消できます。
厚さ23cm×クイーンサイズのボリューム感!
電動エアーポンプなどで空気を入れれば、23cmもの厚みのあるベッドが圧倒いう間に出来上がります。キャンプはもちろん車中泊や家の中でも使用してもOK!ふかふかの寝心地とベロア調の肌触りの良さで、快適な眠りへと誘ってくれますよ。空気を抜けばコンパクトに折りたたむことができ、重さは約3.2kgと持ち運びも簡単です。
試しやすい価格に抑えられていますが、エアーポンプなどは付属されていないので注意してください。地面のゴツゴツや冷たさから離れられる「厚さ」を求める方におすすめの商品です。
スイッチを入れて90秒で設置終了!
付属のUSB充電式電動ポンプを使用すれば、約1分30秒ほどでスピーディーにベッドが作れます。しかも、ポンプは格納されるタイプなので、ベッド脇のスイッチを入れるだけでOK!コンセントや手で押さえる手間もありません。ちなみにポンプ単体で使用することもでき、約260gと軽量なので片手で持ち運べます。海・レジャーなどさまざまなシーンで活躍してくれますよ!
ベッドの表面は手ざわりの良いベロア調で、万が一穴が開いてしまった時でも、付属のリペアシールで補修ができるから安心。短時間で膨らませられる「手軽さ」重視の方におすすめです。
プッシュすることでかたさを微調整
いち早くインフレータブルの極厚ベッドを発表したのがシートゥサミットです。バルブは大口径で、裏表入れ替えることで空気注入・排出がスムーズに行なえます。空気の量で寝心地が変わりますが、プッシュにより空気の微調整ができるので、寝心地にうるさい人も安心です。
内蔵しているフォーム構造は、熱の対流を防止する独自の形状でエアーのみのベッドよりもあたたかく眠れる印象。サイズはレギュラー、ラージワイド、ダブルの3タイプですが、ダブルで横幅132cmと通常のエアーベッドよりは狭めです。
ワンランク上のベッドをお探しならこの商品
バルブを開けて5~10分放置すれば自然と膨らむインフレーターマットです。この商品のポイントは抜群の寝心地の良さ!ストレッチ性のある生地に包まれた、厚さ10cmのウレタンマットがしっかりと体重を支えてくれます。加えて、裏面はポリエステル生地に変えることで、表面とは違った張りのある寝心地を体感できます。ぜひ、お好みに合わせてチョイスしてください。
折りたためば約77×Φ25cm程度に収まるので、車中泊用に車に装備しておくのも良し、キャンプ用品として準備しておくのも良し、少し高めの価格帯ですが一つあると便利な商品です。
使いやすいスタンダードな定番ベッド
手動ポンプで膨らませるスタンダードなエアーベッドです。とは言え、あちこちに散りばめられている「使いやすさ」がコストパフォーマンスをさらに向上させている点がポイント!例えば、付属ポンプは軽い力で簡単に空気入れができるダブルアクションタイプを採用しており、コンパクトに折りたためばリュックにもすっぽりと収まります。
厚さ22cmのしっかりとしたボリューム感で、地面の冷たさ・硬さに悩まされることはありませんよ。電気を使用しないため、アウトドアはもちろん非常時用として保管しておくのも良いですね。
パワーエアポンプ内蔵で空気をすぐ注入!
こちらのエアーベッドはパワーエアポンプが内蔵されており、一般家庭用電源やオートキャンプ場などにあるAC電源で使えます。約60〜70秒とハイスピードで膨らませられますので、キャンプ時間も有意義に過ごせますよ。
肌に触れる部分はベロア調になっており、心地いい眠りを体感できます。また、スタイリッシュなデザインになっていますので、見た目にもこだわる方におすすめするエアーベッドです。
軽量化しても耐久性は抜群!
キャンプ時はさまざまなキャンプギアを持っていきますので、1個ずつの重量は軽くしたいものです。こちらのエアーベッドは、内部構造に高強度の繊維を使用したので、軽量で持ち運びが楽です。また、米特許所得のファイバーテック構造により、安定した耐久性も兼ね備えていますので、大人が2人寝ても安心して使用できますよ。
サイズは、ダブルサイズの他にシングルとワイドダブルがありますので、好きなサイズを選びましょう。空気入れは付属せず、別途購入が必要になりますのでご注意を。
シンプル機能だから実現するこの価格!
シングル・ワイドシングル・ソファタイプと3種類展開しているので、使用用途に合わせてピッタリのものを見つけられるエアーベッドです。別売りの空気入れを使って膨らませるスタンダードなタイプで、アウトドアシーンや車内泊でもふかふかとした寝心地が楽しめます。ちなみに同メーカーによるポンプ(18mm)がピッタリのサイズ感です。
特筆すべきはコストパフォーマンスの良さ!とても試しやすい価格に抑えられているので、キャンプだけではなく、来客用などに一つ購入しておくのもおすすめです。価格重視の方はぜひ!
しっかりと体を支えてくれる安定感をお手軽に!
空気入れを使用して膨らませるタイプのエアーベッドです。シングルであれば191×99×25 cmと睡眠をとるにはちょうど良い大きさで、背骨と体をしっかり支えてくれる「コイルビーム構造」と25cmの厚みによって、地面の冷たさやゴツゴツの不快感は無縁!空気を抜けばコンパクトに折りたたむこともできるので、ハイキングなどの移動でも邪魔になりません。
収納袋と修復用パッチも付いているので万が一の時も安心です。ちなみに環境配慮型素材を使用して作られている商品なので、自然を大切にし、自然を楽しめるような方はぜひ!
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする キャンプ用エアーベッドの売れ筋をチェック
Amazonでのキャンプ用エアーベッドの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
キャンプ用エアーベッドに関するQ&A よくある質問
エアーベッドを導入するメリットは?

圧倒的な快眠を得られることです。キャンプで固い地面で寝ていると、朝起きて全身が痛いなんていうことがよくあります。そこで、エアーベッドがあれば、ぐっすり眠れ、朝気持ちよく目覚めることができます。
結露対策は?

エアーベッドは通気性がよろしくありません。そのため、結露や湿気、カビなどは傷みの原因につながります。注意したいのは、寝袋などを使用して直接寝ないようすることです。また、使用しないときは、テント内の換気をするなどして干したりするのがよいでしょう。
エアーベッドと一緒にチェックしたいアイテム テント、寝袋、空気入れ
エキスパートからのアドバイス
タフなシーンを想定して製品を選ぼう
極厚で地面の影響を受けにくく、心地よく眠れるのがエアーベッドの利点。テントのフロアサイズにあったもので、2枚以上を並べる場合は、身体が隙間に落ちないよう計算することも大切です。
また、エアーベッドを使ううえでもっとも困るのが、空気漏れ。家庭用のエアーベッドでも似たような商品はありますが、アウトドアブランドが作っているものは家庭用とは違い、地面の石などを考慮して設計しているので、アウトドアブランドの製品を選ぶほうが安心です。
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