中型犬用ケージの選び方 愛玩動物飼養管理士に聞いた!
愛玩動物飼養管理士である石原美紀子さんに、中型犬ケージを選ぶときのポイントを教えてもらいました。選び方のポイントは下記。
【1】高さは成犬になったときの「推定体高×1.6倍程度」が目安
【2】幅は成犬になったときの「推定体長×1.6倍程度」が目安
【3】成犬になって買いかえる予定なら、いま合うサイズを
【4】屋根、壁面、床を取り外せるケージが掃除しやすい
【5】インテリアにこだわる人は茶色か黒がおすすめ
「ケージ」、「サークル」、「クレート」などの呼び方があり、しっかり解説いただいています。「ケージとは?」と思っている方も、参考にしてみてくださいね。
【1】高さは成犬になったときの「推定体高×1.6倍程度」が目安

出典:マイナビおすすめナビ

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ワンちゃんのおうちには「ケージ」「サークル」「クレート」があります。
ケージは床と天井があるもの、サークルは囲いだけのもの、クレートは持ち運び可能なものです。中型犬はジャンプ力がかなりありますので、サークルよりもケージがおすすめです。
ケージの高さは、犬が立った状態で頭の上に人間のにぎりこぶしふたつ分程度の余裕があることが望ましいです。そのためケージの高さは、ワンちゃんが成犬になったときの推定体高×1.6くらいのものを選びましょう。
なお、体高は犬が立った状態で、足元から首元までの高さであって、頭の高さを考慮していません。1.6倍するのはそのためです。
【2】幅は成犬になったときの「推定体長×1.6倍程度」が目安
幅は、成犬になったワンちゃんが、ごろんと横になったときに左右に少しゆとりがあるサイズがおすすめです。幅は、成犬になったときの推定体長×1.6くらいがいいでしょう。
なお、体長は坐骨端(おしりの一番突きだした部分)から胸骨端(胸の一番張り出た部分)までの長さで、こちらも頭の長さは含まれません。ワンちゃんは寝るとき少し丸まりますが、余裕を見て1.6倍としています。
【3】成犬になって買いかえる予定なら、いま合うサイズを
子犬にケージを買う場合、トイレのしつけの面からはあまりに広いケージはおすすめできません。なかで排せつできてしまうからです。
「ずっとひとつのケージを使い続ける」なら、推定体高×1.6倍程度の高さと推定体長×1.6倍程度の幅を満たすケージがおすすめですが、成犬になったときにケージを買いかえる予定があるなら、ワンちゃんが立ったときに頭上に人間のにぎりこぶしふたつ分くらい、ごろんと横になったときに左右に少しゆとりがあるサイズを選びましょう。
【4】屋根、壁面、床を取り外せるケージが掃除しやすい
ケージ内にトイレを設置する場合は、はみ出したオシッコなどでケージの床や壁面が汚れます。また、ケージ内ではワンちゃんは寝るだけという場合でも、抜け毛や目やになどが落ちて床にたまります。壁面も、網目の隅にホコリや抜け毛などがつきます。ケージ内は、意外と汚れやすいのです。汚れたケージはワンちゃんとお部屋の衛生上よくありませんし、においます。
ケージは、消臭スプレーを使った毎日の清掃や定期的な水洗いが必須です。壁面と床が一体化していると水洗いが難しいので、取り外してそれぞれのパーツに分解できるケージがおすすめです。
【5】インテリアにこだわる人は茶色か黒がおすすめ
ケージの色には着色なしの銀色(ステンレスの色)、白、茶色、黒などがあります。
銀色は一番シンプルですが、どことなく素っ気ない感じもします。白は汚れが目立つので掃除の契機になりますが、掃除する時間が取れないときなどに困ります。茶色はカントリー調のお部屋に合います。
また、黒は置くとシックで、アーバンなお部屋と相性がいいです。どちらも汚れが悪目立ちしません。茶色か黒をおすすめします。
中型犬用ケージのおすすめ商品はこちら! 愛玩動物飼養管理士が選ぶ
ここからは、愛玩動物飼養管理士・石原美紀子さんに選んでもらったおすすめの中型犬用ケージを紹介します。

天井がメッシュで、ジャンプしても衝撃が少ない
商品名は「サークル」ですが、天井があるので「ケージ」だと考えます。
着脱テープ式の天井が取りつけられるので飛び出しが防止できますし、メッシュなのでワンちゃんがケージ内でジャンプしても衝撃が少ないです。
入り口は前面にしかないので、置き場所を考える必要があります。ドアはスライドロック式なので、ワンちゃんの体当たりで外れてしまうことがありません。

前面パネルにワザあり!
前面パネルを上げて天井部分に収納し、固定できるのがポイント。入り口が広いのでワンちゃんが出入りしやすいです。日頃は前面パネルをフルオープンにして、お留守番のときだけ前面パネルを閉めるといった使い方ができます。
ケージは使っているうちに、ケージを置いている部屋の床にもニオイがつきますが、この商品はキャスターつきで移動しやすいので、床の拭き掃除のときもラクチンです。また、トレイだけを引き出せるので、トレイの水洗いもかんたん。

お手軽価格で洗いやすいケージ
トレイに凹凸があり、金網にオシッコなどの汚れがつきにくいのがポイント。
それぞれの面を固定するワイヤージョイントがはめやすく、女性でも組立てしやすいのも特徴です。
トレイと柵はフックで固定する仕組みなので、フックを外すだけでトレイを洗うことができます。また、手ごろな価格で手に入るのもうれしいポイントです。

パッと広げてすぐ使えるキャンプ用のケージ
やわらかい素材でできているうえ、折りたたみ式でパッと開いてすぐ使えます。ワンちゃん連れのキャンプにピッタリ。
3方向がメッシュ素材で、扉を巻き上げて脱着テープで固定できるので、ワンちゃんの様子が外から見えますし、通気性もばつぐんです。さらに、給水ボトルが取りつけられるバンドつき。
素材がやわらかいので家に常設するにはやや不向きですが、アウトドア派には必須のケージといえます。また、災害時に避難所へ持っていって、ワンちゃんの一時待機場所として使うのにもピッタリです。

キャスターがつけられて移動もラクちん
こちらの商品には側面と前面に入り口があります。さらに別売りの「キャスター4個セット」がつけられるので、移動もかんたん。
足元が網スノコになっていて、その下にトレイがあります。網スノコだけ、トレイだけを外して洗えるので清潔です。
作りが頑丈なので2段積み重ねてアジャスターボルトで固定でき、ブリーダーで使っている方も多い商品です。アジャスターで高さを微調整できるのもいいところ。
Lサイズは、セレナなどのワゴン車のカーゴルームにピッタリ入る大きさなので、車での移動時も便利。色も黒で、インテリアの邪魔になりません。

3つのドアで置き場所を選ばない
側面と前面、天井に入り口があるので、掃除がらくです。また、部屋の隅に縦置きと横置きの両方ができるので、室内の置き場所に困りません。
色もシックな黒なので、インテリアを邪魔しません。トレイだけを取り外して丸洗いもできます。
さらに、折りたたみできるので収納もらくですし、折りたたんだとき専用の取っ手がついているので、キャンプや旅行で車載して持ち運びたいときにも便利。
ペット用品専門店のプチリュバンならではのこまかい気使いが随所に見られます。

リードの固定などに便利なフックつきでキャンプ向き
ポリエステル製のソフトクレート。フレームがスチール製なので頑丈です。また、4方向がメッシュ素材なので通気性もよく、ワンちゃんの様子もよくわかります。
正面、上、片側側面から開閉でき、どこからでもワンちゃんを入れられるのも便利。
リードを固定するフックがついているので、キャンプ場などではワンちゃんにリードをつけ、フックにかけておきましょう。ドアの開閉時における、ワンちゃんの飛び出し&脱走事故を防げます。

キャスターつきで、じゅうたんのお掃除がらく
ブラックのシンプルなデザインで、前と横にドアがついているので置き場所を選びません。
キャスターがついているので、ケージを置いている床の掃除にも便利です。ただ、キャスターはフローリングを傷つけることもあるので、じゅうたんの上に置くことをおすすめします。
お掃除しやすいアミスノコと受け皿トレイつきだからお掃除がラクチンで、ワンちゃんが粗相をしても清潔に保てます。
ふたつ重ねて置くこともできるので、ブリーダーさんなどに愛用者が多いケージです。

オシャレ感を求める人におすすめ
すべてが天然木タモ材でできています。木目がキレイなナチュラル、ダークなブラウンの2色展開で、すべてのパーツをネジ止めするだけと組立てはかんたん。すべて木製なので、インテリアにとことんこだわりたい方にも納得のデザインです。
出入り口は引き戸式で、ちょっとした「個室」のような趣きです。お値段は張りますし、Lサイズは17.6kgと重いですが、天然素材の安心感はなににも代え難いもの。インテリアにこだわる方、ナチュラル志向の方におすすめです。
全てのおすすめ商品比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 各通販サイトの最新人気ランキング
Amazon、楽天市場での中型犬用ケージの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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愛玩動物飼養管理士からのアドバイス
トイレのしつけをする場合、基本は狭めのケージで
子犬のときにケージのなかを「トイレスペース」「居住スペース」に区切り、トイレのしつけをする方法もあります。その方法でバッチリ、トイレをしつけられるワンちゃんもいます。
しかし、絶対に自分の居住スペースはキレイにしておきたい! という性格のワンちゃんは、たとえスペースを区切っていても、ケージ内のトイレで排せつしないことがあります。そういったワンちゃんは、子犬の頃、寝転べるくらいの狭めのケージに入れておいて、タイミングを見てケージから外に出し、トイレに誘導するというしつけ方法が向いています。
また、オシッコの上に寝転んでも平気なワンちゃんの場合も、同じように狭めのケージに入れて外のトイレに誘導するしつけ方のほうが向いています。
広めのケージは成犬になってから、留守番時の待機所としても使えるので、買って損はありません。広めのケージ内にトイレスペースを設けてみて、トイレのしつけの様子を見ながら、狭めのケージを買い足すか検討するとよいでしょう。
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