モバイルバッテリーで充電できない理由
コンセントがなくても内蔵されたバッテリーでスマホの充電ができるモバイルバッテリーは、外出時に欠かせないガジェットです。
モバイルバッテリーが充電できない問題は、充電できない理由を知ることで対策を取れるようになります。まずは、モバイルバッテリーが充電できない理由について確認していきましょう。
バッテリー残量がない
モバイルバッテリー本体のバッテリー残量が底をついているケースです。スマホに充電するためには、本体にじゅうぶんなバッテリーが残っていなければいけません。
そのため、モバイルバッテリーで充電ができない場合は、本体のバッテリー残量が足りているか確認しましょう。また、本体を充電していたつもりでも接触不良などでできていなかった可能性も考えられます。
ケーブルの差し込み方などでうまく接触ができていないケースもあるため、スマホとモバイルバッテリーがしっかりケーブルでつながっているかの確認も行いましょう。
出力電力の不足
スマホに充電する際に、モバイルバッテリー側の出力電力が足りていないとスマホへの充電をじゅうぶんに行えません。また、充電できたとしても完了するまでに長時間を要するため、使い勝手の面でもよくないでしょう。
とくに、価格の安いモバイルバッテリーの場合は出力電力が弱く、満足いく充電ができない可能性があります。そのため、モバイルバッテリーを購入する際は、スマホへの出力電力が足りているかをしっかり確認しておくことが大切です。
充電ケーブルの故障
充電ケーブルが故障していると接触不良によってじゅうぶんに充電ができません。そのため、本体に問題がない場合は充電ケーブルに問題ないか確認することが大切です。
充電ケーブルが故障しているかを突き止める方法として、同じ充電ケーブルでほかの機器の充電をおこなう方法があります。ほかの機器でも充電ができなければ、モバイルバッテリーではなく充電ケーブルに問題があるとわかるでしょう。
ほかにも、故障ではなくても、ケーブルの接触部分にほこりやゴミがついていることで接触不良を引き起こす可能性があります。そのため、ケーブルに汚れがないかの確認もあわせておこなうようにしましょう。
スマホの不具合
スマホ自体の不具合で充電できない場合も考えられるでしょう。スマホの不具合はソフトウェアのバージョンが低かったり、細かなエラーが発生していたりすることが原因として考えられます。
また、スマホに不具合が起こっていると、動作が遅くなったり誤作動が起こったりするため、これらの傾向が見られる場合は、スマホに問題のある可能性が高いでしょう。モバイルバッテリー自体に問題がなければ、スマホ自体の問題である可能性も考慮して対策を考える必要があります。
モバイルバッテリーの寿命
モバイルバッテリーはトータルで充電できる回数が決まっています。そのため、長年使っていると経年劣化で、寿命が訪れるでしょう。
購入から数カ月しか経っていない場合でも、頻繁な使用や間違った扱い方によって早めに寿命が訪れるケースもあります。
また、モバイルバッテリーの寿命がくる目安は製品によって異なります。製品の充電可能回数と使用年数を比較することで、大体の寿命目安がわかるので、購入時に確認しておきましょう。
モバイルバッテリーで充電できないときの対処法
モバイルバッテリーで充電できない場合は、新しい製品に買い替える前にいくつかの対処法を試してみましょう。続いて紹介する対処法を参考に、充電の問題が解決できないか試してみてください。
モバイルバッテリーを充電する
モバイルバッテリー自体の充電が足りていない場合は、モバイルバッテリーを充電することで問題は解決します。モバイルバッテリーの充電残量を確認して、不足していればしっかりと充電してください。
また、充電残量の確認方法は点灯するランプの数で把握できるタイプや、液晶画面に表示されるタイプなど製品によって異なります。そのため、別途付属の取り扱い説明書を参考にしましょう。
モバイルバッテリーの充電がじゅうぶんでもスマホに充電できない場合は、モバイルバッテリー以外の故障が考えられます。
充電ケーブルを変更する
充電ケーブルが損傷している場合は、ケーブルを変更することで問題が解決できるかもしれません。
まずは、充電ケーブルが正しく接続されているかを確認しましょう。そして、ケーブルが損傷していないかを確認します。
そこで問題があれば充電ケーブルを変更しましょう。また、別のデバイスを使って同じ充電ケーブルが正常に機能するかを確認することでも、ケーブルと本体の問題を分けて確認できます。
充電ケーブルに問題があるようであれば、ケーブルを買い替えて再度充電を試してみましょう。
スマホを再起動する
モバイルバッテリーに問題がなさそうであれば、スマホに問題がある可能性があります。そのような場合は、スマホを再起動することで、一時的なソフトウェアの問題が解消されて充電も可能になるケースもあるでしょう。
スマホを再起動させる方法は以下のとおりです。
◾️iPhoneの場合(バージョンによって再起動の方法は異なります)
1. 右側のサイドボタンと片方の音量調整ボタンを長押しする
2. 「スライドで電源オフ」と書かれた電源オフスライダーが表示されたら右にドラッグして電源をオフにする
3. デバイスの電源が落ちるまで放置する
4. デバイスの電源を再度入れる場合は右側のサイドボタンをAppleのロゴ画像が表示されるまで長押しする
◾️Androidの場合
1. 右側にある電源ボタンを長押しする
2. 表示されたオプションのなかから「再起動」を選択する
3. 電源が落ちて再起動が始まる
4. 正常に再起動されるとロック画面やホーム画面が表示される
とくに、スマホの動作が遅いと感じる場合はモバイルバッテリーではなくスマホの問題かもしれません。原因が見つからない場合は、一度スマホの再起動を試してみてください。
モバイルバッテリーを買い替える
さまざまな対処法を試しても問題が解決しない場合は、モバイルバッテリーの買い換えを検討しましょう。とくに、長年使っていて寿命が訪れている場合は、早めの買い替えが大切です。
寿命を超えて使い続けることで、本体から発火したり発煙したりするリスクが高まります。実際にモバイルバッテリーによる発火が原因で火災が発生した事例も報告されています。
また、モバイルバッテリーを買い換える場合は容量の多い製品がおすすめです。容量が多いと充電回数を減らせるため、製品が長持ちしやすくなります。
こちらの「モバイルバッテリー人気おすすめ34選|大容量・軽量・小型など」では、おすすめのモバイルバッテリーを厳選して紹介しています。モバイルバッテリーの基本的な選び方も解説しているので、買い替えを検討している方はぜひ参考にしてみてください。
モバイルバッテリーを長持ちさせる方法
モバイルバッテリーを長期的に使用するためには、正しい使い方をすることが大切です。間違った使い方で寿命を早めることのないように、大事な要点についてしっかり確認していきましょう。
温度の高い・低い場所に放置しない
モバイルバッテリーは極端な温度変化に敏感な製品です。そのため、高温や低温の環境での使用はなるべく避け、適切な温度帯で使用するように心掛けましょう。
とくに、夏場の日の当たる場所や車の中は、本体に熱を帯びやすいため、注意が必要です。また、冬場のストーブの近くやこたつの中に放置することも危険です。
さらに、気温が5℃を下回ると放電効率が落ちるため、寒さが激しい日はなるべく外に持ち歩かない方がよいでしょう。
極端な温度の場所で放置することで、最悪の場合発火の原因にもつながります。予期せぬトラブルを招かないためにも、温度管理をしっかり行って安全に使用しましょう。
バッテリー残量を0にしない
バッテリー残量が0%の状態で放置すると、バッテリーが劣化する原因となります。バッテリーが劣化すると充電が完了するまでに時間がかかったり、使用できる容量が少なくなったりします。
そのため、長期的に使用しない場合でもバッテリー残量をなくさないよう、定期的に充電することが大切です。また、残量が100%超える過充電もバッテリーにはよくないため、残量はつねに20%〜80%程度で維持することを意識するとよいでしょう。
充電中にスマホを利用しない
充電中はスマホを利用しないことが推奨されています。充電中のスマホ利用は、バッテリーへの負担が増加し、寿命が短くなる危険性があります。
逆にいえば、充電時にスマホの利用を控えることで、バッテリーの寿命を長持ちさせられるでしょう。
また、充電中にスマホを使用することで充電の効率が低下して、発熱などのトラブルを引き起こす可能性もあります。そのため、どうしても急ぎで使用しないといけない場合を除いて、充電中にスマホは使用しないことが大切です。
満充電で放置しない
モバイルバッテリーを使用する際は、バッテリーが満タンの状態で充電を続けないようにしましょう。
バッテリーが満タンの状態で充電を続けると、過充電が発生し、これがバッテリーの劣化を促進します。また、古い製品であれば過充電による発火のリスクもともないます。
そのため、モバイルバッテリーの充電を睡眠中に行っている方は注意が必要です。
安全と効率の面からモバイルバッテリーが満充電の状態になったら直ちに充電を停止し、ケーブルをつないだ状態で放置しないように心がけましょう。
モバイルバッテリーを買い替えるタイミング
モバイルバッテリーは、長期的に利用すると品質の劣化が進みます。そのため、いくつかの問題が発生したタイミングで買い替えが必要です。
モバイルバッテリーの買い替えを検討するタイミングについて確認していきましょう。
本体が膨張したり熱を持ったりしている
本体が膨張してきている場合や、過剰な発熱を感じる場合は、発火や爆発のリスクがあります。そのため、安全性の観点からもこれらの傾向が見られたら直ちに交換が必要です。
一方で、モバイルバッテリーの性質上、発熱自体は一般的に起こるため、手に持てる程度の熱さであればそこまで気にする必要はないでしょう。しかし、手に持てないほどの熱さの場合は明らかに異常が発生しています。
とくに、高温の環境に放置することや強い衝撃を与えることで膨張や発熱は起こりやすくなります。頻繁に買い替える必要がないように、つねに正しい使い方を意識して使用するようにしましょう。
充電に時間がかかる
モバイルバッテリーから満充電するまでにかかる時間が延びた場合は、買い替えを検討する必要があります。
充電に時間がかかる場合、バッテリーの劣化が進んでいることが考えられます。バッテリーが劣化すると本体を充電する時間だけでなく、満充電でスマホへ給電できる回数も減少します。
そのため、充電にかかる時間が延びたと感じる場合やスマホへ給電できる回数が減ったと感じる場合は、モバイルバッテリーの買い替え時だといえるでしょう。
バッテリーの寿命に達した
長期的に使用していると給電速度が落ちたり、すぐに充電できなくなったと感じることもえてくるでしょう。それらの症状は、バッテリーの寿命を知らせるサインとも言えます。バッテリーの寿命を迎えた場合は、速やかに新しい製品に買い替えるようにしましょう。
また、バッテリーの寿命を超えて使用すると発熱による火災トラブルを引き起こす可能性もあります。バッテリーの寿命は製品によって異なりますが、おおよそ一年ほど利用している場合は、買い替えを検討するとよいでしょう。
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モバイルバッテリーで充電できない理由と対処法のまとめ
今回は、モバイルバッテリーでスマホが充電できない理由と対処法について紹介しました。
モバイルバッテリーで充電できない場合は、バッテリー残量や出力電力の不足、充電ケーブルの故障などが考えられます。モバイルバッテリーを充電したり、充電ケーブルを変更したりすることで、一時的に問題は解決できるケースがほとんどです。
しかし、モバイルバッテリーは給電できる回数が製品ごとに決められているため、長期的に使用していれば劣化は避けられません。そのため、購入から1年以上経過しているモバイルバッテリーの場合は、買い替えが最適な手段になる場合もあります。
経年劣化によって発火のトラブルが発生するリスクもあるため、モバイルバッテリーの劣化を感じる場合は早めの買い替えを検討してみてください。
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