クレヨンしんちゃん映画の魅力!
『クレヨンしんちゃん』の映画シリーズの見どころは、なんといっても「映画ならではのスケールの大きさ」。テレビシリーズでは主人公・野原しんのすけ(しんちゃん)の身の回りで起こる出来事が描かれる『クレヨンしんちゃん』ですが、映画では家族や友達の絆をテーマに壮大な物語が展開されます。
また、一部の作品には原恵一や湯浅政明といったアニメ界を代表する一流クリエイターも参加しており、子ども向け作品の域を越えた質の高いストーリーや演出を楽しむことができます。こうしたアニメ映画としての「奥の深さ」も、シリーズの大きな魅力といえるでしょう。
クレヨンしんちゃん映画の選び方
ここからは、数ある『クレヨンしんちゃん』の映画から、観たい作品を選ぶ上でのポイントを紹介していきます。主なポイントは下記の4つです。
【1】製作された年代で選ぶ
【2】映画のシリーズで選ぶ
【3】主題歌や挿入歌で選ぶ
【4】歴代興行収入から選ぶ
それぞれ詳しく見ていきましょう。
【1】製作された年代で選ぶ
『クレヨンしんちゃん』の映画シリーズの作風は、制作された年代によって大きく分けることができます。
ゆるさと笑いの初期作品
90年代に制作された初期の作品は、原作者の臼井義人先生が深く関わっていることもあり、テレビシリーズから作風を引き継いだ明るくコミカルな内容のものが多い傾向にあります。作画やギャグには少々時代を感じるかもしれませんが、小さなお子さんでも楽しく観られることでしょう。
子共も大人も楽しめる2000年代以降作品
映画シリーズにおける大きな転換点となったのが、2001年に公開された原恵一監督による『嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』。巧みな演出やこだわり抜かれた描写、大人にも響く感動的なストーリーが高く評価され、以降はより広い層をターゲットにした作品が増えていくこととなります。
【2】映画のシリーズで選ぶ
映画シリーズでは、作品ごとに異なるメインキャラクターの存在も注目したいポイントのひとつです。
「かすかべ防衛隊」が主役のシリーズ
「かすかべ防衛隊」とは、しんちゃんが通う「ふたば幼稚園」の同級生で結成されたチームのこと。メンバーはしんちゃんを中心に風間くん、ネネちゃん、マサオくん、ボーちゃんで構成され、作品によってはそこに新メンバーが加わることもあります。
基本的にはあくまで幼稚園児の仲良しグループなのですが、映画シリーズでは子どもらしからぬ大活躍を見せ、本当に街や地球の危機を救ってしまうことも少なくありません。また、冒険を通じて描かれる彼らの成長や友情も、物語を盛り上げる重要な要素となっています。
「野原一家」が主役のシリーズ
しんちゃんの両親であるみさえとひろし、妹のひまわりやペットのシロといった「野原一家」も、多くの映画で主役級のキャラクターとして描かれています。家族愛がテーマの作品が観たいのであれば、こうした野原一家の活躍が軸になっている映画を選ぶのがおすすめです。
とくに、みさえ・ひろしは作品によっては敵の手に落ちてしまうことも多いものの、そこから再起する姿に大人の方は思わず感情移入してしまうはずです。そのほか、ひまわりが重要な役割を持つ作品ではしんちゃんの「お兄ちゃん」としての一面にスポットがあたることも多く、こちらも映画シリーズならではの見どころといえます。
【3】主題歌や挿入歌で選ぶ
作品を選ぶ上では、物語を盛り上げる「音楽」にも注目です。というのも、『クレヨンしんちゃん』の映画では有名アーティストの楽曲が主題歌や挿入歌に起用されることも多く、公開のたびに大きな話題を呼んでいます。
例えば、『バカうまっ!B級グルメサバイバル!!』の主題歌は、SEKAI NO OWARIの代表曲であり現在もCMなどで人気の楽曲「RPG」。このように、のちの有名楽曲が実は『クレヨンしんちゃん』の映画タイアップ曲というパターンもあるため、どの映画にどんな楽興が使われているのか調べてみるのも面白いはずです。
【4】歴代興行収入から選ぶ
必ずしも作品の出来と直結するわけではありませんが、映画としての興行収入も作品選びにおいてはひとつのヒントになるでしょう。ちなみに現在、映画シリーズの歴代作品における興行収入1位は『映画クレヨンしんちゃん オラの引越し物語~サボテン大襲撃~』の22億9000万円となっています。
一方で興行収入ランキングに関しては、映画第一作である『映画クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王』が2位にランクインしているのも面白い点です。当時のアニメ映画としては破格の22億2000万円という興行収入からも、『クレヨンしんちゃん』がいかに多くのファンに愛されてきた作品かがわかるでしょう。
クレヨンしんちゃん映画ランキング
上記のポイントをふまえたうえで、ここからは私「Ringo 4ko」がおすすめする『クレヨンしんちゃん』の映画トップ5を紹介します!

大人と子どもを対比、映画的演出が見事な不朽の名作
公開から20年以上経った現在でも、シリーズ随一の人気作として不動の地位を築いている本作。描かれるのは、古きよき時代へのノスタルジーを利用して「大人」を洗脳する悪の組織との対決。未来ある「子ども」の代表であるしんちゃんが放つ、メッセージ性に富んだセリフの数々はいま見ても胸が熱くなります。
また、名シーンとして名高い「階段」のシーンに代表される、原恵一監督によるセンスあふれる演出も本作の大きな特徴。昭和をリアルに再現した描写にも並々ならぬこだわりが感じられます。その完成度の高さと革新性から、日本のアニメ映画史においても重要な位置を占めている、まさに傑作と呼ぶにふさわしい作品です。

ロボットは父親になれる?待ち受けるのは悲しき宿命
「大人も泣ける」という点では、『オトナ帝国』に負けずとも劣らないのがこの作品。タイトルにある「ロボとーちゃん」とは、しんちゃんの父・ひろしによく似た謎のロボット「ロボひろし」のこと。自分こそが本物のひろしだと主張するロボひろしに、しんちゃんも徐々に心を開いていくのですが…。
おなじみのモノマネがモチーフの「五木ひろしロボ」が登場するなど、コミカルな要素もたくさんあるものの、見どころはやはりシリアスなストーリー。とくに終盤の展開は、小さなお子さんのいる親御さんは涙なしには見られないでしょう。本作が投げかける哲学的な問いは、観終わった後も長く心に残り続けるはずです。

説得力抜群の描写で語られる、戦国を舞台にした悲恋
しんちゃんが「戦国時代」にタイムスリップして冒険を繰り広げる本作を、たかがアニメ映画とあなどるなかれ。作中で描かれる戦国時代の生活や合戦の様子には徹底した時代考証がなされており、そのリアリティはまさに実写映画顔負け。歴史ファンからも高い評価を受けています。
さらに、ストーリーには「身分違いの恋」や「人の死」といった『クレヨンしんちゃん』のイメージからは一見遠いテーマが巧みに盛り込まれ、観る者の心を揺さぶります。とはいえ、野原一家の絆といったシリーズの定番要素も健在のため、『クレヨンしんちゃん』の映画としてもしっかり楽しめるでしょう。

学園×ミステリー、斬新なのに温かみのある物語
2021年公開と最近の作品である『天カス学園』は、シリーズ初の要素が盛りだくさんの意欲作。エリートを養成する学園を舞台に展開されるのは、なんと伏線が張り巡らされた「本格(風)ミステリー」。学園ドラマとしての楽しさと謎解きの面白さを一度に味わえる、お得な作品となっています。
そのほか、本作ではかすかべ防衛隊のなかでも、風間くんとしんちゃんの関係性にスポットが当たっているのも面白いポイント。友情と進学の間で揺れ動く風間くんの繊細な心理描写に、自らの子ども時代を思い出して共感する方も多いでしょう。多様性をめぐるメッセージなどもあり、お子さんにもぜひ観てほしい一作です。

考えるヒマすら与えない、ハイテンションな娯楽作
感動作が注目されがちな『クレヨンしんちゃん』の映画シリーズですが、もちろんコメディ要素の強い作品にも「名作」は存在します。その代表格である本作のストーリーは、指名手配されてしまった野原一家がひたすら追っ手から逃げるだけ。考えさせられる深いテーマや、感動的なシーンはほとんどありません。
しかしその分、思いきり笑えるギャグと迫力のあるアクションがこれでもかと詰め込まれており、まるでアトラクションのように何も考えずに楽しむことができます。なかでも、水島努監督によるダイナミックな映像で描かれる、あり得ないシチュエーションの数々は爆笑間違いなしでしょう。
歴代クレヨンしんちゃん映画おすすめ15選 まだまだある!
ここからはその他のクレヨンしんちゃんの映画のおすすめ商品をご紹介していきます。
緊迫感のあるストーリーと、恋愛要素を楽しむなら
『夕陽のカスカベボーイズ』で野原一家とかすかべ防衛隊が冒険するのは、映画のなかにある西部劇の世界。そんな本作は、「映画のなかの世界では徐々に現実での記憶が薄れていく」という設定が非常に秀逸です。タイムリミットが迫るなかで脱出を目指すドキドキ感は、歴代作品のなかでも唯一無二といえるでしょう。
また、本作ではしんちゃんが謎の少女・つばきに恋をするのも少々珍しいなポイントです。というのも、普段のしんちゃんが好きなのはあくまで大人のお姉さんであり、歳の近い女の子への恋愛感情が描かれるのは映画シリーズでははじめて。切ないロマンスが、物語をさらに盛り上げます。
ちょっとホラー?な敵たちにしんちゃんが勇気で挑む
比較的初期の作品ながらスリリングな要素や感動的な展開も多く、初期の傑作として名前が挙がることも多い『ヘンダーランドの大冒険』。本作の舞台となる遊園地はどこかファンシーに見えますが、実はそれは仮の姿。物語が進むにつれ、一部のキャラクターは恐ろしい本性をあらわにします。
一方で、そんな悪役に立ち向かうのは、しんちゃんと「アクション仮面」「カンタムロボ」といった憧れのヒーローたち。家族を頼れない心細さを抱えながらも、健気に戦うしんちゃんの姿には勇気をもらえます。とはいえ少々怖いシーンも多いため、小さなお子さんが視聴する際は親御さんが一緒に観てあげるのがよいでしょう。
久しぶりの仲間たちと、ワクワクに満ちた旅に出発
『クレヨンしんちゃん』30周年を記念して制作された本作は、実は原作漫画に存在するエピソードのリメイク。「しんちゃんのラクガキからキャラクターが誕生する」という原作エピソードの面白さはそのままに、オリジナルキャラクターを大幅に追加。スケールの大きな冒険物語として再構成しています。
さらに、声優を務めた故・塩沢兼人氏の逝去以来登場することのなかった、「ぶりぶりざえもん」がセリフつきで復活しているのも本作の大きな魅力。人気声優の神谷浩史によって新たに命を吹き込まれたぶりぶりざえもんの活躍に、目頭が熱くなる方は多いはずです。
まるでアクション映画、カギを握るのは妹のひまわり
原恵一のシリーズ初監督作品である『暗黒タマタマ大追跡』の魅力は、ハリウッド映画を彷彿とさせる派手なアクション。迫力の銃撃戦やカーチェイスなど、スリルあふれる展開は映画シリーズならでは。シリアスなシーンに合わせて、キャラクターの顔が劇画タッチになる演出も笑えます。
そんな本作のもうひとつの見どころは、本作で映画シリーズ初登場となった、しんちゃんの妹である「ひまわり」の存在。物語上でも重要な役割を持つひまわりのかわいらしさに加え、徐々に兄としての自覚に目ざめて成長していくしんちゃんの姿にも心が温まります。
ひろしとみさえがもっと好きになる大冒険の新婚旅行
みさえとひろしの「新婚旅行」が、いつのまにか冒険映画風のお宝争奪戦に発展するシナリオが面白い本作。普段はしんのすけを守るための存在としての活躍が多いみさえ・ひろしですが、本作は彼らこそが物語の主役。二人の確かな夫婦愛と、人間としての魅力が大きなテーマになっています。
なかでも、しんちゃんやひまわりに聞こえないように弱音を吐きつつ、ひろしのために自らを奮い立たせるみさえの姿はまさに理想の妻でありお母さん。「家族こそが本物の宝」と語る、ひろしのセリフも心に沁みます。そんな物語に優しく寄り添う、あいみょんによる主題歌「ハルノヒ」も名曲です。
笑いと感動危険もいっぱいなジャングルでサバイバル
ジャングルが舞台の本作は、ギャグとホラー、バトルと感動のすべてが詰まったバランスのいいエンタメ作品。名作映画のパロディやかすかべ防衛隊の大活躍など笑える要素のも多い一方で、カリスマ性のある黒幕や不気味な敵といった翌年の『オトナ帝国』につながるシリアスさも見られます。
加えて、本作ではしんちゃんも大好きな人気キャラクター「アクション仮面」を通じて、「ヒーローとは」という問いが描かれるのも特徴のひとつ。子どもたちに対する熱いメッセージを備えた、ただ楽しいだけではない見ごたえのある作品となっています。
しんちゃんは忍者だった?出生の秘密が明かされる
2022年公開の新作である『もののけニンジャ珍風伝』は、しんちゃんの「本当の親」を名乗る忍者が現れるところからはじまる衝撃作。一見突飛にも思える設定ですが、キャラクターの繊細な心情に寄り添った丁寧な脚本により、意外なほどすんなりと物語に入り込むことができます。
親元を離れて忍者の修行をしなければならなくなったしんちゃんの心に浮かぶのは、みさえやひろし、ひまわり、シロとの大切な思い出たち。そんなしんちゃん自身の「家族愛」が描かれるのも、これまでの映画シリーズではあまり見られなかった本作ならではの魅力といえるでしょう。
シリアスな諜報戦とナンセンスなギャグが奇跡の融合
野原家とかすかべ防衛隊が秘密組織の戦いに巻き込まれる、本作のモチーフは「スパイ映画」。ハイテクなメカや格闘戦など、「あるある」を詰め込んだ展開が心地よいアクション大作です。もちろん、『クレヨンしんちゃん』らしいギャグも随所に盛り込まれており、スパイ映画に詳しくない方も十分に楽しむことができるでしょう。
とくに必見なのは、悪役・キンニクと野原一家による「トイレ争奪戦」。「くだらない展開を真剣に描く」という、まさに『クレヨンしんちゃん』シリーズの真髄ともいえる内容は、最近の作品にも負けない面白さを誇っています。
主役はなんと「シロ」愛すべきペットの運命やいかに
計30作以上制作されている『クレヨンしんちゃん』の映画シリーズのなかでも、実は野原家のペット「シロ」が全編を通して主役級の活躍を見せるのは本作だけ。「シロのお尻に宇宙人の爆弾がくっついてしまう」というコミカルな展開から、事態は地球滅亡の危機へと発展。しんちゃんとシロ、二人きりの逃亡劇がはじまります。
「人類の未来かシロの命か」という究極の二択を通じて描かれるのは、ペットを飼っている方であればきっと感情移入してしまうであろうシーンの数々。とはいえ、その先に待ち受ける結末は思わず笑ってしまうような楽しいものになっているため、小さなお子さんにも安心して見せられるはずです。
誰もが気楽に笑えて楽しめる、もうひとつの戦国絵巻
『アッパレ!戦国大合戦』が「泣ける」戦国ものだとすれば、1995年に公開された『雲黒斎の野望』はとことん「笑える」戦国もの。悪の城主・雲黒斎やタイムマシンでやってきた未来人を相手に、SFと時代劇が混ざったなんでもありのドタバタ劇が展開されます。
その一方で、のちに『アッパレ!戦国大合戦』を手がける原恵一が演出として参加していることもあり、本作も演出や細部の描写にはこだわりがたっぷり。作り手の時代劇への愛を感じる作品となっています。『アッパレ!戦国大合戦』と合わせて視聴し、違いを見比べるのも楽しいかもしれません。
平和主義がモットーの、しんちゃん流のカンフー映画
「カンフー」がテーマの本作ですが、しんちゃんが暴力を振るうわけではないのでご安心を。なぜなら、本作でかすかべ防衛隊が極めるのは「ぷにぷに拳」。ふざけたポーズで攻撃を避けたり、謎のビームを出して戦意を喪失させたり…。もはやカンフーですらない、ほんわかした戦いが繰り広げられます。
悪役たちもどこか憎めない存在として描かれており、シリアスすぎる展開は一切なし。「心を柔らかく保つ」というテーマも相まって、ゆるく楽しめる作品となっています。最後までかすかべ防衛隊の子どもたちが主役として描かれ、マサオくんが意外な活躍を見せるのも面白いポイントです。
炸裂するしんちゃんイズム色褪せない面白さの第一作
1993年に公開された本作は、記念すべき『クレヨンしんちゃん』映画シリーズ第一作。とはいえ、アクション仮面が現実に現れたり、野原家が世界を救う最後の希望になったりと、のちのシリーズにおいて定番となる要素はこの頃からしっかり登場済み。歴代2位の興行収入にも納得できる、完成度の高さに驚くことでしょう。
さらに、『夜は短し歩けよ乙女』などの作品で知られる湯浅政明が設定デザインで参加しているなど、本作は制作スタッフ陣も非常に豪華。30年以上前の映画とはいえ、いま見ても十分に楽しめるはずです。
初心者にもおすすめ焼きそばが食べたくなる王道作品
タイトルにある「B級グルメ」のなかでも、本作の物語においてカギとなるのは「焼きそば」。美麗な作画で描かれる焼きそばは、見ればきっとお腹が空いてくるはずです。「A級グルメとB級グルメの対立」という設定は少々斬新ですが、物語自体は比較的王道で、誰もが楽しめる映画となっています。
ほかには、かすかべ防衛隊の活躍が多めなのも本作の特徴であり、幼稚園児の彼らの視点から描かれる冒険は主題歌「RPG」との相性も抜群です。テレビシリーズの予備知識などもあまり必要ないため、はじめて『クレヨンしんちゃん』の映画を観る方にもぴったりな作品といえます。
懐かしの芸能ネタと大怪獣が、大人のツボを刺激する
少々大人向けの作品も多い『クレヨンしんちゃん』の映画シリーズですが、その筆頭である本作の見どころは「マニアックなネタの多さ」。悪の組織「YUZAME」の見覚えのあるロゴなど、小さなお子さんには通じないものの、大人の方ならきっと笑ってしまうであろうパロディがたっぷり詰まっています。
また、ストーリーや演出には怪獣映画やロボットアニメのエッセンスも盛り込まれており、こだわりを感じる自衛隊の描写なども見どころです。コアな魅力にあふれた怪作として、好きな方はとことんハマれることでしょう。
その怖さはトラウマ級閲覧注意のダークなしんちゃん
本作は「ダンス」という明るく楽しそうな題材の一方で、実はシリーズでもトップクラスの「怖さ」を誇る問題作。人間に擬態する能力を持った敵により、しんちゃんの身の回りの人々が怪物と入れ替わっていく描写の恐ろしさは今なおファンの間で語り継がれています。
とくに、「風間くんのママ」のシーンの不気味さは明らかに子ども向けの域を超えており、大人の方でも視聴には覚悟が必要でしょう。一方で、恐怖演出としてのクオリティは極めて高いため、ホラーやブラックユーモアが好きな方には自信を持っておすすめできる一作です。
「クレヨンしんちゃん映画の歴代人気ランキング」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする クレヨンしんちゃん映画の歴代人気ランキングの売れ筋をチェック
楽天市場、Yahoo!ショッピングでのクレヨンしんちゃん映画の歴代人気ランキングの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
Amazonプライムビデオでオリジナル作品も見れる! サブスクでもクレヨンしんちゃんを楽しもう
クレヨンしんちゃんの映画はAmazonプライムビデオで一部見放題、またプライムビデオのオリジナル作品として『クレヨンしんちゃん外伝 おもちゃウォーズ』『クレヨンしんちゃん外伝 お・お・お・のしんのすけ』などが配信されています。
30日間の無料体験も付いているので気になる方は是非チェックをしてみてくださいね。
映画作品内に登場するゲスト声優も確認してみよう
『クレヨンしんちゃん』の映画シリーズでは、人気の芸能人がゲスト声優としてオリジナルキャラクターを演じたり、本人役で登場したりするのも恒例となっています。作品によっては準主役級の存在を熱演している場合もあるため、ゲスト声優のキャスティングを基準に観る作品を選んでみるのもよいでしょう。
たとえば、『もののけニンジャ珍風伝』でしんちゃんの本当の母親を名乗る重要キャラクター・屁祖隠(へそがくれ)ちよめを演じているのは、元AKB48で女優の川栄李奈。また、同作には人気芸人・ハライチの二人も本人役で出演しているほか、謎の「イケメン」役として俳優の山田孝之も物語に華をそえています。
映画最新作『しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE』も要チェック!
2023年の8月に公開となる待望の最新作『しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE』は、なんとシリーズ初となるCGアニメ作品。予告編では原作のイメージそのままに3Dアレンジされたおなじみのキャラクターの他、なめらかなアクションシーンなども公開されており、本編への期待がふくらみます。
さらに、本作では『バクマン』『モテキ』などの作品で知られる映画監督・大根仁が、キャリア初のアニメーション監督を務めているのも注目すべきポイントでしょう。7年の制作期間を費やしたという本作がいったいどんな物語を見せてくれるのか、いまからとても楽しみです!
大人もハマる!感動作品も多数!
30年の歴史を誇る『クレヨンしんちゃん』の映画シリーズは、作品ごとの内容も実にバラエティ豊か。子ども向けのものから大人向けのもの、楽しいものから感動できるものまで実にさまざまな作品が存在しています。とはいえ、全作品に共通しているのは「すべての要素を理解しなくても楽しめる」ところ。ちょっと敷居が高いと感じる作品でも、まったく物語を理解できないということはまずないので心配はいりません。むしろ思いきって観てみれば、きっと自分だけのお気に入りのポイントが見つかるはずです!
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◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
仙台在住。大手広告会社を退社後、フリーのライターとして活動を開始。アニメ・特撮・映画・文学・国内外におけるゲーム史・海外のインターネット文化に関して造詣が深く、趣味はプラモデル・ガレージキット制作とフィギュア収集。特にアニメロボットに関する立体物の所持数は1000体以上にのぼり、中にはプレミアにより現在の取引価格が10万円を超えるものもある。