そもそも、イヤホン掃除は必要?
イヤホンが汚れたままになっていると、音質の悪化や故障の原因につながることがあります。定期的にしっかりと清掃し、いつでも気持ちよく使える状態にしておくことが理想です。
イヤホンの清掃は、「使い終わったら毎回」が基本です。一見頻度が多いように見えますが、その理由は汚れの原因にあります。
▼汚れの原因は主に2つ
イヤホンが汚れてしまう原因は、大きく分けて以下の2つがあげられます。
【1】耳垢、手垢による汚れ
毎日使ってはいるけれど、全然汚れているようには見えないという人も多いのではないでしょうか? しかし、実はいろんな汚れが溜まっているんです。
まず、使用するだけで耳垢が付着しやすいです。それに、電車の中でつり革や手すりを掴んだ手でイヤホンをいじったり、ジムでワークアウトした際に器具を触った手で触れたりしてしまうこともあるでしょう。
このように、イヤホンには目には見えづらい耳垢や手垢がしっかり付着しています。
【2】バッグやポケット内のゴミによる汚れ
ケースに収納せず、カバンやポケットにそのまましまい込んだ際にも、ホコリやゴミが付着します。これらの小さな汚れの積み重なりで、大抵のイヤホンには汚れが付いたままになっているケースが多いのです。
また、スナック菓子などを間食した手で、うっかり触ったりしてしまうと油分が付着してチリなどを吸着しやすくなってしまいます。
イヤホンの清掃は、実はどこの家庭にもある日常のアイテムを使えば、短時間でササッと行うことができます。掃除方法をイヤホンのタイプ別に解説していきます。
「カナル型」イヤホンの掃除方法
カナル型イヤホンは、耳栓のように耳穴に差し込むタイプ。ぴったりとフィットする形状のイヤホンで、イヤーピースを付けて使用します。カナル型イヤホンの掃除に必要なアイテムは、下記の4点です。
・ウェットティッシュ
・歯間ブラシ
・歯ブラシ
・中性洗剤または石けん
いずれも家庭にあるものですし、ドラッグストアや100円ショップなどで購入できますよ。
1.イヤーピースを取り外し、ウェットティッシュで拭く
まず、イヤーピースを本体から取り外し、全体をウェットティッシュで優しく拭いていきます。汚れがひどい場合には、中性洗剤または石けんを含ませたウェットティッシュでしっかりと汚れを落としていきます。
2.歯間ブラシで汚れを取る
イヤーピースの中は歯間ブラシを使います。耳垢やホコリ、チリといった細かい汚れが詰まっているので、力を入れずに優しく丁寧に掻き出していきます。
この際、音が出るメッシュ部分の汚れをしっかり取ることも忘れずに行いましょう。耳垢がこびりついているようであれば、歯ブラシでこすってきれいにするのもおすすめです!
3.ケーブルやプラグ部分を拭く
最後に、ケーブルやプラグ部分をウェットティッシュで丁寧に拭いていきます。特にケーブルは汚れていることが多く、強く引っ張ると断線の原因になりかねないため、優しく丁寧に拭きましょう。
「インナーイヤー型」イヤホンの掃除方法
耳穴への圧迫感が少なく、外の音を聞き取りやすいインナーイヤー型イヤホン。開放型とも呼ばれており、スポーツやジョギングなどの運動時に便利なタイプです。必要なアイテムは下記。
・ウェットティッシュ
・歯ブラシ
・中性洗剤または石鹸
インナーイヤー型イヤホンは、基本的にパーツを外すことがありません。丁寧に掃除をしていくことが大切です。
1.歯ブラシで装着部分を掃除する
はじめに、耳に装着する部分の表面の汚れを落とすため、歯ブラシで丁寧に掃除していきます。音が出るメッシュ部分に付着した垢やチリなどを落としましょう。
なお、汚れがなかなかとれないからといって、爪楊枝を使うのは避けるように。力を入れるとスピーカー部分が壊れてしまう可能性があります。
2.ウェットティッシュで汚れを拭く
歯ブラシで汚れを払ったら、ウェットティッシュで全体を拭きましょう。手垢や雑菌などが付着しているので、除菌できるアルコールを含んでいるタイプがおすすめ。
3.ケーブルやプラグ部分をきれいにする
有線タイプであれば、仕上げにケーブルとプラグ部分をきれいにしていきましょう。ケーブルはきれいに見えても、汚れが付着しているものです。ウェットティッシュや洗剤を含ませたペーパーで軽い力で拭きます。
引っ張るようにして拭くと断線してしまう可能性があるので、優しく押さえることがポイントです!
「完全ワイヤレス型」イヤホンの掃除方法
完全ワイヤレスイヤホンは、左右のイヤホンが独立しており、充電できる収納ケースが備わっているケーブルレスタイプのイヤホンです。電池や通信機器が内蔵されており、音声信号をワイヤレスで送受信することで音楽を聴いたり通話したりできる最近主流の製品ですね。ケースの掃除に必要なものは下記。
・ウェットティッシュ
・綿棒
・エタノール
1.イヤホン本体を掃除する
上で紹介したような方法を参考に、カナル型やインナーイヤー型のイヤホン本体を掃除します。
2.ウェットティッシュや綿棒でケース内外を磨く
次に、インナーイヤー型イヤホンのケース外側と内側をウェットティッシュや綿棒を使ってしっかりと清掃します。エタノールを染み込ませたペーパーを用いることで、頑固な汚れも落とすことができますよ。
なお、湿った状態でイヤホンを収納してしまうと、接続不良の恐れがあります。30分ほどフタを開けたまま乾燥させましょう。水分が付着していないことを確認して、イヤホンをしまえば完了!
意外と忘れがち! イヤホンジャックもきれいに
有線イヤホンをデバイスにつなげるイヤホンジャックも、実は結構汚れが付着しています。イヤホンジャックを清掃するには、下記のアイテムを使いましょう。
・綿棒
・歯間ブラシ(または爪楊枝)
・ティッシュ
・エアダスター
1.イヤホンジャック付近を綿棒できれいにする
はじめに、イヤホンのジャック付近の汚れを綿棒を使って取り除いていきます。
2.歯間ブラシ・爪楊枝で汚れを取る
次に、イヤホンジャック内部の汚れを、歯間ブラシや爪楊枝などを使って、優しく掻き出していきます。このとき、力を入れすぎて、爪楊枝が折れたりしないように注意が必要です。
3. 細かい汚れはエアダスターで対応
最後に、目には見えにくい小さなホコリやチリを、エアダスターを使って一気に吹き飛ばします。
どれも短時間で簡単にできるので、イヤホンを長持ちさせるためにも、定期的に清掃していきましょう。イヤホンは小さいながらも精密機器であるため、清掃の際には過度な力を入れず、また、分解できない部分には触れないように注意しましょう。
イヤホンを長持ちさせるコツ
イヤホンを定期的に清掃するのが大切なことはもちろんですが、最後にイヤホンを長持ちさせるコツをご紹介します。
▼ケースに入れて持ち運ぶ、保管する
持ち歩くことが多いイヤホンですが、使用後や外出の際にはケースに収納することで、汚れやほこりから本体を守ってくれます。また、高温多湿を避け、直射日光のあたらない冷暗所に保管するようにしましょう。
▼接続を改善させる
イヤホンは、接続が不安定な場合、バッテリーを大きく消耗させてしまうことがあります。接続自体が不安定になっていたりする場合は、ペアリングをやり直すことで改善することがあるため、バッテリーに過度な負荷をかけないよう、接続を改善させることが大切です。
また、有線タイプの場合、プラグに傷や汚れが付いてないかをチェックしましょう。接続不良を起こしているなら接点復活剤を利用するのがおすすめ。特殊なオイルが汚れを除去して、接点部の摩擦を軽減して接続を安定させますよ。スプレータイプや液状タイプがあるので、使い勝手のいいものを選んでくださいね。
▼フィルター付きイヤーピースを使う
フィルタ―付きイヤーピースは、耳垢やチリ、ホコリといった異物が入りイヤホン内部の劣化や音質低下を防きます。一般的なシリコン製だけでなく、遮音性に優れるシリコン製の製品などもあるので好みのタイプを選んでみてくださいね。
愛用しているイヤホンを長く快適に使えるよう、イヤホンを守るための注意点を知っておきましょう。
イヤホン専用の掃除用品も!
イヤホン専用のクリーニング用品も販売されています。ペンのような形状で先端にマイクロファイバーブラシが付いているので、汚れを簡単に取り除くことができます。
1,000円前後で購入できるので、カナル型やインナーイヤー型など、いろんなイヤホンを持っているなら快適にスムーズに掃除できるでしょう。
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【まとめ】イヤホンをきれいに長く使おう
イヤホンの掃除方法やおすすめの掃除製品などをご紹介してきましたが、ご参考になりましたか? イヤホンの清掃は多くの家庭にある日用アイテムで簡単に行うことができます。
ビジネスはもちろん、音楽や動画などエンターテイメントを楽しむための大切なイヤホンだからこそ、長持ちさせるためにもこまめな掃除を心がけましょう。
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