イヤホンから音が聞こえない7つの原因
イヤホンには大きく分けて、主に2つの種類があります。1つはケーブル端子をデバイスに直接挿し込んで接続する「有線イヤホン」と、ケーブルを使用せずBluetoothでつなげる「ワイヤレス(無線)イヤホン」です。
イヤホンの種類によっても、イヤホンから音が聞こえなくなる原因は異なります。原因と考えられることをチェックしていきましょう。
【1】有線イヤホンが正しく接続されていない
はじめに、イヤホンが正しく接続されていることを確認しましょう。イヤホンが完全に差し込まれていない場合、音が聞こえないことがあります。ゆるみができている、接続があまい場合は、再度イヤホンをしっかりと挿入しましょう。
【2】有線ケーブルが断線している
有線イヤホンの場合、ケーブル内の銅線が断線してしまっていると、イヤホンから音が聞こえなくなります。たとえば、長年愛用しているイヤホンだと、経年劣化が原因で断線を起こすことがあります。
ほかのデバイスにつないでも音が出ない場合は、有線ケーブルが断線している可能性が高いです。
【3】有線イヤホンのプラグに傷ができている
有線イヤホンとデバイスをつなぐプラグに傷ができている場合も、イヤホンから音が聞こえなくなる原因のひとつです。使用頻度や品質によりますが、経年劣化でメッキが剥がれ、ノイズや音が聞こえなくなるケースも多いため、プラグに傷ができていないか確認してみましょう。
【4】無線イヤホンがワイヤレス接続できていない
ワイヤレス(無線)イヤホンの場合、デバイスとのワイヤレス接続がうまくできていないことが、音が聞こえない原因として考えられます。Bluetoothで接続するデバイス同士のBluetoothの設定がオンになっているか確認し、使用機器側でしっかりとイヤホンが認識されているかを確認を行いましょう。
【5】ドライバーが壊れている
イヤホンには、有線・無線どちらのイヤホンにも電気信号を音に変換するドライバーが内蔵されています。このドライバーによってサウンドを耳に届けることができるので、イヤホンにとってもっとも重要なパーツのひとつであるといえます。
「片方の耳から聞こえない」「ボリュームを上げても音が小さい」などといった問題は、このドライバーの故障が原因であることが考えられます。
【6】充電が切れている
最近のイヤホンは充電時間が短く、連続して長時間音楽を楽しむことが当たり前になってきています。勉強やランニングのお供など、さまざまなシーンで利用されることが増えてきていますが、気付かぬうちに長時間利用していて、イヤホンの充電がすぐに切れてしまうことも。
イヤホンから音が出ない原因として、実は充電が切れていただけだったということも多いため、小まめな充電を心掛けましょう。
【7】音量設定などプレイヤー側に問題がある
音量が小さすぎるということも考えられます。スマホの誤操作で音量がゼロ、もしくは小さくなっている可能性があります。音量が小さい場合は、デバイスの音量設定を確認するか、イヤホンに付属する操作ボタンを使用して音量を調節しましょう。
解決しない場合は、スマホやウォークマンなどの音楽プレイヤーを再起動してみてください。
対処するにはどうすればいい?
設定の見直しや、イヤホンの再起動など、できることをしてみたけれど、どうやら故障のよう……。イヤホンの断線や接続不良など、修理したい場合にはどのような方法があるのでしょうか。
▼メーカー保証期間内か確認
多くのイヤホンの販売メーカーで保証期間が設定されています。
たとえば、JVCのイヤホン修理は、保証期間内(1年間)であれば無料で修理することができます。「保証書」「修理依頼書」「故障品」など、必要なものを揃え、メーカーサポートに問い合わせてみましょう。
メーカーによっては、紛失や水没に対応している場合もあります。
▼修理業者に有償で修理を依頼
メーカー保証が切れている場合、イヤホン修理業者に依頼をして有償で直してもらうことができます。
オーディオ専門業者ならではのノウハウで、「片耳から音が聞こえない」「コードが切れかかっている」などといったイヤホン・ヘッドホン・ヘッドセットの修理をスピーディーに行ってくれます。
▼買い替えを検討する
イヤホンは需要の伸びとともに、年々新たな機能が追加され、音質や耐久性、防水対応など数年でその性能に大きな差が生まれています。
メーカー保証も切れ、古いモデルのため、これを機会に最新の機器に買い替えるというのもまたひとつの手です。
ちなみに、ケーブルだけ取り替えられるリケーブルイヤホンを選ぶのもいいでしょう。基本的には有線イヤホンとして使用することになりますが、Bluetoothで接続できる製品も登場しているのでチェックしてみてくださいね。
▼自分で分解するのはリスクを伴う
イヤホンが故障したからといって、はんだごてや導線を購入し、自分で分解してイヤホンを修理をするのはおすすめできません。なぜなら、分解時の破損リスクが非常に高く、簡単なように見えても失敗するリスクが大きいためです。
小さくても精密機器であることを踏まえ、メーカーや専門業者に依頼をしましょう。
イヤホンの断線や接続不良を防ぐためのコツ
最後に、大切なイヤホンを長く使うため、イヤホンの断線や接続不良を防ぐコツをご紹介します。
▼定期的に掃除をする
イヤホンの接続部分に汚れやほこりが溜まってしまうと、音が聞こえにくくなることがあります。定期的にイヤホンを取り外し、接続部分をきれいに拭いてから再度挿して使用しましょう。
▼プラグを持って抜き差しする
有線イヤホンでやってしまいがちなことは、プラグを持たずに、コード部分を持ったままデバイスから抜いてしまうこと。これはイヤホンの断線の大きな原因につながります。イヤホンを抜き差しする際には、必ずプラグ部分を持って行うことを心掛けましょう。
▼ケーブルをテープや刺しゅう糸などで補強する
音楽プレイヤー本体にケーブルをぐるぐる巻きにしたり、雑にバッグの中に放り込んでしまったりする人もいるかもしれません。これらの行動はケーブルの断線を引き起こします。
ケーブルをテープや刺しゅう糸などで補強すると強度が高まり断線する可能性を減らすことができます。補強したとはいえ、きつく縛らず、ゆとりをもって束ねて収納しましょう。
▼結び方に気を付ける
有線イヤホンを使用したら、ケーブルを優しく束ねて収納する必要があります。この際、束ね方がゆるいと、ケーブルが絡み合い、ぐちゃぐちゃになってしまうことも。
絡まない結び方として「八の字巻き」がおすすめです。八の字巻きは、イヤホンの着用部分を親指と中指でつまみ、人差し指と薬指に八の字を描くようにケーブルを巻いていくだけ。最後に指を抜き、八の字の中心部分を余ったケーブルで束ねて、プラグを八の字の輪に通せば完成です。
イヤホンはポケットやカバンに無造作に入れず、ケースや専用のポケットなどに保管しましょう。
▼断線しにくい丈夫なケーブルのイヤホンを選ぶ
有線イヤホンが故障する大きな原因はケーブルの断線です。そのため、断線に強い太くて丈夫なタイプのケーブルを選んだり、付属するリケーブルから他社製のリケーブルに変えたり、スマホに最適なL字型プラグのケーブルを選んだりすることで、断線の可能性を減らせます。
▼乾燥材などで湿気をとる
精密機器であるイヤホンにとって、湿気は天敵です。最新型では生活防水が施されているものも増えてきていますが、イヤホンを長く快適に使うためには、使用後は乾燥剤と一緒に密封できる袋などに収納しておくとよいでしょう。
イヤホンは使い方ひとつで断線や故障を予防し、長持ちさを格段にアップさせることができます。これらのポイントを参考に、イヤホンを大切に使用しましょう。
まとめ:快適なイヤホンライフを!
通勤やランニング、テレワークなど、娯楽目的だけでなく、さまざまなシーンで使用頻度が増えてきているイヤホン。もし突然イヤホンが聞こえなくなったら、それは使い方に原因がある可能性が高いでしょう。
原因を解明し、正しい対処方法を知って、快適なイヤホン生活を楽しみましょう。
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「家電・AV機器」「PC・スマホ・カメラ」カテゴリーを担当する30代編集者。モノを極力持ちたくないミニマリストで、趣味は断捨離。とはいえ、最新ガジェットには興味津々で、多機能な家電に目がない。