猫用迷子札の選び方 ふくふく動物病院院長に聞く
ふくふく動物病院院長・平松育子さんに、猫用迷子札を選ぶときのポイントを教えてもらいました。分かりやすいポイントから、見落としがちなポイントまでありますので、迷子札を選ぶ前に、ぜひチェックしてくださいね。
サイズ|小さくて軽いものを選ぶ
猫は体がやわらかいので、首輪から下がっている鈴などを噛んで飲み込んでしまうことがあります。首輪から下げる迷子札の場合は、できるだけ短く、猫の口が届かないものを選びましょう。
また、迷子札は首輪につけることが多いので、重いものは猫の負担になってしまいます。チャームのようなタイプのものは首輪からぶら下がるようになるので、なおさら重みを感じます。
素材には金属のものやプラスティックのものがありますが、いずれにしても大きさは100円玉よりも小さく、軽いものがおすすめです。
素材|水に強い耐久性のある素材を選ぶ
チャームタイプの迷子札は、水を飲むときに水入れに浸かってしまったり、ウエットフードを食べるときについてしまったりする可能性があります。名札に刻印するタイプのものは、水に濡れても消えたりあせたりすることはありません。
迷子札に直接書くタイプや紙に書いて挟み込むタイプのものは、濡れてしまうと名前や連絡先が消えて読めなくなってしまいます。万が一濡れても大丈夫な素材を選びましょう。
安全性|首輪一体型ならセーフティバックル付きを選ぶ
首輪一体型なら、セーフティバックル付きのタイプを選びましょう。首輪が何かに引っ掛かることによる猫の窒息事故を防ぐため、猫が自分で取り外せる仕組みのものが安心です。
また、レザータイプのものはセーフティバックルがないタイプが多いため、安全性を考慮するのであれば、セーフティバックルの有無を事前に確認しておくとよいでしょう。
QRコードとIDを刻印した迷子札がおすすめ 個人情報を記載しなくても大丈夫!
犬猫用の迷子札などを販売している「Peties」では、QRコードとIDを刻印した個人情報を記載しない新しいタイプの迷子札を扱っています。こちらのサイトおよび掲示板(http://peties.co/)にて、迷い猫や犬などの情報のやり取りを行うことができます。そうした商品も最近では増えてきましたので、自宅の連絡先やアドレスを記載するのを躊躇される方は、こうしたものを利用してみるのもよいでしょう。
猫用迷子札のおすすめ10選 重量・商品の特徴や素材もチェック!
猫用迷子札の選び方のポイントをふまえて、実際にふくふく動物病院院長・平松育子さんと編集部が厳選したおすすめ商品をご紹介します。気になる商品があるかどうか、ぜひ探してみてくださいね。
唐草紋様がかわいい鈴+セーフティバックル付き
布製素材のかわいい唐草紋様のセーフティバックル付き迷子札。グリーン+レッド+ネイビーカラー3個セットです。布製で柔らかく、しっかりとした縫製なので、耐久性に問題はないでしょう。
バックルはワンタッチで取り外せますが、少し力を加える必要があるので、猫ちゃんは簡単には取り外せません。鈴付きなので、猫がどこにいるかがわかります。
猫も気にならない軽さ!
使用プレートはシルバーカラーのニッケル素材。肉球デザインです。隙間なく打刻された塗りつぶし仕上げで納品されます。書体はゴシック、丸ゴシック、ポップ体、明朝体、行書体など10書体から選べます。
通販サイトの口コミによると、耐久性があって軽いので、猫も付けられていることを気にしていない様子とのことです。
反射素材を使用した鈴付き
ポリエステル素材のセーフティバックル付き迷子札。力が加わるとバックルが外れる仕組みになっています。バックル装着時は、指が2~3本入る程度のゆとりをもたせて装着させてください。
また、夜道でも安全な反射素材を使用した鈴付き。光が当たるとキラキラと反射します。鈴の音も大きすぎずちょうどよい音の大きさです。

刻印で名前などの情報が消えないシンプルな迷子札
迷子札の重さは2g、一番大きい直径が20mm、厚さが1.5mmの標準的な大きさです。プレートの素材は真鍮でできており、首輪にとめるリングはステンレス製なのでさびません。リングの重さとプレートの重さの合計も4~5gと軽いので、猫の負担になりにくいです。
プレートの大きさは1種類ですが、リングの大きさは直径20mmと23mmの2種類から選ぶことができます。
オーダーメイドできる刻印のフォントは8種類、猫のイラストは48種類から選ぶことができるので、自分好みにカスタマイズも可能です。

ステンレス製でアレルギーになりにくい迷子札
迷子札の重さは2g、一番大きい直径が18mm、厚さが1.2mmの小さめのサイズです。小さいサイズのため、あまりぶらぶらせず猫の邪魔になりません。リングは直径10mmのサイズのものが2個付いています。
プレートもリングも素材はステンレスなので、さびに強く軽いのが特徴です。素材がすべてステンレスでできるているので、アレルギーが心配の方におすすめです。
オーダーメイドできる刻印のフォントは丸ゴシックのみで、イラストは肉球のみです。

首輪に巻いて止めるので猫のストレスになりにくい
バンドという名前のとおり、首輪にくるっと巻いてホックで止める迷子札です。テープの内側に名前や連絡先を記入することができます。
テープは19mm×55mmと小さいため、猫にとっては邪魔になりません。名入れのオーダーも行っています。
ぶら下がるタイプの迷子札だと揺れが気になる神経質な猫でも、違和感なく使えるタイプの迷子札です。ホックを止めた時の内径が40mmなので、購入するときにはお持ちの首輪のサイズをよく確認してください。

アクリルに刻印されるので目立たず軽い迷子札
色は3色、大きさは2種類から選ぶカスタマイズを楽しめる迷子札です。
色はクリアピンク・クリア・クリアブルーの3色。大きさは、直径20mm・厚み3mmの1円玉サイズと、直径26.5mm・厚み3mmの500円玉サイズがあります。
素材はアクリル製のプレートなので、名前や連絡先情報は消えにくく目立たないのも特徴です。

紙に書けるカプセルチャーム型でさびにくいアルミ製
カプセル内に猫の名前や連絡先を書いた紙を入れることができる迷子札です。大きさが9×21mmでアルミ製なので、軽くてさびません。
プレートタイプの迷子札は、表面に印字または刻印され色あせてしまったり、傷が入って見にくくなることがあります。
カプセルタイプの迷子札は、中に小さく折りたたんだ紙を入れることで情報が見にくくなることがほとんどありません。

身体に密着して装着できる布製の迷子札
首輪に止めるポケットタイプの迷子札です。中に猫の名前や連絡先を書いた紙を入れることができます。重さが約1gで、幅が10~15mmの首輪に使用できます。
中に入れる紙は付属されており、水に濡れても破れないものが採用されています。油性ペンで書けば万が一ポケットが濡れてしまっても安心です。
揺れるチャームタイプのものを気にしてしまう猫に向いてます。
刺繍で名前・連絡先を入れられるオーダーメイド
首輪と一体型の迷子札です。名前や連絡先を刺繍で入れられるので、消えることはありません。素材は軽く猫の負担にもならない重さで耐久性もあります。
また、選べる色が豊富で刺繍の色も選べるオーダーメイドなので、二つとないオリジナルの首輪を作ることができるのも特徴です。首回り迷子札タイプは15cm、首輪タイプは17cm以上に限られます。
「猫用迷子札」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 猫用迷子札の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの猫用迷子札の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
2021年版かわいい猫の名前ランキング 最も多い名前は?
ぺット保険シェアNo.1(※)のアニコム損害保険株式会社により、2月22日の「猫の日」に合わせて発表される毎年恒例の「猫の名前ランキング2021」が発表されました。ここからは、発表された内容をもとに名前のランキングを紹介します。
※アニコム損害保険株式会社のHPよりランキングを算出しております。
1位(1)ムギ 444頭
2位(3)ソラ 367頭
3位(2)レオ 341頭
4位(5)ココ 324頭
5位(7)マロン 264頭
6位(6)モモ 258頭
7位(9)キナコ 255頭
8位(8)リン 254頭
9位(-)ルナ 251頭
10位(4)マル 249頭
※()は2020年順位
猫用迷子札に関するQ&A よくある質問
迷子札を付けた猫を保護したら?

自治体または動物指導センターへ連絡してください。飼い主が見つからなければ、動物指導センターで保護するかたちになります。収容されたペットたちは、各施設でしばらくの間保護されますが、一定期間が経過すると「致死処分」となります。そうならないよう飼い主は最後まで責任をもって飼う必要があります。
飼い猫が迷子になった場合の対処法を教えてください。

まずは、自治体の環境対策課へ連絡してください。また、あわせて最寄りの警察署や動物指導センターへも連絡しましょう。すでに動物指導センターで保護されている場合もあります。
猫用迷子札に関するそのほかの商品 【関連記事】
猫の性格に合ったものを選びましょう ふくふく動物病院院長からのアドバイス
迷子札にはさまざまなタイプがあります。それぞれに特徴があり甲乙つけがたいですが、選ぶときには猫の性格に合っているかどうかを考えて選びましょう。
気にしない性格の猫なら、チャームタイプで下がるものでも受け入れてくれると思います。しかし、少しの変化を気にする猫であれば、動くたびに揺れるものは気にしてしまう可能性があるので、首輪につけるタイプや軽くて短いタイプのチャーム型を選ぶことをおすすめします。
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山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院を2006年に開業。得意分野は皮膚病です。2019年4月より皮膚科と内科中心の病院を目指していきます。飼い主さまのお話をしっかり伺い、飼い主さまと協力し合いながら治療を進めていくように心がけています。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。