室内飼いでも首輪はしたほうがよいの?
「室内だけで飼っているから、愛猫に首輪は必要ない」と思っている飼い主さんもいるかもしれませんが、室内飼いであってもできるだけ愛猫に首輪はつけましょう。
どんなに気をつけていても、猫が外に飛び出すことがないとは言い切れません。外に出て行ってしまって、万が一迷子になってしまっても、迷子札つきの首輪をつけていれば見つかる確率が高くなります。
また、首輪があることで飼い猫であることがひと目でわかるため、保護してもらえる確率も高くなります。
猫用首輪の選び方
リボンや鈴など、かわいい猫のためにおしゃれさを求める方もいるかもしれませんが、やはり愛猫のことを考えると安全性にはこだわりたいところ。
ここでは、動物病院の院長である平松育子さんへの取材をもとに、猫用首輪を選ぶときのポイントをご紹介します。ぜひ、愛猫にやさしい首輪を見つけてみてくださいね。
ポイントは下記。
【1】愛猫に合ったサイズの首輪
【2】活発な猫にはセーフティー機能
【3】猫のストレスにならないデザイン
【4】迷子札の有無
【5】首輪の素材
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】愛猫に合ったサイズの首輪を選ぶ
猫の首輪を選ぶときは、愛猫に合ったサイズのものを選びましょう。
余裕があるサイズのものを選ぶ
猫の首輪を選ぶ際は、猫種や成長度合いに合ったサイズのものを選ぶことが大切です。首輪をつけたときに、人の指が2本入る大きさを目安にしてください。
きつすぎる首輪は、猫が苦しむだけでなく、炎症や脱毛などの原因になることもあります。猫は体調によっても首まわりの太さが変わるので、定期的にサイズをチェックして、そのときどきに合ったサイズの首輪をしてあげましょう。
長毛種の猫の場合、首輪によって毛がもつれてしまうことがあります。毛玉を防ぐには、できるだけ幅の細い首輪を選び、こまめにブラッシングすることが大切です。
子猫にはサイズが調整できるものを
子猫は、あっというまに成長します。子猫用の首輪を購入するときは、できるだけサイズが調整できるものを選びましょう。すぐに成長するからと大きすぎる首輪を選ぶと、首輪がぐるぐるとまわってしまい、摩擦で毛が抜けることがあります。一方で、ぴったりフィットしすぎているものはすぐに窮屈になってしまい、頻繁に買い替えなければなりません。
サイズ調整できる首輪には、ベルトタイプやマジックテープタイプのものがあります。子猫が快適につけていられるものを選んであげましょう。
猫に最適な首輪のサイズは、つけたときに飼い主さんの指が余裕で2本入るサイズが最適といわれています。少しゆるいかな? と思うくらいがちょうどよいでしょう。毛量がある長毛種の場合は指3本が入るサイズが最適です。あまりきつく締めると首輪に毛が絡みついたり、首輪のある部分の毛が抜けてしまうので気をつけましょう。
子猫の場合は指1本分くらいが入るサイズで首輪をつけないと、口にひっかけてしまい取れなくなり危険です。また、肥満気味の猫の場合は少しゆるめにつけましょう。下を向くときに首輪が食い込んでしまうので注意が必要です。
【2】活発な猫にはセーフティー機能がついたものを
活発に動きまわる猫には、セーフティー機能がついた首輪を選んであげましょう。衝撃が加わると自動的に外れるバックルがついたものであれば、木の枝などに引っかかっても安全です。
首輪の引っかかりが気になるときは、ゴムが入ったシュシュタイプのものもよいでしょう。やわらかくて伸縮性があるので、木の枝などに引っかかったとしても自然に外れます。
猫の首輪でとくに注意したいのは安全面で、活発に動き回る猫は急に走ったり、高いところに上がったり、飛び降りたりするので首輪がひっかかってしまう可能性があります。セーフティーバックルなど、ひっかかったときにかんたんに外れる機能がついているものがおすすめです。
【3】猫のストレスにならないデザインのものを選ぶ
かわいい愛猫には、リボンや鈴がついたかわいいデザインの首輪をつけたくなるもの。しかし、猫のことを考えるのであれば、猫がつけていてストレスにならないデザインの首輪を選んであげましょう。
たくさんの飾りがついたものは重く、つけていてストレスになることがあります。また、鈴の音も、耳のよい猫にとってはストレスになることがあります。鈴や飾りの有無は、愛猫の性格に合わせて決めるとよいでしょう。
鈴やリボンがついている場合、大きすぎたり、ぶら下がっていると気にしてかじったり、飲み込んでしまう可能性があります。鈴やリボンなどの飾りは、コンパクトでブラブラせず、首輪にしっかり固定されているものを選びましょう。
リボンは縫製が悪いとほどけてしまったり取れてしまうこともあります。糸で縫いつけてある場合は補強できるなら再度縫っておいたほうがよいでしょう。
【4】迷子札の有無で選ぶ
迷子札の有無も、猫の首輪を選ぶうえで大切なポイントです。迷子札には愛猫の名前だけでなく、飼い主の名前や連絡先も記入できるものを選びましょう。万が一、猫が飛び出して迷子になってしまったとき、迷子札がついている首輪をしていれば見つかる可能性が高くなります。
迷子札の文字は、消えていないか定期的にチェックしてください。
【5】首輪の素材で選ぶ
首輪の素材にも注目しましょう。猫によっては、首輪の素材が肌に合わず、毛が抜けてしまったり炎症を起こしてしまうことも。素材はできるだけ軽くて洗える素材が適しています。
●ポリエステル
表面がなめらかで滑りがよいので、被毛が絡みつきにくい素材で丈夫です。自宅でかんたんに洗えるのでお手入れもかんたん。
●革製
本革は使えば使うほどやわらかくなり、なじんできます。軽くてあまりかたくない革を選ぶと猫の首にやさしくフィットします。
●布製
テープ状の平たいものや、なかに綿が入っているロープ状に仕立てたものがあります。どちらも被毛や皮膚にやさしくおすすめです。
首輪の素材を選ぶときには「かたすぎないもの」「猫の被毛(動物の体の表面をおおう毛)が絡まないもの」を選ぶようにしましょう。「ポリエステル」や「革」、「布」などが適しています。
猫用首輪おすすめ14選
ここからは、動物病院の院長の平松育子さんと編集部で選んだおすすめ商品をご紹介します。
かわいいリボン付きのものや、シュシュやよだれかけのようなデザインに特徴があるものなど、さまざまな製品を厳選!ぜひ愛猫にぴったりのものを選んであげてくださいね。

軽くて丈夫、ネームタグもついた実用的な首輪
ポリエステル製の軽くて丈夫な首輪です。首輪にはゴムがついており、万が一ひっかかってもゴムが伸びて首から抜けるようになっています。安全面も配慮されており、反射素材が使用されています。ライトが当たると光るので、夜道や暗いときも猫のいる場所がわかるでしょう。
ネームタグや鈴がついていていますので新たに購入する必要がありません。お値段もお手頃で多頭飼いのご家庭にもおすすめです。

本革使用なのに軽い! 迷子札の印刷オーダーも可能
本格的な本革の迷子札付きの首輪です。本革は重いというイメージがありますが、この首輪は重さがわずか8gですので猫の負担になりません。首輪の裏側には、猫のデリケートな皮膚や被毛にも優しい傷みにくい人工皮革が使用されています。
迷子札は後から記入するタイプでは消えてしまったり読みにくかったりしますが、印刷されて取り付けた状態で手元に届くので、長持ちし文字がはっきり読みやすいのもおすすめポイントです。

ウエットスーツ素材でできたマジックテープ式首輪
ウエットスーツの素材でできている猫用首輪で、重さはわずか5g。猫の首に負担がかかりません。素材がやわらかくて首にやさしく、金具やバックルがないので首輪が苦手な猫におすすめです。装着は面ファスナー式。
長さの調節はハサミで切るだけなのでかんたんです。余った部分はハサミで切ってもほつれません。鈴や迷子札を取りつける穴がありますので、好みの鈴やタグをを選んでつけることができます。

バックルのないやわらかいシュシュの首輪
綿100%の首輪で、なかにゴムが入っています。バックルを使用していない首輪ですので、バックルを留めるときのカチン! という音が苦手な猫や音に敏感な猫におすすめです。
ひもの部分の長さの調節の必要がなく、すぽんと首を通すことができてらくにつけることができます。万が一どこかにひっかけても、ゴムが伸びてスルッと首から抜けるので安心です。

タータンチェックのシンプルデザイン
布製の首輪で、軽く、やわらかく非常にシンプルなデザインです。S、M、Lの3つのサイズがあり、Sサイズは子猫用で幅も狭くなっています。布がやわらかいので市販の布製のものより首にかかるストレスが小さく、首輪嫌いの猫にもおすすめです。
鈴を気にする猫の場合、注文時に「鈴不要」と連絡すれば、鈴なしで購入できるセミオーダー感もうれしい商品です。

猫の負担が少ない! よだれかけのようなデザイン
襟のような、スタイ(よだれかけ)のような形をした、斬新なデザインがポイントの首輪です。ひものように首に巻くのではなく、襟のように首につけるので首に対する負担が少ない首輪です。
ゆったりとつけることができますので、毛がすれるなどのストレスが少なく、首輪が苦手、神経質な猫におすすめです。リバーシブルですので1枚の首輪で、2通りのデザインが楽しめます。
Cat's Love Potion『スワロフスキーハートレザーチョーカー』
サイズのオーダーメイドが可能
30㎝まで無料でサイズのオーダーメイドが可能な猫用首輪です。大型の猫でも、フィット感のある首輪をつけることができます。スワロフスキーのチャームがついていて、デザインおしゃれ!
さらに、首輪が原因での事故を防ぐために、バックルは外れやすいものになっているので、事故への心配もありません。今までサイズのなかった猫の首輪を探している方におすすめです。

子猫が首輪に慣れるためのスタート用の首輪
子猫がはじめて首輪をつけると、違和感から嫌がり暴れてしまうこともあります。たとえば、首輪を口に引っかけてさるぐつわのようになったり、首輪に手を通してしまい動けなくなってしまったりとさまざまなトラブルが起こります。
この首輪はバックルや金具を使っていない、子猫が首輪に慣れていくためにつけるスタート用の首輪です。布製で軽くシンプルな構造ですが、長さ調節も可能です。万が一引っかけても、首輪自体が伸びて首から外れるようになっています。プラスチックのホックがついていますが、このホックもある程度の力が加わると外れるようになっています。子猫の練習用首輪としておすすめです。
やわらかくカラフルな和柄に、コロンとした鈴が付いています。ちりめん素材は通気性があり、肌触りがよいので、猫の着け心地も抜群。また、鈴が付いても約4g、鈴が付いていなければ約3gという軽量タイプなので、子猫にも安心して使えます。
重さが加わると外れる、セーフティー紐クリップ付きです。

革製首輪でネームタグにオリジナルの刻印が可能
革製のシンプルでしっかりした作りの首輪です。首輪の内側には被毛がつきにくい素材を使用しており、首輪に被毛が絡みつくことを防止しています。
ネームタグにはオリジナルの刻印を2段にわたって入れることができ、迷子札になります。刻印ですので長期の使用でも読めなくなることがほぼありません。吊り下げるタイプのネームタグを気にする猫におすすめです。

たったの約3g! おしゃれなのに重くない首輪
伸縮性のあるニット生地を使用した首輪で、猫の動きを邪魔しません。ジャストフィットする長さに調節可能で、余った首輪のひも部分はカットできるので、猫が気にしてかじることもありません。
ある程度の力が加わると首輪が外れるように安全バックルを使用しています。重さは約3gでかなり軽いので、おしゃれだけれど重くないものをお探しの方におすすめです。

万が一に備えて、オーダーメイド刺繍の迷子札
ナイロン製の首輪で、オーダーで刺繍してもらえる首輪です。迷子名札を首輪に取りつけるのではなく、首輪本体に刺繍できますので、迷子札を落としたり、失くしたり、読めなくなることがほぼないので安心です。
刺繍のカラーも14色から選ぶことができ、数種類の飾り刺繍もオーダーできます。安全バックル仕様ですので、首輪を引っかけて強い衝撃が加わると外れます。外に出る猫が万が一被災したときの迷子対策に重点を置きたい方におすすめです。
ストレッチ素材で高いフィット感
ストレッチ素材でできているので、猫のサイズに合わせて心地よくフィットします。猫の首周りに合わせてカットできるので、サイズ調整も簡単にできるのもポイントです。
チャームは魚の形をしていて、純度95%以上の上質な銀が使われているので肌が荒れる心配もありません。猫の首のフィット感が気になる方や、おしゃれもさせたい方におすすめです。
猫ちゃんの健康を気遣う方に
ノミやマダニ、蚊よけの効果を持つ猫用の首輪です。装着から約7日間で効果が表れはじめ、半年間効果が持続するようです。取り換えの頻度も少なくていいので、コスパが気になる方でも安心です。
また、滑らかな素材でできているので、猫の肌が傷つかない仕様になっています。猫の健康やケガなどが気になる方におすすめの首輪です。
「猫用首輪」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 猫用首輪の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での猫用首輪の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【Q&A】首輪をつけるときの疑問・不安にお答え!
「猫が首輪を嫌がったらどうしよう」「いつからつけていいの?」など、猫に首輪をつけるときの不安や悩みもありますよね。
ここからは、猫に首輪をつけるときの疑問を、動物病院の院長である平松育子さんに答えてもらいました。 ぜひ参考にしてみてくださいね!
(1)嫌がらせずに首輪をつけるコツは?
軽めの首輪を後ろから声をかけながらつける
はじめて猫に首輪をつけるとき、わけが分からずパニックになってしまう猫もいます。まず、正面からつけようとせず、猫の後ろに回って声をかけながらつけるようにしましょう。急につけるとびっくりしてしまい、その後首輪をつけることが困難になることがあります。
また、首輪を嫌がる猫の場合は、飾りのないものにしましょう。鈴の音に慣れるまでは怖がる猫もいます。動くたびに音が鳴るので、恐怖を抱いてしまいます。
鈴やタグがついておらず、軽めの首輪を後ろから声をかけながらつけるのが、首輪を嫌がる猫につけるコツです。
(2)猫の首輪はいつ頃からつける? 子猫でも大丈夫?
生後1~2カ月くらいから首輪をつける練習を!
首輪は生後1~2カ月くらいから軽めのものをつけて練習していくことをおすすめします。さまざまなものを受け入れやすい時期に首輪をつけて練習していくほうが、警戒せず受け入れやすくなります。
子猫で首輪をつけるときに注意するのは、ゆるめにつけないことです。ゆるくつけると口にひっかけてしまい、取れなくなってケガをすることがあります。指が1本入るゆるさで子猫の首輪はつけましょう。
バックル式の首輪ではなく、ゴムやかんたんに外れるものがおすすめです。首輪のひもは厚みがなく軽いものが首に負担がかかりません。
(3)首輪をつけるときのありがちな失敗談と対策は?
「ゆるすぎ」が危険を招く!
首輪をつけるときの失敗でよくある原因は、「ゆるすぎ」です。垂れ下がったようになるほど首輪がゆるいことがありますが、危険です。
耳をかいていたり、顔を洗っているときに、前肢が首輪にひっかかり、そのまま足が抜けなくなったり、首輪が首と脇にひっかかり、たすき掛けのようになることがあります。垂れ下がった首輪を気にしてかじっているうちに口にひっかかり、もがいてしまい、歯が折れたり歯肉を傷つけて血だらけになることもあります。
対策としては適切なゆるさにすることです。短毛種の場合は指2本、長毛種の場合は指3本が入るのがちょうどよい締め方です。首輪をつけるときには目安にしてください。
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動物病院の院長のアドバイス
安全設計は絶対チェック!
猫の首輪はさまざまな素材、形がありますが、もっとも注意してほしいポイントは「衝撃が加わると外れるような安全設計がされていること」です。
高いところに上がる猫や外に出る猫の場合は安全装置がついている首輪を選んでください。飾りがついている場合は「重すぎず大きすぎないもの」を選びましょう。
また、長すぎる首輪は余ったひもを気にしてかじってしまう可能性があるため、首輪の長さに注意して選びましょう。
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