一脚とは
一脚は伸縮可能なカメラを支える撮影部品でブレを抑えたり、カメラの安定感に最適なアイテムです。三脚と比べて軽量なので持ち運びのしやすさもポイントです。
使い方としては、一脚を垂直に立てて方法や一脚の脚を前に出して、カメラやレンズをしっかりと持つことで安定します。また、一脚はスタビライザーとしての使い方もできるので様々なシーンで活躍してくれます。
一脚の選び方
それでは、一脚の基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の3つ。
【1】目的に合わせてタイプ
【2】撮影シーン
【3】カメラを支える耐荷重
上記の3つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】目的に合わせてタイプをチェック
一脚は同じような製品が多いと思われがちですが、使い方や機能はいろいろです。おもに3種類のタイプがあるので、それぞれの特徴や使い方をご紹介しましょう。
▼自立するスタンド型
一脚は足が1本なので自立できないというイメージがありますが、小型三脚と組み合わせて使用する製品が増えています。狭い場所でも小型三脚を使えば立てて使えるので便利です。
一脚+ミニ三脚の組み合わせは、通常の三脚をセッティングできない場所に適しています。またスタンド型は登山の杖として使用できるものもあり、アウトドアで使用するのにふさわしいアイテムです。
▼長さが調整できるモノポッドタイプ
モノポッドタイプとは伸縮可能な一脚です。ロック式になっており、4段から5段式に伸ばしたり縮めたりできます。重量も軽めのものが多く、長さは幅があるので使う方の身長に合わせて選んでください。
特徴としては自由雲台がついているものが多く、角度調整や縦長構図の撮影に便利です。屋内と屋外で使い分ける場合は、地面に突き立てる「石突(いしづき)」の素材がゴムや金属スパイクに取り替え可能なものを選びましょう。
▼多機能なものもある自撮り棒タイプ
自撮り棒タイプはスマホで自撮りするアイテムと似ている簡易版と、自由雲台つきでこだわりの構図を狙える本格版があります。特徴はコンパクトで、伸縮と固定がワンタッチでできる製品が多いこと。
軽いので旅行用に向いており、旅先の記念に自撮りができて便利です。本格的な製品は台座裏に取りつけネジ穴があって三脚と組み合わせて使えるものも。多機能な製品もあります。
【2】撮影シーンをチェック
三脚よりも身軽に動けるのが一脚です。撮影目的によって一脚の選び方も変わってきますので、それぞれのシーンに合ったものを選んでください。
▼スポーツなど動きの速い撮影での選び方
動きの速い被写体といえばスポーツです。いろいろなスポーツがありますが、ここぞという一瞬を撮影するには長時間待つ必要があります。しっかりした安定感のある一脚を選んでください。
動きの速い被写体を追うときは流し撮りになります。被写体までの距離が遠い場合は望遠レンズを使うので、やはり安定感のある一脚が必要です。
▼学芸会などのイベント撮影での選び方
学芸会や発表会などのイベントは会場のスペースが限られていることが多いです。このような場所で撮影するときは、三脚と組み合わせて使う一脚が向いています。
三脚つきのスタンド型なら場所をとらずにセッティングできるので、大事なシーンをしっかり撮影できるでしょう。また、カメラだけでなくビデオカメラも同時に撮影したい方にも便利です。
▼飛行機や動物撮影での選び方
飛行機や動物を撮影するときは、カメラを自由自在に動かせる自由雲台がついたタイプの一脚がおすすめです。飛行機を撮影するときは大空向けのアングルになるので、カメラを上下左右に動かす必要があります。
動物の場合は動きが予測できないため、ファインダーをのぞきながら追いかけることも。自由に動く雲台があるとシャッターチャンスをしっかりキャッチできます。
▼トレッキングなどアウトドア撮影での選び方
登山やトレッキングしながら撮影するときは、軽くてリュックからすぐに取り出せる一脚が適しています。リュックを下ろして中から取り出すのは時間のロスです。コンパクトでありながら、アウトドアに耐えられる頑丈な一脚を選びましょう。
山登りのスティックとして使える一脚は、グリップのキャップをはずせばカメラをセットできます。一脚とスティックを兼用できて便利です。
【3】カメラを支える耐荷重をチェック
一脚は耐荷重が決められており、目安はカメラとレンズの2倍の重さが耐荷重以下であること。望遠レンズを装着することを考えて、耐荷重に余裕を持たせてください。
足の太さも重要で、足の太い一脚ほど安定感が増します。参考までに使用するカメラと太さの目安をご紹介しましょう。
ミラーレス一眼カメラとズームキットレンズを使う場合は、パイプ径が20~25mm。デジタル一眼レフカメラと焦点距離200mmまでの望遠ズームなら、パイプ径25~30mm。デジタル一眼レフカメラと焦点距離200mmを越えるレンズなら、パイプ径30mm以上を選んでください。
エキスパートのアドバイス
フォトグラファー、フォトララ写真未来研究所代表
身長に合った長さ、カメラ重量に耐えられる一脚を
一脚を購入する際は、自分の身長、カメラのサイズと重量、撮影するスタイルなど多くのことを考慮しなければなりません。
これらすべてに合致するものが、自身にとって最適な一脚になるのです。そのため、最適な一脚というものは、使用するユーザーによって異なります。
一脚選びの際は、どのような撮影で、どういった機材を使うために一脚を使うのかをできるだけ明確にしておいてください。
一脚おすすめ15選
上記で紹介した一脚の選び方のポイントをふまえて、おすすめ商品を紹介します。

Amazonベーシック『カーボン一脚5段』


















出典:Amazon

Gitzo(ジッツォ)『カーボン一脚4型6段』












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Manfrotto『XPRO フルード ビデオ一脚 アルミニウム4段』






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Velbon『自立式4段アルミ一脚 Pole Pod EX BALL HEAD』


























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HAKUBA『アルミ一脚 4段伸縮 180cm 3Way雲台 フットレスト 』
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出典:楽天市場
Manfrotto(マンフロット)『COMPACT Advanced アルミ 5段(MMCOMPACTADV-BK)』










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Neewer『拡張可能なカメラカーボンファイバー一脚(10095109)』
















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Velbon(ベルボン)『ULTRA STICK SELFIE 6段』














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Eienn『三脚 一脚可変式 2段・4段 3Way雲台 水準器付き』
















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SIRUI(シルイ)『カーボン一脚(P-326)』














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SLIK(スリック) 『スタンドポッド (GX-N)』






















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Velbon(ベルボン) 『ウルトラスティック スーパー8 (2405)』














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サンワサプライ 『カメラ一脚 (200-DGCAM016)』


















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Trackbee 『自撮り棒』














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Aneva 『一脚 (SJ-002A)』














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おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 一脚の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの一脚の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
一脚に関するQ&A
ここでは、一脚に関するQ&Aをご紹介します。
一脚と三脚どっちがいい? それぞれのメリットは?

一脚は、コンパクトで場所を取らず、持ち運びやすいのがメリット。三脚ほど安定しないものの、使い方も幅広いです。人が密集する場所での撮影には一脚がおすすめ。
一方で、カメラをしっかりと固定して、安定して撮影ができるのが三脚の魅力です。重くて場所を取るのが難点ですが、手ブレせずに撮影したい夜景などを広い場所で撮影するときにおすすめです。
一概にどっちがいいとはいえないので、使い方にあわせて選んでみてください。
一脚は機内持ち込みできる?

基本的に、一脚や三脚は機内持ち込み不可で、預け入れになります。ただし、畳んだ状態で長さ60cm以下のものに限り機内持ち込み可能となっているところも。事前に航空会社のホームページなどで確認するとよいでしょう。
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どんな撮影をメインとするか
本記事では、一脚の選び方やおすすめ商品をご紹介しましたが、いかがでしたか?商品を選ぶ際は、下記の3つのポイントを抑えておきましょう。
【1】目的に合わせてタイプ
【2】撮影シーン
【3】カメラを支える耐荷重
様々な種類があり、風景撮影を安定させるだけでなく、自撮りや、一般には届かない高さから撮影できる一脚。様々な使い方があるため、どんな撮影がしたいかが選ぶ際のポイントになります。ぜひ本記事を参考に、自分にピッタリの商品を見つけてくださいね。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
米国ウィスコンシン州立大学などで写真を学び、帰国後に独立。 1995年からプロカメラマンとして人物、ウェディング、料理、建築、海外取材など広い分野の撮影をする傍ら、写真講座やメディア出演、執筆などを通じて撮影テクニックやフォトライフの楽しみ方を伝えている。 さらに動画撮影、ドローン撮影にも着手。画像や動画を未来につなげる活動を提案している。2018年には、長崎県五島市アンバサダーに就任。 写真と映像で行う地域貢献や海外に向けた日本文化の映像発信にも積極的に取り組んでいる。