「メンズ用トレンチコート」のおすすめ商品の比較一覧表
トレンチコートとは?
トレンチコートの由来やディティールなどの豆知識を、平 格彦さんに教えてもらいました。トレンチコートについて知ると、選ぶのがより一層楽しくなりますよ!
ライター/編集者、[着こなし工学]提唱者
ミリタリー由来の機能的なディテールが豊富
トレンチコートの「トレンチ」とは「塹壕(ざんごう:戦争で敵の攻撃から身を守るために陣地の周りに掘る穴)」という意味。もともとはイギリス軍の防水軍用コートとして開発され、戦場で身を隠しながら攻撃を行うための機能的なギミックが数多く搭載されています。
そのディテールが、今ではデザイン上のアクセントとしても重宝されているのです。そんな背景を知っていると、トレンチコートを選ぶ際に役立ち、選ぶ楽しみも増えるはずです。
メンズ用トレンチコートのおすすめ8選【ロング丈】 ファッションライターと編集部が厳選
ファッションライターで[着こなし工学]提唱者である平 格彦さんと編集部で厳選したおすすめ商品を、ロング丈、ミドル・ショート丈の丈別にご紹介します。
まずは、大人っぽい印象を与える「ロング丈のトレンチコート」をご紹介!

TOMORROW LAND(トゥモローランド)『MACKINTOSH GTS MONKTON ウールサキソニー トレンチコート LORO PIANA STORM SYSTEM』
Cross World(クロスワールド)『ロング丈トレンチコート』
皮の但馬屋『ラム革 ロングトレンチコート(1296)』
メンズ用トレンチコートのおすすめ3選【ミドル・ショート丈】
カジュアルに着こなせる、ミドル・ショート丈のトレンチコートをご紹介します。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする メンズ用トレンチコートの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのメンズ用トレンチコートの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
メンズ用トレンチコートの選び方 ファッションライターに聞く
ファッションライターで[着こなし工学]提唱者である平 格彦さんに、メンズ用トレンチコートを選ぶときのポイントを教えてもらいました。
定番が欲しいなら「正統派トレンチコート」を選ぶ
トレンチコートは、もはや定番アイテム。独自の解釈でアレンジされたデザインも多く出回っています。その変更箇所を判断するには、前提として基本形を知っておくことが不可欠です。
正統派トレンチコートのディテールは、防風性や防水性を高めるダブルブレスト(※1)であることがまずひとつ。 首元を閉じることができるチンストラップ(※2)を備えているのも特徴です。
さらに軍用コートがルーツであることから、小ものをぶら下げるためのDカンつきウエストベルトやエポーレット(※3)、肩への衝撃をやわらげたり風除けになったりするガンフラップ(※4)、通気性と防水性を兼備する背面のストームシールド(※5)や、裾の拡張性と防風性を両立するインパーテッドプリーツといった機能的なディテールを多く備えています。
・ダブルブレスト(※1):フロントのボタンが2列ある仕様のこと。
・チンストラップ(※2):襟の部分にある小さなベルトのこと。襟を立てるときに使用。チンウォーマー、スロートラッチとも呼称。
・エポーレット(※3):肩章(肩部分にあるボタン付きの小さなベルト)のこと。
・ガンフラップ(※4):肩から胸にかけて垂らされた布部分のこと。ストームフラップ、ショルダーパッチとも呼称。
・ストームシールド(※5):背面の肩から肩から背中にかけて、二重に重なった布部分のこと。アンブレラヨーク、ケープドバックとも呼称。
シーンに合わせてシルエットや丈感を決める
もともとのトレンチコートは、防風性や防水性を高めるために着丈は長めに設定されています。シルエットも余裕のあるAラインが基本で、それをウエストベストをしぼって着るようなイメージです。スーツのうえに重ねるなら、ゆとりあるクラシックなシルエットが適しています。
その一方でオフスタイルに合わせるなら、シルエットがスリムになるだけでスタイリッシュな印象を演出できます。さらに、着丈が短くなるほどモダンで軽快なムードに。
シルエットや着丈による特徴も把握して、本当にほしいトレンチコートを最終ジャッジしましょう!
好みや季節によって素材を選ぶ
トレンチコートの定番生地といえば、「ギャバジン」。ですが、今やトレンチコートもブランドごとに多様化し、サラッとしたコットン生地からダッフルコートのような厚みのある素材までさまざまです。皮素材やコーデュロイ素材など、変わった素材のトレンチコートも販売されていますよね。
王道のトレンチコートを探している方は、迷わずギャバジン生地を選ぶのをおすすめします。ギャバジンとは、梳毛を織り上げる過程で防水加工を施した耐久性に富んだ素材のこと。1年中着るには体温調整が難しいですが、春先に着るトレンチコートとしてはぴったりの素材です。
ウール素材や暖かい裏地付きの素材を選べば、真冬にも活躍しそうです。
カラーはベージュ、カーキ、ネイビーが鉄板
トレンチコートのカラーは、全体の印象を左右する重要な要素。定番のベージュは、クラシックなスタイルや大人っぽいカジュアルコーデなど、幅広いコーディネートに合わせられます。重たい印象になりにくく、ほかのアイテムとも好相性。
また、トレンチコートにはカーキカラーもよく合います。もともとは軍の実用品だったこともあり、ミリタリーコーデに使いやすいアイテムです。トレンチコート独自のディティールを生かしやすいカラーといえるでしょう。
大人っぽい印象を与えたいなら、ネイビーも要チェック。落ち着いたカラーでシックに決まります。
ライター/編集者、[着こなし工学]提唱者
>>>プロからのワンポイントアドバイス
メンズファッションにおいて、アウターの色はブラックがもっとも選ばれていますが、トレンチコートに限ってはベージュ、カーキ、ネイビーのいずれかからそろえるのがおすすめです。丈が長めでディテールが多いため見た目に重厚感があり、黒を選ぶといっそうヘビーな印象になってしまうからです。
明るめのベージュ、カーキ、ネイビーを選ぶと色の軽やかな印象が加味されてバランスが整います。そもそもミリタリーが由来のトレンチコートはミリタリーテイストが強いベージュやカーキが定番カラー。特徴を活かす意味でもそうした色から選んでみてください。
アレンジされた箇所を見きわめて好きなタイプを選ぶ
ブランド独自の解釈でアレンジされたトレンチコートの大半は、本来の仕様から何らかのギミックを取り除いたデザイン。日常的には不要なギミックを省略することでシンプルに仕上げ、着こなしやすいようにブラッシュアップしたタイプがほとんどです。
なにを削ぎ落としたデザインなのかがわかればほかのトレンチコートとの違いがわかり、自分にマッチするかどうかも判断できます。エポーレットやガンフラップを省いたデザインが多いので、意識してチェックしてみてください。
ブランドで選ぶなら「バーバリー」と「アクア」!
一生モノのトレンチコートを選びたい方は、やはり「ブランド」で選ぶのがおすすめ。「元祖トレンチコート」の先駆けである有名人気ブランドは『バーバリー(BURBERRY)』と『アクアスキュータム(Aquascutum)』。
ブランドゆえに価格は数十万としますが、一生使いたいと思える良品です。選ぶのに迷ったら、2大ブランドの商品のなかから選ぶのも手ですよ!
着回してみてから名門ブランドに挑戦! ファッションライターからのアドバイス
ライター/編集者、[着こなし工学]提唱者
トレンチコートはブランドによって、価格差が数十万円にものぼるアイテムです。そこで、最初はリーズナブルなセレクトショップのオリジナル商品などから購入してみるのもひとつの方法。
似合うかどうか、着回しやすいかどうか、使いやすいかどうかなどを実体験から見定めてみるのがいいでしょう。その上でトレンチコートが好きになったら、名門ブランドの最高級品を愛用するというステップが現実的です。
使い込むことで本当に自分に必要なディテールや要素もわかってくるので、トレンチコートとの付き合い方がわかってくるはず。オンでもオフでも使える万能性を体感しつつ徐々にグレードアップしてみてください!
合わせてチェックしたいメンズアパレル商品 【関連記事】
ほかのメンズ用アウターの記事をご紹介します。トレンチコート以外もチェックして、自分のスタイルに合うアウターを考えてみましょう。
トレンチコートについて6つのポイントをおさらい
1)正統派トレンチコートのディテールを知る
2)アレンジされた箇所を見きわめて好きなタイプを選ぶ
3)シーンに合わせてシルエットや丈感を決める
4)カラーはベージュ、カーキ、ネイビーからそろえる
5)トレンチコートの歴史からディティールや機能を知ると選ぶ楽しみが増える
6)高級品の名門ブランドは着まわしてみてから選ぶ
トレンチコートはもとは軍用という歴史があり、各ディティールに意味があります。ディティールの意味を知ればデザインの理解度も深まり、よりコーディネートやシーンに合わせたチョイスができるでしょう。今回ご紹介したポイントを意識して、お気に入りの一着を探してみてください。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
メンズファッションがメインのライター/編集者/コラムニスト。 AllAbout「メンズファッション」ガイド。[着こなし工学]提唱者。 また、メンサ (JAPAN MENSA) 会員。野菜ソムリエの資格も保有。 出版社から独立後、計60近くのメディアに関わり、客観的、横断的、俯瞰的なファッション分析を得意とする。そんな視点を活かした[着こなし工学]を構築中。 最近の「マイナビおすすめナビ」の記事においては、商品選びのアドバイスなど、監修者として携わる。