猫の肉球ケア商品の選び方 動物病院の院長に聞きました!
ふくふく動物病院の院長・平松育子さんに、猫の肉球ケア商品を選ぶときのポイントを3つ教えてもらいました。猫の肉球ケアに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
安全性を確保するため成分をしっかり確認しよう
肉球クリームを選ぶ際に「できるだけ安全性の高いものでケアしたい」という思いから、やはり一番気になるのは成分です。商品には成分が記載されているので、必ず確認してください。
また、人間用のハンドクリームを猫に使用するのはやめましょう。例えば「アロエベラ」は猫が口にすると下痢を起こす可能性があります。
このように人間には無害でも、猫にとっては毒になる成分もあるのです。
無香料もしくは香りが強すぎないものを選びましょう
猫たちは香りに敏感です。私たちが問題ない香りでも、ストレスに感じてしまったり、体調不良を起こしてしまうことがあります。
香りつきの肉球クリームに含まれる成分は少量ですが、グルクロン酸抱合という解毒に必要な仕組みを保持していない猫は、敏感に反応してしまうかもしれません。
香りはうすいものか、できるだけ無香料のものを選ぶほうが安全です。
違和感を減らすためにはサラッとしたものがベター
私たちも塗った後にいつまでもベタベタするハンドクリームはちょっと......と思うことがあります。猫の肉球クリームも同じだと考えてください。
塗ったらサラっとするほうが違和感がありませんし、歩くとき肉球がネチャネチャと張りつかないほうがよいでしょう。
通販で購入するときには実際の使用感がわかりにくいのですが、キャッチコピーに「サラっとするもの」「少量でよく伸びるもの」などと明記してあるものがおすすめです。
猫の肉球ケアおすすめ4選 動物病院の院長がセレクト!
上で紹介した猫の肉球ケア商品の選び方のポイントをふまえて、ふくふく動物病院院長・平松育子さんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します。

安心の国産みつろうを使用した肉球クリーム
保存料や色素、香料などが全く含まれていないので、安心して使える肉球クリームです。口に入っても安心なホホバオイル、オリーブオイル、椿油、ミツロウなどが配合されています。
塗布前に飼い主さんの手によくなじませてから、うすく塗るようにしてください。オイルやロウを多く含んだクリームなので、塗りすぎには注意しましょう。塗りすぎると滑ってしまったり、床に油しみができる可能性もあります。
肉球だけでなく、被毛やスキンケアにも使用できるクリームなので、メンテナンス全般でお探しの方におすすめです。

はちみつを製造販売するメーカーの肉球クリーム
自家採密のはちみつを主に製造販売しているみつばち本舗による、椿オイルと植物性スクワラン、ミツロウのみで作られている肉球クリームです。防腐剤や香料、着色料が含まれておらず、安心して使用できます。
少量でもよく伸びるので、つけすぎないようにうすく塗ってください。もしベタベタした感じが残った場合は、軽く拭きとっても十分効果があります。

100%天然成分で抗菌作用もある肉球クリーム
ヒマワリ油、コメ胚芽油、ミツロウ、ヨクイニンエキス、ゼラニウム油、セイヨウネズ果実油を成分にした国産の肉球クリームです。ヨクイニンは「ハト麦」の皮を除いた種で、古くから肌によいことで有名です。
100%天然成分のこちらのクリームは、抗菌作用があり、雑菌がつきやすい肉球を守る効果もあります。
伸びがよく、塗りやすいタイプの肉球クリームです。

ホホバオイルとミツロウだけで作られた肉球クリーム
ホホバオイルとミツロウが含まれている肉球クリームです。ホホバオイルは保湿性にすぐれたオイルで、乾燥を防ぐ力があります。また、皮膚を刺激などから守る効果もあるので、肉球の保護に適しています。
ミツロウにはクリームをやわらかくする乳化剤としての役割と保湿作用があります。天然の成分が含まれていますので、猫の肉球クリームとして安心して使用できるだけでなく、効果もしっかりしています。
「猫の肉球ケア商品」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの人気ランキング 肉球ケア商品の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの肉球ケア商品の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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肉球ケアには猫の好みにあったものを選びましょう 動物病院・院長からのアドバイス
肉球クリームはさまざまなものが販売されています。
香りが強くついているものは猫が嫌う傾向があります。使用後に違和感を感じると、しつこく舐め続ける場合もあります。まずは薄めにつけて、猫が気にしないかどうかを確認してください。
乾燥したり、ひび割れてしまった肉球は、悪化すると歩けなくなる場合もあります。それらを防ぐためにもしっかりとしたお手入れをしてあげましょう。
成分を確認するだけではなく、クリーム使用後に赤くなっていないかなどのチェックをおこなうことも大切です。
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山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院を2006年に開業。得意分野は皮膚病です。2019年4月より皮膚科と内科中心の病院を目指していきます。飼い主さまのお話をしっかり伺い、飼い主さまと協力し合いながら治療を進めていくように心がけています。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。