ドライブレコーダーってなに?
そもそもドライブレコーダーとは、車やバイクに取りつけて映像を記録するためのカメラ装置です。フロントガラスやダッシュボードに設置するのが一般的。
近年は、あおり運転や危険運転による事故の対策として利用する人が増えています。
位置情報を記録できるモデルなど、性能にすぐれた商品も豊富にラインナップしており、用途に合うものが見つかりやすいでしょう。
ドライブレコーダーの必要性とメリットは?
ドライブレコーダーを導入すると、運転中に周囲の映像を記録できるため、事故が起こったときにも状況証拠が残って原因の解明に役立てられます。
事故の当事者間で話が食いちがってしまうことも少なくないため、映像証拠を残せることは大きなメリットでしょう。また、昨今社会問題にもなっている、「あおり運転」対策として、車に取り付ける人が増えています。
常に映像を記録することで事故防止への意識が高まり、危険運転の抑止にも役立ちます。
ドライブレコーダーの選び方
ドライブレコーダーの選び方をチェックしていきましょう。ポイントは下記。
【1】画素数やHDR・ WDR
【2】形状
【3】種類
【4】便利な機能
一つひとつ解説していきます。家電製品総合アドバイザー 福田満雄さんのアドバイスもご紹介しています。自分の使い方にぴったりのドライブレコーダーを選ぶために参考にしてみてくださいね。
【1】画素数やHDR・ WDRをチェック
ドライブレコーダーは、よりはっきりと状況を確認するためにも映像のきれいさが重要なポイントです。
たとえば画素数が高いものほど、より鮮明な映像を撮影できて車のナンバーなども読み取りやすくなります。
またHDR・WDRに対応しているほうが、映像の白とびや黒つぶれが補正できて暗所でもきれいに撮影できるのが特徴です。
画角が狭いと死角になる範hi囲が広くなってしまうため、できるだけ画角が広いものを選ぶといいでしょう。
【2】設置場所に適した形状を選ぶ
ドライブレコーダーには、大きくわけて一体型とセパレート型の2種類あります。
主流になっているのは、カメラとモニターが一緒にになった一体型。1カ所にまとめて設置できるので前方が見やすいのがメリットです。
また一体型のなかでもルームミラー形状のものを使うと、より大きい液晶モニターで確認できます。
セパレート型はカメラとモニターがわかれているため、モニターは見やすい手元あたりに設置するなど、レイアウトをアレンジできます。
【3】記録したい範囲に適した種類を選ぶ
ドライブレコーダーの種類ごとに、撮影できる範囲が異なるため確認しておきましょう。
前後2カメラ|迷ったときはコレ!
主流となっている前後2カメラ型は、前と後ろの2カ所にカメラを取りつけるタイプです。
後方から追突されたときもしっかり映像を残せるのが特徴。
後ろの車からもカメラが見えるため、あおり運転などの危険な運転を抑止するためにも役立つでしょう。
機能性のいい商品も豊富にそろっているため、迷ったときにはまずチェックしてみてください。
360度|死角の少ない
360度タイプは、周囲の全方位を撮影できます。側面側もしっかり映るので、出会いがしらの事故や右折・左折時に衝突した際も映像が残せるのが特徴。
すり抜けや駐車中の盗難など、より幅広いトラブルに対応できます。
ただし半天球タイプだと車内から後方を撮影するため、後ろの録画範囲が狭くなったり画質が下がったりする場合も。
商品によっては、後方も鮮明に映せるよう工夫されているのでチェックしておきましょう。
フロント用|コスパがいい
フロント用は、ひとつのカメラで前方を撮影するシンプルな設計になっています。
商品価格・設置費用ともリーズナブルに収まりやすいため、費用を抑えたい人に適しているでしょう。
あおり運転や横の衝突が起こった時には映像が残りませんが、前方だけ撮影できればいいという場合や、事故防止の意識を高めたいときには役立ちます。
【4】便利な機能もチェック
使いやすさに配慮した、便利な機能性もチェックしましょう。
GPS・音声録画機能
GPSが搭載されたドライブレコーダーは場所を記録できるほか、事故が起こったときには速度データを証拠として活用できるのがメリットです。
日時が自動で設定されるため、手動で操作するときより正確な情報を記録できます。
また音声録画機能があるとクラクション音や相手ドライバーとの会話内容も録音でき、不利な状況を回避しやすくなるでしょう。
駐車監視機能
駐車監視機能には、駐車中の常時録画やタイムラプス録画、衝撃を感知したときに録画する衝撃検知、動体を検知して録画する動体検知などの種類があります。
そのため、駐車中のあて逃げや車上荒らし、いたずらなどの対策をおこないたいときにぴったりの機能です。
衝撃検知は省電力ですが、衝突してから数秒後に録画がはじまるため事故の瞬間は映像に残りません。
常時録音や動体検知はより証拠として役立つ映像が残りやすいですが、バッテリー負荷が大きくなります。
それぞれのメリット・デメリットを考慮して選択するといいしょう。
安全運転支援機能
安全運転支援機能とは、ドライバーに事故が起こりそうだと知らせてくれる機能です。
走行車線を外れてしまったときに警告音が鳴る「車線逸脱警告」、前方車両・後続車との距離が縮まりすぎたときの「前方衝突警告」や「後方接近警告」など、商品ごとに内容が異なります。
あおり運転や追突事故の対策をおこないたい場合は、後方接近警告機能があるものを選ぶといいでしょう。
フォーマットフリータイプ
通常、ドライブレコーダーはmicroSDカードに残った不要なデータを削除する作業が必要となるため、手間に感じることあるでしょう。
そんなときはデータ削除の必要がないフォーマットフリータイプのモデルと選ぶと便利です。
ハイエンドモデルに採用されていることが多い機能なので、より手軽に利用したい場合はチェックしてみてください。
家電製品アドバイザーからのアドバイス
もはやクルマやバイクの必需品になりつつあるドライブレコーダー。もしもの時に、自身を守るためにも装備しておきたいものです。
気をつける点とは、設置場所をあらかじめ確認しておくことです。クルマの場合、衝突軽減ブレーキ用のカメラがフロントガラス中央上部に設けられていて、カメラの設置場所が窮屈になることも。
また、バイクはもっと設置場所に制約があるため、別売りのステー類をうまく活用して設置場所の確保を。
人気メーカーをチェック
ドライブレコーダーの人気メーカーから商品を選ぶのも、ひとつの方法です。
コムテック|精密機器を主に取り扱うメーカー
日本メーカーのコムテックは、ドライブレコーダーやレーダー感知器などの精密機器をおもに取り扱っています。
長年ドライブレコーダーを販売しているので、シンプルなフロント用から前後2カメラ、360度タイプまで多彩な商品がラインナップしているのが特徴です。
幅広いタイプの製品を検討したい人は、チェックしてみましょう。
ケンウッド|車載機器メーカー
ケンウッドは、日本ビクターと統合したJVCケンウッドとしてカー用品やオーディオ機器などを販売しています。
独自に開発してきたビデオカメラの技術力を活かしながら、高精細な映像を撮影できるドライブレコーダーを取りそろえているのが特徴です。
映像の鮮明さにこだわって選びたいときにはぴったりのメーカーでしょう。
ユピテル|映像・無線技術にすぐれたメーカー
ユピテルは、国内メーカーのなかでもとくに長くドライブレコーダーを手がけてきた企業です。
フロント用や2カメラタイプ、360度タイプの製品などが豊富にラインナップしていて、幅広く選べるのが魅力。
夜間でも鮮明に記録できるよう工夫された「スーパーナイト」シリーズなど、機能にこだわったモデルもあります。
セルスター工業|自動車用品メーカー
セルスター工業は、自動車用品などを取りそろえている日本メーカーです。
国内にある自社工場で部品実装から組み立てまで一貫しておこなっているなど、品質重視の生産体制が特徴。
ミラータイプや360度タイプなど、さまざまな種類のドライブレコーダーを展開しており、ニーズや予算に合った機能の商品が見つけやすいでしょう。
パイオニア|カロッツェリアブランド
スピーカーの製造からスタートしたパイオニアは、カーエレクトロニクスや音響機器などさまざまな事業をおこなっている大手メーカーです。
ドライブレコーダーは、「カロッツェリア」というブランドで展開されています。
フロント用や前後2カメラ型のほか、カーナビと連動したタイプや後方撮影専用のリアカメラなどもラインナップしています。
ドライブレコーダーのおすすめ30選 家電製品総合アドバイザー・福田満雄さんと編集部が選んだ
ここからは、紹介した選び方をふまえておすすめのドライブレコーダーをご紹介します。ある程度ほしい型が決まっている場合は、下記のボタンを押しておすすめ商品を見てくださいね。
▼前後2カメラ型
▼360度型
▼フロント用
▼ミラー型
▼バイク用
▼おすすめ7選|前後2カメラ型
まずは前後2カメラ型のおすすめ商品をチェックしましょう。
パイオニア カロッツェリア『ドライブレコーダーユニット VREC-DZ800DC』は、前後カメラがフルHD。夜間も明るく録画できるセンサーや画像補正あり。スマホでワイヤレスの操作ができる便利機能あり。

独自技術であおり運転を素早く認識
GPSや音声録画機能を搭載したモデルです。
フロントカメラは水平の画角が130度あり、広い範囲を記録できます。
また独自に開発した画像認識技術により、後続車のあおり運転を検知すると自動で録画をスタート。
ドライバーへも後方注意の通知を表示してくれるため、万が一のときもスムーズに対応しやすいでしょう。
夜間の映像も鮮明に記録
ドライブレコーダー製造国内大手のコムテック社が提供する、前後2カメラ型のドライブレコーダー。前も後ろもFull HD200万画素で記録します。
また、裏面照射型技術「STARVIS」を採用したソニー社製CMOSセンサーを搭載。夜間やトンネル内のような暗い場所でも明るく撮影することができます。
その他にも安心運転支援機能や、駐車監視機能などあると安心機能が揃ったモデルです。
夜でも人物や車をはっきり映す
こちらのドライブレコーダーには、独自のスーパーナイト機能を搭載しています。
高感度センサーを採用しているため、手動で明るさを調整しなくても昼夜をとおしてきれいな映像を記録できるのが特徴です。
また、 プライバシーガラスやスモークフィルムを貼った状態でも黒つぶれが起こらず、歩行者などをはっきり映します。
4Kカメラでくっきり記録
映像の美しさを追求し、フロントに4Kカメラを採用したモデルです。
約820万画素の高解像度で撮影できるため、車や通行人、周囲の状況をよりくっきりと映せるのがメリット。
また、独自のファイルシステムを搭載することでSDカードのフォーマット回数をかなり減らしているため、カードの消耗を抑えられて書き込みエラーが起きにくくなっています。
▼おすすめ6選|360度型
こちらでは360度型の商品を解説していきます。
ユピテル『マルミエ Q-31R』は、360度カメラとリアカメラの2カメラ。360度カメラの弱点「遠方が見えにくい」をリアカメラで補っています。データ容量大のため、マイクロSDカードは大容量なものを。

▼おすすめ6選|フロント用
フロント用のドライブレコーダーをチェックしていきましょう。
ケンウッド『DRV-MP760』は、フロントカメラ+車内カメラの2カメラの商品。タクシーなど、車内を録画しておく必要があるケースに対応します。明るいレンズとHDR機能で暗い場所でも活躍が期待できます。

▼おすすめ6選|ミラー型
次に、ミラー型の商品をご紹介します。
セルスター工業『CSD-630FH』は、クルマのミラーに取りつける商品。取りつけ場所に悩まないのはメリットです。オプションでリアカメラの追加が可能。購入前に、ミラーの前面が開けているかは要確認です。

▼おすすめ5選|バイク用
ここでは、バイク用のドライブレコーダーをみていきましょう。
ミツバサンコーワ『EDR-21Gα』は、バイク用ドライブレコーダーやETCメーカーの商品です。振動が多、雨に濡れやすいバイク専用設計。手振れ補正機能はないので、振動が少ない個所を選んで設置しましょう。

「ドライブレコーダー」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ドライブレコーダーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのドライブレコーダーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ドライブレコーダーについてよくある質問
ここからは、ドライブレコーダーに関連するQ&Aをご紹介します。
ドライブレコーダーはどこに取りつける?

フロントガラスの丈夫(ミラー周辺)に設置するのが一般的です。
セパレートタイプはダッシュボードにも設置できるほか、ミラー一体型は車のミラーにかぶせるように取りつけます。
どのタイプも、視界を妨げない場所を選びましょう。
ドライブレコーダーにあると便利な機能って?

トラブルが起こったときに検知して撮影を開始する「Gセンサー」は、自動的に動画データが保存されて便利です。
また、HDR・WDRが搭載されていると、夜間や暗い場所でも明るくきれいな映像が撮影できます。
GPS機能は、正確な位置や日時・速度の情報を取得できるのがメリットです。
ドライブレコーダー映像はどうやって確認する?

映像の確認方法は、製品によって異なります。付属モニターで確認するほか、SDカードのデータをパソコンで観ることも可能です。
また、カーナビ画面に動画を映せるものや、Wifiでスマホと接続してアプリ内で確認できる場合もあります。
そのほかのドライブレコーダーの記事はこちら
便利なドライブレコーダーを活用しよう
ドライブレコーダーは、運転中の接触事故や駐車中のトラブルを記録するために役立つアイテムです。
映像データが残っていると、万が一のときも状況がはっきりと確認できるのがメリット。
リーズナブルでシンプルなフロント用ドライブレコーダーのほか、前後2カ所に取りつけるタイプ、ミラー型などさまざまなバリエーションから、用途に合ったものを選べます。
今回ご紹介した情報を参考にして、ぜひあなたもドライブレコーダーを活用してください。
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iPhone3GSの時代からスマートフォンを愛用している、ガジェット愛あふれるライター。 複数のメディアで家電製品の記事を担当、シンプルでわかりやすい文章がモットー。 冷蔵庫からオーディオ、パソコンまで、幅広く知識を問われる家電製品総合アドバイザー試験に一発合格。 最新機種が好きなのはもちろん、過去の名機を安価に楽しむのも好き。