続々と映画化! 東野圭吾とは?
東野圭吾は、1958年大阪に生まれました。「アルキメデスは手を汚さない」(小峰 元/著)を高校時代に偶然手にしたのをきっかけに推理小説にハマり、なんと自身も執筆をはじめます。
大学卒業後は一旦、会社員となりますが、1985年に『放課後』で江戸川乱歩賞を受賞し、専業小説家へと転身します。その後次々とヒット作を世に送り出し、現在は日本推理作家協会の理事長や直木賞の選考委員も務めています。
東野圭吾作品の選び方
まずは東野圭吾作品の選び方をチェックしていきましょう。ポイントは下記。
【1】映画・ドラマの原作から選ぶ
【2】好みのシリーズから選ぶ
上記のポイントを押えることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】映画・ドラマの原作から選ぶ
プラチナデータやガリレオシリーズなど、東野作品には映画化やドラマ化・舞台化・漫画化されたメディアミックス作品が多数あります。ふだん小説を読む機会が少ない方は、まずビジュアルで東野作品を楽しんだあと、原作となる小説を読むのもいいでしょう。
白夜行、新参者、ラプラスの魔女、マスカレードシリーズなど多くの作品があります。
【2】好みのシリーズから選ぶ
東野作品は、多くのシリーズを展開しており、シリーズごとに舞台や作風が異なることでもよく知られています。好みのシリーズから東野ワールドに入ってみるのもいいでしょう。
ガリレオシリーズ|天才物理学者が活躍
映画化やドラマ化もされたことがある天才物理学者・湯川 学を主人公にしたミステリーシリーズです。
作家の東野氏が大学の工学部出身であることから、トリックは現実に再現可能なモノばかりといわれています。科学的にリアリティのあるトリックを楽しみたい方におすすめです。
シリーズ初の長編作品「容疑者Xの献身」で、第134回直木三十五賞を受賞しました。
加賀恭一郎シリーズ|初期から続く人気シリーズ
刑事の加賀恭一郎が主人公となるこちらのシリーズは、東野氏が作家となった第2作目から続く人気のシリーズです。「眠りの森」「悪意」などのほか、映像化された「新参者」も加賀恭一郎シリーズの1作品です。
「私が彼を殺した」では、最後まで加賀からは真犯人の名前を明かされず、その前後のヒントから読者が犯人を推理するというスタイルで話が終わっているのも東野作品の醍醐味でしょう。
その他のシリーズも
東野作品は、シリーズごとに作風が異なるのも魅力のひとつです。
「笑小説」シリーズでは、「怪笑小説」「毒笑小説」など、ユーモアがありながらも怪しさやブラックジョークを交えたショートショートが詰まったシリーズもあります。また、「浪花少年探偵団シリーズ」や「マスカレードシリーズ」などバラエティに富んだシリーズが豊富にそろっています。
まずは、シリーズなどにとらわれず、気になるタイトルから作品を選んでみるのもおもしろいかもしれません。
司書教諭からのアドバイス
東野作品を初めて読む人、好きなシリーズが定まっていない人、最後まで読めるか自信が無い人は、映像化されている作品の中から選ぶのがおすすめです。
映像の原作作品は一般ウケが良く、面白いものが多いです。最初に映像を見て、イメージを掴んでから原作を読んでも良いでしょう。
東野圭吾おすすめ32選
ここからは、東野圭吾作品の中からおすすめ小説をご紹介します。気になるものがあればぜひ読んでみてくださいね。
▼ガリレオシリーズ
▼加賀恭一郎シリーズ
▼その他のおすすめ作品
▼ガリレオシリーズ
探偵湯川 学のデビュー作
警察の花形部署であるといわれている捜査一課に在籍する草薙俊平は、不可解な事件が起こった際につねに訪問する先があった。帝都大学理工学部物理学科助教授・湯川 学だ。少ない情報から捜査のヒントをつぎつぎと与える湯川は捜査一課から「ガリレオ」と呼ばれていた。
2002年刊行のこちらの作品は、人気・ガリレオシリーズの第1作に当たります。物理学だけでなく博識の彼にぐいぐい引き込まれていきます。

「東野圭吾の作品に興味があるけど、長編を読み切る自信がない。」という人は、文春文庫『予知夢』がおすすめです。短編なので、初心者にも読みやすいでしょう。常識では考えられない事件を解明していく内容です。
ガリレオシリーズ第2弾 短編集で読みやすい
深夜、16歳の女性の部屋に侵入した男性は「17年前からむすばれることが決まっていた」と自白。女性が生まれるまえから、男性は卒業文集などにその女性の名前を書き残していた。これは男性のいうように予知夢なのだろうか。
2003年刊行の、ガリレオシリーズ第2弾です。こちらの本は短編集となっており、それぞれの事件で捜査に行き詰った草薙刑事が物理学者・湯川を訪ねることで物語が進行していきます。短編集なので、初心者にも手に取りやすいでしょう。
人気のガリレオシリーズ初の長編であり直木賞受賞作
数学教師の石神は、隣人である靖子とその娘を救うため、靖子の夫殺しを完全犯罪で隠ぺいしようとする。しかし、謎を解くために石神の前に現れたのは、かつての親友であった天才物理学者の湯川だった。元天才数学者・石神との頭脳戦がはじまる。
2008年に刊行されたこちらは、人気のガリレオシリーズ初の長編作品。刊行年に開催された本に関する表彰で「ミステリー部門における1位」と評された作品です。第134回直木三十五賞を受賞したことでも知られています。
▼加賀恭一郎シリーズ
華やかな舞台の陰で行なわれた殺人劇
加賀恭一郎がたまたま観劇したバレエ団で殺人が起こる。被疑者はバレエ団員。しかし調べていくうえで次々と不審な点が見つかっていく。捜査が難航するなか、バレエ団とかかわりのある演出家が殺された。
1992年に刊行された加賀恭一郎シリーズの第2作目です。捜査と並行して、バレリーナに恋心を抱く加賀の人間くさい一面が垣間見られる作品です。
真犯人の名前は最後まで明かされない
流行作家の穂高誠が、結婚式当日に毒殺された。容疑者は、花嫁の兄、やり手の編集者、被害者のマネージャーの3人。すぐに犯人がわかるかと思われたが、容疑者3人すべてが「私が殺した」と告白。
2002年に初版が出たこちらは、最後まで犯人の名前は、明かされることがなく前後のヒントを頼りに、読者自身が犯人を推理する読者参加型のミステリーです。文庫版には袋とじで解説がついているため、推理に自信がない方にも楽しめます。
▼その他のおすすめ作品

春秋文庫『手紙』は、加害者家族の立場を深く考えさせられる作品。主人公は幸せを掴もうとする度に「加害者家族」という障壁にぶち当たります。心が揺さぶられる読書体験ができる感動作。

集英社文庫『マスカレード・ホテル』は、刑事とホテルマンという異色のコンビが活躍する作品。犯人が残した暗号の意味に思いを巡らせるのも楽しみ方の一つです。映画化もされています。
「東野圭吾作品」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 東野圭吾作品の売れ筋をチェック
Amazonでの東野圭吾作品の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
そのほかのミステリー・推理小説はこちら
日常にスパイスを与えてくれる東野作品
今回は、司書教諭・yokoさんと編集部でリサーチした東野圭吾作品の選び方と、おすすめの作品をご紹介しました。
東野作品はシリーズごとに作風が異なり、読み手をぐいぐいとミステリーの世界に導いてくれます。1冊読んでみて「あ、これは違うな」と思っても、何冊か読んでみると、好みに合った作品に出会えるかもしれません。東野氏はそれほど多彩な文章を書かれています。
まずは1冊、気になるものがあればぜひ手に取ってみてください。
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本や博物館が好きすぎて、司書教諭の免許と学芸員の資格を保有しているライター。小学校教諭と幼稚園教諭の資格も保有。 どのようなジャンルの本も幅広く読む。趣味は小説を書くことや美術館めぐり。ネイルやマッサージなど、リラックスできることが生きがい。基本的に文化系女子。世界をひとりで旅行して、暮らすように滞在するのが好き。プチミニマリストで、がんばらない家事を意識している。