伊坂幸太郎とは 仙台を舞台とした数々のミステリー
伊坂幸太郎は、1971年千葉県松戸市生まれ、宮城県仙台市に在住のミステリー作家です。東北大学卒業後、システムエンジニアとして働きながら小説を執筆。「オーデュボンの祈り」で新潮ミステリー倶楽部賞を2000年に受賞し、デビューを果たしました。
その後、2004年には「アヒルと鴨のコインロッカー」で吉川英治文学新人賞(2004年)、「死神の精度」で日本推理作家協会賞(短編部門 )、2008年に「ゴールデンスランバー」で山本周五郎賞と本屋大賞を受賞。現在では、日本を代表するベストセラー作家のひとりに数えられています。
伊坂幸太郎ミステリーの特徴は? 伏線を楽しむミステリー
伊坂幸太郎の、ミステリー小説の特徴は、個性的な登場人物、序盤から張り巡らされた、たくさんの伏線を物語の後半で見事に回収していくところなどがあげられます。
また、作品にほかの小説の登場人物がふたたび起用されています。別個のストーリーが関連づけされ、作品全体をよりいっそう深く楽しめるようになっているのも、人気のポイントです。
なお、さまざまな作品で仙台を舞台としたストーリーが展開されています。実写映画化された作品も多く、仙台のさまざまなスポットが聖地として、ファンに親しまれています。
伊坂幸太郎のおすすめ作品はコレ 自分にとっての最高傑作を探せ!
ここからは、おすすめしたい伊坂幸太郎の作品を詳しく紹介していきます。
▼映画化作品
▼ドラマ化作品
▼その他、厳選したおすすめ作品
▼映画化作品
伊坂幸太郎といえば『重力ピエロ』を思い浮かべる人も多いでしょう。ミステリーや謎解きが好きなら、ハマれます。映画化されているので、先に映画を見てから小説を読むのもおすすめです。

映画化とミリオンセラーを達成したミステリー小説
つらい過去を抱えている家族が巻き込まれていく新感覚ミステリーの作品です。ミリオンセラーを達成しており、直木賞候補にもなりました。母がレイプされたことで生まれた弟を持つ主人公が、勤務先を放火されるなどの問題に巻き込まれていきます。連続放火事件の謎解きをする主人公兄弟の物語です。
2009年に映画化もされている注目の作品です。
疾走感のあるエンターテインメント小説
昭和の終わり、米ソの冷戦の時代で、日本ではバブル最盛期を迎えていたころのストーリーです。舞台となる北山家では、冷戦より恐ろしい嫁姑問題が勃発。おもしろい語り口をたのしめます。
「スピンモンスター」という同じ人物が登場する2050年の近未来を描いた作品も一緒に収録されており、中編2本のスリリングな展開を堪能できます。
ハリウッド映画化も決定した傑作ミステリー
ブラッド・ピット主演、デヴィッド・リーチ監督でハリウッド映画化されることが決まった伊坂幸太郎作品です。人気の「殺し屋」シリーズのひとつ。
さまざまな背景を持つ登場人物たちが、東北新幹線「はやて」のなかで、それぞれの目的を果たすために交錯します。2時間30分の乗車時間のあいだにおこる出来事をスリリングに描いた大作です。
首相暗殺犯にされた男の逃亡劇
山本周五郎賞と本屋大賞を受賞した作品です。無実の罪を着せられた男の逃亡劇を描いたストーリー。
凱旋パレードで首相が暗殺され、自分の名前が犯人として報道で広められてしまいます。逃亡中にたくさんの個性豊かな登場人物に出会い、さまざまな状況から助け出されたりして、逃亡を続けて行く主人公。序盤からたくさんの伏線が張られており、スリリングな展開を楽しめます。
妻を殺された男の復讐のストーリー
元教師の鈴木という男が主人公の物語です。妻を殺されてしまい、復讐をすることを目的としています。しかし、妻を殺した犯人は、何者かによって殺害されてしまうという事態に。調べていくと、殺し屋がかかわっていることがわかります。
ストーリーは、別の人物たちもその殺し屋組織を追っているという展開に。それぞれの登場人物の想いが交錯していき、結末へと向かいます。
▼ドラマ化作品
関連した5つの物語が収められた短編集
5つの関連した短編小説が収められた作品です。関連しているので、ひとつの長編小説ともなります。銀行強盗の人質になった主人公たちの人生の物語です。
後に家裁調査官となる主人公のまわりにさまざまな事件が発生します。独特の正義感を持っており周囲を自分のペースに引き込んでいくことが多い彼の魅力的な面がたくさんみられる作品です。それぞれの短編がつながっていき、心温まる結末を迎えます。
終末が予言された世界の物語
8年後の地球が滅びてしまうと予言されてから、5年が経過した世界のストーリーです。人類滅亡まであと3年に迫ってしまった状況のなかで、秩序が失われてしまい混乱している様子について、8話の短編小説で描いています。
物語では、個性的なキャラクターが終末の世界を生き抜く様を垣間見られます。それぞれの状況での葛藤を知り、考えさせられる作品です。
▼その他、厳選したおすすめ作品
メーカー勤務で異物混入のクレーム対処をしている主人公に、次々と起こる不思議な事件から目が離せません。『クジラアタマの王様』は巧みな仕掛けが満載で、イッキ読みできてしまいますよ。

夢と現実が交錯するエンターテインメント
主人公は、歴史のある菓子メーカーに勤務している岸という男性です。広報の部署に所属している彼は、異物混入のクレームに対処することに。問題を解決するために開いた記者会見で、会社全体が騒動に巻き込まれていくところから物語が急展開していきます。
社会のなかのさまざまな人がこの問題に結びついていく様子が、不思議な夢とかかわりがあり、予想外の展開へと進展していきます。
伊坂幸太郎のデビュー作『オーデュボンの祈り』は、王道ミステリーを読みたい人におすすめです。未来を予知するカカシ、殺人を繰り返す男、嘘つきの画家が住む孤島、という設定が読者の心を掴みます。

「伊坂幸太郎 おすすめ」のおすすめ商品の比較一覧表
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伊坂幸太郎のミステリー作品を堪能しよう 読みやすいから中学生にもおすすめ
特徴が多く愛おしいほどの登場人物についてていねいに描写し、それぞれの個性が交差していくなかでいろいろな物語が生まれる、伊坂幸太郎のミステリー小説。序盤からちりばめられている数々の伏線。それらに想いをとめながら読み進んでいけるのが、伊坂ミステリーを楽しむポイントになります。
ストーリーの結末でいろいろなことがつながりはじめ、伏線を気持ちよく回収していきます。登場人物はほかのさまざまな作品のなかで再登場することも多く、ひとつ読み終われば、もう1作品読みたくなること間違いなしです。
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本や博物館が好きすぎて、司書教諭の免許と学芸員の資格を保有しているライター。小学校教諭と幼稚園教諭の資格も保有。 どのようなジャンルの本も幅広く読む。趣味は小説を書くことや美術館めぐり。ネイルやマッサージなど、リラックスできることが生きがい。基本的に文化系女子。世界をひとりで旅行して、暮らすように滞在するのが好き。プチミニマリストで、がんばらない家事を意識している。