直木賞作家・宮部みゆきとはどんな作家?
宮部みゆきは、1960年東京都生まれ。法律事務所などでの勤務を経て、1987年に「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、作家デビューを果たしました。
その後「魔術はささやく」で日本推理サスペンス大賞、「火車」で山本周五郎賞、「理由」で直木賞を受賞するなど、国内のそうそうたる文学賞を次々と受賞。
現在は直木賞などの選考委員も務めており、日本の文学界をけん引する存在となっています。
宮部みゆき作品の特徴と人気の理由
宮部みゆきは、ミステリー小説から時代もの・SF・ファンタジーまで、さまざまなジャンルの作品を発表しています。
ディテールにこだわった日常描写など、リアルな世界観を楽しめるのが魅力。また心の闇ややさしさといった心理描写にもすぐれているのが特徴です。
スリルな展開のストーリーや緻密に作りあげられた物語は、日本国内はもちろん海外でも多くのファンを集めています。
宮部みゆきの小説作品の選び方
宮部みゆき作品の選び方をチェックしていきましょう。司書教諭yokoさんのアドバイスもご紹介しています。自分にぴったりの宮部みゆき作品を選ぶために参考にしてみてくださいね。ポイントは下記。
【1】読んでみたい作品ジャンルから選ぶ
【2】宮部みゆきワールドに没頭するなら長編作品を
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】読んでみたい作品ジャンルから選ぶ
宮部みゆきというとミステリー小説のイメージが強いですが、ほかにも多彩な作品を発表しているので興味のあるジャンルから選ぶのもひとつの方法です。
たとえばミステリー・サスペンスものは、人間のダークサイドをリアルに表現する描写や伏せんの多い作風が楽しめます。
ファンタジー小説や時代小説は、ち密に描かれた不思議な世界観が魅力。ミステリー以外のジャンルを読んでみたいときには、ぴったりでしょう。
【2】宮部みゆきワールドに没頭するなら長編作品を
宮部みゆきの世界観にどっぷりとつかってみたいときは、長編作品を手に取ってみましょう。
上中下と複数の巻にわたって発表されている作品や、シリーズものの小説も豊富にラインナップしています。
長編小説はボリュームが多いぶん、ストーリーの広がりが大きく描写もよりこまかいのが特徴。宮部ワールドを思う存分楽しめるでしょう。
受賞作品から選ぶ 司書教諭がアドバイス
宮部みゆきさんの作品は、さまざまな賞を受賞しています。どの本を読もうか迷ったときは、何らかの賞を受賞している作品を選ぶと良いでしょう。受賞している作品には、短編も長編もありますが、初心者は短編から選ぶと読みやすいです。
宮部みゆきのおすすめ27選
ここからは、おすすめの宮部みゆき作品をご紹介します。
SF感のある、ミステリー・サスペンスを読みたいなら『レベル7』が良いでしょう。設定が面白いので、グイグイ引き込まれるます。最後まで程よい緊張感が続き、ドラマを見ているような気分で読み進められますよ。

凶悪事件へとつながる緊迫の4日間
ミリオンセラーを記録した、ミステリー・サスペンスの傑作です。テレビドラマ化もされました。
「レベル7まで行ったら戻れない」という、不可解な言葉を残していなくなった女子高生。一方、記憶を失った状態で目を覚ました若い男女の腕には、「Level 7」の文字が浮かびあがりました。
カウンセラーは女子高生を探し、若い男女は自分たちの正体を調べはじめますが、そのうち2つの追跡行が交わって凶悪事件へと導かれていきます。
「ライトノベルが好き」という人に挑戦してもらいたいのが、『ブレイブ・ストーリー 上』です。宮部みゆきさん版の異世界冒険ものは、主人公の心理描写もしっかり描かれているため、読み応えも抜群ですよ。

過酷な運命に立ち向かう少年の冒険
280万部以上の売りあげを記録し、英語版での受賞歴もある人気作です。
11歳の少年・亘(わたる)は、両親の離婚を受け入れられずにいました。そしてそんな現実を変えるために、怪物のいる異世界「幻界(ヴィジョン)」へと旅立ちます。
運命を覆してみせると意気込む彼の、波乱万丈な姿を描いた愛と勇気の冒険ファンタジーです。
宮部みゆきさんの作品は、時代小説もおすすめです。特に、『あやし』は読みやすく、頭の中にすっと情景が浮かびますよ。怪しくて少し物悲しい物語が収録された短編集です。

江戸を舞台にした月夜のこわい不思議話
漫画にもなった、時代ものの短篇小説です。
木綿問屋の跡取りである藤一郎に、縁談が持ち上がりました。しかし女中のおはるのお腹に子どもがいることがわかります。その後、藤一郎は店を追い出されてしまったおはるのもとへ遣いを出しますが、そこで小僧が見たものは…。
人の闇が映しだされた、心をざわつかせる9つの物語です。
高層マンションの不可解な殺人事件に迫る
直木賞を受賞した長編小説で、日本文学史に残る宮部みゆきの傑作。映画やドラマにもなった作品です。
東京都荒川区にある高層マンションで、ある凄惨な殺人事件が起こります。しかし、事件が起こった部屋に住んでいるはずの人と被害者は別人。
そんななか、記者が事件関係者にインタビューをしていく形で物語が進んでいきます。
カード破産した人の凄惨な人生
こちらは山本周五郎賞を受賞した長編作です。ドラマ化されたほか、韓国では映画作品が制作されました。
登場する本間俊介は休職中の刑事。ある男性に頼まれ、彼の婚約者・関根彰子の居場所を捜すことになります。
徹底的に足取りを消しながらみずから失踪した彰子は、なぜ自分の存在を消す必要があったのか。
その謎を解くカギは、カード社会で自己破産した人の壮絶な人生に隠されていました。
彼女の真の姿に迫っていく、すぐれたミステリー小説です。
「宮部みゆき」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 宮部みゆきの売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでの宮部みゆきの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
そのほかの小説の記事はこちら
宮部みゆき作品の世界観を楽しもう
宮部みゆきは、日本でも指折りのストーリーテラーです。
ミステリーやサスペンス作品がとくに知られていますが、ほかにもファンタジーやSFなど幅広い分野の作品を数多く発表しているのが特徴。
なかでも複数冊にわたるような長編作は、宮部ワールドを思う存分楽しみたいときにはぴったりでしょう。
今回ご紹介した作品の選び方やおすすめ商品も参考にしながら、ぜひあなたも、たくさんの宮部みゆき作品を読んでみてください。
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本や博物館が好きすぎて、司書教諭の免許と学芸員の資格を保有しているライター。小学校教諭と幼稚園教諭の資格も保有。 どのようなジャンルの本も幅広く読む。趣味は小説を書くことや美術館めぐり。ネイルやマッサージなど、リラックスできることが生きがい。基本的に文化系女子。世界をひとりで旅行して、暮らすように滞在するのが好き。プチミニマリストで、がんばらない家事を意識している。