ファイヤースターターとは
アウトドアシーンで火起こしをしたい時に、マッチやライターではすぐに火を起こすことができないなんてこともあるかと思います。
ファイヤースターターとは、一言でいうと【発火器具】になります。ロッドというマグネシウムで作られた棒状のものと火打ち石の役割を果たす【ストライカー】を使って火花を起こします。
また、ファイヤースターターは雨の日や湿った日でも火起こしをすることができるので環境に左右されません。使い続けて馴れることで簡単にライターやマッチより簡易的に火起こしができます。
ファイヤースターターのメリット
ファイヤースターターは濡れや低温化での使用に強い道具です。ではどこに注目するかというと、サイズや重量が決まっているのならハンドルやケースなど実際に自分が携帯するときを想定して選びましょう。
雨天時やグローブをしている場合に、ハンドルが握りやすいサイズや素材でできていることがポイントになります。
また、ストライカー(火打ち金)のサイズも扱う上で重要になります。小さすぎでは力の加減が難しくストレスになってしまうからです。悪天候時にグローブをはめて使用することを前提として選ぶようにしてください。
ファイヤースターターの選び方 サイズや用途、価格帯で
山岳写真家・荒井裕介さんに、ファイヤースターターを選ぶときのポイントを教えてもらいました。
ロッドはサイズや用途にあったものを選びましょう
LIGHT MY FIRE(ライトマイファイヤー) 『ファイアースチールスカウト2.0』
ファイヤースターターはさまざまなサイズが販売されています。その用途もさまざまで、ライターの故障等の緊急時に使用するタイプや、ライターを一切使わず焚き火をおこなうブッシュクラフトなどがあり、用途にあわせて最適な物を選びたいところです。
ファイヤースターターは、本体のロッドと、ロッドを削る役割を果たす金属の板のストライカーでできており、ストライカーでロッドを削ることで火花がうまれ、着火する仕組みとなっています。機能はどれを選んでも変わりませんが、サイズや耐久性、用途で分けることができます。
ガスストーブ等燃料に着火するのであれば小型のものでじゅうぶんですが、天然素材の着火剤で焚き火をおこなう場合はより多くの火の粉を発生させられる大型のものよいでしょう。
ストライカーとの相性が重要
MORAKNIV『FIRE STARTER 』
価格によって強度に差がでてくることがあるのですが、太めのサイズであれば、強度はじゅうぶん。むしろ価格よりもストライカー(火打ち金部)との相性のほうをチェックするべきです。
大手メーカーが販売しているものはそのバランスが取れているので扱いやすいのが特徴ですが、経験を積むとロッド(火打ち石部)の硬さに合わせて擦り方をコントロールできるようになります。よって価格で選ぶよりは自分が使用するサイズを選択することが重要なポイントになります。
コンパクトなモデルを選ぶなら強度が保たれる大手メーカー製、太く大きなサイズならブランドを問わず使い勝手のいいサイズで選ぶことを意識してください。
アクセサリー付きで紛失防止
ファイヤースターターで火をおこす時は、ロッドとストライカーの2セットがあってこその火起こしになります。片方でも紛失してしまうと、いざという時に火を起こすことができません。
ブレスレットタイプやネックレスタイプのファイヤースターターなら体に身につけることで紛失してしまうことがありません。アクセサリータイプは、バッグやリュックにも装着することで使いたい時にすぐに使うことができます。
迷ったらまずは大きいものを! 山岳写真家のアドバイス
ワイルドライフクリエーター、山岳写真家
防災からアウトドアまで幅広く使えるファイヤースターターですが、アウトドアで使うのであればまず自分に合ったサイズのものを選びたいところです。迷ったらひとまず大きいものを選ぶことをおすすめします。
買った後は、とにかく使いこなせるようになるまで練習あるのみです。コツをつかんでしまえばライターと同じように利用することも可能で、ライターのように燃料を気にすることなく火を起こすことができるようになります。
ストライカーがなくても、ナイフなどでも対応が可能になるでしょう。今回ご紹介したものであれば、どれを選んでも幅広く使えること間違いなしです。
ファイヤースターターおすすめ10選
ここまで紹介したファイヤースターターの選び方のポイントをふまえて、荒井裕介さんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します。

LIGHT MY FIRE(ライトマイファイヤー)『ファイアースチールスカウト 2.0』




出典:楽天市場
ストライカーのグリップ | あり |
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ロッドの長さ | 75mm |
ロッドの素材 | マグネシウム合金 |
携帯性 | ストラップ |
重さ | 27g |

MORAKNIV(モーラ・ナイフ)『FIRE STARTER (11859)』

出典:楽天市場
ストライカーのグリップ | あり |
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ロッドの長さ | 65mm |
ロッドの素材 | - |
携帯性 | - |
重さ | 66g |

UST(アルティメイト サバイバル テクノロジー)『ブラストマッチ』






出典:楽天市場
ストライカーのグリップ | あり |
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ロッドの長さ | - |
ロッドの素材 | - |
携帯性 | ロッドを収納可 |
重さ | 76.6g |

The Friendly Swede(ザ フレンドリー スウィード)『フェロセリウム ファイアースターター』
















出典:Amazon
ストライカーのグリップ | なし |
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ロッドの長さ | 7cm |
ロッドの素材 | フェロセリウム |
携帯性 | 50cm パラコードストラップ |
重さ | - |

Chileeany『ファイヤースターター』














出典:Amazon
ストライカーのグリップ | なし |
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ロッドの長さ | 8mm |
ロッドの素材 | マグネシウム合金 |
携帯性 | リング、ストラップ付 |
重さ | 52g |

PSKOOK『キーチェーンフェロセリウムロッド』

出典:Yahoo!ショッピング
ストライカーのグリップ | なし |
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ロッドの長さ | 6cm |
ロッドの素材 | マグネシウム |
携帯性 | キーホルダーリング、キーホルダーフック付 |
重さ | 80g |
ハイマウント『LMFライトマイファイヤーナイフ』








出典:Amazon
ストライカーのグリップ | あり |
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ロッドの長さ | - |
ロッドの素材 | マグネシウム合金 |
携帯性 | ファイヤースターターにはストラップ付属 |
重さ | 94g |
OPINEL(オピネル)『エクスプローラー#12』

出典:楽天市場
ストライカーのグリップ | あり |
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ロッドの長さ | - |
ロッドの素材 | - |
携帯性 | - |
重さ | 175g |
GERBER(ガーバー)『アウトドアナイフ ベア・グリルス』










出典:Amazon
ストライカーのグリップ | あり |
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ロッドの長さ | - |
ロッドの素材 | - |
携帯性 | - |
重さ | 388g |
Moraknife(モーラ・ナイフ)『ブッシュクラフト サバイバル 』














出典:Amazon
ストライカーのグリップ | あり |
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ロッドの長さ | - |
ロッドの素材 | - |
携帯性 | - |
重さ | 123g(ナイフのみの重量) |
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ファイヤースターターの売れ筋をチェック
Yahoo!ショッピングでのファイヤースターターの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ファイヤースターターの使い方
ファイヤースターターはマグネシウムの塊と金属状のストライカーをすり合わせることで火花を起こすことができます。まずは火花が起こる構造をしっかり理解しましょう。
マグネシウムの粉末を燃やしたいものに乗せて火花をうまく誘導することが着火します。ストライカーは素早く擦るのではなく、ゆっくりと擦るだけで問題なく使えます。
【番外編】 火口に適したおすすめ商品2選 着火がさらにラクになる!
ファイヤースターターでの着火に便利な火口(ほくち)になる商品をご紹介します。
Bush Craft(ブッシュクラフト)『麻の火口(ほぐち)』






出典:Amazon
重さ | 10g×4 |
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Bush Craft(ブッシュクラフト)『火おこしセット・ルーキーナイフあり』














出典:Amazon
重さ | - |
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「ファイヤースターター」のおすすめ商品の比較一覧表
ファイヤースターターの選び方をおさらい
1.用途にあわせてサイズを選ぶ
2.悪天候時にグローブをはめて使用することを前提に、持ちやすいものを選ぶ
3.コンパクトなモデルなら大手メーカー製がおすすめ
4.大きいサイズのモデルなら使いやすいサイズのものを選ぶ
ファイヤースターターはサイズ選びが重要です。持ちやすく、使いやすいものを選びましょう。今回ご紹介したポイントを意識してファイヤースターターを選べば、ブッシュクラフトをより快適に楽しめるでしょう。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
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※2021/01/28 コンテンツ追加のため、記事を更新しました(マイナビおすすめナビ編集部 福本航大)
ブッシュクラフト、狩猟、ULスタイル、沢登りなど様々なアウトドアに取り組む。海外生活の経験もあり銃器やトイガンにも造詣が深い。 アウトドア料理やビンテージアウトドアアイテムのレストア、道具作りにも造詣が深く自作アイテムのみでの山行も行う。 フェールラーベンのアンバサダーとしても活動している。