デュアル用モニターアームを使うメリット
デュアル用モニターアームを使えば2台のモニターをセッティングできる事はもちろん、そのほかにもいろいろなメリットがあります。ここではデュアル用モニターアームを使うことのメリットをご紹介してきます。
■2台のモニターを自由自在に動かせる
デュアルのモニターアームは2台のモニターを設置できるだけでなく、モニターを自由に動かせます。たとえばモニター1台のみ使用する場合、もう1台は使用しないので奥への移動が可能です。
またモニターの角度も調節でき、こまかい数字の一覧表を見るときは手前に寄せたり、画面を回転させたりもできます。作業に合わせて自由自在に動かせるのは大きなメリットです。
■2台を省スペースで設置できる
デュアルモニターアームのメリットにはいろいろありますが、特筆すべきはデスクスペースを広く使えることです。
モニターアームはデスクの端に取りつけるので邪魔になりません。さらに2台のモニターを設置できるので、デスクスペース全体を作業のために使えます。
また2つのデスクの中間点にモニターアームを設置すれば2人でモニターを使えるので、シングルモニターアームを使うより便利です。
■2台+ノートPCで3台目も!
外出先でノートPCを使う場合、デスク作業のときにもノートPCを使いたくなるケースはよくあります。デュアルモニターアームに2台のモニターを設置すれば、デスクスペースが空くのでノートPCも同時に使用できます。
合計3台のモニターを使えることになり、作業内容によっては非常に便利です。またモニターアームの片方にノートPCを設置することもできるので、使い方によって自由にアレンジできます。
デュアル用モニターアームの選び方
デュアル用のモニターアームはいろいろな製品が販売されていますが、ここでは選ぶポイントをみていきましょう。主なポイントは下記5つになります。
【1】配置の仕方
【2】固定の仕方
【3】対応インチと耐荷重
【4】VESA規格
【5】可動方式
配置の仕方やデスクへの固定の仕方など、選ぶときのポイントについて説明しますので参考にしてください。
【1】配置の仕方をチェック
デュアル用のモニターアームは、2画面の配置の仕方をチェックします。上下に配置するものや左右に配置するものなど、それぞれの特徴を説明します。
▼上下タイプ
モニターを上下に配置するタイプはひとつの画面の横幅スペースがあれば2台設置できるので、左右のスペースに余裕がない場合に便利です。
2台のモニターを見るときも視線を上下させるだけなので、違和感が少なくデュアルモニターを導入できます。
高さの調整だけでモニター位置を動かせるので、あまりモニターを可動させたくない方に向いています。
▼左右タイプ
左右にモニターを配置するタイプでは、2台を横並びに固定して2つ同時に動かせるものと、2台を左右に自由に動かせるものがあります。
作業内容によって使いやすいタイプを選んでください。2人で使用する場合は、左右に動かせるタイプになります。
可動する軸が3つある3軸タイプは上下方向にも動かせ、4軸タイプは前後にも動かせるので作業に適した方を選んでください。
▼縦横タイプ
縦横タイプというのは、モニターを縦にも横にも配置できるモニターアームです。支柱のポールから多関節のアームが伸びているタイプで、アームの数を増やせばマルチディスプレイも実現できます。
可動域がとても広いので、作業内容によっていろいろな配置をしたい方に適したモニターアームです。値段は高めですが、あらゆるシーンに対応できます。
【2】固定の仕方をチェック
モニターアームは支柱となるポールをデスクに固定します。デュアルモニターアームは2台のモニターを支えるので固定方法のチェックが大切です。
▼クランプ式
クランプ式は一般的な固定方式です。デスクの端を器具で挟み込んで固定するので、誰でもかんたんにモニターアームの支柱を固定できます。
ただし器具で挟み込むため、デスクの天板が薄いと支柱がぐらつく可能性も。反対に厚すぎると設置できないこともあります。購入するときは、事前に挟み込むデスクの天板の厚みをチェックしておいてください。
▼グロメット式
デスクの固定する位置に穴を開けて、ボルトを通して支柱を固定するタイプがグロメット式です。とても安定感があるので、2台のモニターを乗せてもぐらつかないのが特徴。
ただしデスクに穴を開ける必要があり、キズをつけたくない場合は向いていません。安定感重視の場合は、配線用の穴が空いているデスクを選ぶといった方法もあります。
▼スタンド式
スタンド式はデスクに置くだけでデュアルモニターアームを設置できるタイプです。デスクの背面が壁にぴったりついていて設置スペースがない場合に使います。
固定しないので自由に移動できるのが特徴です。ただし安定させるために、スタンドの底部が広いのでデスクスペースが狭くなります。また安定性も欠けるので、クランプ式やグロメット式が使えない場合に選んでください。
【3】対応インチと耐荷重をチェック
モニター画面の大きさはインチで決められています。さまざまな大きさのものがあり、モニターアームを選ぶときは取りつけできるかどうかインチサイズを確認してください。
デュアル用モニターアームはモニターを2台設置するため、あまり大きなインチサイズは取りつけられないことがあります。
またモニターアームには耐荷重が設定されており、重すぎるモニターは設置できません。耐荷重を越えていると落下するおそれがあるので、事前にモニターの重さをチェックする必要があります、。
【4】VESA規格をチェック
モニターアームを選ぶときはVESA規格に対応しているかどうかチェックしてください。アームを取りつけるときのネジ穴の間隔は「75×75mm」と「100×100mm」の2つに統一されており、それをVESA規格といいます。
市販されているモニターアームのほとんどがVESA規格対応ですが、使っているモニターの規格を確認して選びます。
【5】可動方式をチェック
モニターアームのメリットは手軽にモニターを動かせることです。その可動方式について説明しますので、選ぶときにチェックしてください。
▼ガススプリング式
ガススプリング式はアームの内部に高圧ガスが封入されており、ガス圧によってモニターを固定し、自在に動かすことができる方式です。
ガスの圧力を使ってモニターを動かすので、指1本で前後左右、上下など自由自在です。ただし経年劣化によってガス圧が弱くなると動かしにくくなります。
作業中に頻繁にモニターを動かす方に向いている方式です。
▼メカニカルスプリング式
メカニカルスプリング式はバネの力でモニターを支え、動かす方式です。ガススプリングよりも支える力が弱いですが、値段が低い設定のためコスト重視の方に向いています。
経年劣化しにくく、長く使用できるのが特徴です。ただし支える力があまり強くないので、重いモニターには適しません。モニターを動かすときも多少力が必要になります。
エキスパートのアドバイス
2枚のモニターをどう配置するかじっくり検討を
デュアルモニターアームには、2枚のモニターを横配置、縦配置、そして縦横のどちらにも配置できるタイプがあります。
また、配置の自由度をひろげるために、アームの関節が複数のものがあります。関節が複数あるものは、自由度と引き換えに高価になる傾向があります。
なお、取付けるデスクへの負担を軽減するため、別売りの補強プレートを同時に購入するのがおすすめ。
人気メーカー・ブランドの特徴
モニターアームをメーカーで選ぶのもひとつの方法です。人気のある4社について紹介しますので、参考にしてください。
■ERGOTRON(エルゴトロン)
ERGOTRON(エルゴトロン)は1982年にアメリカで創立されたメーカーです。はじめて人間工学的にデザインされたチルトスタンドやマウントアームを開発したことで知られています。
医療、教育、オフィス、工場などさまざまな現場で使われており、細部まで使いやすさにこだわっているのが特徴です。
エルゴトロンのモニターアームは使いやすさを重視する方に適しています。
■SANWA SUPPLY(サンワサプライ)
SANWA SUPPLY(サンワサプライ)はPC周辺機器で知られている国産メーカーです。1951年に設立された歴史あるメーカーで、デュアルモニターアームのラインナップは充実しています。
デスクやチェア、PCアクセサリーをはじめ、使いやすいツールを手掛けているので、モニターアームも使いやすく工夫された製品が特徴。
ノートPCを設置できるモニターアームもあり、使い方に合った製品を探せるメーカーです。
■GREEN HOUSE(グリーンハウス)
GREEN HOUSE(グリーンハウス)も国産メーカーで、1991年に設立されています。PC周辺機器をはじめ、映像やオーディオ関連機器など幅広い分野の製品を送り出している総合メーカーです。
モニターアームのラインナップが豊富で、とくにデュアル用は32インチの大型モニターに対応したモデルもあります。値段も低めに設定されているのでコスパ重視の方には見逃せないメーカーです。
■LOCTEC(ロックテック)
LOCTEC(ロックテック)は、日本国内向けにテレビやモニターのスタンドなどを販売しているメーカーです。人間工学を取り入れた製品もあり、ガススプリング式のデュアルモニターアームも手ごろな値段で購入できます。
リーズナブルでありながら快適で使いやすいモニターアームを探している方に適しているメーカーです。
デュアル用モニターアームおすすめ10選
デュアル用モニターアームを12選ご紹介します。選び抜いたモデルばかりですので、購入時の参考にしてください。
横幅の狭いデスクにぴったり
サンワサプライの通販直営・サンワダイレクトで発売しているモデル。コスパ重視の方にぴったりのデュアルモニターアームです。モニターを上下に2台設置するタイプで、高さ調節がレバーでかんたんにできます。
モニターを横に2台並べるのがスペース的に難しい場合や、横幅の短いデスク用です。また奥行のないデスクにも使えます。
ノートPCを設置できるデュアルモデル
ひとつのモニターアームで液晶モニターとノートPCを設置できるモデルです。モニター用とノートPC用のアームは3関節なので、手前やデスク奥へかんたんに動かせます。
自宅では液晶モニター、外出先ではノートPCを使う方にとっては便利なデュアルモニターアーム。アームにノートPCを乗せたままキーを打ち込めるので、デスク上に資料を広げて作業ができます。
シーンに合わせてセッティングできる
ガススプリング式で4軸のアームなので、モニターをかんたんに前後に動かせます。縦位置での使用も可能で、作業内容に合わせてモニターを設置可能。デスク環境を使いやすくしたい方にぴったりです。
店舗で対面販売をするときにも、お客さまと向き合いながら画面を共有できます。シーンに合わせてセッティングできるすぐれたモデルです。
高機能でリーズナブル
クランプ式とグロメット式の2つの方法で取りつけできる便利なモデル。デスクの厚みが合わなくても、グロメット式で固定できます。
またモニターの高さと角度を自由自在に動かせるので、作業に合わせた使い方が可能です。アーム前端の長さが短く、距離を取ったモニター設置ができて画面全体が見やすくなります。
値段がお手ごろなのでコスパ重視の方に適している製品です。
使い勝手のよい美しいモデル
2台のモニター、または1台のモニターとノートPCを設置できるモデルです。360°回転可能で、上下左右にも幅広く動かせる使い勝手のよいデュアルモニターアーム。
ポリッシュドアルミニウム構造を採用しているので審美性と耐久性にすぐれています。またアームとエクステンションのつなぎ目をカバーしてあるので不安なく使えるのもポイントです。
2台固定してロングスタイルで使える
25インチサイズのモニターを2台設置できるモデル。2台のモニターを横長にひとつに固定できるので、2画面をつねに並べて使用できます。動かすときも2台一緒にコンパクトに可動するため、作業がしやすいです。
アーム下にコードをまとめて収納でき、使用しないときはアームを折り畳んでデスクスペースを空けることができます。
天板固定も選べるモデル
水平空間に対して全方向に自由自在に動かせるデュアルモニターアームです。高さ方向はデスク面から210~520mmの高さまで調節が可能。自分に適した高さを選べます。
モニターのケーブルはアーム下のホルダーを通すのですっきりと整理でき、デスク作業がしやすいです。固定方法はクランプ式ですが、天板固定も選べます。
マルチモニター対応のすぐれもの
支柱のポールが長いので高い位置にモニターを設置できます。デュアルモニターだけでなく、別売のアームを使えば3枚や4枚構成も設置可能のすぐれもの。
耐久性にすぐれたアルミ製で、40インチの大きなモニターにも対応しています。左右・上下に配置できるので作業に合わせて見やすい設置が可能です。
将来はマルチモニターにしたい方にぴったりのモニターアームです。
人間工学的に作られたモデル
人間工学的な閲覧性を備えたモニター並列型のモデルです。アームを動かすことで作業しやすいポジションをかんたんに設定できます。
肩や首などのこりを軽減する環境のもとで作業ができ、生産性を上げることが可能。アームは33cmの高さがあり、適した位置をかんたんに設定。モニターのケーブルをアーム下に収納できるので、デスクをすっきり整理できます。
おすすめ商品の比較一覧表
各通販サイトのランキングを見る デュアル用モニターアームの売れ筋をチェック
楽天市場、Yahoo!ショッピングでのデュアル用モニターアームの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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まとめ
モニター1台で作業をしている方はたくさんいることでしょう。一度でもデュアルモニターを体験すると、その便利さを手放せなくなります。
デュアル用のモニターアームの選び方をはじめ、おすすめ商品をご紹介しました。どのモデルもデスクの作業スペースを広く使え、作業能率が上がります。コスパの高い製品もありますので、思い切ってデュアルモニターにトライしてみてください。
使い勝手のよさに驚かれ、2度とシングルモニターには戻れません。新鮮な気持ちで仕事に向き合うためにもおすすめです。
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iPhone3GSの時代からスマートフォンを愛用している、ガジェット愛あふれるライター。 複数のメディアで家電製品の記事を担当、シンプルでわかりやすい文章がモットー。 冷蔵庫からオーディオ、パソコンまで、幅広く知識を問われる家電製品総合アドバイザー試験に一発合格。 最新機種が好きなのはもちろん、過去の名機を安価に楽しむのも好き。