自転車用空気入れの選び方
さまざまな種類があり、数多く販売されている自転車の空気入れ。いったいどの商品を選べばいいのだろうと迷ってしまう方もいるのではないでしょうか。ここからは自転車空気入れの上手な選び方を紹介していきます。主なポイントは下記の4つになります。
【1】空気入れのタイプで選ぶ
【2】手動と電動のちがいで選ぶ
【3】バルブ様式をチェックして選ぶ
【4】空気圧計がついているかどうかで選ぶ
自転車整備士・椿 直之さんのアドバイスも紹介しているので、自分にぴったりの自転車空気入れを選ぶために参考にしてみてください。
【1】空気入れのタイプで選ぶ
自転車空気入れには電動でらくに空気を入れられるものや、携帯できるコンパクトな商品などさまざまなタイプのものがあります。使用頻度や用途などを考慮して自分にあった商品を選びましょう。
フロアポンプ:安定した使い心地
自転車空気入れとして一般的なフロアポンプタイプ。地面に置いて足で固定し、ハンドルを上下させて空気を入れるものが主流です。持ち運びには不便な大きめの商品が多いので、自宅に置いておく用に向いています。
リーズナブルに購入できる商品が多く、付属のアダプターを使ってボールやビニールプールの空気を入れるのにも活躍します。
携帯・ハンディポンプ:コンパクトで携帯にも便利
コンパクトで軽量な携帯・ハンディポンプタイプ。バックのなかに入れておいたり、専用のブラケットを使って自転車に取り付けておくことも可能です。外出先でも必要なときに使用することができて便利です。
マウンテンバイクやロードバイクなど、趣味でサイクリングを楽しむ方には必需品の空気入れです。プールやビーチで浮き輪に空気を入れる場合に使用できる商品もあります。
【2】手動と電動のちがいで選ぶ
手動の自転車空気入れは、空気を入れるのにある程度の労力が必要ですが、電動タイプは電気の力でらくに空気を入れることができます。空気圧を設定できる商品が多く、設定値に達すると自動停止する商品も。
電動タイプは電源が必要だったり、使用前に充電が必要なので、充電を気にせずいつでもすぐに使用したい場合は手動タイプがおすすめです。
【3】バルブ様式をチェックして選ぶ
自転車の空気を入れるバルブ部分には、英式、仏式、米式の3種類の様式があります。お使いの自転車のバルブを確認して、対応している自転車空気入れを選びましょう。
英式バルブ:シティサイクルなどの多くの自転車に採用
日本国内で流通しているシティサイクル、子ども用自転車に採用されていることが多い英式バルブ。海外ではダンロップ・ウッズバルブとも呼ばれます。
英式バルブ用に、先端部分が洗濯バサミのような形のクリップがついた空気入れもあります。英式バルブに対応した空気入れはリーズナブなものが多く、ホームセンターなどでも購入することができます。
仏式バルブ:ロードバイクなどの細いタイヤに採用
細長い形状のバルブで、ロードバイクや一部のクロスバイクなど、タイヤが細めの自転車によく採用されています。プレスタ・フレンチバルブとも呼ばれます。
高い空気圧のチューブであることが多く、空気入れも高い空気圧に対応できる商品を選ぶ必要があります。先端にボルトがついているので、空気を入れるときはボルトをゆるめる必要があります。
米式バルブ:マウンテンバイクなどの太いタイヤに採用
太めで寸胴な見た目の米式バルブ。マウンテンバイクやBMXなど太めのタイヤの自転車に採用されていることが多い様式です。シュレーダーバルブとも呼ばれています。自動車やオートバイなどもこのタイプのバルブが使われています。
米式バルブに対応する空気入れは多く、幅広い商品から米式バルブにあった自転車空気入れを選ぶことができます。
【4】空気圧計がついているかどうかで選ぶ
ロードバイクやマウンテンバイクなどのスポーツバイクは、タイヤを適正な空気圧の状態にしておかないと走行中にパンクなどのアクシデントに見舞われる危険性も。タイヤの空気圧がチェックできる空気圧計が付いている空気入れなら、スポーツバイクのタイヤのメンテナンスにぴったりです。
手動タイプの空気入れには空気圧ゲージがついている商品がありますが、電動タイプにはデジタル表示の空気圧計がついている商品があります。
【自転車整備士】がアドバイス
空気圧管理は自転車の最重要メンテナンスです。
快適な走行を実現し、タイヤのパンクを防ぐために一番重要なことは、空気圧の管理です。タイヤの適正空気圧を保持するために空気圧計の付いたものを選びましょう。
使用感では軽い力でポンピングできるものや、各種バルブに対応できるものがおすすめです。出先でのトラブルに備えて、携帯型も持っておくとよいでしょう。
自転車空気入れのおすすめ商品 自転車整備士の椿 直之さんと編集部が選んだ
ここからは、自転車整備士の椿 直之さんと一緒に編集部が厳選した自転車空気入れをご紹介します。『フロアポンプ』『携帯・ハンディポンプ』『電動タイプ』に分けてご紹介をしていますので用途に合った商品を探してみてくださいね。
▼【フロアポンプ】自転車空気入れのおすすめ10選
『NEW 楽々ポンプ 樹脂製フロアポンプ BFP-PSAY1』はシティサイクルやスポーツバイクすべてのバルブに対応していて、女性でも少ない力、少ない回数でらくに空気を入れられる空気入れです。
シンプルで使いやすい
握りやすいグリップで、らくに空気を入れることができるフロアポンプ。ステップ部分は足を乗せやすいように傾斜があり、滑り止めもついています。一輪車や幼児用の自転車にも特別な延長バルブなしで空気を入れることが可能。
シンプルな作りで一家に1台あるとうれしい空気入れ。付属のアダプターを使うことで、ボールや浮き輪などの空気を入れることもできます。
英式バルブ専用でリーズナブルな空気入れ
リーズナブルに購入することができるプラスチック製の自転車空気入れ。英式バルブ専用の空気入れなので、シティサイクル用の空気入れがほしい方に向いている商品です。
プラスチック製なので軽くて取り扱いやすいのが魅力。ボール用ノズルと浮き輪用ノズルが付属しているので、ボールや浮き輪にも空気を入れることが可能です。
空気圧ゲージが搭載されスポーツバイクにぴったり
空気圧計がついた、スポーツバイクのメンテナンスにおすすめのフロアポンプ。従来の商品よりシリンダが改良され、高圧でもポンピングが軽くてらくに空気を入れることができます。空気を入れすぎた場合に余分な空気を減らすことができるエアーリリースボタン付き。
バルブへの取り付け部分は差し込むだけのワンタッチ式で、英式、仏式に対応しています。米式はアダプターを使用することで対応可能です。
空気圧ゲージとエアーリリース機能搭載
スポーツバイクのメンテナンスに適した大型の空気圧ゲージがついたフロアポンプ。ステンレス製で衝撃に強く、丈夫なつくりとなっています。
すべてのバルブに対応していて、ひっくり返すだけで米式と、英式・仏式に切り換えられるクレバーツインバルブを採用。エアーリリース機能も搭載している本格派な自転車空気入れです。
空気圧ゲージがついたバリューモデル
アメリカで開発された空気圧ゲージ付きのフロアポンプ。スチール製なので軽量で、持ち運びがらくにできます。空気入れの全長が短めなので、身長が低い方でも抵抗なく使用することができ、高圧でも軽いポンピングで空気を入れることが可能。
バルブ取り付け部分は、切り替え不要な米式と仏式です。付属のアダプターを使用することで英式バルブにも対応します。
スタイリッシュで機能性を兼ねそなえたモデル
人間工学にもとづいた形状に設計された木製ハンドルがおしゃれなフロアポンプ。インテリアの一部として、お気に入りの自転車の近くに置いておくのにもぴったりの空気入れです。大きめの空気圧ゲージが搭載され、文字盤が見やすくなっています。
90°にデザインされたポンプヘッドで、バルブへの取り付けがかんたんにでき、エア漏れしない設計。米式と仏式のバルブに対応しています。
クレバーバルブ搭載の高圧充填が可能なモデル
高圧充填仕様で、空気圧ゲージがついたフロアポンプ。高い空気圧とエア管理が必要なロードバイクなどに適している自転車空気入れです。
クレバーバルブにより米式と仏式に対応。バルブをポンプヘッドに差し込むだけでヘッドがバルブを判別してくれます。英式バルブに使用する場合は、付属の英式バルブ用クリップが必要です。
見やすいゲージ付きで3種のバルブ様式に対応
スチール製のボディで丈夫なフロアポンプ。ハンドル部分がラバー素材でできているので、滑りにくく握りやすいデザインとなっています。チェレステ色とマットブラック色の空気入れは、ねじ込み式バルブヘッドが採用され、切り替え不要で英式、米式、仏式のバルブに対応します。
見やすい空気圧ゲージもついていて、タイヤの空気圧調整が大切なスポーツバイクのメンテナンスにも適しています。
らくに空気を入れることができる
従来の製品よりもさらに軽いポンピングができるようになったフロアポンプ。頑張って力を使ってハンドルを上下に何度も動かさなくても、らくにタイヤに空気を入れることができます。子どもや女性の方にもぴったりの商品です。
対応バルブは米式で、付属のアダプターを取り付けることによって、英式と仏式のバルブにも対応します。
アダプター不要のデュアルバルブヘッド採用
子ども用自転車からシティサイクル、スポーツバイクと幅広く使用できるフロアポンプ。空気圧ゲージもついているタイプでありながら、リーズナブルな値段で購入できる空気入れです。
足を置く部分の台座が大きめのつくりになっているので、ふらつかず安定した使い心地。浮き輪やボール用のアダプターも付属しているので、自宅に1台あると便利です。
▼【携帯・ハンディポンプ】自転車空気入れのおすすめ6選
ここからは、自転車整備士の椿 直之さんと一緒に編集部が厳選した【携帯・ハンディポンプ】自転車空気入れをご紹介します。用途に合った商品を探してみてくださいね。
『Magic Pump 18cmコンパクトモデル』はコンパクトな見た目ながら、ダブルアクションの機構によって空気が入れやすくなっています。
軽量なのでバイクの邪魔にもなりません。
軽量で空気をらくに入れられる
高圧でも軽い力で空気を入れることができるコンパクトな空気入れ。ダブルアクション機構の仕様で、ポンプを押しても引いても空気が入るようになっています。コンパクトで重量が100g以下なので、携帯に便利です。付属のブラケットで自転車の車体に取り付けておくことも可能。
ポンプヘッドにはバルブを傷めにくいネジ式を採用していて、ネジを回すことによって米式と仏式の切り替えができます。
クレバーツインバルブ搭載で空気圧ゲージ付き
軽量でコンパクトなので携帯に便利な空気入れ。コンパクトでありながら空気圧ゲージもついているので、スポーツバイクなどの車体に取り付けておくのもおすすめです。
アダプターなしで英式、仏式、米式のバルブに使えるクレバーツインバルブを採用。ポンプヘッドをひっくり返すだけで3種のバルブに対応できるので、アダプターなどをなくす心配がありません。
高圧でもポンピングが軽い
コンパクトなのに力を入れなくても空気を入れることができる携帯用空気入れ。高圧時でもポンピングが軽くて、夏の炎天下のなかでもらくに使用できます。
対応バルブは米式と仏式。マウンテンバイクやロードバイクなどのスポーツバイク用の携帯空気入れとして活躍する商品です。自転車のフレームに取り付けられるブラケットも付属しています。
フロアポンプのように使える携帯空気入れ
携帯にも便利なコンパクトサイズの空気入れ。小さくて軽量なのにホースや足を置けるステップがついているので、フロアポンプのように空気を入れられます。
10気圧まで充填が可能で、英式、米式、仏式の全バルブに対応しています。ボールや浮き輪に空気を入れることができるアダプター付き。自転車のフレームに取り付けられるアダプターも付属しています。
携帯に便利な軽量コンパクト設計
英式、米式、仏式の3種類のバルブに対応しているマルチに使える携帯型空気入れ。手のひらサイズのコンパクトな空気入れなので、バックに入れておいてもいいですね。付属のブラケットを使えば自転車の車体に取り付けることも可能です。
リーズナブルな値段で購入が可能で、ボールや浮き輪などにも使用できるので、一家に1台あるとうれしい空気入れです。
アダプター不要で3種類のバルブに対応
フロアポンプのように使えるコンパクトな携帯型空気入れ。フットペダルとT字型ハンドル付きで空気が入れやすくなっています。
クレバーツインバルブを採用し、アダプターを使わなくても英式、米式、仏式の3種類のバルブに対応している便利な商品です。ポンプヘッドには保護キャップがついていて、砂やホコリから守ってくれます。持ち運ぶのに便利な収納袋付き。
▼【電動タイプ】自転車空気入れのおすすめ6選
ここからは、自転車整備士の椿 直之さんと一緒に編集部が厳選した【電動タイプ】自転車空気入れをご紹介します。用途に合った商品を探してみてくださいね。
『自転車 空気入れ 電動 ELECTRIC AIR PUMP A2』はボトルケージに入れて持ち運べる電動ポンプです。
LEDライトも付いているので手元が見えにくい場所でも使えます。
小型で軽量の電動空気入れ
コンパクトで軽量な携帯型の電動空気入れ。Micro-USB充電式で、2.5時間の1回の充電で約4〜6本の空のタイヤに空気を入れることが可能です。
対応しているバルブは、英式、米式、仏式の3種類。仏式と英式はアダプターを使って使用します。空気を入れる際の音が大きめの商品なので、周囲や時間帯を考えて使用することを推奨します。
空気圧測定とオートストップ機能付き
10.8Vバッテリーを使用する充電式の電動空気入れ。充電しておけばどこでも使えるコードレスタイプなので、屋外での使用も可能です。電動なので手動の空気入れのような力を使うことなく、かんたんに空気を入れることができます。
空気圧測定機能付きで、設定した空気圧に達すると充填が自動にストップする機能もついています。
パワフルな電動空気入れ
18V仕様で長時間の使用が可能な電動空気入れ。バッテリーと充電器が別売りとなっている商品です。マキタ純正のバッテリーと充電器を持っていない場合は、セット販売されているものを購入してください。
見やすい空気圧設定計が搭載されていて、空気圧が設定値になると自動に止まってくれる仕様です。英式、米式、仏式に対応していてLEDライト付きです。
コンパクトタイプで携帯しやすい
アルミ合金ボディのコンパクトな携帯用電動空気入れ。携帯電話より少し大きいくらいのサイズなので、バッグなどに入れての持ち運びにも便利です。
見やすい大型の液晶ディスプレイもついていて、空気圧の設定もしやすくなっています。夜間にはLEDライトとしても活躍。充電はタイプCケーブルで行います。素早くかんたんに空気を入れることができる電動空気入れです。
2つの電力供給方式に対応していて便利
充電式の電動空気入れ。DC12Vプラグと充電式リチウム電池の2つの電力供給方式に対応しています。2000mAhリチウム電池は、フルに充電するまで1時間かからない速さ。リチウム電池ベースは、モバイル電源として使用することもできます。
空気圧の設定がかんたんにでき、設定した数値になると自動的に止まる仕様です。
スマートな機能を搭載したコンパクトボディ
USB Type-Cで充電が可能な携帯用スマートエアポンプ。コンパクトで軽量なデザインなので、持ち運びにぴったりの商品です。
LEDデジタルディスプレイを備え、数値が見やすいのも魅力。自転車やオートバイなど、5種類のモードで空気圧を設定しておくことも可能です。コンパクトでありながら、かんたんに速く空気を入れられる電動の自転車空気入れです。
「自転車空気入れ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 自転車空気入れの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での自転車空気入れの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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自転車の空気入れを用途に合わせて選びましょう!
この記事では、自転車の空気入れの選び方やおすすめの商品を紹介しました。
持っている自転車に対応するかどうか、用途に適したものかどうかをよく調べて空気入れを選ぶことが大切です。サイクリングが趣味であるならば、タイヤの空気圧を適正な状態にたもつために、空気圧計のついた空気入れは必需品となります。
この記事で紹介してきたそれぞれの空気入れの特徴を、選ぶときの参考にしてみてください。用途にあう空気入れで、ぜひ自転車ライフを快適に過ごしてくださいね。
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