ハイカカオチョコレートとは?
ハイカカオチョコレートとは、チョコレートの主原料である「カカオ」の成分が多く含まれているチョコレートのことを指します。カカオ豆にはカカオポリフェノールが含まれていて、その健康効果にも注目が集まっています。
ハイカカオチョコレートはカカオ成分が多い分、ふつうのチョコレートと比べて甘さがおさえられ、ビターな味わいが楽しめるのもポイント。甘いのが苦手な方や、ビターチョコレートが好きな方におすすめです。
カカオの産地や含有量の違いは、味わいや食べやすさに直結するので要チェックです!
ハイカカオチョコレートの選び方
1級フードアナリストの里井真由美さんにお話をうかがい、ハイカカオチョコレートを選ぶときのポイントをまとめました。
ポイントは下記。
【1】カカオの含有率で選ぶ
【2】カカオ豆の産地や栽培方法をチェック
【3】酸味や香りで選ぶ
【4】オーガニックやフェアトレードのものを選ぶ
【5】飲み物に合わせて選ぶ
【1】カカオの含有率で選ぶ
ハイカカオチョコレートにはカカオの含有量がおよそ60〜75%の商品が多く、最近では85%、90%以上という商品も増えてきました。数値が上がるほど甘さが控えめで、酸味や苦みを強く感じてきます。
カカオ含有量60~70%|甘さが残り食べやすい
ふだんからカカオ含有量の低いチョコレートが好みの方や、はじめてハイカカオチョコレートを食べるという方は70%前後のものから試してみるといいでしょう。70%までは甘みを感じることができるので、お菓子として楽しみたい方におすすめです。
カカオ含有量80~90%|甘みが少なく上級者におすすめ
80%を超えると、だんだんと甘みが感じられなくなってきます。ある程度ハイカカオチョコレートに慣れている方や、70%くらいではまだ物足りないという方におすすめ。
カカオ含有量90%以上|甘みなしでお菓子作りにもおすすめ
90%以上になると甘みがなくなり、だいぶ好みがわかれます。そもそも甘いものが苦手という方におすすめです。90%以上はカカオ豆の風味がグンと増すので製菓材料としても使いやすいです。
【2】カカオ豆の産地や栽培方法をチェック
カカオ豆の産地や栽培方法にも着目して選んでみるのもいいでしょう。
たとえば、エクアドル産のカカオは花のような華やかな香りが特徴的。フレーバーチョコとして扱われたりもします。ベネズエラ産は、甘み・酸味・苦みのバランスがよく、ナッツのような香りもします。
チョコレート専門店では少量ずつ食べ比べもできるなど、自分好みのチョコレートが探しやすいです。苦いチョコレートは好きではないと思っていても、いろいろ食べ比べることで好きになったり、原産国に興味がわいたりと楽しさが広がるかもしれませんね。
【3】酸味や香りで選ぶ
ハイカカオチョコレートは、ふつうのチョコレートと比べると酸味や苦みが強いので、もし食べづらさを感じる場合は香料で香り付けされたものを選ぶといいでしょう。
酸味や香りの度合いは実際に食べてみないと分からないところではありますが、口コミが参考になる場合もあります。ぜひチェックしてみてください。
【4】オーガニックやフェアトレードのものを選ぶ
ハイカカオチョコレートの中には、100%オーガニックの商品もあります。安全性を気にする人はそうした商品が選択肢になります。
また、原料であるカカオ豆はフェアトレード(公正な貿易の仕組み)のみにこだわった商品もあります。途上国の生産者支援をしたい人は確認してみましょう。
【5】飲み物に合わせて選ぶ
ハイカカオチョコレートは甘さが控えめなので、比較的どんな飲み物にも合わせやすいです。たとえば、カカオ含有量80〜99%のチョコレートは、カフェオレやミルクティーなど乳脂肪分が入った飲み物とよく合い、ほっと一息つきたいときにぴったりの組み合わせです。
一方、カカオ豆の風味を強く感じたいときはブラックコーヒーやストレートの紅茶などを。お酒では日本酒やウィスキーにもよく合います。
75%前後のチョコレートは、食後ちょっと甘いものが食べたいなというときに。爽やかなハーブティーも合いますし、ホットミルクやソイラテで一層まろやかな風味を楽しめます。
ハイカカオチョコレートのおすすめ10選
ここからは、1級フードアナリストの里井真由美さんと編集部が選ぶ、おいしいハイカカオチョコレートのおすすめを紹介します!
初めてでも食べやすい高カカオチョコレート
本格ビターチョコレートながら、食べやすいと人気のチョコレート効果。カカオ含有量72%は苦すぎることもなく、はじめてハイカカオチョコレートを食べる人にも受け入れやすい味です。
このチョコレートの味が好きな人は、こちらのボックスタイプで買っておくと都度購入の手間が省けて、1日に少しずつ食べる習慣をつけやすくなりますよ。
オーガニック派も納得の有機カカオ92%含有!
欧米や世界で安定した人気を誇る、ドイツのブランド「ViVANI(ヴィヴァーニ)」。乳製品や砂糖も使わず、有機カカオマス、有機カカオバター、有機ココナッツシュガーの3種のみが原料です。
口当たりがマイルドで自然な甘みが生かされており、オーガニックにこだわる方にもおすすめのハイカカオチョコレートです。
※楽天市場は1個、Amazon、Yahoo!ショッピングは5個セットです。
キリッと大人ビター風味で食べやすい
88%でも食べやすさが特徴です。なめらかな口どけながら、キリッと苦味が走ります。コーヒーや紅茶はもちろん、お酒では日本酒やウィスキーにも合います。大人だからこそ楽しめるおいしさのひとつ、ということでしょう。
小分けパッケージも日本メーカーならでは。板チョコタイプが多いなか、いつでもどこでも食べられる心配りもされています。ミルクティーやカフェオレと合わせてもおいしいので、オフィスでの休憩時間や旅先など、ほっと一息つきたいときにもぜひ。
上級者向け! 99%のハイカカオチョコレート
ほぼ原材料に近い、カカオ99%含有のチョコレートです。口に入れた瞬間、ハイカカオチョコレートならではの、ねっとり濃厚な舌触りと豆の香りが込み上げてきます。最初は重く感じるかもしれませんが、甘みがなくスッキリしたキレのよさに、軽やかさを感じる方も多いのでは。
スーパーや量販店で買えるメーカーのチョコレートとしては、トップレベルのカカオ含有量の高さとおいしさでしょう。
安心安全にこだわった有機ハイカカオチョコレート
フランスのチョコレートメーカー・ダーデンのハイカカオチョコレート。かつては副作用が強く、薬として扱われていたチョコレートを安全なお菓子にする製法を1905年に開発。現在もその伝統的な製法を守り続けています。
ドミニカ共和国のカカオ豆を自家焙煎し、アガベパウダーやカカオパウダー、バニラパウダーといった原材料もすべてオーガニック。砂糖や乳化剤を使っていない、健康志向の方も満足できる一品です。
カカオ含有量95%でポリフェノールたっぷり
カカオに含まれているポリフェノールは体から排出されやすく、毎日少しずつ摂取することが大事といわれています。しかしカロリーの高いチョコレートなどでは、毎日食べるのを躊躇してしまいますよね。
このチョコレートは原種にかなり近いカカオ含有量95%。カロリー控えめなので毎日数枚食べるだけで、無理なくポリフェノールを摂取できます。苦みがキツいという方には、カカオ含有量を86%や72%に抑えた商品もありますよ。
チョコレートの老舗リンツのハイカカオチョコレート
175年前に創業され、現在では120カ国以上の国々で愛されているリンツのチョコレートです。公式ではダークチョコレートに分類していますが、カカオ含有量は70%。リンドールシリーズのなかではカカオ含有量がもっとも多いフレーバーです。
もちろんリンツのチョコレート特有の口どけのよさと味わいは健在。1粒口に入れれば、なかに閉じ込められたうま味が一気に溶け出してくるでしょう。
マレーシアで作られたコスパのいいチョコレート
マレーシアのチョコレートメーカー・ベリーズ社に発注して生産されたハイカカオチョコレートです。非常にシンプルな見た目で、1.5kgの大容量。コストパフォーマンスにすぐれています。
ガーナ産のカカオ豆を使用し、カカオ含有量は75%。天然のバニラビーンズが、カカオ本来の味を引き出しています。そのまま食べてもよし、お菓子作りに利用してもよしのお得な商品ですよ。
フルーティーでシンプルな味わいのチョコ
ローチョコレートの『ペルビアン72』は、フルーティーな香りとシンプルな味わいが特徴。
原材料は契約農家からオーガニックなものを、フェアトレードで仕入れています。ローチョコレートはカカオを日干しで乾燥させたあと、48℃の低温で加工するため、カカオの香り、旨味、酵素が生きています。
乳アレルギーがある人でも安心して食べられるよう、乳製品フリーにしている点もうれしいポイント。
※Amazonは2個セットです。
濃厚でビターな香りが口に広がるオーガニックチョコ
スペインの老舗チョコレートファクトリー「チョコレートソール」のハイカカオチョコレート。オーガニックのドミニカ産トリニタリオ種カカオ豆のみを使用しており、濃厚かつフルーティーな風味が楽しめます。
「ハイカカオチョコレート」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする チョコレートの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのチョコレートの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
食べ過ぎ、一日摂取量には注意して!
甘くないから、ふつうのチョコレートより低カロリーだからといって食べ過ぎはNGです。チョコレートには脂質やカフェインが含まれているので、1日あたり、板チョコ2/3程度を目安に食べるといいでしょう。
間食に適量のハイカカオチョコレートを食べて、上手にカカオポリフェノールを摂り入れましょう。
ハイカカオデビューの方は70%前後のものを
フードアナリストからのアドバイス
まずはカカオ含有量に注目しましょう。ハイカカオチョコレートのなかでも、カカオ含有量60〜75%までは甘みがあり普通のチョコレートに少しビターかな? くらいのものが多いです。
80%以上から、だんだん強い個性を感じるものが増えてくると思います。苦味や酸味も、食べ方や合わせる飲み物でグンとおいしくなりますので、いろいろと試してみるといいでしょう。
また、カカオ産地や栽培方法などいろいろな視野でチョコレートを見ると、おいしさの幅や選ぶ楽しさも広がりそうですね。
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全国47都道府県はもちろん、世界20カ国以上のレストランに着物で行きグルメ誌に連載中。 食の専門家としてテレビ出演多数。年間700軒以上は食べ歩き、星付きレストランからコンビニ・デパ地下・ご当地グルメ・お取り寄せ品など、食に関して幅広い知識を持つ。