ホーローケトルとは?
ホーロー(琺瑯)とは、アルミや鉄などの金属の表面に、ガラス質の釉薬(ゆうやく)を高温で焼きつけたもの。ホーロー加工されたケトルは、耐熱性や熱伝導率にすぐれ、サビにくく丈夫です。
また、ガラスでコーティングされているため、ニオイ移りもしにくいことや、汚れが付きにくいことがメリットです。一方、通常のやかんに比べると重さがあり、焦げ付きやキズが目立ちやすいことがデメリット。
実用性だけでなく、カラフルな色やデザインのバリエーションが豊富で、レトロなおしゃれさも人気の理由です。
ホーローケトルの選び方
まずは、ホーローケトルを選ぶときのポイントをご紹介します。
容量で選ぶ
ホーローケトルを選ぶときは、まず容量を確認しましょう。2人~4人家族なら2Lが目安で、料理に使ったり家族でお茶を飲んだりするのに適しています。ひとり暮らしの方なら1L程度のもので充分でしょう。
ホーローケトルは熱伝導性にすぐれているので沸騰すると吹きこぼれやすいです。そのため「適正容量」が決まっている製品もあり、その場合は70%の容量しか使えません。その点も考慮して容量を選んでみてください。
直火・IHなど熱源をチェック
IHコンロを使っている方は、IH対応のホーローケトルかどうか確認しましょう。一部の商品には、ガスのみでしか使用できないタイプもあります。
IH・ガス火兼用タイプなら、どちらにも対応できるので便利です。長く愛用したい方におすすめです。
お手入れのしやすさで選ぶ
ホーローケトルにはいろいろな製品があるので選ぶときに迷いますが、お手入れのしやすさもポイントです。とくにお茶などを煮出す方は、付着した渋茶やニオイを落としやすいものを選びましょう。
見るべきポイントは、フタ口の大きさです。なかに手を入れて洗えるかどうかをチェックしてください。また口が大きいほうが、洗ったあと中が乾きやすいです。
フタが大きいとお湯を注ぐときに落下しやすいため、その点は注意が必要になります。
注ぎ口の形状もチェック!
注ぎ口の形状によっても、ホーローケトルの使い勝手が変わってきます。おもにヤカンのような注ぎ口が太くて短いタイプと、細長いタイプの2種類があります。
注ぎ口が太くて短いタイプはたくさんの量を注げるのが特徴。料理で鍋に注ぐ場合やお湯をマホービンなどに移すときに便利です。
注ぎ口が細長いタイプはカップに注ぐときに便利で、コーヒーをドリップするときに使いやすいのが特徴。ただし注ぎ口が洗いにくいので、お茶などの抽出には不向きです。
笛吹きタイプだと便利
沸騰するのを待つあいだ、ケトルを火にかけているのをうっかり忘れてしまうことってありますよね。そんなとき便利なのが、笛吹き機能です。沸騰したら音で知らせてくれるので、お湯が吹きこぼれる心配がなくなります。
注ぎ口に開閉可能な笛吹き機能がついている製品なら、そのつど音で知らせるかどうか選べるので便利ですよ。
重量もポイント
一般的なやかんよりも重量があるホーローケトル。デザインや見た目のよさだけでなく、扱いやすい重さかどうかもチェックしておきましょう。
ホーローには、「鋳物ホーロー」と「鋼板ホーロー」の2種類があります。鋳物ホーローは重さがあり、鋼板ホーローは軽いのが特徴。コーヒードリップ用など、軽さを重視したい人は鋼板ホーローのものを選ぶといいでしょう。
デザインやカラーで選ぶ
デザインやカラーも選ぶときの重要ポイントです。ホーローケトルはカラーバリエーションが豊富で、デザインもおしゃれなものが揃っています。自分の好みのものを選べば、キッチンの雰囲気がグッとよくなり、調理も楽しくなるでしょう。
お茶やコーヒーなどを楽しむとき、おしゃれなホーローケトルをテーブルに置いておくだけで、リビングの印象が変わります。
持ち手の素材も確認
ホーローは熱伝導性にすぐれているので、ケトルの取っ手が熱くなります。沸騰したホーローケトルを持つときはミトンが必要です。いちいちミトンを使うのが面倒な方は、取っ手が耐熱樹脂や木製のものを選んでください。
デザインを優先したいのなら木製の取っ手が適しています。またミトンとホーローケトルは相性がよく、見た目のおしゃれ感も見逃せません。ミトンを使いたい場合は、取っ手が大きくて滑りにくいものを選びましょう。
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ここからは、ホーローケトルのおすすめ商品を紹介します。
コーヒドリップに使いたい
ニューヨークのフードカルチャーとして知られている「ディーンアンドデルーカ」の製品。見た目がおしゃれで、女性にも持ちやすい1Lのホーローケトルです。コンパクトなのでお茶の煮出しやコーヒーなどに使いやすく、キッチンにひとつあると便利なアイテム。
ハンドドリップのとき調整しやすいように、注ぎ口のカーブとカットが工夫されています。ふだんのお湯沸かしに重宝しますし、ひとり暮らしの方にはぴったりの製品です。
お湯沸かし用にひとつはほしい
満水容量が2.3Lと大きいサイズのホーローケトルで、一般的なお湯沸かし用に適した商品です。シンプルなヤカンタイプの形状で使いやすく、握りやすい木製ハンドルの取っ手付き。フタのつまみも木製なので、熱いお湯を注ぐときにも持ちやすいです。
イエロー、レッド、ホワイトのカラフルな3色から選べます。ガスコンロやIHなど6種類の熱源に対応しているので、シーンを選ばず使えて便利です。
コーヒー好きにぴったり
コーヒーのドリップに適したホーローケトル。熟練した職人による手作りで注ぎ口が作られており、お湯の量を微妙にコントロールできます。リビングに置けばおしゃれなアイテムになるシンプルな形状です。
カラーはマットブラック、マットホワイト、マットグレー、マットライトブルーの4色からお好みを選べます。ガスコンロとIHで使えますが、食洗機は不可。コーヒー好きには見逃せないケトルでしょう。
冷蔵庫に収納できて便利
昔ながらのヤカンと同じような形状のホーローケトルです。取っ手とフタのつまみがフェノール樹脂製なので断熱性にすぐれており、お湯が沸いても持ちやすいのが特徴。
取っ手のハンドルをたたむと天面がフラットになるため、冷蔵庫にも収納しやすく、キッチンスペースも広く使えます。ホワイト、ブラック、レッド、グレーの4色からお好みを選んでください。
お湯沸かしに便利な2L
「富士ホーロー」のハニーウェアブランドの製品。メリーシリーズの容量が2Lタイプのホーローケトルで、デザイン違いの2種類です。どちらもスペックは同じなので、お好みのデザインを選べます。どちらも北欧風をイメージさせるオブジェのようなケトルです。
持ち手が木製ハンドルなので沸騰しても持ちやすく、注ぎ口もシンプルで使いやすいでしょう。容量が多いのでお湯沸かし用にあると重宝します。

ぽってりとした形がかわいらしいケトル
人気のル・クルーゼから発売されているケトル。まるで土瓶のようなぽってりとした形が愛くるしくて特徴的です。懐かしい笛吹き機能が付いており、火にかけたままうっかり……という事態を予防してくれるので安心。
熱伝導でお湯を早く沸かしてくれるので、忙しい方にもぴったりです。直火、IHともに使えて、丈夫で長持ちする鋳物ホーローケトル。ひとつひとつ手作りで作られているため、とても温かみのある商品です。かわいらしいインテリアが好きな方におすすめです。
鮮やかなレッドがキッチンを彩る
人気の料理研究家「栗原はるみ」が手がけたホーローケトルです。キッチンのすべてを知り尽くした専門家が考案した商品らしく、使い勝手にすぐれたケトル。レッドのカラーが印象的で、キッチンに華やかな彩りを添えてくれます。
天然木の分厚いハンドルなので、熱くなりにくく、沸騰したお湯も注ぎやすくてらくです。注ぎ口は細口なので、コーヒー好きの方にも使えます。直火で使えますが、IHには対応していません。
6種類の熱源に対応
調理器具からアウトドア用品まで製造・販売している「パール金属」のホーローケトルです。この製品の特徴はオール熱源対応。ガスコンロやIHをはじめ、シーズヒータやハロゲンヒータなど4種類のヒータに対応しています。ただし電子レンジは不可。
取っ手とフタのつまみは天然木を採用しており、お湯が沸騰しても持ちやすいです。適正容量も1.6Lと大きいので、ふだん使いに重宝します。
コーヒーにこだわる方に向いている
「ハリオ」は1921年創業で、一貫して耐熱ガラス製品の製造・販売をおこなっているメーカー。このケトルはドリップ用に作られており、おいしいコーヒーを淹れるのに欠かせません。注ぎ口が細いので、お湯の量やスピードをコントロールでき、お好みのコーヒーに仕上がります。
フタのつまみと取っ手に天然木を使用しているのでつかみやすく、しゃれたデザインはリビングのアクセントになります。IHと直火対応です。

木の色とホワイトのバランスが良いケトル
ホーローとナチュラルな木の色の組み合わせと、持ち手の描く半円、何とも言えないフタのつまみ。すべてのバランスがかわいらしく、愛らしいkaicoのケトルです。
見た目だけでなく、注ぎ口が広いので洗いやすく、お手入れのしやすさも兼ねそなえたケトルです。直火、IHともに対応するので幅広く使えます。北欧インテリアやナチュラル好きの方、見せる収納が好きな方におすすめです。

選べる8色から自分色を見つけて
こちらも定番中の定番、野田琺瑯のポトル。シンプルなケトルですが、ぽってりしたフォルムからかわいらしさや癒し、ゆとり時間をも連想させてくれます。
大きなつまみが特徴的で、フタが開けやすく使いやすい仕様。中もシンプルで洗いやすく、お手入れもしやすいので、忙しい方におすすめのケトルです。また、カラーバリエーションが8色あるため、自分好みのものを選んでみてください。

薪ストーブなどの上で使っておしゃれに
ややツヤ消しされた、マットな黒のホーローケトル。昔懐かしいレトロな形は温かみがありますね。IH・直火の両方に対応しており、絵になりそうな薪ストーブや石油ストーブの上で使ってもおしゃれ。
シンプルなインテリアや、レトロでノスタルジック、メンズライクなインテリアなどにもぴったり。キッチンインテリアの重要な要素として、ぜひ飾って収納したい逸品です。
「ホーローケトル」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ホーローケトルの売れ筋をチェック
楽天市場、Yahoo!ショッピングでのホーローケトルの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ルームコーディネーターからアドバイス デザインと使い勝手を意識して!
デザインと使いやすさが一番!
ホーローケトルは日々、頻度高く使うキッチンツール。キッチンの見える場所に収納したり、IH調理器の上やテーブルに置いたりすることが多いものです。その場合やはり気になるのは、キッチンインテリアの一部としての役割。頻度高く使うもの、キッチンに見え続けるものだからこそ、デザインは譲れません。
お気に入りのデザインのものを使うと、なんとなく家事も楽しくなります。しかし、デザインだけで選ぶのはNG。使いやすさ、手入れのしやすさが重要です。この2つを兼ねそなえたものなら、キッチンでの時間はさらに楽しくなるはずですよ。
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インテリアにもなるおしゃれなホーローケトル
ホーロー製品は肌ざわり感や見た目がレトロ感たっぷりで、懐かしさを感じさせます。お湯を沸かすアイテムとしての実用性をキープしながら、おしゃれなインテリア性も魅力です。ホーローケトルがあれば、お茶するときに楽しみが増えますね。
お茶だけでなく、お湯沸かしに便利な大容量のケトルもご紹介しました。デザインとカラーの選び方でキッチンのイメージチェンジにも役立つことでしょう。
ぜひ選び方も参考に、お気に入りの1点をさがしてみてください。
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株式会社クラシングR 代表取締役 化粧品会社勤務、看護師を経て転職。 整理収納コンサルタント、住宅収納スペシャリスト、時短家事コーディネーター(R)expert他、資格有。 出版書籍6冊、掲載誌は130冊を超える。 専門家として「サタデープラス」「ZIP!」「ラヴィット!」などメディア出演も多数。 SNS総フォロワー19万人のインフルエンサーとして暮らしを提案、執筆、講演、SNSコンサル業務、ショップ経営など幅広く活動している。